2019/07/11 22:00

【第三期BiS 連載vol.4】ネガティヴでぼっちのネオ・トゥリーズは、BiSで“カッコ良く”なれるのか!?

第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』。第4回となる個別インタヴューにはネオ・トゥリーズが登場!「人に興味がない」「できれば関わりたくない」と語った彼女が、その発言とは真逆の世界にいるグループの一員になった理由とは!?

Twitter企画のほうも残り約4000フォロワーで素顔公開だが、アルバムのリリースまではあと1ヶ月近く! リリースまでに素顔の公開はできるのか!? そして「1,2,3!!!」と「this is not a love song」といった新曲も続々と解禁され、第三期BiSへの期待は膨らむばかりだ! ここからの彼女たちの軌跡も見逃すな!

INTERVIEW ネオ・トゥリーズ

第三期BiS、個人インタヴューの3人目は、今はまだ小さくも大きな可能性を感じて止まないネオ・トゥリーズ。彼女がインタヴューで見せた姿は、諦めや自虐性をはらみながらも、実はそれは大きな愛の裏返しのようにも感じさせるが…。破壊力満点の楽曲ばかりが発表されるが、今だに誰がどこを歌っているかもわからない。ただ、どうもあのサビの素晴らしい歌声は、ネオ・トゥリーズらしい…

インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰

なんでオーディション受かったかわからないです。

──ネオ・トゥリーズという名前は気に入っていますか? たとえば、最大に気に入っているのが100だとしたら?

ネオ・トゥリーズ (以下、ネオ) : 100だとしたら…。じゃあ、100で。

──それは嘘をついてないですか?(笑)

ネオ : たぶん、どんな名前になっても気に入ることがないというか…。私、感情があまりなくて、名前に対して何も思わないんですよ。

──なるほど。そんなネオは何故BiSになろうと思ったんですか?

ネオ : 特に音楽を深く聞いていたわけでもなく、広く浅く聞いていたし、実際に音楽に携わろうと思って行動したこともなかったんですけど、頭の片隅にはずっと歌いたいっていう気持ちがあって…。かといって、自分に「ソロがしたいの?」とか「入りたいグループがあるの?」って問いかけてみても、それらしい答えは出てこないし…。とにかく自信がないままグダグダ過ごして、進路を決めなきゃいけない岐路に立っても、結局別のさほどやりたくない道に進んでしまって。

──BiSのオーディションはどうでしたか?

ネオ : オーディションの面接自体が初めての経験だったので、面接に対して何も用意していなくて…。何を聞かれるかなんてわからなかったし、実際に面接を受けに行ってから「そうだ、これは面接なんだ」って気付く始末だし、本当に何も言えなかったんですよ。

──やはりBiSのオーディションとなると、周りがすごくなかったですか?

ネオ : 凄すぎましたよ…。めっちゃ喋るんですよ。「BiSに入ってやりたいことは? 」っていう質問に対しても、みんなすごく喋っていたんですけど、私は本当に一言くらいしか喋れなかったです。

──自分の中でオーディションに通った理由みたいなものはないんですか?

ネオ : わからないです。

──オーディション中でネオがフィーチャーされた瞬間はありましたか?

ネオ : ないです…。そういえば、周りのみんなはオーディション用紙に触れられなかったんですけど、私だけオーディション用紙に書いてあった本について触れてくださったことだけは覚えていますね。

まず人に興味を示せないんです。

──なんの本をオーディション用紙に書いていたの?

ネオ : 少年Aの『絶歌』です。

──『絶歌』をなんで書いていたの?

ネオ : 世の中で起こった事件をよく読んだり調べたりするんですけど、この『絶歌』は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の加害者が、その犯行に至る過程を書いた手記で、一番印象に残っていたんです。

──なるほど。最終面接はどうでしたか?

ネオ : 最終面接も全然話せなかったです。本当にバイトの話しかしてないんですよ。

──なんで受かったんですか? (笑)

ネオ : 知らないですよ(笑)。OTOTOYの渡辺さんのインタビューの「今回のBiSはどんな子を合格させたんですか?」っていう質問に「ちゃんと話ができる子を重視しました」って書いてあったんですけど、「私、喋れてないですよ」って突っ込んじゃいましたもん。

【BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?】連載vol.0 渡辺淳之介

──得意なこととかはありますか?

ネオ : 何もないです。

──BiSの件、親に何か言われましたか?

ネオ : 親とあんまり話さないんです。だからなにを思っているかはわからないです。

──ネオは、ネガティヴ?

ネオ : ネガティヴだと思います。

──ですよね。少なくともポジティヴではないよね。それを変えたいと思ったりはしない?

ネオ : 思いますけど、私の性格的に無理かなって思います。

──ネオはどんな性格なんですか?

ネオ : すごく悪いです。

──どんなところが悪いんですか?

ネオ : まず人に興味を示さない。

──人に興味がないんですか?

ネオ : ないわけではないんですけど…。

──でも、たとえば少年Aに興味があったりはするわけじゃないですか。

ネオ : それは興味がありますけど、たとえば学校でも一切人と話したいと思わないんです。

──高校ではずっとひとりで過ごしていたんですか?

ネオ : 学校でもお弁当を食べるときに「一緒に食べよう」って誘われるんですけど、そのたびに「大丈夫」って断ってひとりでご飯を食べてました。

幕張メッセに自分が立つ姿なんて想像した事ない…。でも、立ちたいです。

──BiSはグループですけど大丈夫ですか?

ネオ : だから受かった時に「自分、何しているんだろう」って思いました。

──これからの活動は大丈夫?

ネオ : 部活とかではしっかり活動していたので、そこでの協調性は大切だとわかっているんですけど、ただ学校で過ごすにあたっては必要ないじゃないですか。私的には普通に生活している分には、全然周りと関わらなくてもいいんですよね。

──BiSにはいったら、5人とマネージャーで、ずっとひとつの車で全国ツアーを回らないといけないときもありますよ。

ネオ : それは頑張ります。学校とかってなっちゃうと、関わって何になるのみたいに思っちゃうだけで…。

──メリットとか目的がないと動けないタイプなんですね?

ネオ : 多分。

──好きになった女性とか憧れている人はいますか?

ネオ : 思いつかないです。

──アイドルにあこがれていたからアイドルになったというわけではない?

ネオ : うーん。アイドルというか、WACKというグループに入りたかったというか…。WACKのグループのことをアイドルだと思っていないのかもしれないです。アイドルの定義があまり自分の中でわからないんですよね。歌って踊っていたらアイドルなんですかね?

──WACKのどんなところが好きなんですか?

ネオ : かっこいいと思えるグループがたくさんそろっているのがWACKだったんですよね。

──他のグループとの違いは?

ネオ : とにかくかっこいいです。

──かっこいいアーティストになりたいんだ。これから活動していくうえで、たとえば自分が幕張メッセに立っている姿とか想像できる?

ネオ : 想像したことない…。でも、立ちたいです。

BiSH / stereo future [BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL “THE NUDE”]@幕張メッセ9.10.11ホール

ネオ : はい。

──その気持ちはあるんですね。

ネオ : そりゃ売れたいですよ。お金も必要だし…。

──お金が好きだから、売れてたくさん儲けたい?

ネオ : 別にお金が好きなわけではないですけど、売れたい…。みんなを知ってもらいたい。

──たとえばどんな感じなんですか?

ネオ : ティ部は歌声がめっちゃエロいんですよ。今はWACKにそういう声の人がいないので、凄くいいんですよね。トギーも、赤ちゃんがそのまま大人になったみたいな顔で、そのまま見た目通りの声が出るんですよ。モンちゃんは力強いんですけど、いろんな声ができるし、マナコはすごくかっこよく歌えるんですけど、元の声が可愛いので可愛い歌い方もできる。