【BiSH】Episode62 ハシヤスメ・アツコ「新しい道を進んでいっている感じがします」
2018年3月発売のメジャー3rdシングル『PAiNT it BLACK』がオリコン・ウィークリーチャート1位を獲得、日本レコード大賞新人賞を受賞し、幕張メッセ9・10・11ホールにて1.7万人を動員した単独ワンマン公演〈BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL “THE NUDE”〉を成功させた"楽器を持たないパンクバンド”BiSH。2019年7月3日、メジャー3rdアルバム『CARROTS and STiCKS』のリリースを発表したBiSHに9周目となる個別インタヴューを敢行。第5回は、ハシヤスメ・アツコの声をお届けする。
メジャー3rdアルバム、発売決定!!
BiSH / CARROTS and STiCKS
発売日 : 2019年7月3日(水)
<初回生産限定盤>ALBUM2枚組+Blu-ray Disc+PHOTOBOOK・BOX仕様
AVCD-96297~8/B
10,000円(+tax)
<DVD盤>ALBUM2枚組+DVD
AVCD-96299~300/B
5,800円(+tax)
<MUSIC盤>ALBUM2枚組
AVCD-96301~2
3,900円(+tax)
<CD盤>ALBUM
AVCD-96303
3,000円(+tax)
新曲4曲収録EP
BiSH / STiCKS
配信日:2019年4月3日 0時~Apple Music限定で配信開始
1. 遂に死
2. FiNALLY
3. 優しいPAiN
4. FREEZE DRY THE PASTS
新曲4曲収録EP
BiSH / CARROTS
配信日:2019年5月3日 0時~ Apple Music限定で配信開始
1. I am me.
2. まだ途中
3. CAN YOU??
4. NO SWEET
INTERVIEW : ハシヤスメ・アツコ
2019年12月の幕張メッセは、ハシヤスメ・アツコの存在のデカさを決定づけたライヴだった。そして始まった〈LiFE is COMEDY TOUR〉は、そんな彼女をフィーチャーするかのようなライヴ構成となっている。さらには、新曲「I am me.」の MVで魅せた彼女のOL姿。その姿はとてもはまっていて、BiSHをやってなければこのMVのように物足りない表情で仕事をしていたのだろうと容易に想像ができてしまう。だからこそ、現実だったかもしれないOLの姿、もしくはインタビューなどで会う彼女の姿と、ステージに登った時のそのハッチャケぶりとのギャップが妙にリアリティがあって、彼女を見ていると無性に感動させられるのだ。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 井上沙織
写真 : 外林健太
自分ではすべってる感覚はなかったですね
──少し遡りますが、幕張メッセお疲れさまでした。いやー、あの茶番コントは本当に感激しましたよ。
ハシヤスメ・アツコ(以下、ハシヤスメ) : 「15分間全く笑いがない、それに耐えられるようになったハシヤスメがBiSHで一番成長したかもしれない」みたいなレポート読みましたよ(笑)。
──一生忘れないかもしれない。ステージ上ではどう感じていたんですか?
ハシヤスメ : イヤモニをしているから、そんなにお客さんの声が聞こえないんですよ。でもわずかに聞こえる歓声や声援が笑い声だと思っていたので、自分ではすべってる感覚はなかったですね。改めて映像を見たときは真顔で見てしまいましたけど。落としどころをわかっていてもセリフを忘れてしまっていたから、「どこで笑いを持ってきてくれるんだろう」ってハラハラしました。みなさんの気持ちが分かった気がします。でも最後の最後に笑いを持ってきてたので成立はしてるなと自分で評価をしたいですけど(笑)。
──コントをやり始めた頃は「こんなこともやるの!?」って驚きが大きかったですけど、今はもうコント待ちの雰囲気すらありますよね。ワンマンでも重要な要素の一つだったと思います。
ハシヤスメ : BiSHのライヴって歌やパフォーマンスに緊張感があるから、その中でああいうコントのような時間は大切だなっていうのは思いますね。一般的にMCをする時間を我々はコントに充てているんです。MCなしでパフォーマンスだけのライヴもストイックでいいけど、お客さんも多少は休みどころが欲しいんじゃないかなって思っていて。私は考えたりするから休みどころではないんですけど、その時間をどう活かすかを考えてやってます。
──コメディをすることは、加入前に描いてた理想とはかけ離れていますか?
ハシヤスメ : 自分が持っていたイメージからは変わってきているのかなと思うんですけど、BiSHに入った時点で自分の理想とは違う、新しいことをさせてもらえるような気がしてたので、今の活動や自分のポジションは嫌じゃないし、楽しんでやってますね。新しい道を進んでいっている感じがします。
──ハシヤスメ的には幕張メッセは何点でしたか。
ハシヤスメ : 100点じゃないですかね。
──素晴らしい。その理由は?
ハシヤスメ : 悔いなくやれたことかな。当日までの練習や話し合いの期間を含めて100点だった気がします。本当にみんなでたくさん話し合いをしたし、準備期間が長かったことで、もう何をやっても大丈夫な状態だったので、余裕を持って本番に臨むことができました。私は緊張すると良くない方向に転がってしまうんですけど、今回はそれがあまりなくて。緊張感がなかったわけではないんですけど、「stereo future」が流れた瞬間に気持ちがほぐれて、心地いい緊張感の中でパフォーマンスできたと思います。
──印象に残っているシーンはありますか。
ハシヤスメ : 全部なんですけど、強いて言うなら一番最後の「NON TiE-UP」かな。センターステージからフロントに戻ったときに一万七千人のお客さんの顔がはっきり見えたんですよね。
努力しなきゃやっていけないですよ、BiSHは
──幕張後は個別活動も多い時期だったと思いますが、どんなことをしていましたか。
ハシヤスメ : 何してたかな? 2019年は本をたくさん読もうと思っていて、元々移動中とかに本を読んでたんですけど、さらに読むようになりました。芸能人の方が書いてる本とかが好きで、最近だとピコ太郎さんやキングコングの西野さんの本とか読んでますね。あとROLANDさんの「俺か、俺以外か。」も読みました。ROLANDさんの人を引き付ける力がすごいと思って読んだんですけど、表に見えていない、成功してない部分や生い立ちを知れてすごく勉強になりましたね。こういう考えもあるんだなって。
──3月にはWACK合宿もありましたね。BiSHからはアユニが参加して。
ハシヤスメ : アユニは参加が決まったとき呆然としてたし、あれだけ行きたくないって言ってたけど、BiSHの看板を背負って結果を残して、スターだなって思いました。
──スター?
ハシヤスメ : 産まれ持ったものがあるというか。合宿って本当に体力的にも精神的にもしんどいんですよ。失敗したらBiSHの看板に傷が付くんじゃないかってプレッシャーもあって。そんな中でアユニは集団生活とか苦手な感じもするのに、マラソン三連覇したり結果を残してきてくれてるし、お姉ちゃんになったなと思いましたね。BiSHの中だとどうしても末っ子感が出てしまうんですけど、合宿の場に行くと大人だなって。努力をしてると思うんですよね。でもその努力を裏でしてるから、表に見えないのがまた良いというか。
──PEDROをサクッとやっちゃう感じとかね。ベースを弾きながら歌うって簡単なことじゃないですからね。
ハシヤスメ : できないですよね。やってることも知らなかったから、裏ですごい努力したんだなと思って。
──BiSHはみんなそういうところがあると思いますよ。みんな努力してるのに表に出すのは苦手ですよね。
ハシヤスメ : そうかもしれないですね。努力しなきゃやっていけないですよ、BiSHは。
これが今のBiSHのすべて
──アルバムのリリースが発表されましたが、先行EPの『STiCKS』と『CARROTS』はタイトル通り正反対な仕上がりで。またすごい新曲ができましたね。
ハシヤスメ : 『STiCKS』のほうは歪んでて誰の声かよく分からないし、歌詞も分からないし、松隈さんはインタビューで「売れない曲を作った」とか言ってました(笑)。でも、かっこいいと思います。ライヴでは振り付けと相まってさらにかっこいいなと思います。
──アルバムはどんな作品になりそうですか?
ハシヤスメ : 本当に最高ですね。1年8ヶ月の間にシングルとかいろんな曲を出してきて、それに『STiCKS』と『CARROTS』の正反対な曲が加わって。BiSHはいろいろ幅広くやらせていただいてるから、これが今のBiSHのすべてだって思います。
──ツアーが楽しみです。
ハシヤスメ : 本当にフラットな気持ちで来ていただき、コントが面白いと思ったら笑っていただき、つまらないと思ったら真顔で見ていただいて。
──もはやつまらないのが面白いですからね。アルバムの特典映像としてコント集付けてほしいくらいですよ。
ハシヤスメ : あの…… 本当に変態ですよ(笑)。
──ははは(笑)!
ハシヤスメ : 本当に、あのコントを好きな人は基本的に変態だと思ってますから(笑)。それだったら私のソロ曲を入れて欲しいですよ(笑)!
前回の記事はこちら
LIVE INFORMATION
And yet BiSH moves.
2019年9月23日(月・祝)@大阪城ホール
時間 : Open 17:00 / Start 18:00
チケット料金 :
S席 : 15,000円(税込)
A席 : 7,000円(税込)
B席 : 3,500円(税込)
BiSHファンクラブ抽選先行
【受付期間】5月9日(木)20:00~5月20日(月)23:00
【受付URL】https://bish.fc.avex.jp
WACK FAMiLY CLUB抽選先行
【受付期間】5月21日(火)20:00~5月27日(月)23:00
【受付URL】https://wackfamilyclub.com
HP抽選先行一次
【受付期間】5月28日(火)20:00~6月3日(月)23:00
【受付URL】http://w.pia.jp/t/bish/
HP抽選先行二次
【受付期間】6月4日(火)20:00~6月10日(月)23:00
【受付URL】http://w.pia.jp/t/bish/
プレイガイド統一抽選先行一次
【受付期間】6月11日(火)20:00~6月17日(月)23:00
【受付URL】http://w.pia.jp/t/bish/
プレイガイド統一抽選先行二次
【受付期間】6月18日(火)20:00~6月24日(月)23:00
【受付URL】http://w.pia.jp/t/bish/
プレイガイド統一抽選先行三次
【受付期間】6月25日(火)20:00~7月1日(月)23:00
【受付URL】http://w.pia.jp/t/bish/
一般発売日 8月17日(土)AM10:00~
LiFE is COMEDY TOUR
2019年5月11日(土)@北海道 Zepp Sapporo ※SOLDOUT!!
2019年5月17日(金)@福岡 Zepp Fukuoka
2019年5月18日(土)@福岡 Zepp Fukuoka ※SOLDOUT!!
2019年5月25日(土)@宮城 仙台PIT ※SOLDOUT!!
2019年5月26日(日)@宮城 仙台PIT ※SOLDOUT!!
2019年6月1日(土)@富山 クロスランドおやべ
2019年6月15日(土)@愛媛 松山市総合コミュニティセンター
2019年6月16日(日)@香川 高松festhalle ※SOLDOUT!!
2019年6月22日(土)@広島 BLUE LIVE ※SOLDOUT!!
2019年6月23日(日)@広島 BLUE LIVE
2019年6月29日(土)@新潟 新潟LOTS
2019年6月30日(日)@新潟 新潟LOTS ※SOLDOUT!!
2019年7月2日(火)@東京 Zepp Tokyo ※SOLDOUT!!
2019年7月3日(水)@東京 Zepp Tokyo ※SOLDOUT!!
チケット一般発売中:https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=355687
PROFILE
アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人からなる楽器を持たないパンク・バンド。BiSを作り上げた渡辺淳之介と松隈ケンタが再びタッグを組み、彼女たちのプロデュースを担当する。ツアーは全公演即日完売。1stシングルはオリコン・ウィークリーチャートで10位を獲得するなど異例の快進撃を続けている。