【第三期BiS 連載vol.17】BiSよ、かっこよくあれ──強気のトギーは不安を弾く

第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』メンバー個別インタヴュー4周目の第3回にはトギーが登場。昨年は候補生として参加していた合宿も、今年はグループの名前を背負って参加した。1年間の活動のなかで生まれたBiSそしてWACKの一員である自覚を胸に、彼女はメンバーと手を取り合い研究員をしかと見つめています。自粛期間中から新曲への思い、そして活動再開後の未来まで。逞しくなったトギーの声をお聞きください。
第三期BiS、2ndアルバム『LOOKiE』ロスレス配信中!
STUPiD (NEW TYPE Ver.) / BiS 新生アイドル研究会 [OFFiCiAL ViDEO]STUPiD (NEW TYPE Ver.) / BiS 新生アイドル研究会 [OFFiCiAL ViDEO]
SoundCloudで公開中の新曲、“IT’S TOO LATE”もチェック!
INTERVIEW : トギー
第三期BiS個人インタヴュー、ティ部に続くのは、先日の配信ライヴで突然キュウリを食べだしたトギーが登場。個人インタヴューではいつもBiSについての愛を語り、BiSとしてどうあるべきかということを常に話してきた彼女が、BiSの代表として WACKのオーディション合宿に参加し、自粛によるライヴが出来なかった期間を経て、いまなにを思うのか。是非インタヴューをお読みください。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
腐らずに自分の爪を磨げ

──2020年6月20日におこなった無観客ワンマン・ライヴ〈HEART-SHAPED BiS IT'S TOO LATE EDiTiON NO AUDiENCE LiVE〉はどうでしたか?
トギー : 楽しかったです!
──あと、ライヴ中に突然キュウリが出てきましたけど、あれはなに?
トギー : ライヴの2日前にもらったライヴの進行表に「トギーキュウリ」って書いてあったんです。そして当日、配信の画面が4画面になったあとにキュウリが出てきて「紙に書いてあったのは、これか!」と思って、キュウリを食べました。
――キュウリを食べさせられていることに疑問は持たなかったんですね。
トギー : ライヴを見返したんですけど、おいしそうに食べられていたので、まぁ良かったのかなと思います!
──今回のライヴは無観客で行ったWACKツアー〈WACK FUCKiN'PARTY〉公演とはまた違って、新しい形のライヴを観ている感覚でした。
トギー : 死ぬ気でやるっていうライヴだったんですよ。でも死ぬ気でやっても疲れなかったです。
──Twitterにまだやり足りないみたいな呟きをしていましたよね?
トギー : はい(笑)。本当に30曲やっても元気だったんですよ。だからもう1回勝手にやろうかなみたいな。この自粛期間中にエネルギーが溜まり過ぎていましたね。
──自粛期間中はどんなことをしていたんですか?
トギー : 「腐らずに自分の爪を磨げ」と渡辺さんやスタッフの皆さんに言われていたので、自分に足りないのはなんだろうと考えて、とりあえず筋肉がないと思って筋トレをしたり、家のなかでボイトレをしたりしていました。めっちゃ早起きをして筋トレをしてボイトレをして……。そこから、算数とか英語をやっていました。勉強できなきゃなと思ったので。
──算数……。
トギー : なんか真面目ですね(笑)。
──ライヴがなくなっていったときはどんな気持ちでしたか?
トギー : 最初の1ヵ月ぐらいは、なにをしたらいいのか分からなかったんです。めちゃくちゃ気持ちが沈むときもあったんですけど。渡辺さんと話して「いますることはライヴに向けて、自分たちを鍛えることだから、腐っている場合じゃないよね」と言ってもらえて、動くことができました。
候補生に「BiSってかっこいいんだ」って思ってもらいたかった。

──〈WACK合同オーディション2020〉はどうでしたか?
トギー : 合宿は…… すごい…… 大変ですね。
──トギーは、1年前に候補生として合宿に参加しているじゃないですか。1年前の合宿とはどう違いましたか?
トギー : まだ1年前なんですね! 1年前に参加した時とは全然違いました。やっぱり候補生だと、頑張っても頑張らなくても自分の人生だけの話なんですよ。でも今回は、BiSのメンバーという立場で、もし私がへまをしてしまうと、自分の話じゃなくてBiS全体が悪く思われちゃうんです。それがすごく怖くて「うわぁ。やばい」って思っていました。
──自分がBiSと見られていると自覚して動くのが大変だったということですね。
トギー : そうですね。候補生として参加した合宿では、私は落ちてはいるものの、BiSとして候補生の前に立つなら「BiSってかっこいいんだな」って思ってもらいたいので。
──候補生として参加した時よりも、WACKメンバーとして参加した今回のほうがつらかった?
トギー : めちゃくちゃつらかったですよ。BiSになって今まで「つらいことはない」とか言っていたんですけど、合宿はなかなかヤバいですね。初めてつらいって思ったかもしれないです。
──それは、やっぱりBiSというプレッシャーなんだ……。
トギー : そうです。身体は超元気でした。合宿は3時間睡眠になることもあったんですけど、身体は問題なかったですね。はじめてBiSメンバーと離れてひとり、メンバー代表として合宿に参加したんですけど、いつもは他のメンバー3人に気持ち的な部分も含めて頼っていた部分がやっぱりあったんだなって思いました。

──メンバーから連絡はあった?
トギー : ずっとLINEが来ていました。あとは、渡辺さんからの「BiSにはかっこよくあってほしい」っていう期待をすごく感じていて、たとえばマラソンでも、走る前に「絶対1位取れよ」みたいな言葉を言ってくれたときは、「ヤバい、頑張らなきゃ」って思いましたね。
──この前のチャントモンキーへのインタビューで、合宿に行くのはトギーじゃないと無理だったって言っていました。
トギー : 絶対そんなことないですよ。モンちゃん(チャントモンキー)でも誰でもあの場に立たされたら死ぬ気でやりますよ。みんな行ってみたらBiSを背負ってめちゃくちゃやってくれるだろうなと思います。
不安もあった“STUPiD”から強気の“DESTROY”に。

──4月から5月にかけてはメンバーでやりとりなどはあったんですか?
トギー : 自粛期間中はメンバーには会えなくて、個人個人が自分を見つめ直す時間でした。まぁメンバーに対してなにも言わなくてもたぶん大丈夫かなっていう信頼があったので、いつも以上にたくさんミーティングを入れたりはしませんでした。
──なるほど。それでもちゃんと“IT'S TOO LATE”、“DESTROY”と“CURTAiN CALL”をリリースしているのは、かっこよかったですね。
トギー : 大人の方々が、こんな時期でも皆さんにBiSを楽しんでもらえるようにいろいろ考えてくださって。皆さんに楽しんでいただけていたら嬉しいですね。
──公開されたこの3曲についてお伺いしたいんですけど、それぞれトギーにとってどんな曲ですか?
トギー : “IT'S TOO LATE”は、今回のこの事態に対しての思いが爆発した曲で、モンちゃんと渡辺さんが歌詞で私たちの気持ちを代弁してくれました。
──やっぱりトギーもライヴがしたかった?
トギー : はい。ライヴはしたいですね。ここ1年間ぐらいずっとライヴばっかりしてきたので、急にライヴができなくなると「はぁ、ない……」みたいな切ない気持ちになります。
──ライヴはできるときに比べたら、できないときのほうがほうがよっぽどつらいんですね。
トギー : つらいですね。ライヴがなくなって、この三か月間、何をしたらいいかわからなかったけど、〈HEART-SHAPED BiS IT'S TOO LATE EDiTiON NO AUDiENCE LiVE〉をやってみて、自分たちが積み重ねてきたものは間違っていなかったんだなって少し思えたし、やっぱり私にはライヴが必要なんだなって思いました。

──続いて、“DESTROY”はどうですか?
トギー : 私はサビの「敷かれたレール壊し ギャンギャン鳴らそう」というところが好きなんですけど、誰かに敷かれたレールを歩かされている人も多いじゃないですか。でも、そんなレールをギャンギャン鳴らして自分の信じた道を進んでいいんだなって強気になれるところが好きです。そして、やっぱり注目してほしいのが、ファースト・アルバム『Brand-new idol Society』の“STUPiD”の歌詞「始まることはいつも怖いけど」のように、これから起こることに対して不安に感じることもあるような歌詞がファースト・アルバムでは多かったのに対して、今回“DESTROY”ではこうして自信たっぷりで強気に攻めた歌詞になっているんです。そんな歌詞の変化に私自身も勇気を貰えます。
──そして無観客ワンマン・ライヴの1番最後にやった“CURTAiN CALL”は最新の曲ですが、どういった感じの曲になりましたか?
トギー : “CURTAiN CALL”は曲名の通りで、サビが「もう終わり? 足りないよ まだまだ歌えるから」とか「今日はここまでなんて 帰りたくない」という、幕が下りるときの感情を直球で歌っている曲なんですよね。〈HEART-SHAPED BiS IT'S TOO LATE EDiTiON NO AUDiENCE LiVE〉で最後に披露した“CURTAiN CALL”では、本当に「まだまだやり足りない、終わりたくないな」と思ったし。研究員もこの曲を聴いたら終わるのが寂しくなっちゃうだろうなと思いました。
──ありがとうございます。それでは、最後に研究員へのメッセージをお願いします。
トギー : 会って話すことが出来ないのってとても寂しくて、SNSだったり手紙だったり、思っていることを伝えてくれる機会はたくさんあっても、やっぱり直接会って話すことができないことがすごく寂しいなって思っています。ライヴだけでなく、いろんなことが出来なくなって、本当に改めて研究員に支えられていたんだなっていうことがわかりました。だから、いつになるかまだ分からないけど、みんなが届けてくれているその気持ちを、いろんな形でたくさん返していければなと思います。でも、まずいちばんはライヴで直接伝えたいと思います。なので、こんな時期だけど、みんなにはこれからも楽しみにしていてほしいです。

編集 : 西田 健、綿引佑太
第三期BiSの音源はOTOTOYにて配信中!
LIVE SCHEDULE
'‘’BiS 全国ツアー「HEART-SHAPED BiS TOUR 1st season」振替公演‘’'
2020年07月06日(月)@東京 shibuya WWW
2020年07月18日(土)@石川 AZ
2020年07月19日(日)@福井 CHOP
2020年08月02日(日)@静岡 Sunash
2020年08月09日(日)@北海道 BESSIE HALL
2020年08月10日(月・祝)@北海道 旭川CASINO DRIVE
2020年08月14日(金)@栃木 HEAVEN’S ROCK UTSUNOMIYA VJ-2
2020年08月29日(土)@広島 Live space Reed
2020年08月30日(日)@岡山 IMAGE
2020年11月01日(日)@埼玉 西川口Hearts
2020年11月13日(金)@新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2020年11月20日(金)@愛知 NAGOYA ReNY limited
2020年11月29日(日)@沖縄 output
‘’'女性限定ライヴ〈BiSのKiSS ME ONLY THE GiRLS〉(※振替公演)‘’'
2020年07月23日(木・祝)@大阪 LIVE HOUSE Pangea
2020年08月15日(土)@東京 TSUTAYA O-Crest
‘’'KM MUSIC 35th Anniversary”Hi-KiCKS”‘’'
2020年07月17日(金)@神奈川県 F,A,D YOKOHAMA
出演 : LONGMAN / BiS
‘’'WACK TOUR 2020"WACK FUCKiN’ REVENGE PARTY”‘’'
2020年08月01日(土)@パシフィコ横浜 国立大ホール
出演 : BiSH / BiS / EMPiRE / CARRY LOOSE / 豆柴の大群 / GO TO THE BEDS / PARADISES / Wagg
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
第三期BiSの連載はこちら