夏のダンシング・ナイトは終わらない! ごきげんバブリーなレイディー、ぱいなっぷるくらぶが、世界初パイナップルを特典に提げ登場!!
常盤ゆうとなかまきこによるレディース・ポップ・ユニット、ぱいなっぷるくらぶ。彼女たちのデビュー作『BANANA』が到着です。愛しさと切なさと心ここにあらずな脳天気さを集めて、たんたんと紡がれるラップと歌。キラキラしながらもどこか切ないシンセ・トラックの多くを手がけるはSUBMARINEの新城賢一。メロディ・センス溢れる名曲「finderrr」やディスコ・チューン「WoAiNi」を始め、沖縄民謡をポップ・アレンジに仕上げた「唐船Dooooooi!!!!!!」を含む全12曲収録。彼女たちの初インタヴューとともに、全曲フル試聴であなたの胸を射止めます! 購入すると沖縄・久米島でしか手に入らない「パイナップルジャム」も当たるし、これはもうぱいなっぷるまみれになるしかない!!
まずは聴いてみる? 期間限定全曲フル試聴!!
【配信形態】レーベル Pineapple Records / Bayon Production 発売日 2015/08/26
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12.
※ 曲番をクリックすると試聴できます。
WAV / ALAC / FLAC / AAC / MP3
【価格】
単曲 150円(税込) / アルバム 1,500円(税込)
>>ご購入はこちらから
アルバムで購入すると歌詞ブックレット(PDF)が付属します
購入者プレゼントは《ぱいなっぷる》!!
2名の方にサイン付きパイナップル・ジャムをプレゼント!
※1 OTOTOYで音源を購入いただいた方のみのご応募となります
※2 沖縄・久米島の「赤嶺パイン園」で販売しているパイナップル・ジャムです
ご希望の方は以下を記載の上、〈info@ototoy.jp〉にご連絡ください。
件名 : ぱいなっぷるくらぶプレゼント
本文 : 1. お名前 / 2. OTOTOYに登録しているメールアドレス / Twitterアカウント / 3. ご住所 / 4. お電話番号
応募期間 : 2015年8月26日(水)〜9月16日(水)
当選は発送をもって代えさせていただきます。発送は9月下旬の予定です。
INTERVIEW : ぱいなっぷるくらぶ
ぱいなっぷるくらぶがついにファースト・アルバム『BANANA』をリリースした。トルネード竜巻のなかまきこと、you & me togetherとrisetteの常盤ゆう。お互いにバンドのフロントマンとして活動してきた彼女たちが、このユニットではヴォーカルだけでなく、演奏家、そしてコンポーザーとしてもその才能を余すことなく発揮している。果たしてそれは、80年代のテクノ・ポップを思わせるアナログシンセ主体の音作りにヒップホップのイディオムをガツンと注入した、ひたすらに陽性なシンセ・ポップ。新城賢一(SUBMARINE)の全面的なバックアップによるモダンなビート・プロダクションのもと、どこかバブリーな匂い、いや、オイニーを醸したふたりの華やかなツイン・ヴォーカルが展開されていく、とにかくアップリフティングな作品なのだ。それにしても、このぱいなっぷるくらぶにおける彼女たちのはっちゃけぶりには驚かされるばかりだ。特になかさん、以前にやってたバンドの頃とはすっかり別人じゃないですか! ところがどっこい、ぱいなっぷるくらぶの自分こそが本来の姿なのだと彼女は胸を張る。なるほど、それならたっぷり本音で語っていただきましょう。いよいよ全貌をあらわにしたこのレディース・ポップ・ユニットについて、常盤となかに話を訊いてみた。
インタヴュー&文 : 渡辺裕也
写真 : 大橋祐希
ルシャス・ジャクソンとかが大好きで「いつかあんなふうに女の子同士でバンドがやれたらいいな」って
——実は活動開始からもう5年目になるんですよね。
なかまきこ(以下、なか) : そうなんです。さらに言うと、このアルバムの収録曲は3年くらい前にはぜんぶ出来ていて、レコーディングも2年前には終わってたんですよね(笑)。
——レコーディングからもうそんなに経っていたんですか!?
常盤ゆう(以下、常盤) : そこはいろいろ紆余曲折あったんです(笑)。
なか : そうそう(笑)。当時このアルバムを出そうと思ってたレーベルがなくなっちゃったりとか、そういうのもありまして。
——なるほど。じゃあ、今日はまずユニット結成までの経緯から訊かせてください。元々おふたりは別々のバンドでヴォーカリストとしてご活躍されてきたわけですが、その当時から親交があったんですか。
なか : はい。私が常盤さんと知り合ったのは、当時やっていたバンドのメンバーからyou & me togetherのCDを聴かせてもらったことがきっかけなんです。それで「これは自分が好きなタイプの女性ヴォーカルだ!」と思って、実際にライヴを観に行って、それで話しかけたのが始まりですね。「一緒にバンドやりたいです!」って。
——先に結成を持ちかけたのはなかさんだったんですね。
なか : はい。私、たとえば90年代だとルシャス・ジャクソン(ビースティ・ ボーイズ主宰のレーベル「グランド・ロイヤル」に在籍していたガールズ・グループ)とかが大好きで、「いつかあんなふうに女の子同士でバンドがやれたらいいな」っていう気持ちがずっとあったんですよね。あと、その頃の私はいろいろシンセを買ったりしていた時期だったんですけど、常盤さんもyou & me togetherでアナログ・シンセを弾いてたので、それならAPOGEEの大城くん(大城嘉彦)も誘ってシンセ・ユニットを組んでみようかなと。それで組んだ「うしろ髪シンセ隊」というユニットが、ぱいなっぷるくらぶの前身にあたるんですけど。
——ネーミングの印象だと、どうやらそのころからユニットのコンセプト自体は今とあまり変わってない感じがしますね(笑)。
なか : たしかに(笑)。で、ちょうどその時期にトリオ編成でシンセを弾いていた54-71のBingoさんもユニットに加わって、実はこの4人で音源も作ってるんです。で、特にそれをリリースするわけでもなく、うしろ髪シンセ隊はライヴを1〜2回だけやったら自然消滅して(笑)。ここからは私たちふたりだけでやろうという話になったんですけど、ちょうどそのころに私の高校の同級生だったSUBMARINEの賢一くん(新城賢一)が上京してくることになったので、それなら賢一くんも一緒になにかやろうよと声をかけて。さらにもうひとり、同級生のたまこちゃんも誘って、彼女にはユニットの衣装やデザインまわりをお願いすることにしたんです。それで、なんかユニットの動きがクラブ活動っぽいノリになってきたのと、私がパイナップル好きってことで、それならユニット名は「ぱいなっぷるくらぶ」にしようと。ここがだいたい2010年ごろですね。
——なかさん的には意識的にこのユニットを「クラブ活動っぽいノリ」にさせたところもあるんですか。
なか : たしかにそうでしたね。このユニットは友達とワイワイするような感じでやりたかった。というのも、私が以前やっていたバンドのメンバーとは、友達同士とよりは先輩後輩という感じで、あまりプライヴェートで遊ぶような関係性ではなかったので。これは別にネガティヴなことを言ってるわけじゃなくて、当時はあくまでもそのバンド内のプレイヤーとしてヴォーカルをしていて、もちろんそこで得た経験はすごく大きかったんですけど、一方で常にどこか違和感もあったんですよね。なんていうか、そのバンドのカラーと自分のキャラが違っていたというか。実際は、どちらかというと3枚目キャラなところがあるので…。
常盤 : 3枚目「キャラ」ではないよね(笑)。
なか : たしかに「キャラ」ではなく、3枚目だね(笑)。まぁそんなわけでもう少しワイワイと、楽しみながら音楽がやりたかった。それに、私たちはお互いにヴォーカルとしてやってきたけど、それ以前に音楽そのものが好きっていう気持ちが強かったし、歌以外にも曲としてやりたいこと、形にしてみたいことはもう少し違う方向性だったんですよね。
このユニットではなるべく湿っぽいものは抜きにして、とにかく南国っぽくてハッピーな感じの音楽がやりたくて
——そこでなかさんのやりたい音楽を共有できる友達が、常盤さんだったわけですね。
常盤 : 私も私で能動的になにかをやろうとする人間ではないので、初めて女の子から強烈なアプローチを受けたことが単純にすごく嬉しかったんですよね(笑)。それに、私も打ち込みのテクノ的な音楽はずっと好きだったんですけど、なかなかそういうことをやる機会もなかったので、これは私としてもぜひやりたいなって。ただ、なにぶん私は機械音痴なもんで(笑)。
なか : そうそう。そこに賢一くんが加わったことで、自分たちのやりたい音楽がより具体化したんです。しかも、賢一くんは私たちにむかって「これからは文科系女子もラップだ!」みたいなことも言い始めて。
——(笑)。でも、2010年の段階でその視点はたしかに鋭かったと思います。
なか : 実際、あれからそういう人はたくさん出てきましたもんね。でも、その当時はまだそうでもなくて、私たちも「なんかそれ、おもしろそうだね」みたいな感じでした。それから賢一くんがラップの曲を持ってきてくれるようになって。でも、正直そこはちょっと抵抗もあったんですよねぇ。
——それはラップすることに対して?
なか : はい。もちろんヒップホップ自体は私たちも大好きなんですよ。だからこそ、なんか申し訳ないというか、なんていうか…。
常盤 : そもそも私たちはトラックやラップは好きだけど、精神はヒップホップ出身というわけではないからね。
なか : そうそう。だから、ちょっと心が落ち着かないというか、ヒップホップの人たちからこれをラップとして見られるのは、さすがに心苦しいじゃないですか。だから、あくまでも私たちがやってるのはポップスの文脈でのラップというか、自分たちではこれをヒップホップとは呼ばないようにしてます(笑)。(ラップは)あくまでもSUBMARINEの賢一くんがいるからこそやれてることって感じですね。私たちの歌詞には主張みたいなものも特にないし。
——たしかに、『BANANA』の歌詞は直接的なメッセージを投げるような感じではないですよね。もっとストーリー性に重きを置いているような印象があります。
なか : まさにそうですね。歌詞はファンタジーみたいな内容にしたかったんです。このユニットではなるべく湿っぽいものは抜きにして、とにかく南国っぽくてハッピーな感じの音楽がやりたくて。
常盤 : ストーリーの流れがしっかりしている歌詞に関しては、賢一くんが作り込んだものをたくさん持ってきてくれたんだよね。私は歌詞を書くのが遅いので…(苦笑)。
私にとっていちばん重要なことは、「いかに自分を解放できるか」
——これはアルバムとは別になりますけど、おふたりは中山美穂の「WAKU WAKUさせて」をカヴァーしていて、そのライヴ映像をYouTubeにアップしていますよね。あのカヴァーもぱいなっぷるくらぶのキャラクターをストレートに表現しているように感じたんですが。
なか : それこそ「うしろ髪シンセ隊」なんて名前のユニットを組んじゃってたくらいですから、アイドルは大好きなんですよ。私の場合は、小学校1年のときにおばあちゃんからうしろ髪ひかれ隊のレコードを買ってもらったのが始まりで、そこからおニャン子、中山美穂、工藤静香、Wink、南野陽子、中森明菜とか、とにかくその時代のアイドルの音楽は本当によく聴いてたから、とにかくあのキラキラ感がずっと忘れられないんですよね。まあ、だからって「私たちもアイドルになりたい!」なんてことは微塵も思ってないですけど。
——とはいえ、10代の頃とかはアイドルを夢見た時期もあったんじゃないですか。
なか : いやいや(笑)。まあ、クラス会でWinkのモノマネとかはやりましたけど。
常盤 : 「ナンノ派か、ミポリン派か」みたいな話もあったよね(笑)。ちなみに私は当時ナンノ派だったんですけど。でも、私はアイドルという存在に憧れたというより、やっぱり単純に歌がすごく好きだったんですよね。とにかくアイドルの歌を歌いまくってたから。
なか : そうそう。で、あの時になんで私たちがミポリンをカヴァーしたのかっていうと、その当時ちょうどミポリンがいろいろ話題になってたからっていうのもあるんですよね。「どうやら辻仁成の方がちょっと優勢な感じだから、私たちはミポリンを応援しなきゃね」という意味で、ここは歌っておこうよって。
——あのカヴァーには応援の意味が込められていたのか…。しかもおふたりはあの曲を歌いながら、いわゆるバブルの時代を思わせる格好もされてて。
なか : あのバブコス(バブルのコスプレ)は、たまこちゃんと私がふたりでTM NETWORKの再結成ライヴを見に行くときにたまこちゃんが着てきたのが最初なんですよ。たまこちゃんが肩パットが入ったスーツをヤフオクで落として、それでTMのライヴに行ったんですけど。
常盤 : え、あの格好でライヴに行ったの?
なか : そう(笑)。それがもう、すっごく楽しかったんです。それで「これは絶対にぱいなっぷるくらぶでもやろう!」と思って。私としてはあの格好をぱいなっぷるくらぶの衣装のデフォにするつもりだったんですけどね。常盤さんにイヤがられちゃって(笑)。あと、そのころにはすでにベッド・インさんがいらっしゃったので、あそこまで徹底されている方々がいるんだから、そこで私たちが出る幕はないなと思って。ベッド・インさんは本当にすごいですよね。あれはもう専売特許だと思います。
——ということは、ぱいなっぷるくらぶには今のところ特に決まった衣装はないってこと?
常盤 : 衣装のテーマはライヴごとにいつも変えてますね。そこは毎回あれこれ考えてて。
なか : この前は、常盤さんがビリー・ジョエルとエルトン・ジョンのTシャツで、私はライオネル・リッチーのTシャツを着てみたりね。本当は今日のインタヴューも『大草原の小さな家』のコスプレで来るつもりだったんですけど、常盤さんがイヤがるから…。
——『大草原の小さな家』のコスプレ…。
常盤 : ちょっと放っておくと、彼女はすぐにB級な方面に暴走していくんですよ。で、「多分それはちょっとやりすぎだから、せめてもう少し可愛さは残そうよ」って。
なか : 確かにそのバランスは大切よね。でも、そういう楽しさってのもあるじゃない?
常盤 : まあ、そうね。それにここまで私はずっとまきちゃんについていくばっかりだったから、もっと自分からもがんばっていかなきゃなって思ってます。
なか : 常盤さんにはたくさん歌詞を書いてほしいな! 私はどんどん曲を書いてくので。とにかくいろんなことを楽しみたいですね。私にとっていちばん重要なことは、「いかに自分を解放できるか」なんです。そこは今後の人生のテーマでもあるので。
——「解放」ですか。ちなみにその人生のテーマが決まったのっていつ頃のことですか。
なか : ここ2〜3年(笑)。私、ぱいなっぷるくらぶで自分を解放できたんですから!
LIVE INFORMATION
ARAKEMO。TOKYO
2015年8月30日(日)@新宿BE-WAVE
DJ : sammy / シコルスキー / Nachu / BUBBLE-B / ふーみん
Guest DJ : MORO (New House/YAVADJs) / nagomu tamaki(MarginalRec.)
Guest LIVE : ぱいなっぷるくらぶ / SUBMARINE
PROFILE
2012年活動開始。常盤ゆう(you&me together / risette)と、なかまきこ(exトルネード竜巻)の女性2人が、ラップに歌にダンスに狂い咲くレディース・ポップ・ユニット。2人のボイスとシンセ・チューンが、時にはダンサブルに、時にはしっとりと、POPでFUNでILLなミュージックを奏でる。なんくるないさーをモットーに、ごゆるりと活動中。