ECD / 最近のソロ 〜2009 2/21@RDS下北〜
やっと出てきた、最近シリーズ ! ! ! !
『最近のリハーサル』『最近のライブ』に引き続いて、もう待ち望んでおりました、ECD最近シリーズの第3弾は『最近のソロ』。ベース303の響きがたまらなくドゥープ。ギター・ロック勢が青春をかきならした後の下北沢では、毎夜こんな音が鳴らされているのかと思うとぞっとします(笑)
メンバーのがいない分、いつもよりよけいに生々しい。ベース303のなりに共鳴してか、RAPは普段よりも数段重たく感じるし、繰り返される言葉は、剥き出しのまま突き刺さる。
『人間辞めて何になる』
『何度確かめても、残高ゼロ』
『やりたくないこと、全部スルーする』
『天国ロック!』
『リズムだ!リズムだ!調子に乗るぞ!』
先月ののレコーディングに、植本一子さんがくらしちゃん(植本一子とのお子さん。生後4ヶ月)を連れてやってきた。にも一子さんにもそっくり。髪はまだはえ揃っていなくて、小さくて、かわいい。その見ぶり手振りに、何十分も見入ってしまった。親が有名なラッパーでもパンクスでも関係ないですね。石田義則という男が生み出した尊い命だもの。
子供が生まれる前と後では少しも変わらないように見える。けれど「今日は、くらしちゃんは来ていないのですか? 」と尋ねた時の嬉しそうな顔は、間違いなく親の顔だ。 に守るものができたんだ。ソロ作品だけれども、後ろには一子さんとくらしちゃんが見えてくる。
心して聴いて欲しい。人間が生きていく上で、とても重要な作品...
text by JJ (Limited Express(has gone?))
ECD Catalogue
『最近のリハーサル』
ECDの「最近」シリーズの第二弾。良く聴くと、ライブに向けて楽曲練ってます(笑)。まんまリハーサル。でもテンションは高いし、行く時は行くし、やっぱりこの人たち凄いです。音も上ものの抜けがしっかりしており、とても聴きやすい。最初のMC&PUSHERのライムは、セッションなのに、凄まじい説得力です。
『最近のライブ』
ECDの「最近」シリーズの第一弾。2006年5月27日の新宿LOFTでのライヴ。既存の曲と思いきや、がんがんトラック変わってます。イリシット・ツボイとの超絶グルーブに驚くなかれ。これが、成熟の味、ベテランの破壊力です。爆音で聴いたら、スピーカーも脳みそもぶっ飛びます!!!。
『言う事聞くよな奴らじゃないぞ』
反戦デモのために作った楽曲は、ECDの間違いなくクラッシクな名曲。ハードコアなリリックと女性コーラスのイエイエ・ビートが融合し、聴いた事のない衝撃を与えてくれます。さらにイリシット・ツボイを迎えたLIVE盤で、ECDの破壊力は頂点を迎えます。
『失点 in the park』
メジャーとの契約を終了し、ECD自身で全てを製作した第一号アルバムにして金字塔を打ち立てた作品。ここから始まった、ECDの現在。ライブでもおなじみ「貧者の行進」は、音楽を愛する全ての若者達のアンセム。
『FINAL JUNKY』
ECD不朽の名作。ECDが興した自主レーベルの名前にもなったアルバム。攻撃的ながらシンプルなトラックの上で淡々とリアルな現実をラップし「関係ねー!」と叫ぶあまりの凶暴さは、アンダーグラウンドにこの人ありと言われる確固たる存在まで押し上げたのだ。
『Crystal Voyager』
様々な音楽シーンを貪欲に吸収するECDが、イルリメとの共作アルバム『2PAC』を経てリリースした、メジャー時代を含めると通算10枚目となるアルバム。あらゆるジャンルとシンクロし続け、もはやHIP-HOPという音楽ジャンルだけでは収まりきらなくなったかの様なカオティックな内容だが、ECDの冷静な眼差しと、本質への言及は終始アルバム全体を貫いている。
VISUAL CLIP
ECD LIVE SCHEDULE
- 4/3(金) @HELL’S BAR
door 1000
LIVE : ECD
LUVRAW+BTB feat Mr.Melody (Pan Pacific Playa)
SONTON MANGEL(SONTON × ELEKTRO HUMANGEL)
DJ : destr∞y a.k.a. dubdub(NEW B∞RN / イカナニ )
YAMADA the GIANT(LIVErary / Pureself)
AMA UU(NEW B∞RN / GOLDEN OMAHA)
401(PHYTAMAR / LIVErary)
ARITA(SxDxFxSx)
LINK
- ECD myspace http://www.myspace.com/finaljunky
- ECD+植本一子のリアルタイム・ドキュメントコラム http://www.public-image.org/ecd