3ヶ月連続『モールスまつり』いよいよファイナル!
『モールスまつり』と連動する形で毎月お贈りしてきたモールス特集も、今回でいよいよ最終回です。いやー、僕の中ではもうすっかり月に1度のお楽しみとして定着した感があるので、なんだか少し寂しい気もしています。とは言え、今回のマンスリー企画が終了して以降も、モールスの活動は緩まるどころかむしろ加速していきそうな気配があるので、今後も彼らから目が離せません。そう、もうご存知の方も多いかもしれませんが、なんと彼らは現在新作を製作中! 我々の手元に届く日もそう遠くはなさそうです。恐らくそこに収録されるであろう新曲も既にライヴでは披露されているのですが、とにかく期待で胸の高鳴りが止まりません。あぁ、完成が待ち遠しい!
さて、最終回はいよいよご本人、モールスの“サイン会”こと酒井泰明さんにご登場頂きました。今回はメールでのやり取りとなったのですが、彼特有の飄々とした佇まいを感じつつも、思わず「なるほど! 」と手を打つ内容になっております! どうぞお楽しみください。
インタビュー&文 : 渡辺裕也
moools酒井さんにインタビュー
—今回『モールスまつり』を3ヶ月連続開催するに至った経緯を教えてください。
酒井泰明(以下 酒井) : 3バンドで3ヶ月という、数字の3の持つ力を意識せずにはいられなかったのと、活動のメリハリです。
—今回の連続開催にあたって召集された6組のゲストはどのような基準でお選びになったのでしょうか?
酒井 : 割と古くから馴染みのある方々や初顔合わせの方々など、モールスとの接点はいろいろなのですが、6組とも他に似た音のない独特で不思議な音楽だと思います。おかげさまで僕たちもこの3ヶ月間はずっと刺激的でライブにもいい緊張感をもって臨めています。
—『モールスまつり』といえば、来場者に先着で配られる「しおり」の存在は欠かせません。あの「しおり」の記事はどのようにして作っているのですか? 制作の過程を話せる範囲で結構ですので、教えて頂きたいです。
酒井 : 開催1ヶ月前くらいから資料を集めつつ、左脳を停止。2〜3日前に資料をハサミで切断(この段階では素材をコピーしてはいけない)、部屋に並べて放置。前日に台紙に糊付け、左脳を作動、コンビニでコピー、製本。そして配本。そして演奏。
—これまでの「しおり」をひとつにまとめて出版化する予定なんかはないのでしょうか?
酒井 : 今のところないです。でも最近よく言われます。どうなんでしょうか。
—開催も20回の大台を超えましたが、今後30回、40回を迎えた時、『モールスまつり』はどういう形になっていると思いますか?
酒井 : 40回目ぐらいには、もう僕たちが出ていない。もしくはライブではなく起業セミナーにしたい。
—結成10周年を迎えて以降は、過去作にレア・トラックを加えての再リリースがあったり、歌詞集を出版したりと、これまでの活動を総括するようなものが多かったように受け取っています。これらを経て、改めてご自身の活動を振り返って、何か新たな発見はありましたか?
酒井 : 思っていたより活動していたという感慨と、なぜか一年に1曲のペースでとてつもなくどうしようもない雑な曲ができているという自覚。
—前回の『まつり』のMCで酒井さんが「一番かっこいいバンド名って何だろうと考えてたら〈敏いとうとハッピー&ブルー〉が思い当った」と話していたのがとても印象に残っています。というのはモールスの楽曲にも、「楽しい」とか「泣ける」だけではない、多面的なフィーリングを感じていたからなのですが。酒井さんが楽曲に込めたいものとはどのようなものなのでしょうか?
酒井 : 誠実なユーモア
—現在新作を製作中と伺っておりますが、完成はいつ頃になりそうですか? そして具体的にどのような作品になりそうかも、教えて頂ければお願いします。
酒井 : 『年内に! 』を合言葉に作業を進めつつ、どさくさまぎれに『年度末には! 』の合言葉もちらほら、といったところでしょうか。 録音前に20曲を超える曲の候補があり、それを半分近くに絞って録ったはずなのですが、進めてみればCDから溢れんばかりの大作に・・・。
収録曲の中心は最近のライブでよく演奏している作品が多いです。そんなわけで、どんなアルバムになるかは、ぜひモールスまつりに足を運んでいただければと考えている次第です。
またまたライヴ音源を7/9まで無料でプレゼントしちゃいます!
今回はなんと! 2009年2月22日にO-nestにて行われた『EARLIMART Japan Tour 2009』からの音源です。アーロン・エスピノーザ率いるアーリマートとのツアー最終日の公演から熱気溢れるライヴ音源をレコミュニだけに提供してくれました!
→ 「モチーフ返し」のダウンロードはこちら
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3度目の配信限定Live Albumのプロモーション番組を作っちゃいました !
VOL.3 クイズ&ものまね編
VOL.2 ものまねにチャレンジ編
VOL.1 森の動物達と一緒に暮らすための会話講座〜入門編〜
第23回モールスまつりがあります
mooolsの作品を聞いてみましょう
mooolsです
1997年、酒井泰明、内野正登に有泉充浩が加わり、活動開始。以降下北沢、渋谷周辺の都内ライブ・ハウスを中心に精力的なライブ活動を展開。モデスト・マウス、フォーク・インプロージョン、ディアフーフ、プラス/マイナス、ヴァーサス、、fOUL、友部正人、あぶらだこ、など国内外、メジャー/インディ、ジャンルを問わず幅広いライン・ナップとの共演を果たす。2002年より自主企画「モールスまつり」を立ち上げ、キャルヴィン・ジョンソン、ザ・マイクロフォンズ、ラヴ・アズ・ラフター、リトル・ウィングス、ザ・マジック・マジシャンズ、ブラッドサースティ・ブッチャーズ、スパルタローカルズ、キセル、、ビヨンズなど、国内外の様々なアーティストをゲストに迎えている。酒井、有泉はインストゥルメンタル・グループ、カバディ・カバディ・カバディ・カバディ、内野はtoddle、Swarm’s Armのメンバーとしても活動しており、有泉はレーベル(セヴン・イー・ピー)を2002年に立ち上げ共同主宰している。
- website : http://www.moools.com/
moools 酒井泰明のちょっといいとこ見てみたい vol. 2
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