The fin. 『Outer Ego』クロスレビュー ── 主観と客観を行き来する、普遍的なポップ・ミュージック
2010年に兵庫県で結成された、The fin.。海外のチルウエイヴからシンセ・ポップのアーティストに孤独や寂しさ、喜びなどの情動を感じたことをきっかけに、邦ロックのフォーマットに囚われず、海外を視野に入れた活動を積極的に行なっています。「普遍的で個性的なポップ・ミュージックの傑作」と明言する、The fin.の新作『Outer Ego』の魅力をs.h.i.とimdkm、津田結衣の3名のライターが魅力をそれぞれの視点で解説。
クロスレビュー : 『Outer Ego』
by s.h.i.
自身のブログでの執筆にくわえ、他メディアでも批評やインタビューを執筆。今回は、USやUKのアーティストとの類似点と相違点を具体的に述べながら、「日本出身のバンドでなければ生み出せない」と断言する本作の魅力に迫ります。
by imdkm
著書『リズムから考えるJ-POP史』やReal SoundでのPodcast番組『TALK LIKE BEATS』の配信など、現行のポップ・ミュージックを軸とした批評、考察をはじめ、自身もダンス・ミュージック・ラヴァーとして楽曲制作も行なっているimdkm。ヴォーカル、Yutoの「声」に注目したレビューを執筆し、その「声」が作品全体にどのような影響力を与えたのか探ります。
by 津田結衣
OTOTOY編集部であり、2020年の現場における熱をパッケージするzine『MISTRUST』を刊行した津田結衣。前作もレビューしつつ、本作の収録曲を丁寧に解説。彼らが提示する“独特な逃避”の音とは、一体どんなサウンドなのか。
The fin.の新作ははこちらで配信中
ニューアルバム『Outer Ego』
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PROFILE
The fin.
2010年、兵庫県宝塚市にて結成。2012年4月にYuto UchinoとKaoru Nakazawaを中心とした4人組として再編され、 The fin.として本格的に活動をスタート。2013年9月にSoundCloudで公開された楽曲「Night Time」がネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせが殺到。2014年にはフジロックフェスティバルの"ROOKIE A GO-GO"ステージへ出演、また同年12月、1stアルバム『Days With Uncertainty』を発表。2015年3月にはアメリカ合衆国テキサス州オースティン市で開催されたSXSW 2015へ出演。2016年9月、バンドは英国・ロンドンに活動の拠点を移しメンバー全員が共同生活を送るように。2018年3月、3年4ヶ月ぶりの2ndアルバム『There』を発表。2019年3月に結成以来のメンバーだったギタリストが脱退し、Yuto UchinoとKaoru Nakazawaの2名体制となる。同年9月、EP『Wash Away』をリリース。
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