世界を変えるアーティストを! NEW SENSATION!
インディーズに力を入れるレコード店disk unionと配信情報サイトOTOTOYがガッチリタッグを組んで、1ヶ月にわたって、たった一つのアーティストを押し続ける企画、「NEW SENSATION」が始まります! この企画でもっとも大事にするのは、バイヤー目線。広告予算がなくても、メジャー・レコード会社が決まっていなくても、「こいつら、絶対すげぇ! 」そんなバンドが現場にはいっぱいいるんです。「NEW SENSATION」は、disk unionとOTOTOYがバイヤーの威信をかけ、本当に押したいもののみを展開する気合い2070%のコーナー。「本企画から必ず世界を変えるアーティストを出します!」そう誓い合い、高円寺の居酒屋で杯は交わされたのでした。(OTOTOY編集長 飯田仁一郎)
第6弾アーティストは、今年大注目の4人組、ミツメが登場!
9月度のアーティストは、ミツメ! 飾り気のない佇まいで淡く爽やかな直球のインディー・ポップを奏で、ライヴ・ハウス・シーンを中心にじわじわと注目を集めている彼らの2ndアルバムが完成しました。下北沢インディー・ファンクラブ2012ではシェルターを入場規制にした実力を持つ今最注目バンド。ファースト・アルバム「mitsume」から約一年、進化した彼等の音楽は必聴です!さらに多様なアプローチを貪欲に取り入れていった本作は、S.F.、ニュー・ウェーブ、特撮、80年代… そんなものが今回のキーワードになっているそうで、これまでの作品の流れを汲みつつも、バンドのイメージを変える仕上がりに。
ミツメ / eye
1. 春の日 / 2. Fly me to the mars / 3. cider cider / 4. towers / 5. hotel / 6. Disco / 7. 煙突 / 8. 20
販売形式 : mp3 1200円 / wav 1600円
”New Sensation” vol.5で取上げたJAPPERSを聴いた時にも感じた事だけど、ミツメとJAPPERSにはこれまでのインディーズ・ポップス・シーンと全く 違った文脈から生まれてきた音楽だなと。背景やルーツを全く感じさせずにポンっと出てきた事が面白いなあと思ってしまうのだ。それは、相対性理論やかまってちゃんが出てきた時と同じ感じがする。「こんな音楽が今鳴らされてるんだ! 」 ってワクワクさせられるからいつまでたってもインディーズは面白いんです。ちなみに 「mitsume」で「eye」だったら「見つめ合い」じゃん! て思ったけどたぶん違うな。(DISK UNION / 矢野)
2012年、最も刺激的だったバンドは、ミツメになろうとしています。オーディエンスとの距離をしっかり保ち、信じる「かっこいい」世界を追求しつづける彼らの姿は、間違いなく「新しい」と感じることが出来るものでした。NEW SENSATION! の代表格は、彼らだ! (OTOTOY / 飯田)
ミツメ INTERVIEW
冒頭「春の日」のダブ処理が施されたイントロでよぎる、わずかな予感。それはアルバムを聴き終えた頃になれば、きっと大きな興奮へと代わっているに違いない。デビュー作『mitsume』の自主リリースからおよそ1年にして、早くもミツメがドラスティックな変化を遂げた。うっすらとサイケデリアをまとったギターの音、スマートなようで実は凝りまくったアンサンブル、そして郷愁を誘うメロディが備わった名曲ばかりが収められた前作を経た彼らは、音響面での新たな創意工夫とミニマルなソングライティングに臨み、見事に未開の領域へと足を踏み出した。同じことは2度と繰り返さないというどこまでも高い志をもっている一方で、作品のムードに重々しさは一切なし。むしろしなやかになったような印象さえ受けるのが、ミツメというバンドの飛び抜けたポテンシャルを裏付けているようだ。もうここは躊躇なく断言したい。ミツメのセカンド・アルバム『eye』は、2012年屈指の傑作だ。
インタビュー&文 : 渡辺裕也
4人に戻ったときに「こんなに合うんだ!」と思った
――ほぼ予告していた通りの時期に完成しましたね。前回取材した時点で、ある程度の作品像はもう見えていたのかな。
川辺素(以下、川辺) : ところがそうでもなくて。古い曲だと去年の春頃からあったものもあるんですけど、最後の方は駆け込みでした。
須田洋次郎(以下、須田) : レコーディングに入る直前の1週間くらいで、急いで2曲つくったんだよね。
川辺 : 出来た順にいうと、「春の日」と「Fly me to the mars」が最初の方に出来た曲で、そのあとが「cider cider」かな。「Fly me to the mars」ができたあたりで「あ、こんな感じでいこうかな」みたいな感じだったと思う。
――それはアルバムの方向性ってこと?
須田 : というより、バンドとしてのそのときの気分ですね。
大竹雅生(以下、大竹) : 別にコンセプトとかはなかったもんね。
川辺 : でも、前作と同じようなことはやりたくないとは話してたから、じゃあ、どうしようかなっていう感じでした。前作の曲って、ギター2本がかっちりしていたから、ライヴで音源と別のことをやりづらくて。アドリブがやりたいというわけではないんだけど、自由度がそれほど高くなかったんです。なので模索した結果、展開を抑えた曲が多くなりました。
――構成をミニマルにして演奏の自由度を高めたかったと。
川辺 : ライヴで演奏した時に窮屈さを感じない曲がいいなと思って。というか、ちょっと窮屈だったから活動が止まったんです。
――ん? 休止していたの?
須田 : 実は、ファーストを出す前にライヴの活動を休止していた期間があるんですよ。
川辺 : ライヴと曲作りを止めて、レコーディングだけをやっていて。ファーストを録音しつつ、おのおの新しい曲の方向性を探していた時期でした。でもなかなか見えてこなくて悩みました。
須田 : でも今となっては、あれがなかったら絶対にバンドも続いてなかったよね。
――じゃあ、もしかするとミツメはファーストを出してバンドを終わらせていた可能性もあったってこと?
須田 : あったかもしれないですね。
川辺 : でも、単純にまだ外に作品を出したことがなかったから、アルバムをちゃんとつくりたかったんです。
――じゃあ、実際に前作を完成させたときの手ごたえはどういうものだったの?
大竹 : あのアルバムって、どの曲も演奏し始めて2年くらいは経っているものばっかりだったからね。
須田 : ファーストをリリースする頃って、僕らはほとんどファーストの曲をライヴでやってなかったんですよね(笑)。その休止が解けた頃にはまた新しい曲が少しずつ出来始めていて、そっちを中心にライヴをやっていたんです。だから、最初の会場売りの日も、あのアルバムの曲ってそんなにやってないんだよね。
ナカヤーン(以下、ナカ) : たしか、1曲か2曲くらいだったね(笑)。
――つまり、あの『ミツメ』というアルバムは、その当時のみんなのテンションがそのまま反映されたアルバムではなかったってこと?
須田 : だから、ミックスに半年もかかっちゃって(笑)。
大竹 : 完成したときにはもはや懐かしい感じだったよね(笑)。
須田 : しかもレコーディングはいつも深夜で、田中くん(田中章義。エンジニア)と一緒に遠くまで行ってやっていたから、つらかったよね。
大竹 : 終わったあとに上りの通勤電車に乗るのがね(笑)。
川辺 : それでも作業自体は楽しかったんですよ。だから、車のなかで初めて聴いたときは「あ、なんか懐かしいな。いいね」みたいな感じだったな。初めてちゃんと録ったアルバムだったから、そういう感動はありました。それに、ライヴを再開する時は新曲を中心にやっていこうと思っていたから、曲づくりのモチヴェーションは高かったんです。
須田 : ただ、新しいことをやろうと決めたのに、ずっと前につくった曲のレコーディングとミックスを続けている感じで。
大竹 : 休もうと言いながらも、ファーストの作業はなかなか終わらないし。
ナカ : なかなか片付かないという(笑)。
須田 : 今となってはあのアルバムは自分達でも大好きなんですけどね。
――そこから流通が始まって、ようやく周囲からの反応も出てきて。
大竹 : いろんな人に聴いてもらえるようになって嬉しかったよね。
川辺 : それからイベント誘ってもらうことも多くなって。
――あと、今年前半はナカヤーンがバンドから一時的に離れることが決まっていたよね。あの時期に3人でライヴ活動を続けるのはなかなか大変な決断だったと思うんだけど。
大竹 : すでに新曲も出来始めていたし、せっかくだからちょっと3人でやってみたいっていう気持ちも沸いたんです。それでどういう感じになるんだろうなと。
須田 : それもまた新しいことにつながるような気がして。
川辺 : あと、彼が抜けるくらいのタイミングから、いろんなライヴのお誘いをもらえるようになっていて、僕らとしても出たいっていう気持ちが強かったから、じゃあ、3人でやってみようと。
――で、実際にどうでしたか? 川辺くんなんて、ギターをベースに持ち替えて歌うのは、すごいチャレンジングだったと思うんだけど。
川辺 : 大変でしたね。修行感はありました(笑)。でも、あの期間はかなりバンドにとってプラスになったと思う。
大竹 : そうだね。彼がいないと自分達がどれだけ大変かっていうことが、よくわかった。
川辺 : 頼ってたんだなーって、しみじみ思ったよね(笑)。
須田 : それで、3人で合宿に行ったんです。曲づくりもそうだし、練習もたくさんしなきゃいけなくなったから。普通にスタジオに入っているだけじゃ、間に合わないと思って(笑)。
――3人での活動期間を経て、具体的にどんな成果があった?
須田 : 主にフィジカル的な部分が強化されたと思う。クリックを裏で鳴らしてみたりね。
川辺 : あの期間で練習の楽しさを改めて知った感じもあるよ。これをやれたら、4人で戻ったときに演奏が前よりはるかにまとまるなと思って。
大竹 : 4人に戻ったときに「こんなに合うんだ! 」と思ったよね。
須田 : 3人の状態がよくなってきた頃に戻ってきてくれたから。
ナカ : 5月くらいに久しぶりにスタジオに入った時、すごく楽しかった(笑)。
――ナカヤーンから見た3人体制のミツメはどうだったの?
ナカ : すごく興奮しましたよ。アレンジも毎回変わっていくし、曲もどんどん斬新になっていって、行く度に変化があった。でも、最初に観に行った時は、ベースが下手で(笑)。
川辺 : 最初はジャッパーズの企画のときだったんだよね(笑)。ファーストの曲がまた難しいんですよ。でも、ベース・ラインをコピーしてみるのも新鮮でしたね。
大竹 : アルバムをつくろうと決めたのも、ナカヤーンが抜ける頃だったんだよね? 3人で録るっていうことはまったく考えなかったんです。
須田 : 戻ってきた時にどうなるかと思ってたんだけど、すごくスムーズだったよね。
みんなでアレンジしていって、「おもしれー! 」ってなったときがやっぱり一番楽しい
――じゃあ、ここからは新作についてじっくり訊かせてください。『eye』は前作のギター・ロック的な作風と比べて、さらにハーモニーが豊かになっていて、シンセ・ポップ的な音づくりも一気に強調された印象があります。
須田 : コーラスに関しては以前からみんな好きなので、そんなに気分の変化はないんですけど、楽器に関しては新しい興味がかなり反映されましたね。主に雅生のシンセかな。やっぱり「Fly me to the mars」が大きいと思います。
大竹 : 新しいシンセを買ってはしゃいでたから、すぐに使ってみたかったのもあって(笑)。もともとあの曲はアコースティックのふわふわしたアレンジだったんですけど、それをシンセで編曲し直したらああいう感じになったんです。
――たしかにライヴを観ていても、雅生くんの楽器/機材好きな面がミツメのサウンドにはダイレクトに反映される印象はあるよね。手に入れた楽器の音がそのままバンドで出したい音につながっているというか。
大竹 : たしかにそれもあるかもしれないですね。アレンジするときに、新しく手に入れた楽器を持っていったりしていたので。
――つまり、曲のイメージに合わせて音色を探すというより、使いたいと思っている楽器のサウンドを新しい曲のイメージに当て込んでいくんだ?
川辺 : それがちょっと強引なんだよね(笑)。
須田 : それで川辺の曲がバラバラにされていくという(笑)。
大竹 : 「cider cider」も、もともとはすごいビーチ感のあるギターが主体の曲だったんだけど、そのときに買ったちっちゃいシンセの音を入れて組み立てていったら、まったく違う曲になってた(笑)。
須田 : 川辺が持ってくるデモの段階もすごくいいんですけど、みんなでいじっていくうちにだんだんと形が変わっていって、自然といじられた形に僕らも馴染んでいっちゃうんです。
須田 : いま思えば、ファーストの曲はある程度は原型をとどめているんだよね。
大竹 : そこまで構成を変えたりはしてないからね。
川辺 : 前のアルバムは弾き語りっぽい曲にみんなで肉付けしていくような作業でした。コード進行がしっかりしていると、そこに足せるみんなのアイデアが制限されてしまう部分があって、逆に言えば構成などまで大幅には変えられなかったんです。今回はみんなのアイデアを入れやすいようにしたくて、柔軟にアレンジできる様に前とは違った曲作りに挑戦したんです。
――川辺くんはあまりシンガー・ソングライター的な制作方法を望んではいないんだね。
川辺 : それはソロでやればいいと思ってます。バンドは曲をみんなでアレンジしていって、「おもしれー! 」ってなったときがやっぱり一番楽しいから。僕の書いた曲は、一人でアレンジしたデモの時点で、みんなが「いいじゃん! 」ってなって初めて残っていくんだけど、なぜかそのアレンジが残ることはほとんどない(笑)。
大竹 : 今回のアルバムに関しては、全部そうだね(笑)。
――じゃあ、みんなが川辺くんのもってくる原曲に対して「いいじゃん! 」と反応するポイントって、どういうところにあるのかな。
大竹 : 川辺のデモの段階では、アレンジされた部分って実はそんなに聴いてないのかも。だから、やっぱり歌だよね。
川辺 : 弾き語りの要素が強く出過ぎるとあんまり面白くないから、デモの段階ではギターのリズムとかもあまり残らないようにしていて。
ナカ : 「20」なんか、最初はすごくフォークっぽかったよね。
川辺 : あの曲はもともとボツになったものを部分的に拾い上げた曲だよね。そこにまた別の展開を足していって。まず僕がバンドに持っていきたいと思えなくて、その時点でボツになる曲もけっこうあって。でも、今回のアルバムを考えていくなかで、そのボツ曲集のなかになにか面白そうなものがないかと探している時に見つかったのがあれで。
――ナカヤーンはどうやってブランクを埋めたの?
ナカ : 前作では歌に寄り添ったベース・ラインを考えていたんですけど、今回のアルバムはどの曲もコード進行がシンプルだから、ちょっと無機質なくらいの演奏がいいのかなと思って。あまり動かし過ぎず、ずっしりとボトムを支えるような演奏をしたら、すぐにしっくりとハマりました。
――アルバム冒頭の「春の日」にしても、前作からのイメージにはまったくない展開だよね。アレンジもすごくダビーだし、もはや別のバンドになっちゃったような予感を抱かせるオープニングで。
川辺 : あれが最初にきたら、ファーストのような感じを期待して聴いてくれた人が「ズコー! 」ってなるかなと思って。
ナカ : 最初はどうやってアルバムにまとめるんだろうと思ったけどね。
大竹 : 今回は変化球ばかりですよね。僕らって曲単位で興味がコロコロ移っていっちゃうから。
川辺 : だから、今回も結局はその時々に面白がっていた曲の集まりになりましたね。
――じゃあ、そのアルバムになぜ『eye』とつけたんでしょう。タイトルをつけるのが苦手だと前に話していたけど。
大竹 : 川辺がまず“eye”を使いたいって言ってたんだよね?
川辺 : うん。全作“ミツメ”で行こうなんて冗談も言ってたんですけど(笑)。2単語くらいでなにかいい言葉はないかなと思って、みんな悩みまくったんです。それで結局、響きと見た目のロゴっぽさで『eye』に決めて。
――あ、そうなんだ。てっきり“ミツメ”だから“eye”にしたのかと。
須田 : そう思われかねないっていうのが少し心配だったんだよね。もともとバンド名も“三つ目”からきているわけじゃないから(笑)。
――『eye』には、前作の延長線上にあるような楽曲はおろか、1曲として似たようなテイストの曲がないよね。そこで、ミツメがこの先にトータル性を意識した作品づくりに臨む可能性はあるのかなと思ったんだけど。
川辺 : 次はそれができたらいいなと思っています。全曲のトーンをもう少し近いものにしたアルバムをひとつ作ってみたい。今回のものも、並べてみたらしっくりくる感じはあるんですが。
大竹 : 今回はリズムがすごく豊かになったよね。
――でも、前作をつくった時より、はるかにみんなが満ち足りている感じはする。
大竹 : すごく楽しかったもんね。
須田 : レコーディングの環境も変わって、刺激的だったから。
川辺 : スタジオの天井も5メートルあったからね(笑)。
須田 : 今回もエンジニアの田中くんと一緒に作ったんですけど、彼の職場が変わったから、今回はそこでお世話になったんです。
川辺 : 機材もレンタルして持ち込まなきゃいけなかったから、大変だったよね。
須田 : だから、ファーストとカセット、7インチの売り上げはすべてここに注いで。
――なるほど。この1年の成果がすべてこの1枚に注いだっていうことだね。田中さんとのやりとりは前作からどう変わった?
須田 : すごくスキル・アップしていました。レコーディングの現場でバリバリ働いているから、スピード感も前とはまったく違って。ホントに彼なしでは今回のレコーディングは考えられなかったんです。
川辺 : まさに第五のメンバーだね(笑)。
――田中さんもミツメも、お互いに1ステップ上がったところでまた一緒に作品をつくれたのは、すごく幸せなことだよね。
川辺 : スタジオと設備が変わっただけで、中にいる人間が同じだったから変な感じだったけど(笑)。
大竹 : 今回はハイファイな音にしたいっていう僕らの希望もあって。それが実現出来たのもよかった。
川辺 : そのハイファイっていうのは、いわゆるJポップみたいなことじゃなくて、つまり解像度を高めたかったんです。前回使った機材もよかったんだけど、今回はそれとは比べ物にならないくらいのものがたくさんあったから、そういうのを試しながらやりたかった。80年代のハイファイを目指したかったんです。
――なるほど。言ってしまえば、デジタル化が進む時代の、ちょっとけばけばしい音だよね。
大竹 : すっごく過剰な感じというか。
須田 : 使った機材もその時代のものが多かったんだよね。雅生が持っているものにしても、スタジオで借りたものにしてもそう。
――音との接点はどんどんレンジを広げた方が絶対にいいよね。確実にバンドの可能性を伸ばすと思う。
ナカ : 田中さんはすごく優しいから、ファーストからとにかくいろいろと付き合わせちゃってて。
大竹 : ファーストは、ノスタルジックでモコモコした音にしたいっていう狙いがあったからね。
須田 : だから、前作のときは田中くんに申し訳ないくらい、「もうちょっと音を粗くしてくれ! 」と何度もお願いして(笑)。エンジニアからしたら、自分の名刺代わりにもならないようなものを作らせてしまった気もしていたんですけど、今回はお互いがすごくプラスになるレコーディングだったと思っています。
――では、『eye』のリリースを控えて、ミツメのみんなはこの先のステップをどう見ているんでしょうか。
川辺 : 今回みたいに、作品をつくるたびに制作環境が変わっていったらいいなとは思っています。でも、それ以外には特にビジョンもなにもなくて。やっぱりみんなで楽しく音源をつくることを続けていくのが一番大切だと思ってます。だから、自分達のスタジオが持てたりしたらいいかな(笑)。そこでみんなで機材を持ち込んだりできたらすごく幸せだから、一山当てたいとかは、ホントになくて。
大竹 : たしかにそういうことは考えたことなかったね(笑)。そのときどきで興味をもったことがやりたくて。
川辺 : だから、それをぱっと思いついた時にすぐにやれるような状況になったらいいですね。曲をつくるペースも前より早くなってきたので。
須田 : 今だって、もう「また新しいことをやりたい」っていう話になってるし!
ナカ : うん。とにかく新しい曲をつくっているときが一番楽しいですね。
(写真 : Takuroh Toyama)
PROFILE
2009年東京都にて結成、2010年からライヴ活動を開始した4人組のバンドです。2011年8月にファースト・アルバムをリリースしました。その時の気分で色々なことにチャレンジしています。
ミツメ disk unionでの展開
下記の店舗で試聴機展開&8/25発行のFOLLOWUPにてインタビュー掲載!
お茶の水駅前店 / 新宿本館BF 日本のロック・インディーズ館 / 下北沢店 / 吉祥寺店 / 町田店 / 横浜関内店 / 横浜西口店 / 淵野辺店 / 津田沼店 / 千葉店 / 柏店 / 北浦和店 / 池袋店 / 渋谷中古センター / 中野店 / 立川店 / オンラインショップ
NEW SENSATION Archives
第1回(2012年4月公開) : 笹口騒音ハーモニカ
第2回(2012年5月公開) : トリプルファイヤー
第3回(2012年6月公開) : いったんぶ
第4回(2012年7月公開) : peno
第5回(2012年8月公開) : JAPPERS
第6回(2012年9月公開) : ミツメ