OTOTOY大推薦バンド、fulaの待望の初フル・アルバムがついに完成したので、予約を開始します! しかも2曲を先行でダウンロードできる!!
ジャム・バンドのスタイルを基調に、透明感のある歌声とポップ・センスで、これまで3枚のミニ・アルバム、2枚のシングルと多くの作品を生み出してきたfula。OTOTOYでも数々登場していただいた彼らによる、さまに“待望”と言ってよい初のフル・アルバムをOTOTOY独占で予約受付中。予約いただいた方には、なんとアルバム収録の2曲を先行でお届けしちゃいます!! さらに購入特典として、メンバーからの感謝が込められたメッセージ・ヴィデオが付いてきちゃうなど、なんとも大盤振る舞いなサーヴィスとなっております! 内容はといえば、fulaの持ち味であるプレイヤビリティとポップ・センスの絶妙なバランス、“歌”として優しく耳に入ってくる歌声とがすべて詰まった、いち早く聴いていただきたい良作であります。
そして、今年の〈ライジング・サン・ロック・フェスティヴァル〉にも出演を果たすなど、常々口にしている「フェスの常連になりたい」という目標に近づきつつある彼ら。そのなかで、fulaというバンドは今後どのように進化していきたいのか。そんなある意味バンドとしてとてもセンシティヴな部分を、OTOTOY編集長、飯田仁一郎がインタヴューで迫りました。
fula / The KING
【配信フォーマット / 価格】
WAV / ALAC / FLAC / mp3 : まとめ購入 1,800円(税込) 単曲 300円(税込)
【Track List】
01. jenga jenga
02. mayonakabeach
03. night adventure
04. african daimyo
05. indiana
06. siricodama
07. maillot jaune
08. interlude
09. この小さな部屋が銀河にかわるまで
10. Apology Man
11. KING
※特典としてメンバーからのメッセージ・ヴィデオが付属いたします!
INTERVIEW : fula
fulaには、過剰な期待をしている。フェスに出たいなんてピュアな目標を掲げる人間性と、ジャム・バンド的なセッションを主体としたサウンドに字引佑麿の美メロが乗る抜群の楽曲とのギャップには、ついついわくわくしてしまう。彼らが創った『The KING』… 荒い部分もあるが、そこも含めて、最高のファースト・アルバムだ。
インタヴュー : 飯田仁一郎(Limited express(has gone?))
今回は出し切ったと思うし、それが最初のアルバムになったのは嬉しい
ーー素晴らしいファースト・アルバム『The KING』が出来たね。振り返ってどう?
高木健 (Drums&Chorus)(以下、高木) : 正直に答えていいですか? (少々の沈黙)いやぁ…大変だったなって。
一同 : はははは(笑)。
高木 : アルバムとして創る上で、10曲以上の制作は初めてだったのでもう…。既に商品化されてる音楽を録り直しもせずに、かさましする案もあったんですけど、それは格好悪いと思ったので。でも、やっぱりもう1回流通盤に入れてみたい、録り直してみたい2曲以外は、全部最初からスタートしました。
字引佑麿 (Vocal&Guitar)(以下、字引) : でも先に、アルバム・タイトル『The KING』と、11曲入りっていうのは決めてたんです。もちろん、キング・カズの背番号をかけたんです。
ーーまさに“スタメン”だ! 今回どんなアルバムにしたかったの?
字引 : いままでの作品を聴いた人の感想が、ライヴと違っておとなしくて、「癒される」って感想だったんです。それが嫌で。
ーーへー!
字引 : はい、結構皮肉を込めた歌詞も多いんです。前の曲は「森ガールぶっ殺す!」とか、そういう裏設定があるなかで、「癒された」とか言われても、本質を見てくれてないのかなって。それとも自分が隠し過ぎちゃってるだけなのかなと色々悩んだ結果、もうちょっと分かりやすくしようと思い、暴れ系の曲を入れたり、音色もこじんまりとした感じではなく、ライヴに近い感じにしたり、いままでよりも音圧とか、激しさを増し、ライヴのテンションに少しでも近づけました。
ーーなるほど。「この小さな部屋が銀河にかわるまで」などの歌い方とかすごく良いと思った。字引君の声はfulaの1番の個性だと思うけど、安本君はどう?
安本佑治 (Bass&Chorus)(以下、安本) : 癒し系って言われるのは嫌だって話でしたが、俺は全然良いと思ってて(笑)。聴き方なんて自由だし。結果良くないと思われたら残念ですけど、癒されていいのなら、何でもいいやって思います(笑)。
石川ユウイチ (Guitar & Chorus)(以下、石川) : 俺もそう思う。実際森ガールがやってきても、俺たちぶっ殺せないし(笑)。やっぱり、ありがとうってなると思う(笑)。
ーー『The KING』では、全体的に歌が前に出ているように意識したんですか?
安本 : そう言われることは、多いよね。
高木 : ジャム・バンドなのか歌ものなのかを、話し合った時期もあったんですけど、結局定まらなかった。もともとはジャム・バンドを目指してた部分もあるけど、自分達が出来る最高の形で動いたことで今回のアルバムが出来たので、たまたま今回は歌に寄っただけなのかなって思っています。もちろん、これはこれで進化の過程って思っています。
ーー「maillot jaune」等は、歌が楽曲を引っ張ってて印象的でした。
高木 : 「maillot jaune」は先に歌が出来てたよね。先にメロディーと構成はあって、その縛りのなかで、自分達がどうやって楽器の演奏を楽しめるかを意識したんです。
石川 : 「KING」とかも、前に録ったヴォーカル・テイクと全然別ものだなって思った。すごい表現力がついたというか、佑麿の「俺はfulaではこう歌うよ」ってイメージが明確になったんだと思う。
ーーギターの掛け合いやフレーズ等もとても印象的でした。
石川 : 成長します(笑)。でもジャジーなフレーズを練習して、どぎついパートと癒しのパートの緩急を出せたらいいなと考えたんです。
ーー大変でした?
石川 : 大変でしたね。苦労の上に苦労が重なりました。いっきに10曲も作ったので、自分の引き出しがなくなっちゃって。特に自分は、ギターに向き合ってないゆったりした時間にフレーズが出てくるタイプだったので。
ーー作曲の期間は?
石川 : 3ヶ月かな。冬に合宿をしたので、それは大きかったですね。
高木 : 「maillot jaune」もその時に出来たんですよ。
ーーエンジニアは誰が?
高木 : 前田千秋さん(Rinky Dink Studio)にお願いしました。デモの時からいままでずっと彼にやってもらってます。
ーープロデューサーはいますか?
高木 : 基本は、自分達です。でも、フレーズや歌い方とかもちあきさんがアドバイスをくれるので、千秋さんもプロデューサーみたいなもんですね。
ーーやっぱりバンドにとってファースト・アルバムって特別な存在だと思うんです。思い入れはありますか?
石川 : 特にないですね(笑)
一同 : (笑)
高木 : おい! ちょっとはなんか言おうと頑張れよ! でもいままでの作品では、フレーズの消化において不完全燃焼だったテイクが入らざるをえなかったんですけど、今回は出し切ったと思うし、それが最初のアルバムになったのは嬉しいですね。これからの自信になってくんじゃないのかなと。
字引 : 今回の作品が出来ても、結局次のことを考えちゃってます。僕は、どうしても1曲1曲という意識が強いんですよね。だからまだアルバムに対する想いはないですね。
ーーやり残したことや荒さも含めてファースト・アルバムですもんね。
字引 : そのやり残した部分はライヴで別の形で見せていければと思いますね。ずっと先の話かもですが、ライヴ・アルバムも出したいので、宿題はそれまで持ち越しかな。
自分達がやりたいことを貫くしかないだ
ーー先日、〈ライジング・サン・ロック・フェスティヴァル〉に出演しましたが、どうでしたか?
高木 : 楽しかったんですけど、時間的にもの足りなかった。もっとやりたかったし、やっぱりまたでかいところでやりたいですね。
石川 : でも、やっぱり緊張したよね。直前までどっきりじゃないかと心配しちゃったし(笑)。
ーー字引君はどうだった?
字引 : やっぱりもの足りないと思いましたね。フェスに出演しても、やっぱり常連になりたいし、それを叶えたいです。ひとまずフェスへの出演は叶ったので、ようやく次の目標が見えました。MCでは、すすきののくだらない話をしてんですが、それが大きな音で出てるだけでも感慨深かったし、お客さんも500人くらいいて、最後まで観てくれたので幸せでしたね。
ーー次の目標とは?
字引 : 小さなステージだったので、大きなステージでやりたいです。
高木 : いわゆる4大フェスに出たいですね。見てみたいバンドもいっぱい出ているので。
ーー国内のジャム・バンドはいろんなフェスを転々として、それこそそれで生活してるバンドもいるけど、そんな風になりたい?
高木 : 出れるのは全部出たいですけど、出れなそうなフェスこそ出たいんです。
字引 : 僕たちはジャム・バンドと言っても、メロディアスな歌があったり、ロック的なアプローチもあったりで、どっち付かずでなにがやりたいかわからないって結構言われるんですけど、自分のなかでは「なにを偉そうに!」と思ってて(笑)。自分達は2番煎じで売れたいなんて思ってないから、他のジャム・バンドと同じことをやっても意味が無いんです。だから様々なフェスを転々とするやりかただけにこだわっていないし、単純にライヴハウスじゃないところでやる気持ち良さを知ってしまったので、それをやりたい。温泉巡りみたいな感じでもいいんです。もちろんフェスの情景に似合う音楽が出来てる自負はあります。
ーー今回のアルバムは本当に素晴らしいものだと思いますし、バンドとしても良い流れにのれてる思うんです。だからこそ率直に聞くと、「がむしゃらに売れたい」のか、もしくは「かっこ良く自分達を貫き通したい」のか、どちらですか? 次にfulaがどんな景色を見ているのかを知りたいんです。
高木 : 全然考えてなかった。とにかく大きなところでやりたいってだけだったから。売れりゃいいけど、是が非でも売れたいとは思わないですね。
字引 : 売れたいけど、自分達のやりたいことをやりたい。A&Rのいわじゅん(岩崎淳)とも話してるのですが、売れるために某フェスに出てるバンドとかって、客層が若いから、客が社会人になったらすぐに捨てられると思ってます。そういう流れのとこには行きたくないし、家庭を持ってもちゃんとやれてるような状況がいいんですよね。
ーー字引君はリーダーとしてその方向で進めてるんですね?
字引 : そうですね。今のやり方でライジング・サンに出れたから間違いではなかったので、それを続けて本当に僕らの道が間違えていなかったことを証明したいですね。「かっこよくて、売れる」っていう両方を達成できるバンドもいるだろうけど、自分達がそこまでいけるのかは、自信が……。
高木 : でも、自分達のやり方が間違ってなかったというのは、他のバンドを観て、感じましたね。いわゆる“売れ線”のバンドもライジング・サンには出ててますが、あきらかにステージングが違うんですよね。「売れる」と「かっこいい」を両方こなせるバンドはすごい。
字引 : ライジング・サンでインディーからメジャーまでいろんなバンドを観たんですが、「こういう感じが売れる」っていうのが分かった気がしますね。でもそうやっていくのが自分達にとって楽しいのか。そもそも「売れる」こと自体楽しいのか、っていう疑問は感じましたね。でも売れるバンドを卑下することがもうないと思います。ライヴを観て尊敬できるようになった。
高木 : 彼らも彼らなりに闘ってるもんね。演奏やお客への煽りのうまさは、俺たちには出来ないことだし。でも“俺たちは”そっちではないってことは分かったし、逆にライジング・サンで長年売れながら、自分達のやりたいことをやってきているアーティストを観て、自分達がやりたいことを貫くしかない、と強く感じましたね。
彼らが創った『The KING』の評判は大きく広がり、日本のフェスを席巻することを期待している。そして、フジロックと言わず、グラストンベリー・フェスティバルまで行って欲しい。四人のメンバーと小さなマネージャーと凄腕PAと共に。三浦知良が世界に向かったように!
飯田仁一郎(Limited express(has gone?))
fulaの過去作品はこちら
2011年にライヴ会場にて発売開始された最初のミニ・アルバムを通じて配信。宇宙空間を莫大なものとしてではなく、ミニマルな視点をテーマにした3曲入り。ダブ&エモな楽曲「may so」や、オーガニックかつポップな冬の歌「オリオン珈琲」。表題曲のクラシカルなミディアム・バラード「この小さな部屋が銀河にかわるまで」はピアノが入っているので、ライヴと聴き比べてみるのも面白いかも。
fula / 森の王様
メンバーの出会いの場でもあったサッカー…その先駆者・キングカズを敬愛して作られたサーフ&ロック・ナンバー「King」、森を舐めてる森ガールが森で女子会を開くもあえなく熊に食い荒らされる様をコミカルに描いた環境保全への意欲作・ジャズロック(一部メタル)「Glizzly」の2曲を、無料にするにはもったいないハイ・クオリティで無料配信中。
fulaによる2ndミニ・アルバム。ドラムの高木が「俺のぱっとしないバンド人生の中でも一番の最高傑作」と豪語する納得の、オーガニックとメタボリックをまさに"ジャム"でまとめた仕上がり。前作とは正反対に夏のイメージを全面に出した今作。海に飛び込みたくなるサーフ&レゲエ調の「mayonakabeach」、聴けば聴くほど味が出る真夏のスルメ曲「赤い自転車」、メンバーの愛する某映画のことを考えながら演奏した「SW」。それらに四季折々の情景を浮かばせるジャミーなナンバー「mother」から是非聴きはじめてください。
fula / Safari!
Fulaによる6曲入りミニ・アルバム。ジャム・バンド以降の流れるようなグルーヴィ・アンサンブルに、色どり豊かなメロディ・センス、さらにほのかな南国フレーヴァーも加わったメロウ・ポップス傑作。
fula / Apology Man/Night Adventure
夏に向けての”準備体操”的な1枚としてシングル『Apology Man/Night Adventure』。fulaが自分たちの大好きな季節である「夏」を待ちきれずに制作したシングルで、快晴の野外がピッタリなサーフポップ「Apology Man」と、メロウなギターリフが特徴的なバラード「Night Adventure」の2曲が収録されている。
LIVE INFO
2014年9月21日(日)@渋谷Glad
Live : fula / トレモノ / deronderonderon / DOACOCK / DeLa Rockin' / …and more!!
DJ : UP DJs / ...and more!!
VJ : cats and dogs(snatch&Dobby.)
料金 : 前売 2,000円 / 当日 2,500円
fula presents 『The KING』 release party “Tour de KING 2014-2015”
2014年10月26日(日)@渋谷TSUTAYA O-Nest
Live : fula / ザ・なつやすみバンド / Sawagi
DJ : サイトウ”JxJx”ジュン (YOUR SONG IS GOOD)
料金 : 前売 2,000円 / 当日 2,500円
tour de KING 2014-2015
-2014-
2014年10月19日(金)@タワーレコード渋谷店 (インストアライブ)
2014年10月26日(日)@渋谷TSUTAYA O-Nest
2014年11月1日(土)@札幌SOUND CREW
2014年11月8日(土)@仙台Forest City Fanfare
2014年12月6日(土)@薬院Utero
2014年12月20日(土)@名古屋TIGHT ROPE
2014年12月21日(日)@南堀江Knavet
and more…!!
-2015-
2015年2月15日(日)@代官山UNIT tour finale ONE MAN SHOW!!
PROFILE
fula
fula(ふら)は日本の4人組バンド。FunLandRyCreationレーベル所属。メンバー構成は字引佑麿(Vo&Gt)、石川ユウイチ(Gt&Cho)、安本佑治(Ba&Cho)、他一名。サッカー・チーム所属時に意気投合し、今に至る。
高木健(Dr&Cho)がライヴ中にカロリーを消費しまくり汗だくになることから、「オーガニック・ポップ・ロック界のローションプレイオプションコース」などとは揶揄されない。
ジャムを基調にした野外で聴きたくなる開放感のある楽曲に、あたたかい歌声を乗せるプレー・スタイル。サーフ、ダンス、ジャズ、レゲエ、アフロビート、はたまたメタル、クラシック。それらをポップにまとめあげ、聴く人を躍らせ、踊らせる。小洒落たアンサンブルの合間から時折顔を出す土臭いリズムが笑顔を呼び、優しさ時々エモーショナルな歌声が泣きを誘う。
専ら「フェスの常連」を目指すfulaであるが、One Music Camp 2013, MINAMI WHEEL 2013出演を皮切りに、いよいよ数多のフェスへの出演が期待できそうなので、fulaファンは各自、野外フェス行きの持ち物確認をしてほしい。