【行かなきゃ ASP Episode7】「一瞬一瞬を大事にするしかない」──はじめての経験を通して、成長するモグ・ライアン
約3カ月の間にワンマン、ツアー、リリース・イベントと動きが活発になってきたASP。2周目となる個別インタヴュー企画の第3回は、〈WACK合同オーディション2020〉で練習してきた成果を日々発揮している、モグ・ライアンが登場! 彼女は、ライヴやMV撮影など、はじめての経験をするなかで、なにを思ったのか。また、全国ツアー〈TOUR STARFUCKERS〉のインパクトあるビジュアルは、なぜあのような姿になったのか。今後のASPの課題や目標と共に、たっぷり話を訊きました。
また、OTOTOYでは、先日渋谷WWWで行われた〈TOUR STARFUCKERS〉ファイナル公演のライヴレポートを掲載中。インタビュアー飯田仁一郎によるモグ・ライアンへの期待を込めたレポートです。併せてご覧ください。
〈TOUR STARFUCKERS〉@渋谷WWWのライヴレポート
デビュー・アルバム『ANAL SEX PENiS』ロスレス配信中!
INTERVIEW : モグ・ライアン
ナアユが出れなくなっても動きを止めず3人でやり切ったASP! 止めなかったからこそ見えてきたものがASPをまた大きく成長させたはずだ。次のワンマン・ライヴが待ち遠しくて仕方ない! そして本インタビューから垣間見えるモグの精神力の強さは、間違いなくASPの武器だ。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 東原春菜
写真 : 大橋祐希
メンバーそれぞれが助け合う気持ちを忘れずに
──ここ3カ月の間にワンマン、ツアー、リリース・イベントと動きが活発になってきましたね。まず、〈中野Heavy Sick Zero〉での初ライヴはどうでしたか?
モグ・ライアン : 初ライヴが終わったあと「本当にライヴしたんだ」っていう放心状態でした。でも〈WACK合同オーディション2020〉のときから、いろんな先輩方に「ライヴを想像して」って言われて練習してきて。実際にステージに立ってライヴをしたとき、お客さんと目が合って私のことを見ていることがわかったり、マスク越しでもどういう表情をしているのか分かったりして「これがライヴか!」って思いました。
──初ライヴに点数を付けるとしたら、何点ですか?
モグ・ライアン : 終わったあとは、完全に出し切っていたので100点だと思っていたんです。けど振り返ってみると、自分のことで精一杯になってしまってグループのことを考えながらできてなかったし、お客さんのことを考えられてなかったし。いま初ライヴのことを考えると、60点ぐらい……。でも、はじめてにしてはできたと思います。
──なるほど。初ライヴで、いちばん難しかったことはなんですか?
モグ・ライアン : はじまる前は、いろんなことを気にして「うわー」ってなりましたね。本番では振り付けも間違えてしまったんですけど、すぐに気持ちを切り替えないといけないし。「ライヴってそういうところの心の葛藤がいっぱいあるんだな」って思いました。
──デビュー・アルバム『ANAL SEX PENiS』をリリース後、周りの反応はどんな感じですか?
モグ・ライアン : CDに自分が歌っている声が入っていることがはじめてで、それを身近な人も買って聴いてくれていることに驚きました。素直に「曲がかっこいい」って言ってくれるので、すごく嬉しいです。
──それは嬉しいですね。ライヴを経験していくうちに自分が作詞した“GO STRAiGHT”、“TRUST MYSELF”、“NOW or NEVER”の印象は変わってきましたか?
モグ・ライアン : 最初は自分が書いた歌詞を歌うのが恥ずかしくて。でも、ライヴを経験していくうちに、その曲を聴いて盛り上がってくれる人がいて、自分もいつの間にかライヴで歌って“楽しい”って思うようになりました。私が書いた歌詞だから、もっと自分が伝えたいように伝えなきゃと思うし、前以上に気持ちを体で表現できるようにしたいですね。
──初ライヴが終わり、東名阪ツアーがありましたけど、ツアーもモグ・ライアンさんにとってはじめての体験ですよね。
モグ・ライアン : はい。遠征もはじめてでしたし、名古屋と大阪が連日でメンバーと丸一日いたのもはじめてでした。
──東京と地方で雰囲気の違いはありましたか?
モグ・ライアン : 抽選会のときにお客さんと話して大阪の方は明るいのかなと。
──大阪弁はパワフルですよね。
モグ・ライアン : 「本当に大阪弁だ!」って思ったし、移動しているとき「本当にエスカレーターで右に立ってる!」ってなりました。
──それから、ツアー・ファイナルの〈下北沢SHELTER〉はどうでしたか?
モグ・ライアン : ツアー・ファイナルだったので、いままで練習した成果を絶対に見せようと思っていました。あと、新曲も披露することになっていたので、次も期待してくれますようにという思いを込めてやりました。
──ライヴを終えて、反省点はありましたか?
モグ・ライアン : まだ表情が硬くて、思っている以上に自分の感情が出せてないですし、みんなより大きく動けてなかったなと。あと、メンバーの動きだったり歌っている表情だったり、メンバーが歌っているときのお客さんの反応を見ることができていなかったですね。けど最近は、周りを見られるようになって、お客さんの反応を見て嬉しいなって思っています。
──すでに自分でも「ASPはこういうグループだ」って捉えることができているんですか。
モグ・ライアン : 東名阪ツアーが終わって、メンバーにすごく助けてもらって、これからもメンバーそれぞれが助け合う気持ちを忘れずに持ち続けていたら、グループももっと大きくなっていけるのかなと思ってます。
〈ASP’s on FiRE TOUR〉@下北沢SHELTERのライヴレポート