2019/05/17 15:30

山本浩司 × 高橋健太郎〈KORG Nu 1で聴く現代ブルーノートの名盤セレクション〉──OTOTOYハイレゾ試聴会 vol.3 レポート

高橋健太郎 / 山本浩司

OTOTOYが主催するイベント〈OTOTOYハイレゾ試聴会〉の第3回が、2019年4月10日(水)に行われた。メインMCに音楽評論家 / オーディオ評論家である高橋健太郎、今回はゲストに『ステレオ・サウンド』誌などで健筆を振るうオーディオ評論家、山本浩司が登壇。「現代ブルーノート」をテーマにふたりが選曲を行った。ジャズ・レーベルとして世界中から愛されている〈ブルーノート〉だが、今はジャズだけにとどまらず様々なジャンル、アーティストの作品がリリースされている。そんな“現代”のブルーノート・レーベルの魅力を歴史だけでなく、KORG 1BIT USB-DAC / ADC +プリアンプ『Nu 1』を使用し、オーディオ評論家としての視点も交えながら読み解いて行く。

写真 : 大橋祐希

イベント協賛: 株式会社 コルグ
イベント協力: 株式会社 小柳出電気商会
      : テクニクス

当日プレイされた楽曲の一部をプレイリストで試聴可能


まずは高橋健太郎と山本浩司による機材説明

今回の試聴会会場

高橋健太郎(以下、高橋) : OTOTOYハイレゾ試聴会、今回はゲストにオーディオ評論家の山本浩司さんをお迎えしております。僕と山本さんはいつもは銀座で一緒にイベントをやっているんですが、今日は山本さんに渋谷に来て頂きました。今回は僕が機材を揃えたので、その説明をさせて頂きますね。まずは今日はKORGさんのDACプリ・アンプの「Nu 1」をお借りしてきました。僕は前にもお借りして、自宅で何週間か実際に使いましたが、とても透明感のあるキレの良い音がします。そして、とても多機能なDACプリ・アンプなんですが、それは試聴会の中でまた説明していきますね。

〈KORG〉「Nu 1」

そして今日のスピーカーは、ちょっと珍しい〈STUDER〉の「A5」というパワード・スピーカーです。テープ・レコーダーでも有名な〈STUDER〉ブランドですが、OEMで造っているのは〈PSI Audio〉というスイスのスピーカー・メーカーです。ここ2~3年くらいプライベート・スタジオ・クラスでも、こういう低音の出る、大きめのモニターを買おうという動きが強くなってきていますね。

〈STUDER〉「A5」

山本浩司(以下、山本) : このウーファーは10インチ、8インチ?

高橋 : ウーファーは10インチ(25センチ)ですね。この試聴会で前に使った〈FOCAL〉の「SM9」も同じ10インチです。先日ソニーミュージックで、このハイレゾ試聴会とは別な形でtacicaというバンドのハイレゾ試聴会の機材をプロデュースしたんですが、その時は〈ATC〉の「SCM25A」というスピーカーを使用しました。それもやはり10インチのパワード・スピーカーです。僕は〈ATC〉のスピーカーの大ファンで20年くらい使っているんですが、最近〈ATC〉の「SCM25A」がスタジオで大人気になっています。昔から「SCM10」とか「SCM100」とか使ってきた僕みたいな人間には、かなり現代的な性格になっていますが。

山本 : 割とワイルド・レンジで、フラット・レスポンス的な。〈ATC〉の音というのは、あの真ん中がごりっとしてる感じというか。

高橋 : そうそう。昔の〈ATC〉のコクのある音が僕は大好きなんですが、「SCM25A」はよりフラットでスピーディーな感じがします。そうじゃないと現代的なモニターには向かないのかもしれないですね。この〈STUDER〉の「A5」というスピーカーも同じクラスですが、僕はこっちの方が昔の〈ATC〉っぽいなって思って。僕のスタジオにもこれを入れたかったんですけど、さすがに大きすぎて入らないのでOTOTOYに常設することにしました。

ノラ・ジョーンズとふたりのプロデューサー

高橋 : さて、本日のテーマはブルーノート・レーベルです。OTOTOYでは昨年からブルーノートのカタログを所有するユニバーサル・ミュージックと契約しまして、ユニバーサルの音源がハイレゾもしくはロスレスで買えます。ユニバーサル音源をロスレス形式で購入できるのは国内ではOTOTOYだけですね。そして、ブルノートのカタログがかなり揃ってきたので今回はこのテーマにしました。ただ普通に“ブルーノート”でやるとなるとですね……。

山本 : 「1950年代~60年代のルディ・ヴァン・ゲルダーが手がけた1500番台じゃなきゃ………。」みたいなブルーノート警察が(笑)。

高橋 : そうそう。いい加減なことを言うと逮捕されちゃうので、それは止めようと言うことで(笑)。今回は基本的には“現代”のブルーノートでやろう、という話になりました。あとはノラ・ジョーンズの新作が今週、発売されます(リリースはこの試聴会が行われた2日後の4月12日)。このアルバムからはすでに幾つかシングルが先行リリースされてまして、これが素晴らしいんです。それもあって、山本さんと現代ブルーノートを聴いてみたいと思ったんですね。なのでまずはノラ・ジョーンズの新作から、一番新しく先行リリースされたものを聴いてみましょう。

ノラ・ジョーンズ「Just A Little Bit」を再生

高橋 : ドラムはブライアン・ブレイドですね。

山本 : このスピーカーで聴いてる部分もあるんでしょうけど、ローの伸びと、その生々しさみたいなものがありますね。世界で2300万枚売れたノラ・ジョーンズの最初のアルバムは、とてもシルキーで綺麗な音でまとまっていました。これはさっくりとしたコットンのような質感が感じられますね。

高橋 : 今回のアルバムは、アルバムとして作っていくというよりは、ノラが個人でやりたいことを1曲ずつシングルで発表していったものを集めたようです。ノラ・ジョーンズは1stアルバムのイメージがあまりに大きすぎて、彼女のアーティスト性が十分に知られないまま、ここまで来てしまったというか。ジャズ・シンガーなのか、シンガー・ソングライターなのか、実はロックも好きで、結構エッジのあるひとなんですよね。

山本 : 小さなイメージの中に押し込められるのに、抵抗している感じはありますね。

高橋 : そうですね。じゃあもう1曲新作から聴いてみましょうか。

ノラ・ジョーンズ「A Song With No Name」を再生

高橋 : こうして聴いてみると、やはりジャズ・シンガーというイメージは全然ないですよね。彼女はアメリカーナ的な、もともとそういう志向を持ってたと思うんですけど、それがかなり強く出てますね。

山本 : あと彼女の場合、ギターで作る曲とピアノで作る曲は随分違う感覚がありますね。

高橋 : それはデビューの頃からの問題だったみたいです。周りにギタリストも多いですし、ずっと一緒にやってるリー・アレキサンダーはベーシストですよね。そういう中で、「ピアノを弾いて歌うノラ・ジョーンズ」なのか「バンドで歌うノラ・ジョーンズ」のどっちなのかみたいなところがあって。

山本 : 「ピアノで歌うノラ・ジョーンズ」が1stであれだけ売れちゃったので、その反動としてギターを弾いて曲を作りたいってのもあると思いますね。

高橋 : うんうん。1枚目のアルバムは実はクレイグ・ストリートっていうプロデューサーが最初作ってたんですね。が、クレイグのプロデュースしたサウンドはギター・オリエンテッドすぎた。ビル・フリゼールなどを呼んでギター中心で作ってたんですが、当時のブルーノートの社長のブルース・ランドヴァルが、もうちょっと彼女のピアノと歌のアルバムにした方が良いと。それでクレイグをクビにして、アトランティックの名プロデューサー、アリフ・マーディンを呼んできたんです。そしてアリフ・マーディンに任せたら2300万枚の大ヒットになったっていうのが、世の中で知られてるストーリーなんですよ。ところがね、2017年に『ファースト・セッション』というCDが出たんです。ただ、この作品は日本では今も売っていますが、本国ではCDも回収になったのか、今も配信にも出てないんですよ。で、そこにはクレイグがプロデュースした曲が6、7曲ほど収録されていて、一番ヒットした「Don't Know Why」のクレイグ・ヴァージョンも収められています。それを両ヴァージョン聴き比べてみたら、全く同じテイクなんですよ。

Norah Jones - Don't Know Why
Norah Jones - Don't Know Why

山本 : 全く同じテイク? ってことはミックスやマスタリングが違うだけ?

高橋 : そうです。アリフ・マーディンが手がけた方が、ちょっと昔のジャズ・ヴォーカルみたいな感じのサウンド。ヴォーカリストの顔が大きくて。比べると、クレイグの方が綺麗な感じがします。結果論では2300万枚売った人の勝ちで、クレイグのプロデュースではダメでクビになったって話だったんですが、実はそれは濡れ衣。大ヒットした「Don't Know Why」はクレイグがほとんど作り上げていたということがその音源を聴くとよくわかります。じゃあ、ちょっとクレイグが手がけたその『ファースト・セッション』からも1曲、聴いてみましょうか。これは『ファースト・セッション』のCDからのリッピングで早速ハイレゾじゃないものを聴くんですけど(笑)、これはノラ・ジョーンズの1stに入らなかった楽曲ですが良い曲なんですよ。「Something is calling you」を聴いてください。

ノラ・ジョーンズ「Something is calling you」を再生

(※『First Sessions』収録より)

高橋 : これ、素晴らしいでしょう?

山本 : 素晴らしいですね。 

高橋 : これが新作の曲だって言っても騙されるくらいの。でも当時は没にされてしまった。そして、このクレイグ・ストリートはアリフ・マーディンに全て持っていかれたという。たぶん憤懣遣る方無いことだったんじゃないかなと思うんですけど(笑)。

山本 : 確かに1stの曲に比べて、よっぽどナチュラルでフラットな感じがしますね。

カサンドラ・ウィルソンのハイレゾ音源で再現する“空気感”

高橋 : ギターのミニマルな感じと彼女のピアノが上手く合わさっていて、何で彼がクビにされたのかなって感じですね。ノラの話に関連すると、今日は山本さんに選んでいただいた中に1曲だけ1990年代の曲があるんですけど。

山本 : カサンドラ・ウィルソンですね。1996年だったと思うんですけど「New Moon Daughter」です。

高橋 : これ僕も大好きで、当時の年間ベスト10に選びました。

山本 : 今お話にも出たクレイグ・ストリートのプロデュースですね。このアルバムはギターが中心のアンサンブルなんですが、ブランドン・ロスというギタリストが参加してます。カサンドラ・ウィルソンのブルーノート東京の公演では、ブランドンも一緒に来ていてバンマスみたいな感じでしたし、彼のスペーシーで空間を切り裂くようなギターは本当に素晴らしくて。これからお聴きいただこうと思うのは「Love Is Blindness」というU2の曲のカヴァーなんですね。あとはニール・ヤングの「Harvest Moon」もやっていたり、おもしろいアルバムなんです。

カサンドラ・ウィルソン「Love Is Blindness」を再生

高橋 : 久しぶりに聴いたけど、素晴らしいですね。

山本 : ハイレゾの魅力とは、空気感とか、生々しい現場の雰囲気感とか、幅と奥行きの増している音が再現できる部分ではないかと僕は思います。今お聴き頂いた曲も非常にそれが出ているかなと。僕も仕事柄いろんなD/Aコンバーターのテストとかしますけど、幅と高さのスペースの表現って随分変わるんですよね。今日はそれが本当に素晴らしい再現だったと思います。

高橋 : カサンドラ・ウィルソンって1990年代を代表するジャズ・ヴォーカリストで、すごい濃い歌唱をするじゃないですか。それに対してノラ・ジョーンズって軽やかですよね。たぶんクレイグにそのまま任せなかったのは、第2のカサンドラにするよりも、もっとノラをポップなものに仕上げたかったというレーベルの意向なのかなと。この前、ブラジル音楽の専門家の中原仁さんと対談したんですが、そこでマリーザ・モンチの話が出ました。マリーザ以前のブラジルの女性シンガーはガル・コスタとかマリア・ベターニャとか、基本的には“歌手”の色合いが強かった。だけどマリーザ・モンチはシンガーソングライターで、ミュージシャンと一緒にバンドをやるのが好きで。マリーザ・モンチ以降、ブラジル女性シンガーのあり方がで変わったと中原さんが言ってたんですけど、それはノラとすごく重なるなと思いました。さて、僕の選曲はジャズよりも歌モノが多くなってくるんですが、今日のために選曲したリストを出したら、山本さんのリストとめちゃめちゃ重なってました。

山本 : こんなに愛し合っているのかって感じですけど(笑)。

現代ブルーノートのヴォーカリストたち

高橋 : アーティスト、アルバムだけじゃなくて、選んできた曲まで一緒なんでびっくりしましたね(笑)。で、 最近のブルーノートの傾向としてヴォーカリストがアメリカン・クラシックとも言える作品をカヴァーする企画が続いています。次に聴いていただきたいのが、グレゴリー・ポーターの『Nat "King" Cole & Me』というナット・キング・コールのカヴァー集からです。

山本 : これが出たときはちょっと驚きましたね。「なんで今ナット・キング・コールなんだ」という感じでした。

高橋 : 50年代のナットの素晴らしい雰囲気をグレゴリーはかなり醸し出していますね。こちらから一曲聴いてください。

グレゴリー・ポーター「Nature Boy」を再生

Gregory Porter - Smile
Gregory Porter - Smile

山本 : ナットの中でもすごい暗い曲ですけど、こういうナット・キング・コールとオーケストラものの、良い味わいを引き継いでる感じもしますし、こういう楽曲をハイレゾで聴くと、ストリングスの奥行き感、その広がり感みたいなものがうまく楽しめる気がしましたね。

高橋 : ブルーノートというのはその長い歴史のなかで、歴代社長が3人しかいないんです。創始者はアルフレッド・ライオン。

山本 : 創立は1939年ですからね。それから1980年まで。1回買収されたんですかね?

高橋 : 約5年間空白があって1984年に復活するんですけど、その時に社長をやれということで就任したのがブルース・ランドヴァルです。でも最初はマンハッタン・レーベルの社長とブルーノートの社長を彼は兼ねていました。マンハッタンで新譜を、ブルーノートで再発をという感じだったんですが、途中からブルーノートで新しい音楽をやるようになりました。そのなかから、ノラ・ジョーンズが大ヒットして、以後は攻めの姿勢になりましたね。

山本 : 2002年がノラ・ジョーンズで、現在のドン・ウォズ社長になったのがそのあとですかね。

高橋 : 2012年に現在の社長であるドン・ウォズになったんですけど、そのきっかけがグレゴリー・ポーターですね。彼がグレゴリー・ポーターを発掘して「凄く良いシンガーがいるから契約しろ」とブルーノートに言いに行ったんです。ドン・ウォズはフリーランスのプロデューサーですから、彼がレコード会社に新人を紹介するということは「俺にプロデュースさせろよ」ということなんですよね(笑)。ボニー・レイットでグラミー賞をとって、その後もストーンズやボブ・ディランといったビッグ・アーティストを何十と手がけてきた人。ところが、当時の社長のブルース・ランドヴァルが病気で第一線を退いたような感じだったのもあり、「グレゴリー・ポーターと契約する。でも、君はプロデューサーじゃなくて社長になってくれ」といきなり頼まれたという。プロデューサーだった彼はそれまで予算なんかをレーベルに要求する立場だったんですが、今度は逆の制作管理の立場になったんですね。

山本 : 音楽制作側の人でビジネスマンの経験もないのに、現代のブルーノートを作った。結果は大成功ですよね。

高橋 : そうですね。ウォズは10代の頃からブルーノート作品を聴いていて、すごい憧れていたところもあったみたいで。ただ、ドン・ウォズは歌ものを手がけてきたプロデューサーだから、インストのプロデュース作はほとんどない。だからこういったグレゴリー・ポーターがナット・キング・コールをカヴァーをしたアルバムだったり、去年出たホセ・ジェイムスがビル・ウィザースの楽曲をカヴァーするアルバムが出たりするんでしょう。では今度はそのホセ・ジェイムスを聴いてみましょうか。

山本 : これはレイラ・ハサウェイとデュエットしてる曲ですね。

ホセ・ジェイムズ「Lovely Day feat. Lalah Hathaway」を再生

José James - Lovely Day ft. Lalah Hathaway
José James - Lovely Day ft. Lalah Hathaway

高橋 : ビル・ウィザースって「Lean On Me」とかヒット曲いっぱいあるのに、なんで山本さんはなぜこれを選んだんですか?

山本 : シカゴ・ソウルっぽい跳ねる感じのリズムがすごく好きで。彼はビリー・ホリデイのトリビュート・アルバムなんかも出してますけど、こういうビル・ウィザースなんかの方が彼の声質的にはあってるのかな、なんて思いました。

高橋 : 今日はヴォーカルものばっか聴いてるんですけど、ブルーノートでこんなポップな選曲というのも良いですよね。

山本 : 大変素晴らしいですよね。

高橋 : もう1曲さらにヴォーカルものを聴いてみましょうか。次はナッシュビル出身でプリンスも絶賛した、キャンディス・スプリングスですね。これもまた山本さんが選んだ曲と僕が選んだ曲が一致したんですけど、スタイリスティックスの「People Make The World Go 'Round」という曲です。

キャンディス・スプリングス「People Make The World Go 'Round」を再生

Kandace Springs - People Make The World Go 'Round
Kandace Springs - People Make The World Go 'Round

山本 : やっぱりこのグルーヴ最高ですね。僕、この曲が健太郎さんの『スタジオの音が聴こえる』という本で取り上げられているのを読みまして。その中に、実は映画『クルックリン』のサントラ盤のマスタリングの音が一番いいと書かれていたんですね。それですぐにサントラを購入したんですけど、確かに圧倒的に音が良いんですよ。非常にダイナミックな感じが出ていて驚いた印象があります。

高橋 : そうなんですよね。普通のスタイリスティックスのCDと比べて、サントラの方だとかなり良い音がします。

Nu 1を使用してのアナログ試聴

高橋 : 今日はテクニクスのSL1200-Gという、復活したテクニクスのターンテーブルをお借りしています。ここからはアナログ盤も少し聴いてみたいと思います。

山本 : これはSL1200シリーズのターンテーブルの中では最高グレードのものですよね。

高橋 : 見た目は昔のSL1200とほとんど変わらないんですけど中身全然違うんですよね

山本 : 回転機構の回転制御とか、なかなかお金のかかった型となっていて音は本当に素晴らしいと思います。

テクニクス SL1200-G

高橋 : KORG 「Nu 1」はDACプリ・アンプですけれど、アナログのフォノ入力もありましてイコライザーなしで直にターンテーブルに入力できます。デジタルだけじゃなくて、アナログのターンテーブルを繋げるっていうのは「便利だなー」って思いますね。

山本 : アナログ入力を受けてそれを一度デジタルにコンバートして再生するというような機能もあるようですね。

高橋 : その通りです。今日は完全にアナログのフォノ・イコライザーとして使ってます、でもこれをPCの方でイコライジングすることもできます。DSDに一回変換して、ソフト側でフォノ・イコライジングするんですよね。ここはKORG独自の技術です。その場合はRIAAのカーヴだけではない他のカーヴを使えるので、古いレコードにも最適なカーヴを選べます。あと、ソフトウェアによるイコライザーはもう一つ、PCで「コントロールパネル」を開くとオノ セイゲンさんが作った、かなりの数のリマスタリングのセッティングがありまして、これはEQだけではなくて、他の処理もしているようですが、今日はそこにハマると大変なことになるので……。

山本 : みなさんを置き去りにして5時間くらい、そこだけをいじってしまう(笑)。

高橋 : そうですね(笑)。なので今日は純粋にアナログのフォノイコライザーのみを使うことにします。

Nu 1の背面。当日は、左端にフォノ端子+アース用のGNDで直接ターンテーブルに接続。中央のアウトップット部は、パワード・スピーカに直接XLR端子で接続。USBポートとPCを接続し、AudioGate 4で再生されるデジタル音源を入力した。

山本 : ちなみに今回はハイレゾもネイティブの解像度で聴いてきたということですよね?

高橋 : そうですね。アップ・サンプリングなどはせず、今日は全部そのままのフォーマットで聴いています。

山本 : 相当遊びしろのあるプリ・アンプということですね。

高橋 : KORGさんはやっぱり、もともとが楽器メーカーですからハイエンドのオーディオ製品を造っても、所謂「ピュア・オーディオ!」みたいな思想とは違って、遊び心がたくさんありますね。

山本 : 「Nu 1」には「Nutube」(※)というKORG謹製の真空管が入ってるんですよね。

※「Nutube」: KORGが開発した新しい真空管。ノリタケ伊勢電子(株)の蛍光表示菅技術を応用してその構造を工夫し、従来の真空管よりも大幅な省電力化、小型化、品質向上に成功している。ヘッドフォンアンプやエフェクターなどにも搭載可能。詳細はこちらから

高橋 : そうです。この「Nutube」の機能をオンにすると、中に入っている小さな真空管の回路を通り、それによって真空管特有の倍音を加えることができる。これも1段階、2段階、3段階とあるんですね。

Nu 1には電源スイッチと、Nutubeをオンにするスイッチがある

前面に搭載されたコントロール部分から、Nutubeの効果を操作できる

山本 : 「Nutube」による真空管の味付け。その真空管の効果で真空管独特の倍音を得られると。

高橋 : わかりやすいところでは、ヴォーカルの質感が変わりますね。じゃあ、アナログは「Nu tube」を「1」で入れて聴いてみましょうか。ブルーノートといえば、レコーディング・エンジニア、ヴァン・ゲルダーによる1950~60年代のジャズの名録音。それも今日は山本さんに1枚持ってきてもらいました。

山本 : アート・ブレイキー・アンド・ジャズ・メッセンジャーズの1960年のアルバム『Like Someone In Love』ですね。リー・モーガンのトランペット、ウェイン・ショーターのテナーサックス、アート・ブレイキーの素晴らしいドラムが聴けるという。アメリカの復刻レーベル、Music Mattersというところから出ている45回転重量盤です。ケヴィン・グレイというAcousTech Masteringのマスタリング・エンジニアがいて、彼がカッティングのときに音を作った盤になります。このアルバムから「Johnny's Blue」という曲を聴いてもらいたいと思います。後半にアート・ブレイキーのドラム・ソロが入るんですが、そのサウンドが本当に生々しくて、ヴァン・ゲルダーがフェーダーを上げ下げしてレコーディングしているのが目に見えるような感じが味わえたら最高かなと思います。

アート・ブレイキー・アンド・ジャズ・メッセンジャーズ「Johnny's Blue」を再生
※当日はアナログ盤を試聴しました。

高橋 : 素晴らしい、マスタリングもいいですね。

山本 : オリジナル盤はまさに僕らのイメージするヴァン・ゲルダー・サウンドで、カッティングの時に彼がコンプ / リミッターで音を作っている感じなんですけど。こっちはマスターテープをもとにケヴィン・グレイがカットをしていますね。

高橋 : ベースがここまでクリアーに聴き取れるというのはオリジナル盤にはない魅力に思えます。

山本 : ヴァン・ゲルダーのマスターだったらもっと黒っぽい音がしてるかもしれませんね。僕と健太郎さんはほぼ同世代で70年代ロックで育っているんですけど、10歳くらい上のモダンジャズど真ん中みたいな方達に「これを聴かなきゃダメだ」って言われて僕はジャズに触れてました。ルディ・ヴァン・ゲルダー・サウンドというのはジャズのひとつの典型という感じですよね。

高橋 : ヴァン・ゲルダー・サウンドは管楽器の音が生で聴くより迫力があると言われてましたよね。じゃあもうひとつアナログから聴きましょうか。トニー・アレンの4曲入り10インチで、アート・ブレイキーのトリビュート・アルバムからになります。トニー・アレンは、ナイジェリア出身で、フェラ・クティのドラマーだった人ですね。最近はデーモン・アルバーンとかジェフ・ミルズと一緒にやったりモダンな音楽にもトライしている人です。彼がいかにもブルーノートらしい企画でつくったこのアルバムの中から、「The Drum Thunder Suite」っていう曲を。

トニー・アレン「The Drum Thunder Suite」を再生
※当日はアナログ盤を試聴しました。

Tony Allen - A Tribute To Art Blakey And The Jazz Messengers (Teaser)
Tony Allen - A Tribute To Art Blakey And The Jazz Messengers (Teaser)

ドラム・サウンドから現代ブルーノートを読み解く

高橋 : ヴァン・ゲルダーの作ったドラムサウンドが現代にも継承されているブルーノート作品ということで聴きましたが、トニー・アレンは本当にアート・ブレイキーが好きみたいですね。アフロビートの発明者と言われていますが、本人は「俺はアフロビートしか叩けないわけじゃない」と。そこでアート・ブレイキーのトリビュート・レコードを作ったようです。

山本 : 今回この企画のお話をいただいたあとに最近のブルーノートの作品をずっと聴いてたんですけど、ひとつ思ったことがリズムの面白さですね。おもしろいドラマーが次々に出てきて、その辺が現代のブルーノートを聴く上でひとつの鍵になるのかなと。そこで、ここからは3曲ほど3人のドラマーを聴いてみたいんですけど。まずブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップバンドのアルバムから1曲になります。このアルバムはロード・アイランドのコロンブスシアター、つまり広いシアターに機材を持ち込んで録音してるんですね。それ故のアンビエンス感とか、空間が広々と取られていることがひとつ大きな聴きどころかもしれません。

ブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップバンド「Broken Leg Days」を再生

山本 : ブライアン・ブレイドは歌のバック・バンドも非常にうまくて。ノラ・ジョーンズの新譜でも叩いてますし、あとはジョニ・ミッチェルとかもやってますね。彼のソロ・アルバムではアコースティック・ギターを弾きながら歌っている曲とかもあります。いま聴いていただいたのはインストの曲ですけど、歌心があるというか。

高橋 : 僕がいつもブライアン・ブレイドのドラムで思うのは川の流れみたいだなって。彼の叩いた曲って「あの曲はあのリズム・パターン!」って明確に思い出せないんですよね。1曲の中でどう変化していくか、そこが彼のドラミングの聴きどころだと思います。いまのドラマーってヒップホップっぽいループ感のあるドラムを叩くひとが多いですが、その前にブライアン・ブレイドみたいなジャズ・ドラマーがいたからこそ、次の新しいリズム・パターンを叩くひとたちが出てきたんじゃないかなと思います。

JBrian Blade & The Fellowship Band - Full Performance (Live on KEXP)
JBrian Blade & The Fellowship Band - Full Performance (Live on KEXP)

山本 : その話を受けて次はクリス・デイヴに行きましょうか。彼はまさにソリッドでドライでループ感のある非常にテクニカルなドラムを叩きますね。彼がドラムを担当した、テナーサックス奏者のマーカス・ストリックランドの2016年のアルバム『Nihil Novi』から。こちらはミシェル・ンデゲオチェロのプロデュース作品で、先ほどのブライアン・ブレイドの豊かなか空間感とは対極をなすような録音がされた曲になってます。

マーカス・ストリックランド「Celestelude」を再生

高橋 : 全く対照的なドラムですね。

山本 : 明らかにヒップホップ経由の新しい時代のリズムということだと思います。

Chris Dave - Medley (Pt. 1)
Chris Dave - Medley (Pt. 1)

高橋 : でも21世紀に入ってから新しいドラマーがたくさん出てきて、そこで面白いのはドラマーでありつつ、すごい作曲家でもあるってことですよね。ブライアン・ブレイドなどは前からそうですけど、作曲家としてリーダー・アルバムをつくるドラマーもすごく増えました。

山本 : マーカス・ストリックランドはブルーノート・オールスターズという現在の最先端ジャズメンバーグループの一員でもあります。これはロバート・グラスパーも入ってますね。そのブルーノート・オールスターズでドラムを叩いているのがケンドリック・スコットになります。彼のオラクルというバンドの新作が出たばかりなんですよね。今度はそちらから一曲聴いてみましょう。

ケンドリック・スコット・オラクル「>>>>>>>>>>>Mocean」を再生

高橋 : この人はドラマーなんだけどすごいメロディ志向がありますよね。ちょっと1970年代フュージョン的なとこもあって、この感じがすごい好きですね。

山本 : いまあげたのが現代ブルーノートのサウンドを支える3人のドラマーといいますか。ひとつの時代を象徴するようなリズムを提示するブルーノート・サウンドという形で聴いてもらいました。こういうドラム・サウンドは今日みたいなスピーカーで空気を震わせながら聴くのがひとつ、音の快楽みたいな楽しみ方の部分かなと。

Blue Note All-Stars - Cycling Through Reality
Blue Note All-Stars - Cycling Through Reality

現代的なサウンドとブルーノート

高橋 : そうですね。というわけで今日は前半シンガー中心、後半ドラマー中心というような形で聴いてきたんですけど、すこしエレクトロな方向のものも聴いてみましょう。トニー・アレンが去年ジェフ・ミルズと共同プロジェクトを組みまして、そのアルバムから1曲聴いてみたいと思います。ブルーノート、こんなサウンドもあるのかっていう感じになっています。

トニー・アレン・アンド・ジェフ・ミルズ「Locked And Loaded (Edit)」を再生

山本 : カッコ良いですねこれ。

高橋 : 1990年代に、デトロイトのテクノ・アーティストのカール・クレイグがインナーゾーン・オーケストラという生楽器とテクノを合わせるみたいなプロジェクトをやっていました。サン・ラ・アーケストラにも在籍していたドラマーのフランシスコ・モラと作った「Bug in the Bassbin」の「Jazz Mix」という曲が大好きで、いまでもよく聴くんですが、それを思い出すようなコラボですね。じゃあ続けてブルーノートのイメージを覆すような曲をもう一曲。2019年に出たばかりのロファイルというエレクトロニックなアーティストの曲です。

ロファイル「You've Changed」を再生

山本 : 本当にプログレッシヴな感じでおもしろいですね。心臓を鷲掴みにするようなサウンドという気もします。

高橋 : そうなんですよね。ブルーノートがここにきてこういう新人も手がけるという、過去のレーベル・イメージに囚われず、本当に攻めているなと思います。さて、そろそろ時間も無くなってきたんですが、山本さん何が聴きたいですか。

山本 : 僕が新生ブルーノートで一番愛聴しているアルバムがありまして。チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルズの『I Long To See You』というアルバムになります。ノラ・ジョーンズがゲスト・ヴォーカルで入ってる「You Are So Beautiful feat. Norah Jones」という曲を聴きましょう。ビリー・プレストンの作曲で、ジョー・コッカーが歌っている曲ですね。

高橋 : ぼくはウェイン・ショーターも聴きたいけど、ウェイン・ショーターは終わったあとにかけますね(笑)。今日は、KORGが手がけた初めてのハイエンド・プリアンプ「Nu 1」を使用しましたが、どうでしたか?

山本 : 多機能なのもあって、もうちょっと色々触って遊んでみたいなという気が改めてしましたね。でもこういうアクティヴ・スピーカーとDACプリの組み合わせはシンプル。しかもアナログも聴ける。っていうのは良いですよね。あとは音楽制作にも色々活用できるって話を聞きました。

高橋 : KORG「Nu 1」は今再生用に立ち上がってる“AudioGate”というソフトウェアで録音をすることができます。しかも、11.2MHzのDSDで録れる。だからこれ一台でアナログ盤を最高音質DSDで録れるんですね。デジタルで保存したいときとか、あとはもうこの貴重な盤に針を載せるのはためらわれるってときには11.2MHzのDSDで録音できます。最初に言い忘れましたが、今日はケーブルや電源タップなどはオヤイデ電気さんから提供して頂きました。ケーブルはツナミとブラックマンバかな。そしてターンテーブルはテクニクスさんからお借りしたSL-1200Gになります。

KORG AudioGate 4

高橋 : ではこれで最後の曲になります。というわけで今日は現代ブルーノートの名盤を山本浩司さんと共に聴いていきました。ありがとうございました。

チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルズ 「You Are So Beautiful feat. Norah Jones」を再生

ウェイン・ショーター 「Prometheus Unbound」を再生

山本浩司による試聴会後のコメント

山本浩司

コルグのDAC プリアンプNu 1の音を聴くのは初めてのことでしたが、非常にエネルギッシュで音にコクがあり、今回のニュー・ブルーノート・サウンドを聴くというテーマにピッタリだと思いました。冒頭で健太郎さんが選んだノラ・ジョーンズの新曲「Just a Little Bit 」の野太いベースの再現性、その荒々しい音にビックリ。ぼくたちオーディオ評論家は、ワイルドな音の質感を削ぎ落とそうとしがちなのですが、案外それは「角を矯めて牛を殺す」ような行為なのかもしれないと少し反省しました。クリス・デイヴ、ブライアン・ブレイド、ケンドリック・スコットと現代を代表する超絶ドラマーの個性の聴き比べも面白かったし、デトロイト・テクノのジェフ・ミルズとアフロビートの始祖であるトニー・アレンの共作アルバムのサウンドの斬新さに興味を引かれたりしました。今度はまた違うテーマでやりましょう。楽しかったです。

今回使用したセッティングの詳細

今回の試聴会では、〈KORG〉の「Nu 1」を中心に、〈STUDER〉のパワード・モニター・スピーカー「A5」を〈オヤイデ電気〉の「TUNAMI TERZO V2」でXLR接続。ハイレゾ音源の再生にはPCソフト「KORG AudioGate 4」を使用し、PCとNu 1は「Continental 5s」でUSB接続している。Nu 1の電源ケーブルには「BLACK MAMBA V2」を使用し、「A5」の電源ケーブルにも「TUNAMI V2」を接続。

DAC : KORG Nu 1
再生ソフトウェア : KORG AudioGate 4
PC : MacBookAir
パワード・モニター・スピーカー : STUDER A5
下記ケーブル類は全て : オヤイデ電気
電源BOX : MTS-6 + BLACK MAMBA V2
SP電源ケーブル : AXIS-303 GX
DAC用電源ケーブル : AP/AC-004 + TUNAMI V2
スピーカーケーブル : TUNAMI TERZO V2
USBケーブル : Continental 5s
ターンテーブル : Technics SL1200-G

KORG Nu 1の仕様

KORG Nu 1


オーディオ・インターフェイス
チャンネル数 : 2チャンネル 対応フォーマット (USB)
DSD : 2.8224MHz / 5.6448MHz / 11.2896MHz、1bit
DSD : 3.072MHz / 6.144MHz / 12.288 MHz、1bit (S.O.N.I.C. リマスタリング・テクノロジー使用時のみ)
PCM : 44.1kHz / 48kHz / 88.2kHz / 96kHz / 176.4kHz / 192kHz / 352.8kHz/384kHz、16bit / 24bit
ホスト・インターフェイス USB2.0 (ハイ・スピード)、アイソクロナス・アシンクロナス転送
オーディオ・ドライバー ASIO2.1、WDM、Core Audio

一般
インジケーター : STANDBY / ON、CLOCK、Nutube ON/OFF、DSD / PCMモード表示
自動電源オフ : 30分間無操作・無入力時(MODE=ANALOGかつAUTO OFF SW=ON)
電源 : AC100V
消費電力 : 40W
外形寸法 : 432(W) x 282(D) x 93(H)mm (突起部含む)
質量 : 5.9kg

主要規格
周波数特性 :
10Hz ~ 80 kHz -3dB (@USB-DAC DIRECT)
10Hz ~ 20kHz ±1dB (@fs=44.1kHz / 48kHz)
ダイナミックレンジ : 120dB(TYP.)@20Hz ~ 20kHz

真空管
Nutube : 6P1 x 2

コネクター
INPUTS LINE L / R
形状 : XLR-3-31 (1 : GND、2 : HOT、3 : COLD) / BALANCED
規定入力レベル : +4dBu (1.23Vrms)
最大入力レベル : +20dBu (7.75Vrms) :(0dBFS、0dB-SACD)
入力インピーダンス : 22kΩ

形状 : RCAピン・ジャック
規定入力レベル : -6dBV (0.5Vrms)
最大入力レベル : +6dBV (2.0Vrms) : (0dBFS、0dB-SACD)
入力インピーダンス : 50kΩ

INPUTS PHONO L / R
形状 : RCAピン・ジャック
規定入力レベル : 0.3mVrms@1kHz (MC) / 5mVrms@1kHz (MM)
最大入力レベル : 5.0mVrms@1kHz (MC) / 50mVrms@1kHz (MM)
入力インピーダンス : 220Ω (MC) / 50kΩ (MM)

OUTPUTS LINE L / R ・ USB-DAC DIRECT L / R
形状 : XLR-3-32 (1 : GND、2 : HOT、3 : COLD) / BALANCED
規定出力レベル:+4dBu(1.23Vrms)
最大出力レベル:+20dBu(7.75Vrms):(0dBFS、0dB-SACD)
負荷インピーダンス:600Ω以上

形状 : RCAピン・ジャック
規定出力レベル : -6dBV (0.5Vrms)
最大出力レベル : +6dBV (2.0Vrms) : (0dBFS、0dB-SACD)
負荷インピーダンス : 10kΩ以上

PHONES
形状 : XLR-4-32 (1 : L+、2 : L-、3 : R+、4 : R-、スクリーン : GND) / BALANCED
最大出力レベル : 500mW+500mW@60Ω、300mW+300mW@300Ω
負荷インピーダンス : 32Ω以上

形状 : φ6.3mmステレオ・フォーン・ジャック
最大出力レベル : 400mW+400mW@32Ω
負荷インピーダンス : 16Ω以上

WORD CLOCK IN / OUT
形状 : BNCレセプタクル、75Ω

USB (デバイス)
形状 / フォーマット : タイプB / USB 2.0準拠 ハイ・スピード

当日の他使用機材

ケーブル類には、ハイレゾ試聴会ではおなじみとなった〈オヤイデ電気〉の製品を使用。スピーカー用の電源ケーブルは「AXIS-303GX」。オヤイデ電気が自社開発した精密導体“102 SSC”を使用している。“普遍的な材料を世界最高峰の技術と品質で生産する”というコンセプトのもとに開発された“102 SSC”は、不純物の混入を極力まで避けるために多くの工夫が為されている。「AXIS-303GX」は特殊構成撚り加工を施すことにより、2.5sqサイズながらより高い伝送性能を実現し、通常導体サイズ以上の性能をもつ。ケーブルを一から企画・設計・製造出来るオヤイデ電気だからこそ実現できるハイコスト・パフォーマンスの高性能パワーケーブル。

DAC用に使用された電源ケーブル「AP/AC-004 + TUNAMI V2」AP/AC-004は、オヤイデ電気の〈ARMORED〉シリーズの中でも最上位のモデル。「TUNAMI V2」にも“102 SSC”が採用されている。初代TUNAMIから基本構造はそのままに、「PCOCC-A導体」から「精密導体 102 SSC」に変化。試聴会ではNu 1に接続された。

スピーカーケーブルは「TUNAMI TERZO V2」を使用。世界初の高密度異径導体“3E 撚り構造”を採用したインターコネクトケーブル。こちらにも“102 SSC”が採用、そして3種類の異なる素線径を配置する特許技術である““3E撚り”にて構造されている。これにより、シールドとの距離を常に均一に保つなど、電気特性の安定化が図られている。

USBケーブルに使用したのは、「Continental 5s」。高度な医療用ケーブルなどを製造するオヤイデ電気の国内協力工場とともに、高度な生産管理のもとで生産されている。非常に安定した伝送特性をもち、オーディオファイルのために創られたHi-Fi USBケーブル。

電源BOXは「MTS-6 + BLACK MAMBA V2」を使用。電源コードは着脱式となっており、ユーザーの好みに合わせて交換ができる。今回の試聴会ではオヤイデ電気のケーブルの中でもフラット、高解像度、な特徴をもつ「BLACK MAMBA V2」を組み合わせている。この組み合わせは過去の試聴会でも採用されており、今回はDAC、スピーカー等に接続するために使用された。

テクニクスの新製品として2016年に発売されたアナログターンテーブル。「SL-1200G」は、SL-1200シリーズの中でも最上位のモデルとなる。安定した回転を実現するために新開発された「コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」を採用するほか、回転数を高精度に検出するためにハイブリッドエンコーダーを取り入れるなど、モーター部分だけでも大きな特徴がある。33、45回転の他に78回転での再生も可能。

〈KORG〉 Nu 1 の詳細はこちらから

〈オヤイデ電気〉 の詳細はこちらから

〈Technics〉SL-1200G の詳細はこちらから

次回の試聴会は2019年5月28日(火)開催! テーマはYMO特集!

OTOTOY x アルテスパブリッシング presents OTOTOYハイレゾ試聴会 Vol.4
“ハイレゾで聴く『YMOのONGAKU』”

ゲスト:藤井丈司 (『YMOのONGAKU』著者/音楽プロデューサー)
日付 : 2019年5月28日(火) 18時30分開場、19時開演 ~ 21時終了(予定)
場所 : 東京都渋谷区松濤2-11-11 松涛伊藤ビル2Fイベントスペース
募集人数 : 先着40名 (人数を超えた時点で募集は締め切りとなります)

応募方法 :
OTOTOYへログイン後、問い合わせフォームより、お問い合わせの種類を「イベント・試聴会等への参加申し込み」に選択。ご連絡先、お名前、内容の項目には住所、電話番号を記入の上、内容をご送信ください。

※参加応募にはOTOTOYへのユーザー登録が必須となります。
※あらかじめinfo(at)ototoy.jpからのメールを受信できるよう設定してください。

【参加応募時の問い合わせフォームはこちら】
https://ototoy.jp/contact/

この記事の編集者
伊達 恭平

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