【第三期BiS 連載vol.14】恐れずに、どこにでも踏み込む理由──ティ部が深度を増した繋がりで目指すもの
第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』メンバー個別インタヴュー3周目の最後には、イトー・ムセンシティ部が登場! ライヴ中はもちろん、それ以外でも常に笑顔を絶やさず、研究員へ明るい姿を見せる彼女。200km駅伝や全国ツアーを終えたいま、BiSに何を想うのか語ってもらいました。
5月からは全国12都市を巡る全国ツアー〈HEART-SHAPED BiS TOUR 1st season〉の開催を控えるBiSですが、4月には東京・大阪で女性限定ライヴ〈BiSのKiSS ME ONLY THE GiRLS〉の開催も決定。大きな節目を終えたかと思えば、その勢いのままさらに次の舞台を目指して駆け抜けていくBiSを、OTOTOYは今後も追い続けます!
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INTERVIEW : イトー・ムセンシティ部 (BiS)
第三期BiS個人インタヴュー3周目の最後はイトー・ムセンシティ部。先日の〈"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS〉ツアーファイナルLIQUIDROOMでは、今まで恥ずかしくて言えなかったあの言葉(ちんこ)を叫ぶなど、高みを目指すためにどうにか自分の殻を破ろうとする姿が見えた。彼女は、歌声のエロさとは裏腹に、真面目に、そして前向きに上を目指す。人一倍ファンと向き合うことを大切にしてきた彼女が、今BiSに感じていることとは。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
これまでは声が出ないメンバーを見守る事しかできませんでした
──これまでの第三期BiS個人インタヴュー3周目では、メンバーの体調みたいなことが多く語られてきました。この〈"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS〉でのメンバーの体調不良はいかがでしたか?
ティ部 : そうですね……。広島ではネオのロングトーンやシャウトのパートで、とにかく声が出なくなっちゃって。でもその時、ネオのことをフォローしていいのかもわからなくて、私たちは「頑張れ」って思いながら見守る事しかできていませんでした。でも、スタッフさんから「そういうのはフォローしたほうがいいよ」とアドバイスをもらったんです。そこから「ネオのハモリのパートを誰かが代わりにやって、ネオの負担を減らそう」って決めて、広島と福岡のライヴの間の一晩で、いろいろパートを組み直しましたね。
──急ピッチで歌割を作ったんですね。
ティ部 : はい。でも、そのおかげでライヴの反応も良かったと思いますし、グループとしての一体感みたいなものは生まれたんじゃないかと思います。
──悪いこともあったけど、逆に成長できたんだ。ティ部は前回のインタヴューでもチーム力を上げていきたいという内容の話をしていたのですが、あれから〈BiS vs CARRY LOOSE対抗駅伝〉や、〈Let's have a 24 hour BiS's party〉があり、こういった自分たちを追い込むようなイベントはチーム力という面に大きく影響するものだったりすると思います。それらはティ部の中ではどういったものになりましたか?
ティ部 : どちらのイベントもそうなんですけど、200km駅伝は「やるしかない」っていう状況で、まずメンバーに対しては「弱音もはかないだろうし、投げ出さないだろう」という信頼がありました。駅伝中もギスギスした雰囲気は全然なくて、「メンバーが必死でつないでいるものを私もしっかりつなごう」という気持ちが大きかったですね。「走者が到着したらこうしてあげよう」みたいな、お互いがいろいろなことを考えながら行動できたかなと思います。あとは何よりも、自分が全然速く走れなかったのもあって、申し訳なくてなんとも言えないですね。
──辛かった?
ティ部 : 200km駅伝は辛かったというか、怖かったですね。私が責められるだろうなとか、そんな姿をニコ生でずっと見られることもすごく不安でした。あと、こういった体力を使うイベントで、私は誰よりもご飯が食べられなくなっちゃうんですよね。
──一番食べなきゃいけないイベントなのに……。
ティ部 : 以前、ライヴ中に吐き気が来た時があって、そこからライヴ前にどれくらい食べていいかというのが自分でわからなくなっちゃったんですよね。ライヴの一時間前には何か食べるようにするんですが、24時間イベントや長丁場になってくると、いつのタイミングで口に物を入れていいのかとかがわからなくて……。でも、200km駅伝で爆走していたトギーとかモンちゃんって、イベント中でも大量にご飯を食べていたんですよ。だからもっと食べたほうがいいのかなって思います。
〈WACK TOUR 2020”WACK FUCKiN’PARTY”〉は一番かもしれないくらい楽しみにしています
──以前のインタヴューではよく緊張はしないといっていたと思うんですけど、緊張でお腹が痛くなるというわけではないんですよね。
ティ部 : どうなんだろう。こうなってくると本当は緊張しているのかもしれない……。でも、普段は食べるのが大好きなんですよ。
──食べ物は何が好きなんですか?
ティ部 : ラーメンとか……。基本的に炭水化物が好きなんですよね。でも、最近気が付いたのが、ソースが好きで、ソース焼きそばとかお好み焼きがめっちゃ好き(笑)。
──東京でお気に入りのラーメン屋は見つけましたか?
ティ部 : まだ見つけられてないんです。自分の地元の新潟周辺ってラーメンがおいしかったんだなって思っちゃいますね。私、家系が好きなんですよね。
──是非、研究員の方はティ部においしいラーメン屋さんを教えてあげてほしいですね。
ティ部 : 本当にそうですよ! 意外とみんな全然教えてくれない(笑)。
──このインタヴューで言えば、みんなが教えてくれると思いますよ。
ティ部 : できれば家系がいいです!(笑)
──〈"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS〉ファイナルのLIQUIDROOMが終わった後は〈WACK TOUR 2020”WACK FUCKiN’PARTY”〉ですね。
ティ部 : めっちゃ楽しみです。他のアーティストもいる対バンイベントは、闘争心みたいなのが燃えるんですよね。年始の〈WACKなりの甲子園〉の時は改めてその闘争心みたいなものを自分の中に感じて……。
──あの日のBiSのライヴは良かったとよく聞きますよ。
ティ部 : 本当ですか? あの日はみんな燃えていたし、練習も直前までやっていて、本当に自信がついていたっていうのはあったかもしれないですね。周りから〈WACKなりの甲子園〉の時のライヴが良かったと言ってもらえることも多いので、最近は、悪いライヴの後はあの時と何が違ったのかを話し合いの基準にしています。とにかくこれからの〈WACK TOUR 2020”WACK FUCKiN’PARTY”〉は一番かもしれないくらい楽しみにしています。
──CARRY LOOSEや豆柴の大群などは特にデヴューの時期も近くていい意味でライバルみたいな関係なのかと見ていて思ったりもします。
ティ部 : 私は、もしライバルを決めなければいけないというのであれば、ライバルは自分たち以外全部だと思うんです。やっぱり目指すところは遥か先にあって、そこに行くには全部追い抜いていかないといけないから。自分たちに自信があるわけではないんですけど、特定の人を意識してドロドロした感情を持つよりも、もっとひたむきに上を目指したいなという感じです。
──なるほど。超えていかないといけないんだ。
ティ部 : そうですね。ただ、先輩方は経験の差みたいなものがライヴを見ても一目瞭然でわかるので、簡単に「越すぞ」とは言えないのも重々承知です。でも目指す場所は、だれかを越すというよりは違う方向で、もっと高い目標というのは間違いないですね。
──〈WACK TOUR 2020”WACK FUCKiN’PARTY”〉は今までにない大きな会場を回るツアーになりますね。
ティ部 : Zeppってヤバいですよね。「Zeppに立てる人生本当にあるんだ」っていう。本当に失敗しても、転んでもいいから目立ちたい。
──一番目立ちたい中で、今のBiSに足らないものって何だと思いますか?
ティ部 : 最初はお互いのことをあんまり詮索しなくていいとか、お互いに気を遣うのが当たり前だと思っていたし、お互いをBiSというアーティスト同士として見るだけでいいと思っていたんです。でも、やっぱりお互いのことをちゃんと理解していなかったり、ライヴ以外でのことがうまくいっていないと、それがライヴに出ちゃうと思います。あとは、私はライヴ以外の仕事をもっと頑張りたいと思っていて、インタヴューもそうですけど、ラジオみたいに歌唱以外の部分で出演させていただけるお仕事もアーティストとしては大きなチャンスだから、そこをもう少しみんなで頑張りたいと思っています。今のところ、メンバーそれぞれが、しゃべることがあまり好きじゃないっていう苦手意識があると思います。
──確かに、そういったバラエティ的な仕事も醍醐味ではありますもんね。
ティ部 : そうなんです。なので、ひとりひとりが、自分だけになってもそういったバラエティ的な仕事もできるぞって思ってほしいかなと思います。あとは、まだお互いに言えてないことがあると思います。いろいろ悪いところを指摘したりはできているんですけど、指摘しているだけになっているような気がしているんですよね。もっと、もう一つ上の改善策を具体的に話せるように、もう少し話し合いが上手になればいいなと思います。
──なるほど。
ティ部 : あとはみんながお互いにもう少し興味を持ったほうがいいと思ってて。たとえば学校生活でもみんな好きな人としか関わっていなくて、他は多分しゃべっていても表面上じゃないですか。私は人がお互いのことを理解して認めるというのが一番難しいことだと思うんですよね。お互いをわかりあうのが難しい。私自身がそういった距離感みたいなものに敏感なのかもしれないし、メンバーに「もっと興味を持ったほうがいいよ」っていうことも私からは言っていないから、よくないと思うんですよね。でも、おそらくそれだけ言っても「何のこと?」って思われちゃう。
──でも、ティ部はどんどんしゃべっていったほうがいいと思いますよ。
ティ部 : そうですね。本当はメンバーに嫌われるのが怖いなと思いながら活動しています。でもそれじゃあ駄目だから、どんどん話していこうと思います。
編集 : 伊達恭平
: 花城勇太
第三期BiSの音源はOTOTOYにて配信中!
LiVE INFO
BiSのKiSS ME ONLY THE GiRLS
2020年4月11日(土)@東京・TSUTAYA O-Crest
時間 : OPEN 17:00 / START 17:30
2020年4月26日(日)@大阪・LIVE HOUSE Pangea
時間 : OPEN 10:30 / START 11:00
※女性限定ライブとなります。
※普段から女性として生活している方が入場できます。
HEART-SHAPED BiS TOUR 1st season
2020年05月02日(土)@福井・CHOP
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月03日(日)@石川・AZ
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月09日(土)@広島・Live space Reed
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年05月10日(日)@岡山・IMAGE
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月17日(日)@東京・WWW
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月24日(日)@栃木・HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月30日(土)@静岡・Sunash
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月06日(土)@沖縄・Output
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月13日(土)@北海道・BESSIE HALL
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月14日(日)@北海道・旭川CASINO DRIVE
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年06月21日(日)@新潟・GOLDEN PIGS BLACK STAGE
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月27日(土)@埼玉・西川口Hearts
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
2020年06月28日(日)@愛知・NAGOYA ReNY limited
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
【詳しいライヴ情報はこちら】
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/pages/2974919/page_201906111402
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @itoTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
これまでのBiSの音源も復習しておこう!
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