【第三期BiS 連載vol.10】いまのメンバー全員と、この先を走るために──トギーはBiSで本音を語る
第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』は、いよいよ今回で第10回に突入! そして、メンバー個別インタヴュー2周目のラストにはトギーが登場! ライヴやSNS上で屈託の無い笑顔を見せ、研究員をリードするトギーに、この怒涛の期間で得たものを語ってもらいました。
11月20日(水)にはメジャー1stシングル「DEAD or A LiME」のリリースを控え、来年はツアー〈STAND BY BiS〉で全国を巡るBiS。デビューから全速力で駆け抜けてきたのは周知の事実だが、さらに加速していく彼女たちのスピード、成長が本当に眩しい! それでも「まだまだこの先がある!」と思わせてくれるBiSを、本連載では今後も追い続けます!
第三期BiSのデビューアルバム『Brand-new idol Society』はロスレス配信中!
INTERVIEW : トギー(BiS)
前回のネオ・トゥリーズ個人インタヴューでその態度の悪さを指摘されていたトギー。彼女は本当に問題児なのか? 活動期間半年にも満たない中、ワンマン・ライヴ、そしてワンマン・ツアーと怒涛の日々を過ごしてきた彼女たち。そんな中で、何度オーディションに落ちても何とかBiSに食らいついてきた彼女が今思うこととは何なのか? 話を伺った。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
練習中の空気が悪いのは私が原因じゃなくて、ただ空気が悪い中で、態度が悪いのが私なだけです。
──トギーさん。前回のネオのインタヴューで聞いたんですけど、なんか練習中の態度が悪いそうで。
トギー : いや、全員やばくて。確かにみんなから態度が悪いって言われるんですけど、本当は全員が悪いんです(笑)。
──あんまりトギーだけがこうして指摘される状況に納得がいってないわけですね。でも、ひとまず、周りは置いておいたとしても、自分自身の練習中の態度は悪いと思ってる?
トギー : 悪いです(笑)。でも、その前に、練習の時の雰囲気が悪くて。今はまだ大丈夫なタイミングなんですけど、定期的に話し合いをしないとグループ内の空気が悪くなっちゃうタイプなんですよね。
──たとえば、周りに「そこのダンスの振りがおかしいよ」って指摘されたら、どんな感じで対応するんですか?
トギー : そこは素直に直しますよ(笑)。そういう指摘が原因なんじゃなくて、できない子みたいな扱いをされるのが気になってやさぐれちゃう…。
──負けず嫌いなんですね。
トギー : なんでそんなことを言われるようになったんだろう…。ネオは体調が悪くない限り、何も言わないタイプなんですよ。でも、ティ部とは喧嘩みたいになることが多くて。
──でも、チャントからは、普段はティ部とトギーはくだらないことを言い合っているって聞きました。
トギー : そういうときもあるんですけど、ネオが言ったのは悪い面の方かなとおもいます。
──トギー自身は自分自身が、練習の雰囲気を悪くしている自覚はある?
トギー : いや。練習中の空気は、私が悪くしているんじゃなくて、すでに悪いんです。空気はただ悪くて、その中で態度が悪いのが私みたいな(笑)。
──なるほど(笑)。トギーはいろんなことを言われちゃうポジションなんですね。
トギー : でも、言われるのはダンスのことだけで、他のことは私が指摘する側なんですよね。たとえば、レコード店舗さんにイベントで行ったときに、「ここのお店の名前なんだったっけ?」って大きな声で言っちゃった子がいて、「そういうのは、ちゃんと調べてから行こうね」って言って。そういうマナーみたいなところは私が指摘します。
──そういう面もありながら、メンバーから責められるっていうのは、やっぱりトギーがどっちかというといじられるタイプだから?
トギー : いじられるタイプかもしれないですね。あとは京都弁がきついって言われます。
──「~しはる」とかですか?
トギー : 言いますね。あと、みんなツッコミをするっていう文化がないんですよね。「~ちゃうやろ!」って言ったら、「えっ…」っていう感じで引かれちゃって、私としては「そんなつもりじゃないのに」ってなるんですよね。
──僕も関西出身なんですけど、関西人としてはツッコまないと逆に失礼かなって思いますもんね。
トギー : そこで口が悪いって言われちゃうんですよね。ちょっと悲しくなります。
このグループには話し合いが大切だなと思います。
──話は変わって、メンバーの皆さんにはTIFから、中野heavysick ZEROでの1stワンマン・ライヴ、そして下北沢SHELTERでのワンマン・ライヴについて話を伺っています。まず、第三期BiSのお披露目だったTIFはどうでしたか?
トギー : TIFは楽しくて、緊張もしなかったんですよね。もともとそんなに緊張しないタイプなんですけど、出た瞬間にお客さんの驚く声が聞こえて、第二期BiSが解散して、私たちのことを受け入れてもらえるか心配だった面もあったんですけど、その時はちょっとだけ受け入れてもらえたような気持ちになりました。
──トギーはもともとWACKのグループのファンで、特典会などにも行っていた側だったと思うんですけど、アイドル側に立つ特典会はどうですか?
トギー : 凄く楽しいですね。やっぱり特典会に行っていた側の人間だったから…。でも、名前を覚えるのとか本当に難しいなと思いました。
──ファンとしては、名前を覚えてもらえるのは嬉しいことだもんね。
トギー : そうなんですよね。だから頑張りたいところです。ネオとかは記憶力が凄くて、二回目には名前を覚えていたりするんですよ。
──リリイベに脱退と、怒涛の日々を過ごした後に中野heavysick ZEROでの1stワンマン・ライヴがありました。トギー的にはこのライヴは何点でしたか?
トギー : 基本的に手を抜いたことがないから100点ってよく言っちゃうんですけど、改めてライヴの映像を見ると、ダンスも揃っていないし、歌ももっと丁寧に歌わないといけないなとか、反省点はたくさんあります。でも気持ちの面では100点くらいのものをみんなで出せたかなと思います。
──下北沢SHELTERでワンマン・ライヴはどうでしたか?
トギー : SHELTERでのライヴは中野のライヴほうが良かったかなって思っちゃいましたね。技術の面では成長していたし、ダンスのレベルも上がってはいたと思うんですけど、「良かったライヴは?」と言われると私は中野かなって。
──それはどこが違ったんでしょうか?
トギー : やっぱり気持ちですかね。あと、モニター環境についても反省しています。渡辺さんが一度ステージ側に来てくれたんですけど、その時に音が全然聞こえなくて、「なんでこんな環境で歌えるのかがわからない」って指摘されました。そこからモニターづくりに関して凄く意識はしているんですけど、まだまだですね。
──ワンマン・ライヴなら特に、そういう細かいところに気を配れるはずですもんね。
トギー : あとは体力的ももっとつけないといけないなと思います。この日のライヴで、人生で初めて息が吸えなくなる感覚を経験しました。
──過酷な環境だったんですね。
トギー : でも、やっぱり最終的には気持ちが大切かなと思っちゃうんですけど。
──中野は初のワンマン・ライヴで、それに向けての気持ちも作りやすかったと思うんですけど、SHELTERまでは少し期間が空いて、ライヴも少し慣れてきたころだったりしますもんね。
トギー : しかも、その時は話し合いをする前だったのでグループの雰囲気も良くなかったんですよね。気持ちがバラバラだったけど、時間がないから話し合いが出来なくて、結局そのままにしてしまって…。そういうのが積み重なって自分的には少しよくないライヴだったかなと思います。
──初めにも「話し合いをしないと」と言っていましたけど、やっぱりトギーはこのグループには話し合いが大切だと思っているんですね。
トギー : 多分、言いたいことを言えない子が多いグループなんですよね。でも、それを言い合えるのが話し合いだから。その話し合いがないと、ずっといろんなものを貯めこんだままになっちゃう。やっぱり、そういう仲が良い悪いみたいな雰囲気って、ステージを見ているお客さんにも伝わっちゃうと思うんです。それに、実際に話し合いをした前と後で、パフォーマンス中でも目が合ったときの表情も変わったと思うので、改めて話し合いって大切だなって思います。
相手に伝えたい感情とか、自分がどう表現したいのかというところをもっと突き詰めていければなと思います。
──ファースト・アルバム『Brand-new idol Society』はトギーにとってどんなアルバムになりましたか?
トギー : とにかく全曲、めっちゃ良いんですよね。曲調とかもすごく幅広いと思っていて、歌詞についても、上に行くにつれてわかってくる歌詞もあると思うというか。
──上に行く?
トギー : これから人気が出たり、規模が大きくなるためにいろいろもがいていく中で、やっぱり脱退とかも起こってしまうことはあると思うんです。実際に「BiS-どうやらゾンビのお出まし-」はマナコが抜けた後に歌って、改めて歌詞が心に刺さったんですよね。
──〈あなたたちは去っていく〉とかね。
トギー : そうなんですよ。それでも〈行かなくちゃ僕ら〉っていうところで。
──ということは、トギーの一番好きな曲は「BiS-どうやらゾンビのお出まし-」なんですか?
トギー : 一番好きな曲は「LET'S GO どうも」ですね。
──(笑)そうなんだ。
トギー : 「BiS-どうやらゾンビのお出まし-」も悩みます。でも、「LET'S GO どうも」は、「こんな僕らだけどよろしくです どうも」って、みんなに挨拶していて、それって、相手が私たちのことを受け入れてくれるとか、受け入れてくれないとか関係なく「とにかく私たちはこれからやっていくから」っていう決意表明みたいな曲なんですよね。基本的にWACKのグループはサビをひとりで歌うことが多いんですけど、この曲はめったにないユニゾンで歌っていて、一緒に歌うことで出る勢いみたいなのが好きなところですね。
──トギーは「ナンデスカ?」の歌詞も書いていますよね?
トギー : これもいい曲ですよね。
──この曲の歌詞はどんな気持ちで書かれたんですか?
トギー : 優しくしてくる大人とかいても、その中にはわざと悪い方向に持ってこうとする人もいるから信用しちゃダメだよみたいな曲です。特に東京では。
──東京の人は危ないって思った瞬間があったんだ。
トギー : 「東京の人はあぶないよ」ってスタッフさんに言われたその日に書いた曲ですね。
──確かに、トギーはなんかフラフラしてついてきそうな気もします。
トギー : 割と、フラフラしてますかね? 私は割としっかりしているんですよ。モンちゃんとかのほうが危ないです。
──そうなの? 雰囲気的にもしっかり断れそうな感じだと思っていました。
トギー : 純粋だからすぐに人についていっちゃうんですよ。この前、駅でカットモデルのキャッチの人に話しかけられて、「無料だから行こうかな」って言っていて、ちょっと大丈夫かなって思っちゃいました。もうずっと着いて歩きたいです。
──トギー的にBiSの今後の課題はどんなところだと思いますか?
トギー : やっぱり「対バン慣れしていない」ことですかね。確かその時は、自分たちのダンスを揃えることに意識が行き過ぎていた時期だったと思います。確かにグループによってはダンスを合わせるということが凄く大切な場合もあると思うんですよ。でも私たちはまだ、自分たちをどう見せたいのか、どう表現していくのかっていうところを考えていくのが大切な時期なんだと思います。なので、相手に伝えたい感情とか、自分がどう表現したいのかというところをもっと突き詰めていければなと思います。
編集 : 伊達恭平
編集補助 : 矢野圭将
LiVE INFO
BiS×CARRY LOOSE共催ライブ
2019年11月24日(日)@東京・WOMB
時間 : OPEN 17:30 / START 18:00
出演 : BiS / CARRY LOOSE
"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS
2020年01月04日(土)@宮城時間 : enn 2nd
時間 : OPEN 17:30 / START 18:30
2020年01月05日(日)@愛知 APOLLO BASE
時間 : OPEN 17:00 / START 18:00
2020年01月11日(土)@沖縄 G-shelter
時間 : OPEN 15:00 / START 16:00
2020年01月13日(月・祝)@大阪 SUNHALL
時間 : OPEN 17:00 / START 18:00
2020年01月18日(土)@広島 HIROSHIMA BACK BEAT
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年01月19日(日)@福岡 DRUM SON
時間 : OPEN 15:30 / START 16:30
2020年01月25日(土)@北海道 KLUB COUNTER ACTION
時間 : OPEN 15:00 / START 16:00
2020年01月26日(日)@北海道 KLUB COUNTER ACTION
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年02月03日(月)@東京 LIQUIDROOM
時間 : OPEN 18:00 / START 19:00
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
これまでのBiSの音源も復習しておこう!
第一期BiS
新→古
第二期BiS
新→古
BiS1st
BiS2nd
第三期BiSの連載はこちら
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