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トクマルシューゴも絶賛! 宅録家 APARTMENT インタビュー
今の時代、聴きそびれていた音楽もYOUTUBEなんかで検索しちゃえば粗方は視聴できちゃうんだから、便利な世の中になったもんです。でもその反面で、現代のリスナーには時代感覚みたいなものが徐々に失われてきているような気もする。その音楽がいつ頃にどんな状況下で作られたのか、というところにまで関心を持つ人って、今どれだけいるんだろう。曲を聴いたらそれで終了、ではもったいないぜ。ひとつの音楽が生まれる時、そこにはそれなりの必然があったりするもので、そういう背景も含めて楽しめるのもポップスやロックを聴く醍醐味だとも思うのだ。
そこで紹介したいのが、APARTMENTと名乗る宅録アーティストの4作目『apartopology』。主に60年代後半を中心としながら、様々な時代の音が次々とカット・アップされて飛び出してくる様はまるでパラレル・ワールド。「まんまキンクスじゃん! 」とか「わお、67年のビートルズみたいだなー」なんて突っ込みを入れつつ、それがソングライティングだけでなくプロダクションにまで及んでいるセンスには思わず脱帽だ。同時にこれは、ひとつの作品中で音楽の歴史が交錯し合う、まさに今の時代にしか生まれえない作品でもある。ということで、今回はAPARTMENTこと生井達也に、収録曲すべてを解説して頂いた。このポップス偏執狂っぷり、もう愛さずにはいられません!
インタビュー&文 : 渡辺裕也
APARTMENT / Apartopology
1. Pomroccollective / 2. Catjes
3. Fry / 4. APCD / 5. Golden Mellow Morning
6. Je 7. My Lord Chanson 8. Parkingdumb
9. Save / 10. Devils / 11. Indi Hindi
LABEL : noil records
地に足がついた音楽はメロディがちゃんとしている
——アルバムを聴いて真っ先に連想したのがビートルズでした。
生井達也(以下、N) : 前作までは、それこそビートルズを聴いて「こういう曲を作ろう」と思いながら作ってました。最近はさすがにビートルズを聴いてそのまま参照にすることは少なくなってきましたけど、それでも今までの蓄積がありますからね。60年代の音楽をずっと聴いてきたので、その影響はすごく大きいです。でも、最近は70年代以降や、60年代以前のオールディーズものも聴いていたので、自分ではその辺が足された感じはしてます。
——どんなきっかけからバンドではなく宅録を中心に音楽活動をするようになったんですか?
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N : 中学生の頃に組んだコピー・バンドのメンバーでMTRを買ったんです。茨城はライヴ・ハウスがあまりなかったから、都内のライヴ・ハウスに出たくて、デモ・テープ審査のために買ったんです。で、そのうち大学受験とかでメンバーがいなくなっていって、僕は高校を1年で辞めていたので、そのMTRだけが僕の手元に残ったんです。それで一人で作るようになりました。だから、ひとりでやろうと思ったわけではなくて、それから誰も加わらなかったというだけなんです。それから割と早い段階で、ひとりで録った作品がインディ・レーベルから出せることになって、そこからですね。ひとりでやっていると意識したのは。
——その学生時代のバンドでは一度も楽曲制作はしなかったんですか??
N : 最後の方で2、3曲くらい作りました。酷いもんでしたけどね(笑)。2コードで、ニルヴァーナに習って途中でディストーション踏むような曲(笑)。
——ニルヴァーナには特別な思い入れがあるんですか?
N : (リアルタイムで聴いた)世代ではないんですけどね。そこから聴く音楽が広がっていった感じです。まずヴァセリンズやティーンエイジ・ファンクラブ辺りのグラスゴーのバンドにいって、そこからUSインディとか、エレファント6なんかを経て、60年代の音楽に辿り着いた感じですね。
——すごく健全な変遷ですね(笑)。
N : 自分一人で勝手に掘ってましたね。まわりにそういう友人もいなかったし。だから最初に作ったアルバムはそこまでビートルズっぽさはなくて、どちらかというとビート・ハプニングみたいな感じです。ビート・ハプニングが作曲を始めるきっかけになったバンドですね。「これなら出来る! 」って(笑)。僕にとってはすごく大きな存在です。
——では、ビートルズ的なソングライティングを追求するようになったのはいつ頃からですか?
N : だって、『リボルヴァー』とかを聴いたら、そりゃ衝撃を受けるじゃないですか。「こんなかっこいいもの、どうやって作るんだろう? 」って。あと、当時聴いていた90年代のUSインディにはけっこう60年代的なものが多かったから、親しみやすかったんだと思う。コーラスとかに関して言えば、ビートルズよりもオブ・モントリオールに学んだものが大きいかもしれないですね。
——ちなみにその最初に購入したMTRはどんなものだったんですか?
N : 4トラのカセットです。ファーストとセカンドはそれで録りました。実は3枚目の『SPARKLE BICYCLE』はファーストとセカンドの間に作った編集盤みたいなものなんです。セカンドは8トラも使ってるな。
——今回は?
N : ほとんどハード・ディスクのMTRで録りました。それと併せてその古いやつも使ってます。
——楽器の音色はもちろんですけど、録音機材の特性もそのまま活かしたようなサウンドだと感じました。
N : どうなんだろう。ハード・ディスクを使って音質的には良くなるはずだったんですけど、あんまりよくなってないんですよね(笑)
——いや、めちゃくちゃいい音じゃないですか、これ。
N : 僕はこれでもノイズの少ない音を目指しているんですよ。でも技術がなくて(笑)。基本的にはすべてMTRにシールドを直で繋いで録ってるし、アンプも持ってないんです(笑)。手元にあるものだけで録音したら、こうなったっていうだけで、何か狙いがあってこういう音質になっているわけではないです。
——レコ発では『apartopology』のモノラル盤を販売するそうですね。
N : それこそビートルズのデジタル・リマスターが出ると、よく文句を言われるじゃないですか。「音が左右に分かれ過ぎていて、まとまりがない」とか(笑)。で、僕の音源に対しても同じようなことを言う人がいるだろうから、要望に応えて作ったんですけど、僕自身はステレオが大好きなんです (笑)。
——僕は「欲しい! 」と思いましたけどね。
N : マスタリングの作業をしながら聴いていたら、確かに曲によってはモノラルの方がハマるものもありました。「Je」はそんな感じでしたね。でも、やっぱりステレオの方がちゃんと伝わる曲もあるんですよ。例えば「Golden Mellow Morning」の微妙なずれとか揺らぎから出た空間感は、モノラルだとまったく感じられないから。
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——確かにバンド・サウンドみたいな不思議な揺らぎがありますよね。バンドへの憧れは今でもありますか?
N : はい。ライヴの待ち時間が本当に寂しくて(笑)。僕は他の出演者の方と仲良くなったり出来ないので、出演までの時間をつぶすためにひとりで喫茶店を探したりするんです。そういう時間が本当にいやで「バンドやりたいなー」と思いますね。ステージ上でもひとりは寂しいし。そもそもライヴがあまり好きじゃないですね(笑)。
——(笑)。レコ発はバンド編成なんですよね。
N : いざやるとなると、楽しいんですけど、いろいろと面倒なこともあって…。連絡のメールも全部僕から送らないといけないじゃないし、みんな固定のメンバーじゃないから、文面にも気を使うし…。演奏も、一応「テキトーでいいですよ」とは言うんですけど、本当にテキトーにやられたら「ちょっと待って」となるから、結局は音源を再現させる方向に持っていきたくなるし。特にドラムにはうるさくなっちゃう。
——アパートメントの音楽を他の演奏家に委ねるのは確かに難しそうですよね。ラフではあっても、テキトーなところは一切ないというか。
N : かっこよくキメキメでやろうとしちゃだめなんですよ。それより「何かバカっぽいことをやってやろう」みたいな、ちょっと不真面目な感じの人の方がうまくいくかもしれませんね。とは言っても、明らかに練習してきてなかったら、僕は機嫌を損ねますけど(笑)。いわゆるローファイとか宅録とか言われる人達って、作品を重ねる毎に、音質も含めてポップになっていくじゃないですか。僕はそれにちょっと抵抗を感じていたんですけど、今回作ったアルバムはちょっと複雑に作り過ぎたような気がしていたんですよ。でも、いざ出来上がったものを聴いてもらったら、みんな「すごくポップで、売れそうじゃん」みたいな反応が返ってくるんですよ。僕は「そんなはずはない! 」と言い返していたんだけど(笑)。そこで、他のアーティストに対して自分がポップになったと感じる時もこういうことなのかと思ったんですよね。つまり複雑なことをやろうとすると、結果的にポップに近づくっていうことがあるんだろうなって。
——つまりポップなものを作ろうという意識はあまりなかった?
N : ちゃんとしたメロディを作りたいとは常に思っています。僕は常々、地に足がついた音楽はメロディがちゃんとしていると思っているんです。例えば2000年代以降のポスト・ロックみたいなことをやるバンドって、そこがすごくテキトーな気がするんですよね。実力隠しというか、天才見せかけみたいなものが多いような気がする。だから僕は、古いと言われようがちゃんとしたメロディを作りたいです。音楽を作る才能があるかないかの判断はそこだと思ってる。
——そんな生井さんが標榜としているアーティストがいれば教えてください。
N : やっぱりオブ・モントリオールのケヴィン・バーンズかなぁ。「この人は本当に頭がおかしくて天才なんだなぁ」と聴く度に思います。尊敬してますね。
イヤフォンから漏れる音を聴きながら曲解説
——作曲に取りかかる際は、常になにかしら参照にする音楽があるんですか?
N : 「こんな音楽が作りたいな」というのは、だいたいありますね。もちろんその中にはオブ・モントリオールもあるし。今回はキンクスっぽいと思うけどな。1曲ずつ解説していきたいな。それぞれちゃんとコンセプトや作ったきっかけがあるし。まあ音楽を作る人は誰でもそうですよね。
——それがそうでもないんですよ。「この曲はこういうところから出来た」みたいなことを曲単位で解説してくれる人って、意外と少ないんです。
N : そうなんですか。じゃあ、やってみましょう(笑)。せっかくだから音を流しながらやりたいですね。こういうこと、よくやるんですよ。車に友人を乗せながら自分の曲をかけてね(笑)。じゃあこれで(ポータブル・プレイヤーを出す)。イヤフォンから漏れる音を聴きながらやりましょうか。
——(笑)了解しました。ではまず1曲目の「Pomroccollective」。
N : これはキンクスの「David Watts」を無意識でパクッた曲です(笑)。途中で「これ似てるな」と気づいたんですけど、むしろそれが面白いなと思って。最後の転調して3拍子になるところで鳴っている音は、僕がテキトーに吹いたホルンを逆回転にしたものなんです。
——どんどん行きましょう。「Catjes」。
N : これ、シタールみたいでしょ? もちろんそんなものは持っていないので、エレキ・ギターの1~3弦を全部Gに合わせて、それをスライドさせたんです。エレキにアンプを通さずに、マイクを近づけて拾ってみたら、シタール風の音になったんですよ。
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——すごいアイデアですね! では次。「Fly」。
N : これは今流行のトイ・ポップっぽいですよね(笑)。裏でラッパみたいな音が聴こえると思うんですけど、これは僕が口で鳴らしているんです。こんな感じで(片方の頬を膨らませて「ブーブー」とラッパのような音を鳴らす)。
——ホントだ! ラッパみたい!
N : (笑)。これ、僕の特技なんですよ。ちなみにこれは高嶋政伸も得意らしいです。
——(笑)。4曲目は「APCD」。
N : これはかなり古い曲。6年くらい前に作った曲を今回改めて録り直したんです。基本的にドラムの音はドラム・マシーンの手打ちなんですけど、ハイハットをオープンさせる感じが上達していることが、これを聴くとよくわかります(笑)。
——どんなリズム・マシーンを使ってるんですか?
N : ヤマハの小さいやつです。中古で500円だったんですけど、説明書がなくて取り寄せてもらったら、説明書は5000円もしたんですよね。しょうがないから買いましたけど。
——(笑)。プログラムはしないんですか?
N : はい。だいたいギターを最初に録るんですよ。そうすれば途中でアドリブを入れても、ドラムがあとから合わせられるんです。コーラスはスティーヴ・マルクマス感を出すためにワウをかけています。
——次は5曲目の「Golden Mellow Morning」。
N : これもキンクスですね。劇場音楽を意識して作りました。これはドイツ語と英語で歌っているんです。
——なぜドイツ語?
N : その方が劇場っぽいかなと。でもドイツ語がわからなかったので、まず英語をドイツ語に訳して、それを英語読みで歌ってみたんです。で、その後僕はある機会でドイツ語を学んだのですが、今になって聴くと間違えまくってるのがわかって、すごく恥ずかしいんですよね(笑)。
——すごいっすね! じゃあ次。「Je」。
N : ファースト・メロディからセカンド・メロディに移る時にコードが半音上がるっていう進行がやりたいというだけで作った曲ですね(笑)。それがうまく出来た時点で満足はしているんですけど、作り込んでいるうちにアレンジにも凝り始めて、大滝詠一風のコーラスも加えてみました。連弾のところも『A LONG VACATION』を意識した感じですね(笑)。で、次(「My Lord Chanson」)は、シャンソンっぽい曲を書こうと思って作った曲で、ガット・ギターで録りました。ボリス・ヴィアン(シャンソンの作曲等も行っていた、フランスの小説家)を意識して作りました。間奏の「キューピー3分間クッキング」っぽい音は、ヤフオクで主婦から買ったシンセで出してます。
——いろんな楽器を使っていると思ってたんですけど、ほとんどは身の回りにあるものを工夫して出している音なんですね。
N : 本当はもっと本格的な楽器が使いたいけど、ないですからね(笑)。代用で何とかしてます。で、これ(「Parkingdomb」)も割と古くて、またもキンクスです。それもデイヴ・デイヴィスの方ですね。カントリー的な要素とロックっぽいダイナミズムを出した曲。
——次は「Save」です。
N : ファーストを出した頃は歌詞をつけずにアドリブで歌っていたんです。それからだんだんと英語で言葉を並べるようになったんですけど、この曲は特に意味が通じないような単語の並びのままなんです。というのは、これは当時買ったばかりのキーボードで何が出来るか試しているうちにできた曲だから、発表するようなものではないと思ってたんですけど、まわりから「入れた方がいい」と言われたので、歌詞もちゃんと考えないままに録ったんです。
——英語詞にしているのはどんなこだわりからきているんですか?
N : 最初の鼻歌に近い言葉を並べると英語になるっていうだけです。日本語で意味のないことを歌うのもいやだったし。
——次は「Devils」。PVもかわいい感じでしたね。
N : この曲はストーリーに沿っているんですよ。舞台で歌手がしっとりと歌い上げているところにバンドが入って賑やかになっていって、そのバンドのメンバーにはお笑い芸人とかも混じっていて。途中に拍手が入っているんですけど、それはそのお笑い芸人が後ろを向きながらピアノを弾いたりしてお客を沸かせているっていう設定なんです。で、最後にまた歌手が出てきて大団円。
——イメージしているストーリーに合わせて曲が展開しているんですね。
N : そうです。で、最後の曲(「Indi Hind」)ですね。これは『ラバー・ソウル』の「The Word」とか「Wait」辺りを意識した曲ですね。
——お疲れさまでした(笑)。これ、創作期間はどれくらいかかったんですか?
N : セカンドを出した時期に録ったものも入っているから、6年くらいかな。昔はコンスタントに曲が書けていたんですけど、最近は参照にするものがだんだん減ってきちゃってるんですよね。前はビートルズを聴く度に「よし、俺も作ろう」みたいな感じだったんですけど、今は本当に聴くだけ。
——初期ビートルズみたいな曲をアパートメントがやったら面白そうだと思うんですけど。
N : うん。確かにそれはいいですね。今まで何度か挫折してるんですけど、やれるものならやりたいですね。
——楽曲のひとつひとつが明確な目標の元に作られているのがよくわかりました。アルバム全体としてはどんな作品を目指したんですか?
N : とにかく僕はアルバムが出したくて。でも、ひとつのアルバムを作るために一から曲を作り始めたら、それこそ6年はかかりそうな雰囲気だったから、古い曲も混ぜることになる。だからアルバムとしてのコンセプトはないですね。まとまりのあるアルバムなんて、今まで一度も作れたことないし(笑)。いい曲だと思ったら入れる。だめだったら入れない。僕の場合はそれだけですね。
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APARTMENT PROFILE
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