ターニング・ポイントを迎えるfulaを追う――これを聴いて代官山UNITへ! fula、4曲入りサンプラー無料配信!!
2014年、fulaにとっては飛躍の年でした。当初より「フェスの常連」を掲げてきた彼らが、ETERNAL ROCK CITY. 2014やSAKAE SP-RING 2014をはじめ、日本4大フェスのひとつ、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZOにも出演。ジャムを基調にした開放感のあるサウンドに、優しく、時にエモーショナルな歌声が青空に響き渡り、その存在も大きく広がったのです。
その夏フェスを終えリリースされたのが初のフル・アルバム『The KING』。そのレコ発ツアー・ファイナルである東京・代官山UNITでのワンマン・ライヴがいよいよ2月15日に迫っています。かつてからfulaを大推薦してきたOTOTOYですが、このライヴで何かが起こるような予感がしています。その瞬間をぜひ一緒に目撃してほしい、ということで、fulaのこれまでを振り返るとともに、まだfulaを知らぬあなたに無料でサンプラーをお届け!! さらに2月1日にはUstream生配信も決定しました。2月前半は、ぜひ一緒にfulaを追いかけましょう!
ライヴに欠かせないfulaの楽曲を無料で!!
fula Sampler
【配信形態 / 価格】
ALAC / FLAC / WAV / AAC(16bit/44.1kHz)、mp3 : 0円
【Track List】
01. KING / 02. tropical 5 / 03. orion coffee / 04. mother
期間 : 2015年1月25日(日)〜2015年2月15日(日)
fula “Tour de KING 2014-2015 tour finale"ONE MAN SHOW!!
2014年2月15日(日)@代官山UNIT
開場 18:00 / 開演 19:00
前売 2,500円 / 当日 3,000円
チケット
メール予約 : fulaongaku@gmail.com宛に、公演名・お名前・チケット予約枚数をお送りください。
※ライヴ会場限定 トートバッグ付きチケット発売中!
チケットぴあ : http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1449178&rlsCd=001
ローソンチケット : [L]70809 l-tike.com
決定! 代官山UNITワンマン・ライヴ直前Ustream!!
fula大特集-fulaの楽曲、そして軌跡を追い、いざUNITへ!!-
配信日時 : 2015年2月1日(日)21:00〜
配信URL : https://ototoy.jp/tvflat
2月15日に代官山UNITでのツアー・ファイナル・ワンマンを控えたfulaがUstream生放送!!
アコースティックな演奏もあり、ワンマン目前にしては特に関係ないトークもあり…
あなたも乗るしかない、このビッグウェーブに!!
INTERVIEW : fula
フル・アルバム『The KING』のリリース、そして大型フェスへの出演と、まさに破竹の勢いでこの1年を駆け抜けてきたfula。そんな彼らのワンマン公演“Tour de KING 2014-2015 tour finale"の開催が、いよいよ間近に迫ってきた。「フェスの常連」という目標がいよいよ夢物語ではなくなってきたfulaにとって、2月15日のライヴはここまでの到達点となるだけでなく、間違いなく更なる飛躍を予感させるものになるはず。そこで今回はこのバンドが現在の4人体制になってから、アルバム『The KING』の完成にいたるまでの歩みを、本人たちと共に振り返りつつ、来たるべきワンマン・ライヴにかける思いを語ってもらうことにした。今後の動向を示唆する発言もさらっと出てくるので、最後まで読み逃しなく!
インタヴュー&文 : 渡辺裕也
インタヴュー写真 : 外林健太
音源は時間と共にどんどん過去のものになりますから。ライヴは常にそれ以上のものになってる
――『The KING』リリース時のインタヴューで、字引さんは「今までの作品は“ライヴと違って癒される"みたいな感想が多くて、それが少しイヤだった」とおっしゃってて。あれからツアーをまわってみて、いかがでしょう。今回のアルバムに対するリアクションは以前と違いますか。
字引佑麿(以下、字引) : たしかに今回は「音源とライヴはまた違うんですね」みたいな感想があまり聞こえてこないかも。ただ、そこが今回うまくいったのは、やっぱりエンジニアさん(前田千秋)に因るところもきっと大きかったと思います。あと、以前の僕らはフレーズやソロ回し、曲の尺なんかをもう少しコンパクトにしなきゃいけないと思ってたんですけど、それをあんまり意識しすぎなくなったのがよかったのかもしれない。長すぎるのもアレだけど、やりたいようにやればいいかなって。そうしたら、このバンドの目指しているものがよりはっきりと伝わるようになったというか。
高木健(以下、高木) : たしかにライヴと音源のギャップはいくらか埋められたのかもしれないね。それに、僕らはけっこうコンスタントに音源を出してきたから、その経験が『The KING』ではうまく反映できたと思う。とはいえ、僕らは音源よりもライヴを中心に考えてきたバンドなので。いちばん重要なのは、あのアルバムを出したことによって、たくさんの会場に呼んでもらえたってことなんです。それこそ九州から北海道までいろんな場所に行けた。あのアルバムは「音源をつくってツアーに行く」っていう今までの積み重ねがあったから作れたものだし、それによってまたいろんなつながりができたっていう… (石川を見て)「なに言ってんだ、こいつ」みたいな顔してるな(笑)。
石川ユウイチ(以下、石川) : いやいや、「いいこと言うなぁ」って。
高木 : ホントかよ(笑)。まあ、とにかく音源はいい意味でバンド活動の成長過程を残すものだと思ってるし、それが出す度によくなっている実感もあります。ただ、音源はやっぱり時間と共にどんどん過去のものになりますから。ライヴは常にそれ以上のものになってると思う。
――なるほど。もう少し『The KING』について訊かせてください。聞いたところによると、このアルバム・タイトル、および“11"という収録曲数は、サッカーの三浦知良選手になぞらえたものらしいですね。みなさんがそこまでカズさんに惹かれる理由を、ここで改めて教えていただけませんか。
高木 : それこそカズさんのキャリアにはものすごい話がいっぱいありますけど、その中でも僕らの心に響いたものをひとつ挙げるとしたら、東日本大震災の復興チャリティー・マッチでカズさんが決めたゴールなんですよ。元々カズさんは尊敬してたけど、ちゃんと意識するようになったのは、あそこからだったと思う。
安本 : あれ、ホントすごかったよね。
高木 : すごかったし、僕らもあのころは「俺たち、バンドなんてやってていいのかな」みたいなことを考えてた時期だから。いや、俺たちだけじゃなくて、きっとバンドやってる人たちはみんなそうだったか。
字引 : そうだね。特に僕らみたいなバンドはこうして電気を使った音楽をやってるわけですから。世間では「節電に取り組もう」と言われてるような時期に、俺たちが普通にこんなことやってていいのかなって。そんなタイミングであのチャリティー・マッチのゴールを見て、それで思ったんですよ。「俺たちもやりたいことをやっていかなきゃ」って。それこそカズさんがやりたいことって、小さいころからずっとサッカーだったわけじゃないですか。で、僕にとってはそれが音楽なんです。自分とカズさんを重ねるなんて、まったくおこがましい話ですけど(笑)。
高木 : しかも、恐らくカズさん自身はあのゴールをそんなに特別なものとして考えてないんですよね。インタヴューとかを読んでも、「今までがんばってサッカーを続けてきて、そのなかでたまたま決めたゴールだから。でも、そのゴールに何かしらの意味を見出してもらえるのは、すごく嬉しい」みたいにおっしゃってて。それで僕らもあの「KING」という曲をつくったんです。そういえば、「ジャム・バンドとしての大事な曲ができたら、そのときはカズさんのことを歌詞にしたい」とも言ってたよね?
字引 : うん。でも、たしか「KING」はヤスが2012年にこのバンドに加わってから書いた曲だったんだよな…。そうそう、震災からちょうど1年が経ったころに、またYouTubeであのチャリティーマッチの映像を見たんだよ。それで「やっぱこれでしょ!」って。俺たちが何かとサッカー好きを強調するようになったのも、あの辺りからだよね(笑)。
高木 : そうだね(笑)。僕らは普通にサッカーをやってたから、それはわざわざ強調することでもなかったんですよね。
字引 : でも、この人(石川)なんかはそこまでガチガチのサッカー好きでもないんですよ。サッカー部にいた経験もないんでしょ。
石川 : いや、サッカー少年団には入ってたよ。
字引 : そうなんだ? 初めて知ったよ。
――石川さんのキャラがまだ掴めないんですけど(笑)。
字引 : まあ、こいつはただの社畜ですから。
高木 : しかもチャラいし。
石川 : おい、どうでもいい話すんなよ!
「まずは俺たちが楽しくなきゃ」っていう気持ちが、今はものすごく強い
――話を戻しましょう(笑)。震災を経験してバンド活動を見つめ直したことで、みなさんのつくる音楽そのものにはどんな影響がありましたか。
高木 : そこは間違いなく変わったよね。
安本 : うん。さっきの話とちょっと被りますけど、本当にやりたいことを追求していこうと決めた以上は、「なんとなくこれでいいかな」みたいなことは極力減らしていこうと思うようになって。それは音楽に限らず、すべてにおいてそうですね。
――逆にいうと、それ以前は曖昧なままに終わらせてしまうこともあったということ?
字引 : そうですね。「ここはちゃんと伝えた方がいいよな。でも、そうするとメンバーや周りの人に不和が生まれる可能性もあるし… やっぱりこのままでいいや」みたいな感じだったと思う。でも、それじゃダメだって。まあ、俺のこういうところをこいつらはうるさがってるみたいですけど(笑)。
――fulaは一般的にジャム・バンドと言われていますけど、僕はその一方で字引さんのシンガー・ソングライター的な資質も大いに発揮されてるバンドだと思ってて。だから、このバンドで字引さんが何を唄うのかっていうことにも、きっといろんな変遷があったと思うんですよ。
字引 : なるほど。たしかにそこはこのメンバーになってから大きく変わったかもしれない。外側に何かを訴えるというより、わりと内側に向かうようになったというか。普通にこの4人の内輪ネタとかも曲のなかで使っちゃってるし(笑)。というのも、「まずは俺たちが楽しくなきゃ」っていう気持ちが、今はものすごく強いんですよ。正直、そこには「わかる人がわかってくれたらそれでいい」みたいな気持ちも、多少はあるのかもしれないけど。
――この4人の間に起きたことを綴った歌でも、表現の仕方によっては聴き手の心情や境遇がそこにうまく重なるはずだろう、みたいなこと?
字引 : そうそう。たとえば、ヤスに娘が生まれた時に、その娘に宛てた曲を書いてるんですけど、もちろんそれは「娘が生まれた! おめでとう」みたいな歌詞ではなくて。そこはやっぱりもう少し抽象的な言葉にしてるんです。だから、同じように子供が生まれた人とかはもちろんだけど、たとえばペットを飼い始めた人でも、何か自分と重なるものを感じてもらえるかもしれないし、あるいはそうじゃなくても、そのストーリーそのものを楽しんでもらえる歌詞にしているつもりなんです。
石川 : たしかに歌詞の内容は、昔ほど壮大な感じではなくなったよね。昔はガチガチのテーマを組んでたんですよ。それこそ「宇宙」みたいな(笑)。それが、こいつ(高木)とヤスがメンバーに加わったあたりから、メンバー間の会話とかが曲にそのまま反映されるようになった気がする。
安本 : じゃあ、俺たちが入る前のお前らは宇宙の話をしてたってこと(笑)?
字引 : 宇宙の話、してたねぇ。
石川 : 『この小さな部屋が銀河にかわるまで』(2011年にリリースされたファースト・ミニ・アルバム)なんて、モロにそうじゃん。あのころはけっこうそういう感じだったよね。
高木 : たしかに、言われてみればそうだね。この4人になってから、歌詞が一気に日常的なものになったのかも。
安本 : そっか。君ら二人(字引と石川)はけっこうロマンチストなんだな(笑)。
――高木さんと安本さんによって、バンドで表現するものもガラリと変化したんですね。
字引 : それは個々のプレイ・スタイルも含めて、間違いなく大きかったですね。ようやく自分たちがやりたいことを一緒にやっていけるメンバーに出会えた気がしてます。
――では、そんなfulaのターニング・ポイントになった楽曲をひとつだけ挙げるとしたら、何になりますか。もしかすると、それが「KING」なのかもしれないけど。
字引 : えー、どれにしよう(笑)。おっしゃる通り、「KING」ができたことは大きかったですね。このバンドの方向性が定まったのは、まさにあの曲ができたころだったと思うし、今回の新しいアルバムにそれを再録したことで、その実感がまた強くなったというか。でも、それ以外だとなんだろうな。やっぱり「tropical5」かな。でも、あれはけっこう突飛だからな(笑)。
安本 : でも、俺も「tropical5」だと思うよ。最初にMVを録ったのもあの曲だったしね。
石川 : いろんな要素を詰め込めた曲だよね。それまでは「俺たちはこういう想いを伝えたいんだ!」みたいなエモさが強く出てたと思うんですけど、「tropical5」はいい意味でそこに軽さがあるというか。
安本 : 遊びがあるよね。
字引 : うん、あの曲で自分たちのやりたいこともはっきりしたし、同時に自分たちがやれることの幅も、あの曲によって拡がった気はしますね。「俺がここまでやれば、あとはメンバーに任せればうまくいくはず」と迷わず思えるようになったのも、あの曲ができたあたりからだと思う。
高木 : このバンドで目指したいものは、あの曲によってメンバー間にうまく浸透したのかもね。あえて言葉にしなくてもよくなったというか。まあ、そもそもスタジオでは雑談ばっかりなんですけど(笑)。
安本 : そうだね。こいつら、ホントいっつもふざけてるんですよ。
石川 : 「こいつら」ってなんだよ。お前もふざけてるだろ。
安本 : 俺はふざけてないよ。
高木 : リハ中、ヤスはひとりだけ酎ハイ飲んでるじゃん。
安本 : それはいま言わなくてもいいじゃん…。
字引 : じゃあ、お前も飲んでいいよ(笑)。どっちにしろ俺が運転するんだからさ。
――あ、みなさんはリハーサルのときも車で動くんですね。
高木 : はい。機材車がどうしても必要になるから。
字引 : 機材車じゃねえよ、あれは俺の車だよ! まあ、こんな感じで人としてはちょっとアレなメンバーばかりなんですけどね(笑)。
観に来てくれたお客さん全員を楽しませる気概だってある
――(笑)。それにしても、2014年は目標としていた大型フェスにも出演したりと、かなりの躍進があった1年だったように思うのですが。
高木 : うん、この1年間はフェスにもいっぱい出させてもらえたし、ぶっちゃけ自分のなかではけっこう目標地点に辿り着けたような感じもあったんです。でも、実際にそこまで行くと、これがもっと大きなステージを目指したくなるんですよね。それこそ「今やってるサブステージよりも、隣のでっかいメインステージの方が気持ちよさそうだな」とか。
字引 : 人とはホント欲深いものだな(笑)
――(笑)。楽曲をつくるうえでも、みなさんはそうした野外フェスのような環境で演奏することを想定していたりするんですか。
字引 : 深層心理ではそういうところもあるのかもしれない。でも、僕らはただフェスに出演したいっていうわけじゃないんですよ。僕らが目指すのは、あくまでも野外フェスの「常連」なんです。実際にそういうバンドって、他とはまたちょっとちがう雰囲気がでてると思うし。
高木 : うん。それにフェスって、お客さんがすごくオープンな姿勢で楽しんでるじゃないですか。だから、僕らもそんなふうに楽しんでもらえるような音楽がやりたいんですよね。呑んだくれてたり、そこらで寝転がってたり、みんなでしゃべりながら聴いてる人がいたって、それはそれで僕らは最高だなと思うから。
――では、そんなフェスの常連を目指してきたみなさんにとって、2月に開催される代官山ユニットでのワンマン・ライヴはどういう意味合いを持つものになりそうですか。きっとfulaのキャリアにとっては非常に大きな1日になると思うのですが。
字引 : そうですね。とはいえ、お客さんにはやっぱりオープンに楽しんでもらいたいな。それこそユニットをフェスに変え… いや、たまにそういう発言をインタヴューとかで見かけてイラッとするから、やっぱり今のはナシで(笑)。
石川 : ライヴハウスはあくまでもライヴハウスだからな(笑)。
安本 : でも、ユニットみたいな大きいライヴハウスでやるのは、これが初めてだしね。きっとものすごい開放感だと思うよ。
――それにワンマンってことは、フェスと違って皆さんのライヴだけを楽しみにきたお客さんしかいないわけですからね。
石川 : そうですね。でも、それこそフェスのデカいステージに出ているような人たちって、みんな素晴らしいワンマン・ライヴをやってきたバンドばかりじゃないですか。だったら俺たちも今回のユニットですごいライヴが見せられるようなバンドにならないと。
字引 : そうだね。あと俺たち、いま所属してるレーベルから抜けることになったんですよ。そういう意味でも、自分たちが今どれだけやれるのかをユニットの舞台で確かめたいし、まさにバンドに環境が変わろうとしているタイミングなので、ここはガツンとやりたいなって。俺たちは今、平均年齢30歳なんですけど、このバンドにはまだまだ伸び代があると思ってますからね。今回のワンマンはそれを再確認するためのライヴでもあるので。うん、まさにターニング・ポイントのライヴになると思います。
――最後にさらっと大きな発表をしましたね。
字引 : (笑)。まあ、いろいろ言っちゃいましたけど、俺たちはただ楽しんでやるだけです。それに観に来てくれたお客さん全員を楽しませる気概だってある。その自信も今はありますからね。
fula 過去作品
fula / The KUNG
fulaにとって初のフル・アルバム。キング・カズの背番号11番にかけて、11曲入り。すでに音源化されている楽曲も再録した本作は、fulaの持ち味であるプレイヤビリティとポップ・センスの絶妙なバランス、“歌”として優しく耳に入ってくる歌声とがすべて詰まった一作。
fula / Apology Man/Night Adventure
夏に向けての”準備体操”的な1枚としてシングル『Apology Man/Night Adventure』。fulaが自分たちの大好きな季節である「夏」を待ちきれずに制作したシングルで、快晴の野外がピッタリなサーフポップ「Apology Man」と、メロウなギターリフが特徴的なバラード「Night Adventure」の2曲を収録。
fula / Safari!
2013年にリリースされた、fula初の全国流通盤となるミニ・アルバム。野外フェスや夏っぽい感じを意識してつくられた今作は、開放的で心躍る6曲入り。ジャム・バンド以降の流れるようなグルーヴィ・アンサンブルに、色どり豊かなメロディ・センス、さらにほのかな南国フレーヴァーも加わったメロウ・ポップスが炸裂。
メンバーの私生活の色々を経て、ついに出されたセカンド・ミニ・アルバム! ドラムの高木が「俺のぱっとしないバンド人生の中でも一番の最高傑作」と豪語する納得のオーガニックとメタボリックを、まさに「ジャム」でまとめた仕上がり。前作とは正反対に夏のイメージを全面に出した今作。海に飛び込みたくなるサーフ&レゲエ調の「mayonakabeach」、聴けば聴くほど味が出る真夏のスルメ曲「赤い自転車」、メンバーの愛する某映画のことを考えながら演奏した「SW」で〆。それらを四季折々の情景を浮かばせるジャミーなナンバー「mother」から是非聴き始めてください。
2011年にライヴ会場にて発売開始された最初のミニ・アルバム。宇宙空間を莫大なものとしてではなく、ミニマルな視点でテーマにした3曲入り。現在とはちょっと雰囲気の違うダブ&エモな楽曲「may so」や、オーガニックかつポップな冬の歌「オリオン珈琲」、表題曲のクラシカルなミディアム・バラード「この小さな部屋が銀河にかわるまで」はピアノが入っているので、ライヴと聴き比べてみるのも面白いかも。
fula / 森の王様
メンバーの出会いの場でもあったサッカー…その先駆者・キングカズを敬愛して作られたサーフ&ロック・ナンバー「King」、森を舐めてる森ガールが森で女子会を開くもあえなく熊に食い荒らされる様をコミカルに描いた環境保全への意欲作・ジャズロック(一部メタル)「Glizzly」の2曲を、無料にするにはもったいないハイ・クオリティで無料配信中。
PROFILE
fula
fula(ふら)は日本の4人組バンド。メンバー構成は字引佑麿(Vocal/Guitar)、石川ユウイチ(Guitar/Chorus)、安本佑治(Bass/Chorus)、高木健(Drums/Chorus)。サッカーチーム所属時に意気投合し、今に至る。
ジャムを基調にした野外で聴きたくなる開放感のある楽曲に、あたたかい歌声を乗せるプレー・スタイル。サーフ、ダンス、ジャズ、レゲエ、アフロビート、ときどきラウド、メタル、ミクスチャー。それらを長短様々なパスで紡ぎあげ、聴く人の心のゴールへ深く突き刺す。小洒落たアンサンブルの合間から時折顔を出す土臭いリズムが笑顔を呼び、 優しさ時々エモーショナルな歌声が泣きを誘う。
専ら「フェスの常連」を目指すfulaであるが、2014年はETERNAL ROCK CITY. 2014やSAKAE SP-RING 2014などへの出場を皮切りに、7月にはGFB'14 つくばロック・フェス、8月にはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO、9月には牛窓ナチュラルキャンプ 2014と3ヶ月連続フェス出場を果たし、いよいよ本格的にフェスの似合うバンドの匂いが漂いはじめてきた。
そんなfulaが満を持して、9月24日に自身初のフル・アルバムでもって、秋を吹き飛ばして、ふたたび夏を呼び起こす。その名も『The KING』!!
呑もう。笑おう。躍ろう。踊ろう。いつまでも夏は終わらない。