創造と破壊から生まれた新章──緑黄色社会のコアなポップ・ソング集『pink blue』

「音楽をお茶の間に届けたい」「国民的なアーティストになりたい」というかねてからの目標へと確実に歩みを進めてきた緑黄色社会(以下、リョクシャカ)。だが今作『pink blue』はリョクシャカが提示し続けてきた大衆的なアーティスト像からやや離れた位置にある作品だ。“Mela"や“キャラクター”といった、代表的なポップ・ソングとはまた一味違う、リョクシャカが思い描くポップネスがこれまで以上に濃密に詰まっているのである。世間の中心へと歩みを進めていたリョクシャカが一度ここで立ち止まり、ポップ・ソングのコアにグッと迫った結果生まれたこの新作。いまの4人のモードに迫る。
緑黄色社会のコアなポップ魂を感じる新作