共に歩んだ20年、唯一無二の関係はこれからも──the telephones×9mm×THE BAWDIESのフロントマンが集う祝福の座談会

(L→R)
2007〜2009年のメジャー・デビュー前から互いを知り、日本の音楽シーンで交差しながら走り続けてきたthe telephones、9mm Parabellum Bullet、THE BAWDIES。今回、the telephonesの20周年コラボ・アルバム『THIS IS A DISCO CALLL!!!』を機に、各バンドのフロントマンが一堂に会する鼎談が実現した。初のコラボ曲“BIG BANG feat. 菅原卓郎 from 9mm Parabellum Bullet & ROY from THE BAWDIES”の制作背景にも迫る。
こうして顔を揃えた3人の対話は、出会いの記憶からシーンの変遷、そして楽曲に込めた思いへと自然に広がっていく。さらに、その熱は2026年5月31日開催〈the telephones SUPER DISCO HITS!!! ‒20周年ファイナルだよ、全員集合‒〉へ。祝祭の夜へとつながる、3人の対話をお届けする。
ORANGE RANGE、POLYSICS、PEDROらも参加!
各ミュージシャンの個性が炸裂する20周年記念アルバム
INTERVIEW : 石毛輝(the telephones)×菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)×ROY(THE BAWDIES)

インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 石川幸穂
撮影 : 作永裕範
「同じ感覚のバンドがまとまれば、自分たちの目指すシーンが作れるんじゃないか」。デビュー当時を振り返る
──みなさん付き合いは長いと思いますが、出会いはいつだったか覚えていますか?
石毛輝(the telephones):2007-2008年くらいかな。この中だと、9mm(9mm Parabellum Bullet)が圧倒的にデビューが早くて、そのころはthe telephonesはまだインディーズで1枚出したくらいのタイミングで。
菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet):俺らがメジャー決まったぐらいの頃かな。石毛と初めて顔を合わせたのは2008年1月、渋谷O-EAST(現Spotify O-EAST)でのスリーマンですね。(凛として時雨も出演)
──ライブで会う前から存在は知っていた?
菅原:知っていました。CDショップで同じ棚に並んでいたり、スタジオでMVが流れていたりして、自然と耳に入ってきていましたね。
──THE BAWDIESは?
ROY(THE BAWDIES):僕らはちょうどメジャーを意識し始めた頃で、もっと広い層に届けるためのことをやろうとしていた時期だったんです。その流れでthe telephonesやQUATTROと「何か面白いことをやろう」となって、2009年5月に〈Kings vol.2〉で対バンしたのが最初です。
〈Kings〉とは、The Brixton Academy、QUATTRO、the telephones、PILLS EMPIRE、THE BAWDIES、そしてDJチームのFREE THROWが一同に集結し、共闘と切磋琢磨を掲げた熱狂的なイベント。〈Kings vol.2〉は、2009年5月6日に恵比寿LIQUIDROOMにて開催。
ROY:それと同じ頃に「9mmっていうすごいバンドがいるから対バンしたほうがいい」といろんな人に言われていて、正直すごい嫌だなと思っていました(笑)。
──当時、それぞれのバンドに対してどういう印象を持っていましたか?
石毛:9mmはとにかくライブの衝撃が大きかったです。ツアーによく呼んでもらっていろんな場所に連れていってもらいましたし、卓郎にはメンター的な存在としても助けられています。
──メンターですか?(笑)
石毛:僕らが2009年にメジャー・デビューした頃は、まだプロとしての自覚が追いついていなくて。地元の身内ノリの延長のような感覚でバンドをやっていて、責任をちゃんと背負えていなかったんですよ。そんなときに卓郎から「そろそろちゃんとやったほうがいい」と言われて。フロントマン然とした方がいいよってことだったんですけど、そこでハッとさせられて変わりましたね。
──いい話。
石毛:THE BAWDIESは音源を先に聴いていたので、初めて会ったときに声と見た目のギャップに驚きました。こんな美男子系イケメンは僕らの地元にはいなかったので(笑)。でもひとつのジャンルを突き詰める姿勢はすごく尊敬してますね。
ROY:当時のロックンロールやガレージのシーンって、毛皮のマリーズの志摩くんやザ50回転ズみたいに強い世界観を持つバンドが多くて、「ロックンロールのステージでふざけたらダメだ」と思い込んでいたんです。でもthe telephonesを初めて観たときにそのままのテンションでやってるのがすごく楽しそうで、「これアリなんだ?!」って衝撃を受けたんですよ。そこからはお客さんを煽りつつ、音が止まったらワーってふざけるようになって。
石毛:俺らは育った街やライブハウス的にもHi-STANDARDの影響が大きいかな。
ROY:一方で9mmは真逆で、ライブの迫力がすごすぎて「切れ味すご!怖!」みたいな(笑)。でも話すとすごい穏やかで。2バンドからは両極端に影響を受けました。
──菅原さんはどうですか?
菅原:THE BAWDIESは「スーツでロックンロールをやる」というスタイルが強烈で、同世代なのに別の時代から来たような感覚があって。しかもそれを自分たちの音としてブラッシュアップして成立させていた。自分たちの持っているエネルギーで燃え上がって、さらに周りを巻き込んでいく力がすごいなと思ってました。
the telephonesは、当時の海外ポスト・パンクの流れとリンクしながら、「やりたいからやっている」という純度の高さが音から伝わってきて。音楽性と佇まいが一致しているのが印象的でしたね。
──それは2005〜2010年頃の話だと思うんですが、当時の音楽シーンをどう捉えていましたか?
石毛:肌感として、海外のシーンと一瞬シンクロしたような手応えがありました。僕らはもともと洋楽が好きで、地元の先輩に「日本は流行が2年遅れだから、今やってもウケないよ」と言われてたんです。でも「そんなことあるか!いいものはいいはずだ」っていう気持ちでバンドを始めて。
2009年にデビューした頃には9mmやTHE BAWDIES、QUATTROなど、同じ感覚を持ったバンドが周りに増えてきて。そういうバンドがまとまれば、自分たちの目指すシーンが作れるんじゃないかと思えたし、〈Kings〉もその流れの中で始まりました。一緒に何かを作っていくのは純粋に楽しかったですね。
──〈Kings〉はとても印象的なイベントでした。ROYさんは当時を振り返っていかがですか?
ROY:フェスの存在も大きかったですね。2008年前後から、いわゆる“日本のフェス”が全国各地に増え始めて、ジャンルが混ざり合った状態でたくさんの人に届くようになったと思います。
──菅原さんはどうですか?
菅原:2005年頃はメジャーに進むか、インディーズで続けるか、選択肢が広がっていた時期だったと思います。僕たちはより自由にやれる可能性を感じてメジャーに進んだけど、当時はインディーズという受け皿がしっかりしていて、そこで知ってもらえる機会があったのは大きかったですね。







































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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