【第三期BiS 連載vol.13】トギーにとってのBiSは4人だけじゃない──最高の景色を“BiS全員”で見るために
第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』メンバー個別インタヴュー3周目の第3回は、トギーが登場! 前回の個別インタヴューでは、メンバーとのコミュニケーションに関して話した彼女。あれから更に多くの経験を経たトギーが語る言葉は、BiSのメンバーはもちろん、BiSを取り囲む人たち、そして研究員への想いに溢れていた。5月からの全国ツアー〈HEART-SHAPED BiS TOUR 1st season〉でも、さらに多くの研究員達がBiSの背中を追いかけることになるだろう! まだまだ勢いを増し続けるBiSを、今こそ体感せよ!
BiS メジャー・2ndアルバム『LOOKiE』もロスレス配信中!
INTERVIEW : トギー (BiS)
第三期BiS個人インタヴュー3周目、3人目に登場するのは、BiSの元気印トギ―。とにかく彼女は、目指している大きなステージから、目線をそらさない。周りのスタッフ、そしてメンバーと共に、その場所を目指している。そこで見る仲間の背中はきっと一生に残るかけがえのない経験だ。今回のインタヴューであらわになったのは、そんなトギーの仲間やスタッフへの熱い思いだった。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
BiSのために頑張ってくれている人はもうBiSですね
──以前のインタヴューから3か月ほど経ちましたね。これは他のメンバーみんなにも聞いているんですが、〈BiS vs CARRY LOOSE対抗駅伝〉と〈Let's have a 24 hour BiS's party〉はどうでしたか?
トギー : 200km駅伝は結果的にはCARRY LOOSEさんが先にゴールしたんですけど、私は負けたつもりはないというか。足を痛めているメンバーもいた中で、みんながBiSのためにあんなに走ってくれたことに凄く感動して、私も頑張ろうと思えたし、プラスのことしかなかったです。なので、結果よりも得られたことのほうが大きかったのかなと思います。
──あの時って、二日目の早朝に淳之介さん(渡辺淳之介)がBiSの走者として走ったんですけど、CARRY LOOSEのレーベル担当の人のスピードが速すぎて結構差が出来たみたいなところもありましたもんね。
トギー : 渡辺さんが悪いとかも全く思っていなくて。だって、渡辺さんは普段タクシーでしか移動しないんです。でも、あの時は渡辺さんも走るスピードが速かったんですよね。そんな「歩けるの?」みたいな人があんなに走るんですよ。泣きますよね。35歳でタクシー移動の人とは思えないです。しかも、走ることはスタート直前に決まったんです。本当に凄くてびっくりしました。BiSのために走ってくれたと思うと感動しましたし、それはもう頑張りますよね。
──トギーは淳之介さんのこと好きですよね。
トギー : 好きですね。渡辺さんもBiSなんですよ。だって渡辺さんもめっちゃBiSのことが好きだから。私はメンバーだけがBiSって思っていないというか、関わってくれている人全員がBiSだと思っているんです。BiSのために頑張ってくれている人はもうBiSですね。みんな好きなんですよ。
──なるほど。〈Let's have a 24 hour BiS's party〉はどうでしたか?
トギー : あのイベント、私は辛くなかったんですよね。それで、なんで私はこんなに辛くないんだって悩んだんですよ。やっぱり、全力でやり切れていないからこんなに体力があって元気なのかなって。でも23時間目くらいにそれは違うんじゃないかって気付いたんです。
──というと?
トギー : こんなに頑張れているのは、眠そうなのにずっと起きてくれるスタッフさんとか、楽屋に降りてきた瞬間に疲れ果ててグタっとするのに、ライヴではそんなことを感じさせないメンバーの姿とか、24時間のイベントに付いてきてくれる研究員の姿とか、そういうのを見ていたら、辛いとか疲れたとか言っている場合じゃないなって。だから無意識に元気が出ていたんだって気が付いたんです。
──トギーは楽屋に入って倒れ込むみたいなことはなかったんだ。
トギー : なかったですね。差し入れのシュークリームを食べていました。
──なんだかその姿はイメージできますね(笑)。トギーは、どんなことで悩む?
トギー : いいライヴをしたいとか、どうやったらもっと売れるかなとかそういうことでいっぱい悩みます。ただ、それらも深い悩みではあるんですけど、その悩みで凄く落ち込むみたいな感じではないですね。
──根がポジティヴ?
トギー : そうですね。もうそうするしかないですよね。前を向いていないと何にもできないなと思うので。
「おそらくBiSが武道館やるときは俺が死ぬときですね」って……。ちょっとむかついた。
──では新しいアルバムについての話を伺いたいのですが、今回の『LOOKiE』はトギ―としてはどんなアルバムになりましたか?
トギー : めっちゃかっこいい! 90年代パンク・ロックって言われているけど、私はもともと音楽とかはそんなに詳しくなくて、パンク・ロックも90年代の音楽も何もわからないんです。だけど、とにかく全部の曲で、楽器の音がかっこいいなって思います。SCRAMBLESさんの音楽が好きなんですよ。でも、BiSの曲が音楽の中で一番かっこいいと思うんです。
──トギーの知っている音楽全部の中で?
トギー : そうですね。SCRAMBLESさんの音楽ってなんか楽しく演奏してくれてそうなんですよね。松隈さん自身もBiSの曲では楽器をガンガン弾いてくれているという話も聞いていて、それをBiSでやってくれているのは嬉しいなと思います。
──今回のアルバムでいうと1番好きな曲はどの曲なんでしょう?
トギー : 難しいですね。“FUCKiNG OUT”っていうことも多いんですけど、やっぱり“BASKET BOX”ですかね。
──それは何故ですか?
トギー : サビが得にそうなんですけど、歌詞がキャッチ―で、わかりやすい言葉なんですよね。〈ひとをぶつのは悪いことですか?〉とか。当たり前のことを問いかけているし、そういう疑問とかって、実際は今更恥ずかしくて聞けないことも多くて、でも人間はみんなそのことで悩んだりすると思うんですよ。その、いつもなら聞けないようなことも歌詞に落とし込むことによって、多くの人に共感できる曲になっているんじゃないかなって思います。
──ひとをぶつのは悪いことでしょうか?
トギー : まぁ悪いことですよね。書いた本人(渡辺淳之介)も人をぶつのは悪いことだよって言っていました。
──ひとの悪口も言っちゃだめですか?
トギー : だめですよ。でも悪口を言う人が多いですよね。
──トギー的にはいいことってどんなことだと思いますか?
トギー : 相手の立場にたって行動とか発言とかできることだと思います。とは言ったもののそれって難しいですよね。いいことって何なんですかね。私が相手の立場に立ったつもりの行動でも、それが偽善だといわれることもあるかもしれないし。いいことだと思ってやることはいいことだと信じたいんですけど、本当にこの世界は難しいなと思います。
──“FUCKiNG OUT”はどういう気持ちで歌詞を書いたんですか?
トギー : この曲の歌詞は全部BiSのことを書いているんですよ。〈どれだけ続いていけんの 先はみえるの? 〉とか。やっぱり私にとって“武道館”っていうのはすごく大きなキーワードなんです。第三期BiSが始まる前に渡辺さんのインタヴューが公開されて「おそらくBiSが武道館やるときは俺が死ぬときですね。」って言っていたじゃないですか。なんかそれが……。ちょっとむかついた。
──むかついた?
トギー : だって武道館も渡辺さんと一緒に見たい景色じゃないですか。もちろんいろいろ調べた上で相当難しいことだとはわかっているんですけど、それでも諦められなくて。わたしは全然武道館に立つ気持ちでいるから、だから「死ぬとき」とか言ってほしくないんです。そのことを思い出しながら書いたから〈いつか人は死ぬから確かめさせて〉とか書いているんですよ。先は見えてないかもしれないけど、それでも本気でやっているし……。「絶対にできないことでも、やってやるぞ」っていう気持ちを込めた曲です。
──この曲の作詞って淳之介さんとの共作になっていますよね。さっき言った話は渡辺さんには伝わっているんでしょうか?
トギー : いや、とりあえず私が書いたものを渡辺さんに渡して、渡辺さんが日本語を英語にしてくれたり、音がいい感じにはまるように言葉を選んで修正してくれたものなので、もしかしたらBiSについて書いたということすら伝わっているかわからなくて。何となく伝わる気はするんですけど。
他のグループのファンの方を全員BiSの研究員にする気でいます。
──やっぱり自分の歌詞が使われるのって嬉しいですよね。レコーディングとかで苦労した曲はありますか?
トギー : 私、声が出なくなった時期があって、レコーディングの時期に声帯炎みたいになっていたんですよ。その時に録った曲が“BASKET BOX”と“FOOL PROOF”で。
──激しい曲ですね。
トギー : そうなんですよ。で、全然歌えなくて。その時に松隈さんが「BiSHの“プロミスザスター”のレコーディングはアイナが声帯の手術をする直前くらいに録った曲で、結構喉の調子が厳しい中だったんだけど、術後のことをイメージして歌ってみなってアイナにはアドバイスした」って言っていて、それで声が出たのが、あの“プロミスザスター”のサビの最後の〈プロミスザスター〉ってアイナさんが叫ぶところで。松隈さんに「気持ちの部分もあるからトギ―もきれいに声が出るよ」って言われて、その話を聞いてからレコーディングしたらちゃんと声が出たんですよね。それがきっかけで、声が出ないことととかも、気にせずに歌うことを心掛けるようになりました。ほんとにいいお話ですよ。
──話は変わって〈"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS〉のツアーで自分たちが一番意識していたことって何だったんですか?
トギー : 気持ちの部分ですかね。きっと初めて会いに来てくれた人もたくさんいるし、各地方でしかライヴを見ることが出来ない人もいると思うので、そういう人たちに楽しんで帰ってもらうことを意識していました。あと今回、各地の会場で見に来てくれたお客さんたちには、「今日の会場はBiSにはもう小さい、もっと上を目指せるグループだ」って思ってもらえるようなライヴを目指していました。ライヴは、来てくれた人にワクワクした気持ちで帰ってほしいなって思っています。
──WACK所属グループ全員で回る〈WACK FUCKiN’PARTY〉もあって、そこではさらに大きな会場を回ることになりますもんね。
トギー : Zeppとか、いつかワンマン・ライヴで絶対に立ちたい場所で、デビューしてからこんなにも早くに立てるチャンスが来るとは思っていなかったのでうれしいですね。でも、絶対に今度はBiSとしてZeppでワンマン・ライヴがしたいです。
──〈WACK FUCKiN’PARTY〉はどんなツアーにしたいですか?
トギー : とりあえず、他のグループのファンの方を全員BiSの研究員にする気でいます。
──気合が入っていますね。
トギー : もう気合、全力、気合って感じですね。
──ライバルだと思っている人とかっているんですか?
トギー : いないですね。先輩だったらもう超えるしかなくて、研究員も、そうじゃない人たちも、とにかくBiSにワクワクして帰ってほしいし、最高だって思ってほしい。なので、このツアーはチャンスだなって思います。もうやってやるしかないですね。
編集 : 伊達恭平
第三期BiSの音源はOTOTOYにて配信中!
LiVE INFO
HEART-SHAPED BiS TOUR 1st season
2020年05月02日(土)@福井・CHOP
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月03日(日)@石川・AZ
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月09日(土)@広島・Live space Reed
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月10日(日)@岡山・IMAGE
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月17日(日)@東京・WWW
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月24日(日)@栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月30日(土)@静岡・Sunash
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月06日(土)@沖縄・Output
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月13日(土)@北海道・BESSIE HALL
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月14日(日)@北海道・旭川CASINO DRIVE
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年06月21日(日)@新潟・GOLDEN PIGS BLACK STAGE
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月27日(土)@埼玉・西川口Hearts
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月28日(日)@愛知・NAGOYA ReNY limited
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
【詳しいライヴ情報はこちら】
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/pages/2974919/page_201906111402
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
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