小林私『象形に裁つ』を2名の評者がレビュー──いま明らかになる、不思議な魅力の正体とは
掴めそうで掴めない。不思議な魅力を持つシンガーソングライター、小林私がキングレコードの新レーベル〈HEROIC LINE〉よりメジャーデビュー。ライターの石井恵梨子と天野史彬のそれぞれが、最新アルバム『象形に裁つ』を解説しながら、彼のミステリアスなアーティスト像を少しずつ鮮明にしていくレビューをお届け。もしかすると、本人すらまだあまり実感のないくらい、深くて危うい魅力を丁寧に解説する。
レビュー : 小林私『象形に裁つ』
最新作『象形に裁つ』
『答えが出そうで出ない小林私のまま。御託の真意がわかる人だけが理解者』
by 石井恵梨子
1977年石川県金沢市生まれ。高校卒業後上京し、1997年から「CROSSBEAT」誌への投稿をきっかけにライターとして活動をスタート。洋楽・邦楽問わず、パンク、メタル、ロック等、ラウドでエッジのあるものをメインに幅広く執筆。
【Twitter】
https://twitter.com/Ishiieriko
『アレンジャーたちとの出会いが、とても豊かなものとして結実している』
by 天野史彬
1987年生まれのライター。東京都在住。雑誌編集を経て、2012年よりフリーランスでの活動を開始。音楽関係の記事を中心に多方面で執筆中。
【Twitter】
https://twitter.com/fumiaki_amano
PROFILE : 小林私
1999年1月18日生まれ、東京都あきる野市出身のシンガー・ソングライター。
多摩美術大学在学時に本格的に音楽活動を始め、自室での弾き語り動画をきっかけに注目を集める。YouTubeでのユニークな雑談配信も相まって人気を博し、現在チャンネル登録者は15万人を超える。2023年、キングレコードのHEROIC LINEから、メジャー第1弾となる3rdアルバムのリリースが決定。音楽のみならず、執筆・描画など多彩な才能を生かして活躍の場を広げている。
■公式Twitter:https://twitter.com/koba_watashi
■公式HP:https://kobayashiwatashi.com/