【第三期BiS 連載vol.12】確かな手応えと成長を求めて──ネオは、全身全霊で未来に向かって叫ぶ
第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』メンバー個別インタヴュー3周目の第2回にはネオ・トゥリーズが登場! ステージ上ではその歌声とシャウトで、研究員たちを一気に引き込む彼女に、ニュー・アルバム『LOOKiE』や、耐え忍んだという200kmマラソン後の期間について語ってもらいました。
2月3日には、ツアー〈"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS〉を終えたばかりのBiSだが、なんと今度は全国12都市をまわる全国ツアー〈HEART-SHAPED BiS TOUR 1st season〉の開催を発表。さらに加えて、全国4都市でのかくれんぼ企画〈LET'S LOOKiE BiS〉も実施するなど、2020年もやはりフル・スピードで突っ走る彼女たち。4人が奮起し、さらなる景色を切り開く姿を見逃すな!
第三期BiS、2ndアルバム『LOOKiE』ロスレス配信中!
INTERVIEW : ネオ・トゥリーズ(BiS)
第三期BiS個別インタヴュー、ネオ・トゥリーズの3回目。伏し目がちだった一人の少女が、アイドルとしてステージで華々しく輝く姿を見せてくれたライヴ。けれど、その発言はまだまだ後ろ向きかもしれない。でもその姿は先を目指したいという気持ちの現れであり、もっと輝きたい自分に対する葛藤のようにも感じる。断言しよう! 彼女は、まだまだ輝ける!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
休んでいる分、今まで以上にいいものを見せる
──前回の個別インタヴューから〈BiS vs CARRY LOOSE対抗駅伝〉や〈Let's have a 24 hour BiS's party〉など、大きなイベントがいくつかありました。また激動の日々を過ごされていると思うのですが、〈BiS vs CARRY LOOSE対抗駅伝〉はどうでしたか?
ネオ:駅伝はとにかく絶対勝ちたかったんです。あの時は自分が弱すぎてダメダメでした。もっと走りたいという気持ちはあったんですけど、気持ちに反して体が追い付いてこないのが本当に悔しかったですね。
──確かにネオは駅伝中、足を引きずっていました。
ネオ:そうですね。途中からずっと足がつっている状態で、治って走り出しても、またつってというのを繰り返していました。でもモンちゃんとトギーはすごかったです。二人もすごくつらかった筈なのに凄く走ってくれて……。
──ネオは駅伝で足をケガをしてしまって、いろいろと思うところはあったんじゃないでしょうか?
ネオ:足を怪我してしまったのは、私の中でも精神的につらかったですね。その後のライヴに凄く影響が出てしまって……。移動の時もだし、ライヴのフォーメーションも変わってしまうし、みんなに凄く迷惑をかけて申し訳なかったです。私たちの本業は歌って踊るということなのに、マラソンで足を痛めて支障をきたしてしまった。それはプロとしてあってはならないことなんじゃないかと思うし、失格だなと思います。
──そんな中でモチベーションを維持するのはすごく大変だったんじゃないですか?
ネオ:治る怪我ではあったので、「今を超えたらいつも通りに戻れるから」という気持ちでひたすら辛抱というかんじでした。怪我をした後「休んでいる分、今まで以上にいいものを見せる」という気持ちで過ごしました。
──きついイベントでいえば〈Let's have a 24 hour BiS's party〉もそうですよね。誰も倒れずに何とか終わったという印象でしたが、実際はどうだったんでしょうか?
ネオ:あの日は、初めてアルバムの収録曲を披露するという大切なイベントだったんですよ。でも、私は1部の3セット目というところで声が枯れてきてしまって……。前の日にライヴがあって、そこからすぐのイベントだったという状況があったとしても歌って踊ることが仕事のはずなのに、こんなところで何をしているんだろうって。ここでもまたプロとして失格だなって思いました。
──つらいよね。
ネオ:歌うことが唯一好きなことなのに、歌うことすらも嫌いになりそうになっている自分がいるんじゃないかという恐怖がありました。
──イベントが終わったときに、やり切ったという感情より、後悔みたいな感情が残った?
ネオ:やり切った感じはあります。やっぱり体力的にもきつくて、ライヴの15分間はアドレナリンで全然大丈夫なんですけど、ライヴ終わった瞬間に疲れが一気に降りかかってくる感じでした。
──特典会の時間は、フロアに蛍光灯までついて完全に明るい状態だし、精神的に難しいのでは?
ネオ:特典会に関してはしっかりメリハリをつけてやっていましたね。見てくださっているお客さんの中にも24時間ずっと会場にいてくださるひともいたので、特典会でもお客さんに負けないくらいしっかり話をしたり、元気に対応しました。
前作からの試行錯誤の結果を見てもらえると思います
──今回のアルバム『LOOKiE』はネオにとってどんなアルバムになりましたか?
ネオ:私たちのデビューアルバム『Brand-new idol Society』は、まだライヴもしたことがない状態でのレコーディングだったので、まだ舞台に立つ姿とかも想像できていない感じが残っていたんですよね。「初めまして! 私たちがBiSです!」っていうような曲が多かったアルバムだったのかなと思います。でも今回はライヴも経験して、ステージというものが分かった状態でのレコーディングだったので、前作とは違ってちゃんとライヴを意識した音源になったかなと思います。
──このアルバムが出来上がってネオ自身はどう思いましたか?
ネオ:いいアルバムなんですよね。でもなんか不思議なんですよね……。
──不思議ですか。
ネオ:なんだろう。やっぱり「LOVELY LOVELY」とかが特にそうなんですけど、どの曲も全然今までと違う曲だなと思うんですよね。「TRAP」の英語っぽく歌う感じとかもそう。今までのBiSでも英語みたいに歌う曲はあったと思うんですけど、ずっと私もそういった曲が歌いたかったので、今回歌えてうれしかったですね。
──一番のお気に入りの曲は何ですか?
ネオ:全部いいんですよ。でもしいて言うなら「FOOL PROOF」とか「FUCKiNG OUT」が凄く好きですね。
──どれはどうしてですか?
ネオ:私は歌詞をあまり見なくて、メロディーで曲を好きになることがほとんどなんです。だから今回で言うとさっき言った曲たちが好きなんですよね。
──でも、ネオは「テレフォン」で作詞もしていますよね。
ネオ:あれはただの単語ですね。
──なるほど。
ネオ:自分がほとんどの曲をメロディーで捉えているというところにつながってくるのかもしれないんですけど、歌詞にはとにかく自分が発音して気持ちのいい単語を入れていった感じなんですよね。なので意味とかはあんまり考えていないんですよ。
──逆に僕は、ネオ自身のことを歌っているのかと思っていました。
ネオ:でも、〈狂わせノド撃ちたくて〉とかもそうですけど、その時に喉を壊していたということもあって、確かに喉に関する単語が多くなっていたかもしれないですね。
──もともと洋楽とかが好きだったとか?
ネオ:ぜんぜん。
──「FOOL PROOF」や「FUCKiNG OUT」のメロディーが好きになったのはどういったところからなのでしょう?
ネオ:かっこいい……。「FUCKiNG OUT」は、狂気的に目をひん剥いて歌っている感じなんですよ。途中でシャウトがあるんですけど、すごくそこは歌っていて楽しいんですよね。でもたまに歌っている最中に気を失ったような感じになるんです。
──ネオ自身がですか?
ネオ:はい。シャウトが長すぎて。トギーの「テレフォン」のロングトーンとか、やっぱり他の人のシャウトとかもすごくかっこいいと思うんですよ。なので、自分もそう見せたいなと思って凄く気持ちを込めてシャウトをするんですけど、気持ちを込めすぎて気を失ったようになるんですよね。一瞬意識が切れて、その後すぐ「今ライヴだった!!」って気付くみたいな。
──それは酸欠……。なかなか気持ちが入っていますね(笑)。レコーディングの時に苦労した曲ってありますか?
ネオ:やっぱり「LOVELY LOVELY」ですかね。今までのWACKの曲の中でもなかったタイプの曲で、WACKの曲ばっかり聞いていた自分にとっても全然歌ったことのない曲だったので、凄く難しかったですね。しかもレコーディングの時は「嵐さんっぽく歌ってほしい」と言われたんですけど、もう全然できない(笑)。
──まさかな人たちの名前が出てきましたね。
ネオ:あとは「ミュージカル風に……」とも言われて「ミュージカルなんてやったことない!!」って思ってました(笑)。
──前作から今作へ、具体的にどうパワー・アップしたと思いますか?
ネオ:再録された3曲( 「STUPiD (NEW TYPE Ver.)」「BiS-どうやらゾンビのお出まし-(NEW TYPE Ver.)」「SURRENDER(NEW TYPE Ver.)」)を是非聞いてほしいんですけど、前作に比べて迫力が全然違うと思います。やっぱり前作の時は全く歌い方とかも定まっていない状況での録音で、その時と比べてもらうと、「ここはこういう声を出したほうがいい」とか「ここは強く歌ったほうがいい」とか、前作からの試行錯誤の結果を見てもらえると思います。
少しでもステージの堂々とした姿につなげたいなと思います
──今、BiSの状況ってLIQUIDROOMでのワンマンもソールド・アウトで、動員の面でもすごくいい状況なのかなと思います。どんな風にネオは自分の状況をとらえていますか?
ネオ:まだまだ満足できないので、やっぱり自分たちの努力がまだたりないかなと思います。なので、自分たちが上り調子だとは私たち4人は誰も言えないと思う。
──もっと上り調子に向かうためにどう取り組むべきなのでしょうか?
ネオ:今のところは、とにかく練習ですかね。変な自信はつけちゃいけないと思うんですけど、実績というよりも、練習が自分たちの自信につながって、少しでもステージの堂々とした姿につなげたいなと思います。「ここがうまくできるようになった」とか自分たちで実感することが必要なのかなと思いますね。
──LIQUIDROOMでのワンマンがあって、次は〈WACK TOUR 2020”WACK FUCKiN’PARTY”〉で各地のZeppを回るツアーが控えています。自信をつけた先でBiSとして具体的に目指すものは何なのでしょうか?
ネオ:Zeppでのワンマン・ライヴですかね。WACKの他のグループや、WACKに限らず他のグループでも短い期間でZeppワンマン・ライヴを成功させていたりして、個人的にはやっぱり悔しいと思っています。なのでまずはZeppでワンマン・ライヴを成功させたいです。
編集 : 伊達恭平
: 花城勇太
第三期BiSの音源はOTOTOYにて配信中!
LiVE INFO
HEART-SHAPED BiS TOUR 1st season
2020年05月02日(土)@福井・CHOP
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月03日(日)@石川・AZ
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月09日(土)@広島・Live space Reed
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月10日(日)@岡山・IMAGE
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月17日(日)@東京・WWW
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月24日(日)@栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月30日(土)@静岡・Sunash
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月06日(土)@沖縄・Output
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月13日(土)@北海道・BESSIE HALL
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月14日(日)@北海道・旭川CASINO DRIVE
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年06月21日(日)@新潟・GOLDEN PIGS BLACK STAGE
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月27日(土)@埼玉・西川口Hearts
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月28日(日)@愛知・NAGOYA ReNY limited
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
【詳しいライヴ情報はこちら】
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/pages/2974919/page_201906111402
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
これまでのBiSの音源も復習しておこう!
第一期BiS
新→古
第二期BiS
新→古
BiS1st
BiS2nd
第三期BiSの連載はこちら
第一期BiS、第二期BiSの軌跡を追った連載はこちらから