2016/12/31 12:28

OTOTOY AWARDS 2016番外編──2016から2017年へ、カテゴリー・トッピクス編──

50位から発表してまいりました、OTOTOY AWARD 2016。番外編として、ここでひとつ、OTOTOYの新機能とともに、それぞれの音楽ジャンルの2016年、もしくは2017年に向けてトピック発表です。

さて、その新機能とは、要望多数のためOTOTOYを総合トップとハイレゾ音源、そして8つの各ジャンル(ロック、ポップ、アイドル、アニメ/ゲーム/声優、ヒップホップ/R&B、ダンス/エレクトロニカ、ジャズ/ワールド、クラシック/サントラ)、合計で10カテゴリーのトップ・ページに分けました。トップ・ページ最上部のメニューからそれぞれのカテゴリーを選ぶと、その属性に紐づいた最新のFeatures(記事)、News、Top Charts (Weekly) 、New Releases(音源)が掲載されています。この改修により記事や音源がとても探しやすくなったので、それぞれ気になるカテゴリーをご利用してください!

ロック : サニーデーサービスの度肝を抜く新作

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サニーデーサービス『DANCE TO YOU』

【配信形態】24bit/48kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】1620円(税込)
【アルバムまとめ購入特典】ブックレットPDFが付属

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【トピック】 2016年は豊作の年だった。D.A.N.やSuchmosの躍進はインディーロック・シーンに新たなクラブ・ミュージックの潮流を呼び込んだ感もあったし、アンダーグラウンドのロック・シーンは、Have a Nice Day!やどついたるねん等にとにかくわくわくさせられっぱなしだった。2017年は、その中からメジャー・フィールドで活躍するバンドも多かろうが、OTOTOYのチャートがそうなように、メジャーに縛られず、自由に活動するバンド達の動きや音源の方が格段に面白かったように思えてならない。

そして、なによりサニーデーサービスの『DANCE TO YOU』には度肝を抜かれた。結成から25年目を向かえようとするバンドが、「苺畑でつかまえて」や「セツナ」等、誰が聴いても「これ最高!」と思える名曲を創ることは至難の業だが、それでも日々の鍛練によって可能であることを証明し、若者至上主義の音楽業界に一矢報いたのは、超絶に興奮する出来事であった。(飯田)

ポップ : 水カンのメジャー・デビュー

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水曜日のカンパネラ/UMA(24bit/96kHz)

【配信形態】24bit/48kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】2,057円(税込)








【トピック】 メジャー・デビューを果たした水曜日のカンパネラがトラップを多用するなど、海外のトレンドを自分たちの音楽に落とし込んだ楽曲が増えたと感じる1年でした。また、Suchmosのような20代のバンドたちがソウルやR&Bを取り込みバンド内で血肉化しアウトプットしていた音楽がラジオを中心に口コミで広まったことは希望を感じる出来事だったと言えるでしょう。そしてBABYMETALやピコ太郎がビルボードチャートにランクインし、世界に向けた音楽の可能性も感じることができるものでした。PPACのようなリズムネタの強さが世界共通だというのには驚きましたが、つい口ずさんじゃいますよね。(西澤)

アイドル : 新生BiSが2017年にどのような快進撃を見せるのか

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BiS / Brand-new idol Society2

【配信形態】24bit/96kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】2,057円(税込)








【トピック】 2016年のアイドル・シーンは、活動休止・解散が目立つ1年でした。もちろん新しく産まれるアイドル・グループも多く、アイドルがシーンとして定着したともいえるで1年だったんじゃないかと思います。そんななか3泊4日の合宿オーディションを経て復活した新生BiSが2017年にどのような快進撃を見せるのか、期待が集まります。またBiSの合宿オーディション不合格者で結成されたSiSは初ライヴ翌日に活動休止という衝撃の展開を迎えましたが、その後GANG PARADEに電撃加入することが発表されさらなる話題を呼びました。2017年には、その一部始終が描かれた映画「WHO KiLLED IDOL ? -SiS消滅の詩-」も公開予定と、BiS周辺の動きからは目が離せなさそうです。(西澤)

アニメ/ゲーム/声優 : 衝撃のキンプリ

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劇場版KING OF PRISM by PrettyRhythm Song&Soundtrack

【配信形態】24bit/48kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】2,200円(税込)








【トピック】 2016年の衝撃といえばアニメーション映画『KING OF PRISM by Pretty Rhythm』こと”キンプリ”でした。『ラブライブ!』『アイドルマスター』『うたの☆プリンスさまっ♪』などアイドル・アニメは群雄割拠。そこにペンライトOK、声援OK、合唱OKでライヴさながらの熱狂を劇場で生み出す「応援上映会」という新たな文化で切り込んだキンプリによって、アイドル・アニメ、ひいてはそこから生まれるアニソンの盛況はまだまだ終わらなそうです。アニメーション映画でいえばもちろん『君の名は。』も外せないですが、音楽的にはポップ・シーンのできごとなので割愛! しかし新海誠とRADWIMPSのような自身のスタイルを崩さないコラボから良作が生まれた一方、A応Pや(K)NoW_NAMEのようにアニメ作品ありきで音楽作品を生み出すことを掲げてるアーティストがどんどん生まれているのもおもしろかった。アニメと音楽、その関わり方はもっともっと思考の余地がありそう。(梶山)

ヒップホップ/R&B : タフネスとポップ・センスを魅せる1枚

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C.O.S.A. × KID FRESINO『Somewhere』

【配信形態】16bit/44.1kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】2,571円(税込)








【トピック】 フリースタイル・ダンジョンの放映開始以降のバトル・ブーム、8年ぶりとなる宇多田ヒカルのアルバムに参加したKOHH、加山雄三の『お嫁においで』のカバー、CMやテレビ番組の音楽を手がけるなどで以前にも増して注目を集めたPUNPEE、BAD HOP、KANDY TOWNを始めとする若手大人数のクルーの台頭など、世間的な認知、理解度の上昇と良質の作品に恵まれた今年の日本語ラップ・シーン。その中でも、愛知県の知立をレペゼンするラッパーC.O.S.A.と、Fla$hbackSのメンバーであり現在はNYに住むKID FRESINOによる共作『Somewhere』は、アンダーグラウンドのヒップホップが持つタフネスさは維持しつつ、客演のコトリンゴやPUNPEEが添えるポップさのバランスが絶妙な1枚だった。来年は更なる日本語ラップ・シーンのブレイクスルーに期待しつつ、現在闘病中のECDの新たな作品が聴けることを願って。(高木)

ダンス/エレクトロニカ : ダイレクトに海外へとつながるダンスフロア

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KEITA SANO『 The Sun Child』

【配信形態】24bit/48kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】1,944円(税込)

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【トピック】 言葉の問題をスルーできるダンス・ミュージックのアドヴァンスというのはあるとしても、岡山発のパワフルな若きトラックメイカー、サノ・ケイタをはじめとして、“クール・ジャパン”の枠外で海外でもしっかりと評価をうける作品やDJはテクノ〜ハウス界隈は依然として多い。岡山からダイレクトに世界にその名前を知らしめた、老舗〈クルーエル〉からの彼の1stはそのエネルギッシュな才能をダイレクトに感じることができる作品だ。またHIROSHI WATANABEがデトロイトの伝説的レーベル、デリック・メイの〈トランスマット〉からも作品をリリースした。ここ数年、海外での活躍の機会が増えているDJ NOBUやGONNOらはすでにトップ・アクトとしての風格すらある。(河村)

ジャズ/ワールド : 2017年は南米の音楽とジャズの境界線に注視を

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BADBADNOTGOOD / IV

【配信形態】24bit/96kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】2,571円(税込)








【トピック】 ジャズのイディオムを使いつつも、インディー・ロックやヒップホップとも共振するバンド・サウンドを打ち出すバッドバッドノットグッドの会心作が『IV』。しかも、それが24bit/96khzのハイレゾで聴けたのは嬉しかった。

2016年は他にもジャズと他のジャンルの境界線に秀作が数多く生まれたが、とりわけ、ビート・ミュージックやエレクトロニク・ミュージックにジャズ・ミュージシャンとのセッションを持ち込んで、表現を拡大したジェイムスズーのデビュー作『Fool』は新鮮。サウンドだけでなく、作曲面でもプログレッシヴな試みに満ちている。南アフリカ出身のジャズメンが重要な役割を果たしてきたUKジャズの歴史の上にあらたな金字塔を打ち立てたシャバカ&アンセスターズの『Wisdom of Elders』もこれから何年も聴き続けそうな名盤感に溢れる。 2017年も世界的にこうした傾向は続きそう。とりわけ、南米の音楽とジャズの境界線を注視したいところだ。(高橋健太郎)

クラシック/サントラ : 教授再びグラミー受賞なるか?

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坂本龍一,アルヴァ・ノト,ブライス・デスナー 『オリジナル・サウンドトラック盤「The Revenant(蘇えりし者)」』

【配信形態】16bit/44.1kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC
【アルバム配信価格】2,200円(税込)






【トピック】 電子音楽家、アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライ、ザ・ナショナルのブライス・デスナーとともに坂本龍一が手がけた映画『レヴェナント 蘇よみがえりし者』のオリジナル・サウンド・トラック。すでに映画本編もアカデミーにて、レオナルド・ディカプリオの初の主演男優賞で話題だが、このたび、この音楽がグラミー賞の最優秀スコア・サウンドトラック部門の候補に選ばれた。もし受賞となれば1989年受賞の『ラストエンペラー』以来となる、2度目の受賞となる。さまざまな試行錯誤の後、結局はオリジナルが使われたという伊福部昭による楽曲などなど、その音楽までも話題となった『シン・ゴジラ』。映画にて使用されたテイクなどを、24bit/48kHzにて配信、CDのサントラはまた違ったフォーマットとなった『劇伴音楽集』の高音質版(あえてのハイレゾとは呼ばない)も。(河村)

OTOTOY AWARDS 2016

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