クラウドファンディングを成功させたハバナイ、浅見北斗はさらなる巨大なパーティーを目前に今一体何を思う?

浅見北斗(Vo)

クラウドファンディング大成功! Zepp DiverCityという大会場でのフリー・パーティーを無事開催することが決定したHave a Nice Day!が、資金を集めるためにCAMPFIREで発表した新作『Dystopia Romance 3.0』が先日よりOTOTOYでも配信スタート。CDと同等音質での配信はOTOTOYのみとなっております! 新曲3曲に加え、代表曲「Riot Girl」をCRZKNYがリミックスした楽曲なども収録した今作を引っさげて挑む大勝負を目前に、ヴォーカルである浅見北斗の心境やいかに!?

CDと同等音質で購入ができるのはOTOTOYだけ!!


Have a Nice Day! / Dystopia Romance 3.0

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 1650円(税込)

【収録曲】
1. Everything, Everything, Everything
2. Riot Girl (CRZKNY mix) [feat. CRZKNY]
3. NEW WORLD ORDER
4. マーベラス (ver.3.0)
5. Clap Your Hands
6. ロックンロールの恋人 (ver.3.0)
7. Faust (YODATARO Into Dusk Remix) [feat. YODATARO]


Have a Nice Day!(ハバナイ) / Dystopia Romance 3.0ドキュメント


イベント詳細

Dystopia Romance 3.0リリースパーティー“Have a Nice Day! ONE MAN SHOW

2018年5月1日(火)@Zepp DiverCity
エントランス・フリー(要ドリンク代)
時間 : OPEN 17:00 / START 19:00

※クラウドファンディングのリターンのリストバンドを持っている方から優先的に入場。
※退出は自由ですが、再入場の場合はあらためてドリンク代をいただきます。

INTERVIEW : 浅見北斗(Have a Nice Day!)

「東京アンダーグラウンド」という言葉をインディー・シーンに響かせ、東京という街のディストピアについて表現し続けてきたHave a Nice Day! (以下、ハバナイ)。5月1日に開催されるZepp DiverCityでの『Dystopia Romance 3.0』release partyをフリーにするためのクラウドファウンディングを成功させてしまった彼らが、前回の恵比寿LIQUIDROOMでの〈Dystopia Romance release party〉よりも大きな挑戦(Zepp DiverCity!)をしてまでやりたかったこととは? フロントマンの浅見北斗にインタビューを試みた結果、いつものオーディエンスに向かって悪態をつき続ける彼の、意外に冷静でクレバーな一面を垣間見ることが出来た。5月1日を冷静に見つめる浅見北斗の思惑を知りたければ、ぜひこのインタビューを読んでくれ!

インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希

俺のほうがだいたい正しいから(笑)

──5月1日に行われるZepp DiverCityへのクラウドファンディング、達成おめでとうございます。まず、その大きな会場でライヴを行うにあたって、漠然とした質問を投げかけるんですが、Have a Nice Day! (以下、ハバナイ)は売れたいとは思っているんですか?

売れたいかどうかわかんないな。でも、バンドの規模が大きくなって、聴く人の数が10倍の数になったら「フォーエバーヤング」や「Blood on the mosh pit」がそいつらにどう聴かれるのかなということにはすごく興味がある。特に「Blood on the mosh pit」みたいな特定のコミュニティへ向けての曲をそのコミュニティの外側にいるヤツが聴いて、そいつや、もしくは別の場所で聴かれるその楽曲の意味がどう変化するか興味がある。

──それはハバナイの曲がもっと多くの人に聴かれてもおかしくない曲だということでもある?

まあ、そういう事だね。俺は「フォーエバーヤング」「ファウスト」「マーベラス」はあと100倍くらいの人たちが聴いてもわかる曲だと思うんで。

──その100倍という人たちってどういう人?

田舎のヤンキーかな。

──田舎のヤンキー!

そうそう。これまでは東京という街のディストピアというものを表現してたけど、地方のヤツでも抱えているディストピアみたいなものがきっとあるんじゃないかなと。シーンということへのこだわりも俺の中では薄れてきていて、東京を舞台にしているけど同時にそこにいない人にもわかるものがあってもいいのかなって。「フォーエバーヤング」や「Blood on the mosh pit」を作って、「エメラルド」だったり、「Fantastic Drag feat.大森靖子」みたいに、おやすみホログラムや靖子ちゃん(大森靖子)達の力を借りながら表現していくうちに、いまハバナイがいる界層において俺が今持っている才能みたいなもので創れる楽曲は「マーベラス」ですべて出しきったんだよね。でもそれはネガティヴな意味ではなくて、自分は今いる場所でやれることをやり切った感覚っていうか。

──なるほど。だから今回『Dystopia Romance 3.0』に収録されている完全新曲の3曲(「Everything,Everything,Everytihng」、「NEW WORLD ORDER」「Clap Your Hands」)は、「マーベラス」以降のより遠くの層に向けた曲なんですね。

作ってるときは意識してなかったけど、結果的にそうだったかも。これまでの東京というテーマからは少し離れて、インターネットとか人工知能とかを歌っているわけだからね。NEW WORLD ORDERはすごいふざけて作った曲だけど、よく考えたら現在の世界をけっこう写実的に表現しててそれはそれでウケるよね。

──なるほど、歌詞に共感して伝わって行くんですね。

そうだね。そこが今までの楽曲と向けられてる場所がちょっと違うかも。そんな中でかなり自信があって公開した「Everything,Everything,Everytihng」の反応がイマイチだったのがびっくりしたんだけど、冷静に考えたらそうだよね。とりあえずチャンシマ(Dr.)とかは凄くいい曲だって言ってた。

──チャンシマ君が、以前「Everything,Everything,Everytihng」のことを「スゲーいい曲が出来た!」って伝えてくれました。

そう。彼は音楽に対して目線が良くも悪くもフラットなので、彼がいい曲だといったということはもっと沢山の人にもわかる曲だなって判断しているんだけど。逆にこれまでのハバナイに対してすごくドメスティックなものを求めてたり、モッシュ・ピットみたいなものを強く重ねている人には、この曲が分かり辛いのかなとも思ったり。

──でも、僕もどちらかというとそっちかな。でもそれは「マーベラス」が出た時も感じて。ハバナイは、これまでのハバナイを全部裏切っていくから、それに一瞬ついていけないのかもしれないです。でも「マーベラス」は、今になってみれば最高ですよ!

めちゃめちゃいい曲でしょう(笑)。どうせハバナイの曲なんてだいたいみんな良い曲なんだから。

──だから1か月後くらいにこの「Everything,Everything,Everytihng」の良さが伝わるんじゃないですか?

まあ、すぐ分からなくてもいずれ必ずわかる。なぜかというと、それは俺がめちゃめちゃ才能があるから(笑)。

──…なるほど。

一瞬わからないのはたぶんみんなが期待しているものがあるからだと思うんだけど、受け手の期待に応えて作るってことはその世界から外に飛び出さないってことだから、それは結局お互い息苦しいじゃん。だからやりたいことをやったほうがいいし、俺がやりたいことはついてくればわかる。もしくは、ついてこなくてもわかる。なぜならそれは俺のほうがだいたい正しいから(笑)。

── …。

このリリース・パーティーを入り口にディズニーランド以外にもこういうエレクトリカルパレードがあるんだなと思ってもらいたい。

バンドを見に来るのではなくて、そこに起こる現象を体験してもらいたい

──これからZepp DiverCityという大きな会場に挑むわけですが、浅見君はあの大きな会場で巨大なモッシュ・ピットが起こる景色に期待しているのでしょうか?

その気持ちはもうあんまりないね。モッシュ・ピットに入れる人ってそんなにたくさんいないと思うんだよね。日本という国において、音楽とフィジカルが一致しているって独特なことなのかなと思い始めてるし。ダンスすることを取り締まってるような国なわけだから当たり前なんだけど。むしろ日本における音楽って、アニメやゲームや思い出などを盛り上げるためのBGM的な要素が強いと思うよ。アニソンや懐メロやゲームミュージック。今あるモッシュ・ピットはこれ以上大きくならないのかもしれないと俺は思っていて、ただそのモッシュ・ピットを含めたHave a Nice Day! のステージを外側から見れるヤツらは全然増えてもおかしくないよね。現象としてはめちゃくちゃエモーショナルで独特なものだし。以前、友達に「ハバナイはステージとモッシュ・ピットが織りなすエレクトリカルパレードみたいなもんだ」と言われたことがあって、俺はそのエレクトリカルパレードを外側から多くのヤツらに、もっと見てもらいたいって思ってて。

──なるほど。どちらかというとその光景が浅見君の思い描いた光景なんだ。エレクトリカル・パレードを見る側をふやして、何ならZepp DiverCityよりも上に行きたいと思っているということなんだ!

あわよくばそうだね。これを入り口にディズニーランド以外にもこういうエレクトリカルパレードがあるんだなと思ってもらいたい。

──ディズニーランドに行く人は、ハバナイのライヴにいかないと思いますけどね(笑)。

マジ? ディズニーランドに行ってるやつに一番来てもらいたいけどな(笑)。エレクトリカルパレードが楽しめるならハバナイも絶対楽しめるよ。どっちもポップだから。

──今回、Zepp DiverCity でフリー・パーティーができるのも、CAMPFIREのクラウドファンディングの成功があったからだと思いますが、このクラウドファンディングで浅見君が目指したものとは何なんでしょうか?

クラウドファウンディングに関しては、インターネット・ゲームがしたいってことなだけだよね。ハバナイっていう存在の根拠がインターネットにあると俺は思ってるわけだし。その中で、CAMPFIREで支援してくれたヤツらこそが実はこのフリー・パーティーを作り出しているという構造が俺にとって結構重要なことで、リリースとリリース・パーティーがダイレクトに繋がってるのことはハバナイにとっての理想だしね。

──浅見君の中では、やっぱりモッシュ・ピットにいる人たちが主役なんだ。

そうだね。本質はモッシュ・ピットを含めた全ての受け取る側にあるし、ハバナイはそれを起こす装置やきっかけでしかないと思うよ。

──なるほど。そうして、クラウドファンディングしてくれた人たちがハバナイのステージを作り上げて、プラスしてそれを皆が覗きにくればいいという図式なんですね。

そうそう。Have a Nice Day! という一つバンドを見に来るのではなくて、そこに起こる現象を体験してもらいたい。そもそも俺たちが演奏してる姿なんて、見てても全然面白くないでしょ。

──前回のクラウドファウンディングで行われた恵比寿LIQUIDROOMでの「Dystopia Romance」リリース・パーティーとはどう違うのでしょうか?

LIQUIDROOMでは、おやすみホログラムやNATURE DANGER GANGの手を借りて作ってた、俺の言葉でいうところの東京アンダーグラウンドというシーンを表現したかったんだろうけど、それに対して今回はハバナイっていうバンドをきっかけにして起きていることをもっとダイレクトに見せたいのかも。そして繰り返しになるけど、今回のこのイベントはモッシュ・ピットやインターネットから生まれたものには違いなくて、それを体験してほしいのと同時に、モッシュ・ピットにいるヤツらに対しても新しい景色を見せたいと計画してて。だから今回は舞台演出とかにもだいぶキャッチーな仕掛けをいろいろ作って馬鹿なヤツらをだまくらかしたいって思ってるから、死ぬほど急ピッチで仕込みを作ってるところだよ。とにかくみんなバカになってもらいたい。

──LIQUIDROOMは蓋を開けてみれば人がたくさん来ていてびっくりしたわけじゃないですか。とはいえ今回のZeppは、キャパシティーが2500人とすごく大きな会場ですけど、埋まるイメージはありますか?

まだ埋まるイメージが全然持ててないね(笑)。

──それはLIQUIDROOMの時はあったんですか?

あの時も全然なかった。今回は本当になんとかして埋めたいし、LIQUIDROOMの時と違って、今回はやれることは全部やっていると思う。フライヤーだったり、ステッカー配ったりというのもやってるし、それこそラジオやテレビでもとりあげてもらったし、関わってる人間の数だってLIQUIDROOMの時とは明らかに違う。でも、やっぱり自分の手の届かないクラスターが何考えているかっていうのは蓋を開けないとわからないので、とにかく今は圧倒的な不安しかない。

──浅見君も不安を感じるんですね。

マジで言ってんの? 俺はいつも巨大な不安と両肩を並べて歩いてるよ(笑)。だけど結局いくら不安でも、始めちゃったからには今ここで不安に押しつぶされて何もやらないというわけにもいかないじゃん。だったらとりあえずやれることを必死こいてやって、それでうまくいかなかったときは、まだ足りてなかったかもって思えばいいし、うまくいったときはこんな感じでよかったんだなって確認するだけだよね。

──そうなんだね。不安を抱えながらもZeppとか大きな会場に挑戦しちゃうんですね。それが面白いですよね。

でも、やらないと何もならないから。逆に言うと安定感のある効率の良い方法を全く思いつかない。素晴らしい音源リリースしてそれがとにかくヒット・チャートに上がって巨万の富を得たら何のストレスも不安もなくていいんだけど、そうならないということが8年くらいの活動で分かったから、残念ながら巨大な不安を抱えてやるしかないなっていうことだね。 とにかく5/1のZepp DiverCityはドメスティックなコミュニティーを起爆剤にした東京っていうディストピアを使ったゲームであって、フリー・ライヴにしたのはそれをみんなに体験してもらいたいからだよ。どうせタダで入れるんだからこの日、東京にいるなら気軽に遊びにおいでよ。


過去の特集記事

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東京アングラ・シーン台風の目、Have a Nice Day! 浅見北斗とは何者?
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過去作もチェック!

PROFILE

Have a Nice Day!

「Have a Nice Day!」通称“ハバナイ”は、東京を中心に活動中。バンド曲以外にも、大森靖子との「Fantastic Drag」、おやすみホログラムとの「エメラルド」などコラボ作品も制作。今年はニューアルバム『Dystopia Romance 3.0』リリースイベントとして、5月1日にZepp DiverCityでフリー・ライヴを開催する。激しいモッシュ・ピットとシンガロングが熱狂的なフロアを作り出すことが特徴。

>>Have a Nice Day! 公式HP

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インタヴュー

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by 渡辺 裕也
筆者について
J J (JJ)

パンク・バンドLimited Express (has gone?)のギター・ボーカル。BOROFESTAの主催者。ototoyのチーフ・プロデューサー。JUNK Lab Recordsのレーベル・オーナー。ライターやイベント・オーガナイズも多数。ototoyでは、リミエキのJJとして喋っている時は、JJ(Limited Express (has gone?))と記載しています。