ある人に向けて手紙を書いてみる。読んでもらえるのかどうかはわからないけど、何とか自分の気持ちが誤解無く、ストレートに伝わるようにしたい。あるいは、その日思った事を日記にまとめてみる。どうにも言葉にならない。でも今のこの感情を忘れたくない。どちらにしても、だいたい思っているようには仕上がらない。でも書き始める前より、少し自分の頭の中がクリアになったような気がする。

オガサワラヒロユキという歌い手にとって、詞を書き、メロディに乗せて歌うという行為は、きっとそんな感じに近いのだろう。この『HAKUCHIZ』という作品には、彼の日常やその中で見ている景色、そこで巻き起こった感情が、いくつかの場面に分けられて記録されている。今はもうそばにいないあの人の事を想ったり、どうもさえなかった一日を省みたり、自分の思い通りに進まない事を憤ってみたり。傍から見たら、どれも他愛のない事かもしれない。でも1本のギターを基調にしたそれを、気心の知れたバンド仲間と共に形にしてみたら、こんなにも色鮮やかで優しい歌が揃った。きっとたくさんの人が気にいる作品だけど、だからと言って声高に言う必要もないような気がする。彼はこの先もずっと、日々を綴るように曲を書き、歌い、作品としてまとめていくだろうし、それを楽しみにする人は自ずと増えていくと思う。

彼の歌は、聴き手に対して無理に答えを導き出そうとはしていない。あくまでその時のありのままの感情を、なるべくクリアな言葉で歌っている。特にそれで何かを望んでいる訳ではない。でも出来るなら、自分の歌は、自分が愛しているすべてを祝福するものでありたい。オガサワラヒロユキ。とても優れたシンガー・ソングライターだと思う。でも同時に、彼は僕らとどこか似ているような気がする。(text by 渡辺裕也)

「長い夢」のフリー・ダウンロードはこちらから(期間 : 2/18〜2/25)

オガサワラヒロユキ PROFILE

ヘヴィ・メタルの洗礼を受け音楽を始める。その後、あちらこちらへ寄り道の末、2004年12月よりギター弾き語りの形態で活動を開始。時折、"オガサワラヒロユキグループ"と銘打ったバンド編成でライブを行うことも。日記を綴るような詩とその柔らかな歌声は様々な層から評価を受けている。2009年8月には、活動の中で出会った関西の重要ミュージシャン達をゲストに迎え製作された1stミニ・アルバム『HAKUCHIZ』をリリース。好評を博している。

LIVE SCHEDULE

〜HAKUCHIZを塗つぶすツアー2010その2〜 2010年ツアー第2弾。東京2days。3箇所。

  • 2/27(土) S.B.M presents“連鎖18”@新宿Naked Loft
OPEN19:00 / START19:30
ADV. 2000yen / DOOR 2500yen
w/ SUZUKI BED MUSIC / ベロニカ
  • 2/28(日) “ユピトーク 1stミニ・アルバム発売記念パーティー”@下北沢mona records
OPEN12:00 / START12:30
LunchSet 2200yen / 1drink 2000yen
w/ユピトーク / Contrary Parade
  • 2/28(日) @池ノ上ruina
OPEN18:00 / START19:00
Charge 2000yen
w/ サラ・テ・ロロコ / 竹下翔 / 瀬古武志

心安らぐ歌の世界

the pillow books of yupitalk / ユピトーク
遠藤友梨恵によるソロ・ユニット「ユピトーク」。ドリーミー歌ものバンド「Lodge」のキーボードを担当していた彼女からは誰も想像できなかった、繊細で温かい歌声とサウンドは、アメリカやイギリス、スコットランドなど世界各国のラジオでデモ作品がオン・エアーされるほど。太陽の光が差し込むベッドに寝転び、口ずさみたくなる歌たちがつまった1stミニ・アルバムがついにリリース!

ユピトーク インタビュー

だからゆくのさ / mojoco
園部信教と山崎“paul”貴博の二人組。何といっても彼らの持ち味は、日中のあたたかさと夜中の静寂さをあわせ持つ世界観と、日常を切り取る歌と透き通った声。日々の暮らしに寄り添う、待望のファースト・アルバムです。

mojoco インタビュー

合奏 / ハンバート ハンバート
9月公開の映画「プール」主題歌原曲「妙なる調べ」、小田急電鉄CM曲「待ち合わせ」を収録。スコットランドのフィドラーズ・ビドを迎えてレコーディングされたこれらの曲はすでにコンサートでは人気曲でファン待望のリリース。SHIBUYA-AXでのワンマン・ライヴを大盛況の内に終了した、注目の男女デュオ。

ハンバートハンバート インタビュー

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レヴュー

祝! 誕生40周年「ルパン三世のテーマ」コンピレーション・アルバムがリリース
[REVIEW]・2017年12月06日・国民的テーマ・ソング「ルパン三世のテーマ」誕生40周年記念コンピがリリース&旧譜プライスオフ開催 ルパン三世の誕生から50周年、そして「ルパン三世のテーマ」が誕生して40周年。「ルパン三世のテーマ」だけを詰め込んだ記念コンピレーション・アルバムがリリースされた。今や日本ならず世界中から愛されている作品に、さまざまな角度から華を添えられた17曲のパレードを、ぜひご堪能いただきたい。 また、誕生40周年を記念して旧譜10タイトルの30%プライスオフ・キャンペーンを実施。まとめ買いなら今がチャンス。クリスマス・プレゼントにも最適な作品たち。2018年1月31日までの期間限定ですので、この機会にお買い逃しなく! 「ルパン三世のテーマ」誕生40周年記念作品~ THE BEST COMPILATION of LUPIN THE THIRD 『LUPIN! LUPIN!! LUPINISSIMO!!!』'【Track List】01. THEME FROM LUPIN III 2015 / You & Explosion Band02. THEME FROM LUPIN III 2015~ITALIAN BLUE ver
【REVIEW】反復を弄ぶ──ビョーク新作『ユートピア』ハイレゾ配信
・2017年11月28日・【REVIEW】反復を弄ぶ──ビョーク新作『ユートピア』ハイレゾ配信 すでにリリースから数日で、世界中に大きな評価を受けているビョーク『ユートピア』。インパクト大のヴィジュアル、そしてサウンド・コラボレーターのアルカとの2作目となるその音楽性は新たな次元へと突入している。繊細な表現と、まるでそれが流れた空間を包み込んで異界化してしまうような凄まじいエネルギーが同居する、その脅威の歌声はハイレゾでぜひとも隅々まで楽しむべき作品といえるだろう。OTOTOYでは本作のハイレゾ配信とともに、気鋭のライター、八木皓平による詳細なレヴューにて、その魅力をお伝えしよう。 24bit/96kHzで配信中björk / Utopia(24bit/96kHz)'【Track List】01. Arisen My Senses02. Blissing Me03. The Gate04. Utopia05. Body Memory06. Features Creatures07. Courtship08. Losss09. Sue Me10. Tabula Rasa11. Claimstaker12. Paradisia13. S
by 八木 皓平
セツナブルースター、9年ぶりの復活ライヴを12月3日開催──インディーズ期のデモ音源を期間限定公開!!
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by 西澤 裕郎
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[CLOSEUP]・2017年11月17日・ルーツを表明し、越える──福岡発のニュー・カマー、よあけの1stアルバムを先行配信 & 期間限定フリーDLも! 九州大学のサークル・メンバーで2015年に結成され、はっぴいえんど、山下達郎、PAVEMENT、sea and cake、ミツメ、ホテルドミニク、Mac Demarco...古今東西のポップ・ミュージックたちと、同郷の先達であるNumber Girlをナードな佇まいで咀嚼した、人懐こさと青さ漂うサウンドを鳴らす3人組、その名もよあけ(yoake)。 そんな彼らが九州のオルタナティヴ・シーンにおける最重要人物、PANICSMILE・吉田肇が主宰する〈Headache Sounds〉より初の全国流通作となる1stアルバムをリリース!! OTOTOYでは是非とも多くの人に聴いていただきたく、12月15日の発売に先駆け約1ヶ月の先行配信と、アルバムの楽曲より「MABOROSHI」の期間限定フリー・ダウンロードが決定! レーベル・オーナーである吉田肇のコメント、そしてアルバム・レヴューと共にまずはフリー楽曲の一聴を! アルバム収録曲より期間限定フリー・ダウンロード!よあけ / MABOROSHI(期間
むすびズム、ラスト・シングルをOTOTOY独占ハイレゾ配信
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by 中の人
BATHS、シンガーとしての存在感をさらにましたポップな新作──ハイレゾ配信
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by 寺島 和貴,河村 祐介
【REVIEW】地に足がついていない!?──愛はズボーン、煎じ詰めた“待望”の1stフル・アルバムリリース
[CLOSEUP]・2017年11月15日・【REVIEW】地に足がついていない!? ──愛はズボーン、煎じ詰めた“待望”の1stフル・アルバムリリース OTOTOYとレコード・プレス・メーカーの東洋化成によるコラボレーション・レーベル〈TOYOTOY〉から初のアナログ盤となる『銀ギラ』のリリースや、自主企画イベント〈アメ村天国〉の開催など、今年は飛躍の年であることがうかがえる、愛はズボーン。そんな彼らがこのたび満を持して、1stフル・アルバム『どれじんてえぜ』をリリースした。本作のジャケットは世界的画家・黒田征太郎が手掛けている。黒田は愛はズボーンのメンバーたちが敬愛している画家で、まさに細部にまで強い想いが込められた作品に仕上がったと言えるだろう。そんな彼らの活躍を良質なハイレゾ音質で感じることができるのは、OTOTOYだけ! 本作をさらに楽しむテキストとして、レヴューも掲載! 未来の音楽濃縮盤をとくとご堪能いただきたい! ハイレゾはOTOTOYだけ! 未来の音楽が濃縮された、1stフル・アルバム愛はズボーン / どれじんてえぜ'【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?'【価格】単曲 2
by 宮尾茉実
筆者について
渡辺 裕也 (渡辺 裕也)

音楽ライター。自炊ブロガー。好角家。福島県二本松市出身。右利き。O型。

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