
渋谷WWWに向けて、虚弱。が動き出す!
音響や楽曲構成で競うのではなく、インストにポップスとしての新たなアプローチを提示したという点で、“虚弱。”のデビュー作『孤高の画壇』が2012年に与えたインパクトは小さくない。なかでも初音ミクを取り上げた最終曲「affection」は、このバンドの楽曲が"ソング"に根ざした発想から生まれていることを如実に語っている。コラボレーションから生まれた楽曲ということで、あくまでも作品の一側面としては捉えつつ、少なくともこの曲がバンドの可能性に更なる広がりを与えたことは間違いないだろう。
そこで今回はギターの壷内佳奈とドラムのまにょに加えて、「affection」の作詞作曲を手がけた気鋭のサウンド・クリエイター"やしきん"をお招きし、この現代的な楽曲がどんな感性から生まれたものかを両者の発言から探っていくことにした。
インタビュー&文 : 渡辺裕也
写真 : 畑江彩美
7月11日@渋谷WWWにて、ワンマン・ライヴを開催!
2012年7月11日(水)@渋谷WWW
OPEN : 19:00 / START : 19:30
【チケット】
前売り : 2,500円(+1D) / 当日 : 3,000円(+1D)
チケットぴあ : 【Pコード : 168-876】] / http://t.pia.jp/ / 0570-02-9999
ローソンチケット : 【Lコード : 76198】/ http://l-tike.com/
イープラス : http://eplus.jp/
ファースト・アルバムを高音質音源で配信中!
虚弱。 / 孤高の画壇
【アルバム楽曲紹介】
01. 哲学者の論破 / 知識人は実に雄弁に語った。"沈黙は金、雄弁は銀なのだ"と。
02. egoist / 利己主義者の青年の隣で、利己主義者であった少女は涙を流した。
03. コスモナウト / 宇宙(ルビ:そら)を見上げて何を問う。若者達は、形面上の星々へと旅だってゆく。
04.terra / 哀しみの集合は森羅万象を成し、母なる"terra"へと帰着する。
05. 網膜における抽象画 / 目を閉じると、吸収しきれなかった光の結晶達が踊っているのが見える。
06. nennen / 私は彼を、『名もなき存在者』を名付けよう。
07. saying his prayers / 己の正義を貫く為に悪を演じた者へ、祈りを捧げる。
08. nil -piano version-
09. affection(初音ミクをフィーチャー)
この曲がフィーチャーされると思っていなかった(まにょ)
——今回は『孤高の画壇』の中でも、特に「affection」という曲に焦点をあててお話を伺いたいと思っています。まず、この曲のアイデアが生まれるまでの経緯から教えていただけますか。
まにょ : 以前から歌ありの曲がほしいとはメンバーみんな思ってて。まわりからも「歌をつけてみたら? 」と提案されることはちょこちょこあったんです。でも、それで誰かゲスト・ヴォーカルを呼ぶにしても、メンバーそれぞれのイメージするものがぜんぜん違っていて。

——メンバーの誰かが歌うという案は最初からなかったんですか。
壷内 : それもあったんですけど、どちらにしてもしっくりくる人が思いつかなくて。そこでみんなと話し合っていたんですけど、個人的に私がずっとボーカロイドの音楽を漁って聴いていたのもあって、ぼそっと「そのうちボカロやってみたいな」と言ったら、まにょが「それ、バンドでやればいいじゃん」みたいな感じで言ってくれて。
まにょ : ほかのメンバーもみんな(初音)ミクさんが好きだったので、すぐ「それだ!」ってなりましたね。そこで私はやしきんさんがここまで一般的になる前からボカロで制作していたことを知ってたので、この話が出てすぐ彼に連絡したんです。
——壷内さんはボーカロイドのどんなところに魅力を感じていたんですか。
壷内 : 声の面白さと音楽のヴァリエーションですね。ボーカロイド音楽のなかにもいろんなジャンルがあって、それこそポスト・ロックからクラブ系まで、もうホント様々で。その音楽と初音ミクの声とのバランスがすごく面白かったんです。人間には出せない無機質な声に興味を持ったところから徐々にハマっていきましたね。
——実際にボーカロイド音楽を楽しんでいる方にとって、その「無機質」という捉え方は一般的なものなんですか。
やしきん : まあ、初音ミクがソフトウェアであることは変わりませんからね。ただ、その無機質なものをそのままの形で聴かせるか、それを加工して人に近づけるアプローチをとるかで、使い方は様々なんです。少なくともその余地を楽しんでいるところはあると思う。それこそボーカロイドを使えばキーの制限もなくなりますから。
——元々は、やしきんさんもバンドを母体として音楽活動をされていたんですよね。何をきっかけとして現在のような活動スタンスに移行したんですか。
やしきん : そもそも音楽を始めた頃はバンドみたいなやり方しか思いつかなかったんです。でも、音楽にもいろいろな表現方法があるとわかってきてから、果たして自分は本当にバンドがやりたいのかなと思って。そこで自分が一番楽しい時はいつなのかを改めて考えたら、曲を作っている時だと思ったんですよね。それはライヴと比べても圧倒的にそうで。そこで、バンド・サウンドっていう基盤をなくしていろんな作曲に挑戦してみたくなって、まず音源を作ることにしたんです。そこで手始めに使ってみたのがボーカロイドだったんです。
——なぜ自分の声ではなくボーカロイドにしたのでしょう。
やしきん : そこまでは自分の声で作り続けてきたから、違う形でやりたかった。あと、レコーディングを始めようと思ったものの、当時の僕はインターフェイスもマイクも持っていなかったんです。そこで初音ミクのソフトは1万ちょいで買えるんだから、いっそのことそれを使った方が面白そうだなと思って。だから僕にとって初めてのDTMは、そのまま初のボーカロイド作品でもあって。それをそのままネットにアップしたんです。
——もしかすると、やしきんさんが自分の声を使わないことと、"虚弱。"がヴォーカルを使ってこなかったことって、感覚的には近いところがあるのかなと思ったんですが。
壷内 : 私はこのバンドの前にやっていたコピー・バンドで、歌う人がいないという理由で仕方なく歌っていた時があったんですけど、自分のヴォーカルとしての表現力に対して疑問があったし、それを向上させようという気持ちにもあまりなれなかったんです。そういうのもあって、オリジナル曲を作り始めた時には、自然と楽器で表現することだけに集中するようになっていって。
まにょ : もし私たちの曲に声を入れるとしたら、私は男性よりは女性になるとは思ったんですけど、それで誰を加えたとしても、どうしても他のバンドと比べられてしまうだろうなとは思って。そこでミクさんをいれたら、きっとインパクトがあるなと思ったんです。
やしきん : 作曲をしたい人ってものすごく沢山いると思うんですけど、実際に自分の声を録音できる人となると、すごく限られていると思うんです。ボーカロイドのソフトというものは、それを擬似的にでも叶えてくれるもので。DTMを使って作曲したいけど、演奏を頼めるつてもなければ、歌を入れてくれる知り合いもいないという理由で、ちょっと諦めかけてた人たちにとって、このソフトの出現は音楽制作の敷居をものすごく下げてくれたんですよね。もちろん作品の善し悪しはあるにせよ、それまで制作に着手できなかった人たちが、初音ミクの誕生によってどんどん参入していったことで、たくさんのアイデアが生まれていったのはやっぱりすごく面白いことだと思ってるし、それが互いに刺激し合って活性化されたのが今の状況だと思います。このソフトのおかげで音楽を始めた人がたくさんいるという意味で、初音ミクはいろんな人の夢を叶えてくれた存在だと思います。

——その、夢を叶えてくれたという感覚がすごく興味深いのですが、つまり初音ミクとは感情移入できる存在でもあるということですか。
やしきん : 僕の場合はそこまでエモーショナルに接しているわけではなくて、あくまでもツールとしての距離感は保っているんですけど、このソフトウェアを使っていて嬉しいのは、こちらがどういう姿勢で使ったとしても何も文句を言われないということで(笑)。歌手として受け入れる幅が広い上に、作り手の自由にやらせてもらえるという意味で、すごくお世話になっているという感覚ですね。つまり人の歌とは完全に別モノなので、擬人化してのめり込んでいるわけではないんですけど、同時にものすごくありがたい存在だと思っています。ただ、僕みたいに音楽ありきで接している人もいれば、ボーカロイドのキャラクターありきの人もいて、そういう意味でも多種多様ですね。
——歌はもちろんですが、「affection」は曲にリリックが加えられるという点でもバンドとしては初の試みですよね。それを外部の作り手に委ねることに抵抗はなかったのでしょうか。
まにょ : まず、ここまでこの曲がフィーチャーされると思っていなかったというのが正直なところで(笑)。遊びのノリだったし、外部とのコラボレーション自体が初めてだったので、本当に実験としてやったというか。彼には「ネガティヴで落ち込んでばかりの女の子なんだけど、最終的には前を向いていける女の子のイメージで」ということだけ伝えて、あとは他者から見た"虚弱。"のイメージで作ってほしかった。
——とはいえ、決して簡単なオーダーではないと思うんですが、どうでしたか。
やしきん : でも、バンドに対するざっくりとしたイメージはあったので、いろんなことをやれる余地は始めからもっていました。"虚弱。"は曲調からキャラクターを掴みやすかったので、それをエッセンスとして使いつつ、自分の色を混ぜていったら、結構すんなりとやれましたね。
新しい化学反応を生んでいけたらすごく楽しい(壷内)
——具体的に彼女たちをどんなキャラクターとして捉えていたんでしょうか。
やしきん : まず、この音楽性からして、女の子がやっているとは思わないじゃないですか(笑)。あと、彼女達の音楽はインストであるにも関わらず、歌モノと変わらないようなポップさがあって。普通のインスト・バンドだと露骨にかっこよくいくところに切り込んでいかないのも、彼女たちのキャラクターだと思いました。僕の中にあるインスト・バンドのイメージって、もうちょっとこじゃれた感じだったんですけど、彼女達はテクニカルな方ばかりに走らず、より表現に寄っているところがすごく感じられて。だからイメージはすぐに湧いてきましたね。
まにょ : うれしいなぁ(笑)。でも、聴きやすさということに関しては、確かに今回のアルバムでより意識するようになりました。アルバムに入れた曲はどれも主旋律を大切にしたものだから、そこも私たちの音楽の歌っぽさにつながっているんじゃないかなと思ってて。
壷内 : その主旋律を踏まえたうえで、気持ちよく聴こえるような音の抜き差しを考えてみたりね。前よりもずっとそういうところに気が回るようになったとは思います。
まにょ : でも、実際にボカロの曲をおまかせして、届いたデモ音源が3拍子だった時点で「うわ! わかってるわー」ってなったよね(笑)。
やしきん : それはもうすぐに決まったよ(笑)。単純に聴かせてもらった曲も3拍子が多かったし、インストって3拍子を基調にしてやると色々と細かいことがやりやすくなるから。だから、ここはあえて3拍子を基盤にした歌モノにしようと。ただ、聴かせてもらった曲だとコード進行の流れはループが多かったので、そこはちょっと歌モノとしての喧嘩を売ってみようと思って(笑)。ゲストだからといってあまりバンドに寄り過ぎても面白くないから、これは普段やらないだろうということをあえてやりました(笑)。

——(笑)。実際に届いた曲を演奏してみて、どうでしたか。
壷内 : めちゃくちゃ苦戦しました(笑)。そもそも私は鼻歌から曲を作るような人間なので、コードに関する知識はほぼ皆無に近いんですよ。だから譜面で渡された時に、もうどこを押さえたらいいのかわからなくて(笑)。それでも何とかもらった音源を聴きながら形にはしたんだけど、なんか"虚弱。"感が全くない曲になっちゃったんですよね。そこで、やしきんさんに泣きついて(笑)。そうしたらカポのポジションを提案されて、それで解決しました。私たちの曲ってもともと変則チューニングだったり、開放弦をたくさん使うものが多いから。
やしきん : その時はさすがにちょっとやりすぎたかなと思いましたね(笑)。アレンジに関してはバンドにおまかせしていたので。
——仕上がりを聴いた時はどうでしたか。
やしきん : 「おぉ、"虚弱。"になってる! 」って(笑)。最終的にそういう形に落とし込んでもらえたから、聴いたときはものすごくテンション上がりましたね。アルバムとして聴いた時も、すごく統一感があるのに、最後に爆弾がやってくるというか(笑)。それにこういう危険なアプローチって、きっと今の歳じゃなきゃできなかったと思うんですよね。今回の初音ミクを使った試みって、僕らの世代がこのくらいの年齢の時にやらないと絶対にやれないことだと思ったし、作品性みたいな大人っぽい考え方よりも、ただ面白いことをやろうっていうチャレンジ精神のあるものが僕は好きなので、ホントに楽しかった。
——たしかに皆さんの世代ならではの楽曲ですが、同時に皆さんはこういうボーカロイド音楽がこれからスタンダードなものになっていくとは思いませんか。
やしきん : 正直それはまだわからないけど、もしそうなるとしたら、今のこの流行っているくらいの時期でこういうことをやれるタイムリー感ってすごく楽しいですよね。
まにょ : それに私たちも不安はあったんです。だって叩かれる可能性もあったから(笑)。結果的にいい反応がもらえてよかったです。
壷内 : もちろん批判的な意見もあったけど、自分たちが思っていたよりは、遥かにいい反応がたくさん返ってきましたね。
——一方でやしきんさんはプロの作曲家として多方面で楽曲提供をされていますよね。依頼によって、アーティストや作品とのアプローチもきっと様々だと思うのですが。
やしきん : 僕の場合はアニメと関わるお仕事が多いんですけど、まずは大体調べものから始めますね。例えば、そのアニメの原作があれば、とにかくそれを読むし、読んだ人の感想にも目を通していきながら、音楽とは別の文字や映像からまず入り込んでいきます。アーティストさんから頂いたお仕事の場合は、その人が過去に出したものをひたすら聴く。そうする中で、まず楽曲を作るにあたって外してはいけない部分を見つけるんです。言い方を変えると、そこさえ保てばその人らしさは守れるという部分を探るんです。外部に曲を依頼するということは、そこになにか新しい風を吹き込みたいという意思表示でもあると思うから、音を作り始める前にまずそこを徹底的に考えて作戦を立てるんです。それがいつも心がけていることですね。ざっくりとした対象のイメージをまず身体に染み込ませてから、自分が作ってみたいと思う音楽をぶち込んでいくというか。
——じゃあ、発注を受けてから制作に取りかかるまで、かなり時間をかけているんですね。
やしきん : もちろんスピーディに曲を作ったことはありますけど、それだとなかなかいい曲には仕上がらないですね(笑)。いいか悪いかというより、思い入れがもてないというか。それは僕が依頼した側の立場で考えたら嫌だし、単純にアニメの楽曲を書いている人がそのアニメへの理解がない人だったら嫌だという話で。つまり、消費者の立場で嫌だと感じることはやらないというだけのことですね(笑)。だから、制作を早く進めるためには対象について調べるスピードを上げるしかないと今は思ってて。
——虚弱。もアニメや映像作品などからインスピレーションを受けることは多いんじゃないかなと思うんですが、どうでしょう。
まにょ : もうそれはめちゃくちゃあるよね(笑)。
壷内 : 今回のアルバムでそれが一番わかりやすく出ているのが「コスモナウト」という曲で。あれは『秒速5センチメートル』という映画のお話を題材にしたもので、映画の世界観を全員でイメージしながら作ったんです。
まにょ : でも、それこそ私たちも曲作りのペースは遅いよね。
壷内 : 刺激を受けるものがまわりに溢れている時は早いんですよ。それこそ素敵なアニメや絵画と出会えたときは、その世界観を曲にしたいと思うんですけど、そういうものとなかなか触れられない時期はネタがないので曲も作れなくなっちゃうんです。
まにょ : 私たちのバンドは、たしかにそのインプットが肝かもしれないですね。
——では、今回の試みを踏まえて、今後取り組んでみたいアイデアがあれば教えてください。
壷内 : それこそ、アニメや映画、絵画、演劇とか、音楽とは別の世界と積極的にコラボレーションして、また新しい化学反応を生んでいけたらすごく楽しいですね。
まにょ : やっぱり今回の編曲作業で味をしめたところもあって、ヴォーカルを取り入れた音楽はもっとやってみたいです。あと、これはずっとメンバーで言ってることですけど、いつかアニソンをやりたい(笑)。でもインストだと難しいから、ヴォーカルのバック・バンド的な感じでもいいし。映画の挿入歌とか、舞台音楽にも興味があって。
やしきん : それさ、たとえば声優さんが朗読をしている後ろで"虚弱。"が演奏したりするのもいいんじゃない? さっきインストだとアニソンは難しいって言ってたけど、劇伴だったらなにも問題ないし、実際にアーティスト性の高いBGMを求めるアニメのクリエイターってたくさんいるはずだから。結構ニーズはあると思うよ。それこそ"虚弱。"の音楽ありきで映像を作ったら、すごくスタイリッシュなアニメーションが出来るんじゃないかな。インストは視覚的なメディアと絡むとうま味が増すから、やり方はたくさんあると思うし、そこに僕が関われるようなことがあればぜひやりたい(笑)。とにかく"虚弱。"にはいろんなものをぶち壊しにいってほしいですね。

OTOTOY×新宿LOFT presents 「お腹が痛い!」
急遽決定!! 2012年注目の若手が集結します。これは見逃せない! 今、若い女性たちが本当に元気である。ということで、OTOTOYと新宿LOFTがプッシュする、20代の女性がメンバーにいるアーティストたちを集結いたしました。ジャンルや形態は違えど、その迫力とパワーに圧倒されること間違いなしの強烈な一夜をお届けいたします。
日時 : 2012年6月14日(木)@新宿LOFT
開場 : 18:30 / 開演 : 19:00
料金 : 前売 : 2,500円 / 当日 : 3,000円(1drink別)
出演 : BiS / 虚弱。 / Tam Tam
チケット : ぴあコード : 171-591
ローソンコード : 79336
e+ : http://eplus.jpで、「お腹が痛い!」と検索
LOFT店頭 : 03-5272-0382
出演者の音源をチェック!!
BiS / primal
オリコン・デイリー・チャート26位を記録、ロック・フェス出演も果たした新生アイドル研究会“BiS”の2011年の年末に発表したシングル! アイドルながらもロック・ファンから支持を得ている破天荒ぶりに要注目。
Tam Tam / meteorite(HQD Ver.)
平均年齢20代前半のヤング・ダブ・バンドTam Tam。ルーツ、ダンスホール、ステッパーズ、トリップ・ホップ。Little TempoのHAKASE-SUNをプロデューサーに迎え、あらゆるダブ・ミュージックを瑞々しい感性で消化した会心の1枚をついにドロップ!! CDより高音質のHQD(24bit/48kHz)版。
PROFILE
虚弱。
平成生まれの女子達による、病的且つどポップなインストゥルメンタル・バンド。メンバーは壷内佳奈(ギター)、新井深雪(ベース)、まにょ(ドラム)、海野稀美(キーボード)の四人組。2007年、壷内、海野と同高校のメンバーで虚弱。を結成。2008年秋、幾度かのメンバーチェンジを経て新井、まにょが加入。本格的に活動を始める。2009年に1stDemo『kabetosogy』をリリース。同年、閃光ライオット関東決勝大会に進出。2010年には2ndDemo『donguribouya』を発表。ポスト・ロックを基調としながらも、その概念を打ち破るほどポップな楽曲を特長としている。デビュー前から既にライヴでの支持層が非常に厚く、2011年にはZAZEN BOYS、the telephones、NATSUMEN、unkie、LOSTAGEらとの対バンを果たした。
やしきん(作曲家)
レゴブロックや黒折り紙を虫眼鏡で焼く遊びばかりをして幼少期を過ごす。 中学の時にアコギを購入し弾き語りを練習。中学卒業時に初作曲。高2、ついにバンドを組む。みなほぼ初心者。コピーもそこそこにいきなりオリジナル楽曲に手をつけ始める。高3、ライヴ・ハウスでの演奏経験も乏しいままながらバンド大会荒らしにチャレンジ。全国大会で茨城に行ったり、品川の1000人収容のライヴ・ハウスで演奏したり、大規模な学生イベントに出たりと楽しむ。 大学入学後も引き続きバンド活動に励む。大学3年になりDTMに興味を持ち、安いDAWソフトと初音ミクを購入、初めて作詞作曲編曲全て自身による音源を制作、ニコニコ動画にアップして味をしめる。色んなところでお世話になりながら修行を積むも、就活が近づいていく中でメンバーそれぞれに思うところ有り、バンドは解散。そして2009年冬、作曲家を目指すことを決意、現在に至る。