どこにいても僕は僕だし、君は君——★STAR GUiTAR、今年3作目となるアルバムをハイレゾ配信

★STAR GUiTAR

今年8月発売された通算4作目となるアルバム『Wherever I am』から4ヶ月、1時間で作曲〜打ち込み〜アレンジ〜ミックス〜マスタリングまでを1人で行い、新たな楽曲を生み出す無茶振り企画『ONE HOUR TRAVEL』から数えると、わずか2週間足らずというスパンで、突如新作アルバム『Wherever You Are』をリリースした★STAR GUiTAR。参加アーティストには、いまだロングラン・ヒットを続ける★STAR GUiTARの出世作『Schrodinger's Scale』でも、絶妙のコンビネーションを見せてくれたH ZETT Mや、アジア諸国でも絶大な人気を誇るジャジー・ヒップホップ・シーンの覇者、re:plus。そして今年最も話題の新人といっても過言ではないグルーヴ・ジャズ・バンド、Lotus Landと、豪華3組のゲスト陣を迎え、ダンス・ミュージックの括りを軽々と飛び越える、★STAR GUiTARにしか鳴らせないサウンドを聴かせてくれている。

今年だけで3作品を世に放った★STAR GUiTAR。前々作『Wherever I am』は、「どれだけ今までの自分を変えられるか」をテーマにした、自身の挑戦作であったが、それには続きがあった。今回のインタヴューでは、今作にとんでもない仕掛けが施されていることが発覚。それは、『Wherever I am』と『Wherever You Are』の両作品を聴かないことには分からない。ぜひインタヴューとともに、両作をハイレゾでお楽しみいただきたい。


Wherever You Are / ★STAR GUiTAR

【Track List】
01. Only The Begining
02. Changing The Same
03. Child's replay feat. H ZETT M
04. forgive feat. re:plus
05. drop me
06. Cross Our Path
07. If in life(配信限定トラック)
08. My Classic
09. remedy
10. To the moon and back
11. Transparent(配信限定トラック)
12. Wherever We Are

【配信形態】
左 : 24bit/48kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC
右 : 16bit/44.1kHz(WAV / FLAC / ALAC) / AAC / mp3
>>ハイレゾとは?

【配信価格】
左 :
単曲 300円(税込) / アルバム 2,000円(税込)
右 :
WAV / FLAC / ALAC 単曲 250円(税込) / アルバム 1,800円(税込)
AAC / mp3 単曲 199円(税込) / アルバム 1,500円(税込)

『Wherever You Are(24bit/48kHz)』をまとめ購入いただいた方にのみ、特典として『Wherever You Are』の32bit float /48kHz wav音源が付属します。

※32bit float/48kHzのWAVデータは、Mac / Windowsともに、 iTunesやAudioGateなどでも再生はできます。ただし、現状、その実際の音質は、OSの機能で16bit/44.1kHzにダウンコンバートされたり、各PC内蔵のDAC性能に準拠します。その音質を最大限に生かすネイティヴ再生は、32bit float音源対応のDACやポータブル・プレイヤー、ネットワーク・オーディオ・プレイヤーにて行ってください。32bit float音源の再生方法に関しては、各機器の取り扱い説明書を参照してください。



★STAR GUiTAR / forgive feat. re:plus


INTERVIEW : ★STAR GUiTAR

「僕みたいに、変わりたいけど自分を変えることが怖いと思う人、他にいない?」——周りを気にしすぎて、自身を変えることに臆病になっていたと語る★STAR GUiTAR。そんな彼は、自分とは何かを問い、ある挑戦をする。その思い切った大胆な挑戦は間違いではなかった。見つけた答えは、「どこにいても僕は僕だし、君は君」だということ。楽曲に込められた★STAR GUiTARの伝えたいこととは何か。そして、"Whereverシリーズ"が生まれた製作秘話に迫る。

インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 木本日菜乃
写真 : 関口史彦

もっとちゃんと前に進みたいというか、その先に行きたくなった

——今作はいつ頃から?

計画自体は前作の『Wherever I am』を作ってる時点からありました。2枚で1つというのを元々考えていて、実際のデモ自体も去年の年末からあるんです。

——『Wherever I am』と『Wherever You Are』ではどういう違いがあるんですか?

違いというか、続きなんですね。『Wherever I am』は、今までの自分と変わるための一歩というか、変わり始めた1日目みたいなイメージで。『Wherever You Are』は変わった次の日以降というか。

——前々作の『Schrodinger's Scale』はヒット作だと思うのですが、そこから変わろうと思ったのが『Wherever I am』ということですよね。なぜ変わろうと思ったか教えてください。

『Schrodinger's Scale』は完全にインストのアルバムなんですよね。これまで、いろいろなヴォーカリストさんをフィーチャリングしていたんですけど、自分の大本はインストなんです。そこに戻れた感じがして。全部インストにしたら、自分のイメージと違うんじゃないかという不安が今まであったんですけど、思っていた以上に★STAR GUiTARとして過去最高の(売り上げの)数字が出て。「あ、やっていいんだ」って。その上で、さらにそこを推し進めたい、自分でもっとアウトプットしたいって思ったんです。なので極力フィーチャリングを減らして、自分の独力で作りたいと思って。

——つまり、『Schrodinger's Scale』で殻を破って、そこに数字がついてきたからこそ、その殻も取っぱらいたくなったってことですよね?

そうですね。もっとちゃんと前に進みたいというか、その先に行きたくなったんです。フィーチャリングはこれからもやっていきたいんですけど、フィーチャリングありきの人になってしまうのも嫌なんです。フィーチャリングを効果的に使いながら、なおかつ自分自身がちゃんとレベルアップしないとどっかで行き止まっちゃうと思うんですよね。そういう意味もあって変わりたいなと。

——フィーチャリングを極力除いたことで1番しんどかったのは?

相手がいれば自分の責任が減るわけですよね。単純に、その責任の部分を全部自分が負うのはしんどかった。でも、それは逆にアウトプットする楽しみでもあり、『Schrodinger's Scale』で色んな人とやったおかげで、いろんなアウトプットの仕方があることを学んだし、刺激になって「もっとこうしたい」という欲求が出てきたんですよね。それがうまく出せたのかなって思うのが『Wherever I am』です。

——思い通りにアウトプット出来た?

出せてると思うし、逆にもっとやりたいと思ったんですね。それが『Wherever You Are』に繋がるんですけど。そもそも『Wherever I am』のテーマが、「ダンス・ミュージックから抜け出す」ということでした。ループしない・展開をどんどんしていく・滅多に使わなかった転調をどんどん使う、とか。今までにない部分の自分を出していったんです。そこを踏まえて『Wherever You Are』では元々ある自分のテクノとかダンス・ミュージック感とちゃんと融合させようと思ったんですね。

——もう少し具体的に言うと?

例えば「Changing The Same」だと、『Wherever I am』のようなどんどん展開するような音像なのに、ダンス・ミュージックのマナーはちゃんと守ってるみたいな。

——★STAR GUiTARさんにとってのダンス・ミュージックのマナーって?

すっごい大枠で言うとループなんですよね。

——なるほど。この質問するの好きなんですよね(笑)。みんなちょっとずつ違うから。

その人次第ですよね(笑)。

デモを全部ぶっ壊されても許すっていう(笑)

——とは言え、『Wherever You Are』にはフィーチャリングもあるわけじゃないですか。

そうですね。でも今回フィーチャリングする時、皆さんに向けた言葉は今までと違うと思います。ほとんど感情論みたいなことしか言ってない。

——もうちょっと具体的に言うと?

これまでだったら僕は人に頼むとき、「こういうコードがあって、こういう構成だからこうしたい」みたいな、ある程度理論付いた言い方をしていたんです。でも今回の場合、例えばH ZETT Mさんには、”M3「Child's replay」はものすごい早回しのRPGをやってるイメージなんですよ”って話して。

——早回しのRPG(笑)。

「強くてニューゲーム」ってあるじゃないですか。全部クリアしたあと、そのクリア・データを引き継いだ上で最初からやり直す。そうすると最初から強いレベルでできるってやつ。あれをすごい早回しでやってるイメージで、今の経験を持ったまま最初から全部やり直してください、と。

——っていうオファーをしたんですか?

そうした時に「そこで本当に同じ選択をするんですか?」というのがテーマです(笑)。

——わかりにくい(笑)! それH ZETT Mに言ったんですか(笑)?

H ZETT Mさんはもうニコニコしながら「全然大丈夫〜」みたいな(笑)。彼はほんと汲み取るのも作業も早いし、曲自体は『Wherever I am』ができる前に完成してました(笑)。

——でも『Wherever You Are』に入れたのは何でだったんですか?

replayって意味で、変わり始めた1日よりも、変わったその先の1日の話って意味に合ってると思ったんですね。

——そういった意味が1曲1曲に対してもトータルであるってことですか?

そうですね。

——re:plusが参加したM4「forgive」とかは?

彼の得意部分は、いわゆる”泣ける・切ない”というところなんですけど、彼に言ったのは、「切ないけど、もっと深いところの痛みみたいの出せないかな〜」って。re:plusくんが1番おもしろかったのは、僕のデモをテンポも変えて、ドラムだけ使って、全く違う曲が送られてきたんです(笑)。それが「もうこれで出来てるんじゃない」っていうくらい良くて。「forgive」は許すとか全部受け入れるって意味なんですけど、デモを全部ぶっ壊されても許すっていう(笑)。

——(笑)。

まあそれは冗談にしても、単純に全てを受け入れるとか、許してあげるって、こっち側もさらけ出さないとできることじゃないと思うので、そういう痛みだと思うんですよね。re:plusくんが出してくれた痛みって。

——今回はCDと配信で、収録曲を一部変えたのには意味があるんですか?

それは、単純に曲ができちゃったっていう(笑)。

——でも収録曲によって世界観も変わるじゃないですか?

あんまりボーナストラックというのをつけたくなくて、1つの作品の中で曲を変えて、パラレルワールドみたいにすればいいんじゃないかと思って。ボーナストラックになってしまうと、関係ないものとして括られてしまうと思って。この作品の中のひとつなんだよという風にしたかったんです。だからCD版と配信版では、単純に曲を入れ替えるだけじゃなくて、曲順も変えてるんですよ。なので1つの世界のもう1つの形みたいに見てくれたら1番嬉しいですね。

——では配信版に入ってる曲について伺いたいんですけど、M7「If in life」はどういう曲ですか?

言葉通りですね。”人生にはもしもがある”という。「あの時ああしていたら」というのはどんどん出てくるけど、これからもいくらでも選択する場面がやってくるし、その度に選んでいくものなんだよって。

——1番最後にタイトルをつけるの?

場合によりますね。でも言いたいことは最初につけるようにしてる。

——M9「remedy」はどういう意味なんですか?

直訳で、治療とか癒すとかですね。やっぱり傷つくじゃないですか、日々。何もしなくても(笑)

——何もしないことに傷つきますね。

僕もですけど、みなさんも、自分一人じゃない世界って何かしらちっちゃく傷を負うと思うんですよ。そういうのを少しずつ治していくような感覚の曲にできないかなって思って。

——これは傷ついた人たちを癒したいって気持ちもあるんですね。

傷ついてる人たちというか、みんな傷つかない? ぐらいな。限定するというよりかは、みんなそれぞれ気づいていない小さなことってあるだろうし、そういうのを少しずつ修復するような感じ。

——もう1曲、配信版に収録されているM11「Transparent」は?

これは、単純に”透明”という意味です。もともと僕らはいろんなことを経験していくうちに、いろんな色に色づいていってしまうと思うんですね。その色からはみ出しづらくなって、”はみ出すことは間違い”みたいになってしまうので、1回全部色をなくしちゃえと。それは今までの自分にも当てはまることで。自分に対してこうじゃないといけないみたいなものを決めつけ過ぎていたので、一回無色になりませんか? という意味です。ラストのM12「Wherever We Are」は、まさにまとめです。どこにいても僕は僕だし、あなたはあなたですって。

——Whereverシリーズはこれで完結ですか?

そうですね。実は「Wherever We Are」の1番最初に出てくる音が、『Wherever I am』のM2「Be The Change You Wish」の逆回転なんですよ。

——えーー! それは聴いたけどわかんなかった!

すごく細かい仕掛けですけど(笑)。『Wherever I am』の1曲目、1番最後の曲、『Wherever You Are』の1曲目、1番最後の曲4曲で全部共通してる音があって、それはわざと使ってます。

——えっ!

これ全部オーケストラのチューニング音が入ってるんですよ。これがそのままだったり逆回転だったりの違いはあるんですけど。せっかく2枚で1つってやってるんだったらコンセプトとして全部に共通してるものを入れてもいいのかなと思って。なおかつ「Wherever We Are」の1番最初に出てくる音には『Wherever I am』の「Be The Change You Wish」の音を使ってます。

——仕掛けまくってるじゃないですか!

こういうの大好きなんですよ(笑)。

——『ONE HOUR TRAVEL』をやってる時には『Wherever You Are』は終わってたんですよね?

終わってないです(笑)『ONE HOUR TRAVEL』やりながらやってました。『ONE HOUR TRAVEL』をやってる時はほんと仕上げの方でしたけど、re:plusくんのは『ONE HOUR TRAVEL』の製作の裏でやってましたよ。

——『Wherever You Are』以降、★STAR GUiTARはまた変わっていくんでしょうか? 今はどういうモードですか?

わかりやすく、腑抜けておりますね(笑)。もやもやしたものはあるので、1、2ヶ月すれば何となく固まってくるのかなって。

——今回はペースが結構早かったですよね。

3枚も出すと思わなかったですね(笑)。でも作りたい欲はものすごくあるので、どんどん出したいです。

——創作意欲がすごい!

単純に好きなんでしょうね。自分の中に溜まってる何かをちゃんと形にしないと毒になっちゃうような感じ。もっといろいろあるんですよね。具体的には言えないですけど。作品をひたすら作りたいし、作りたいけど変わっていくんだと思うし。こんなに自分が飽き性だとは思いませんでした(笑)。

過去作はこちら

特集
>>『ONE HOUR TRAVEL』ハイレゾ配信&インタヴュー
>>『Wherever I am』ハイレゾ配信&インタヴュー
>>『Schrodinger's Scale』ハイレゾ配信&インタヴュー
>>『Planetaly Folklore』配信&インタヴュー

PROFILE

★STAR GUiTAR

プロデューサー / アレンジャーのSiZKによるソロ・プロジェクト。2010年8月「Brain Function feat. Azumi from yolica」でデビューし、2011年1月には1stアルバム『Carbon Copy』でiTunes Storeダンス・チャート1位を記録。テクノを基軸にハウス、エレクトロ、ドラムンベースやエレクトロニカなどの多彩なダンス・ミュージックを昇華したサウンドを展開する。2014年9月には、「ダンスミュージック」×「ピアノ」を融合させた、コラボレーション・アルバム『Schrödinger's Scale』をリリース。90年代のテクノ・ミュージックをベースに、 fox capture planのキーボードとしても大ブレイク中の「MELTEN」、PE'Z のキーボードとして時代を築き、現在はソロ名義での活動も盛んな「H ZETT M」、孤高の世界観を奏でる「Schroeder-Headz」等、豪華なピア二スト達との共演を実現し、ある種のセッション的なプロセスによって作り上げたその音像は大きな反響をよんだ。今年8月にリリースされた最新作『Wherever I am』では、ジャズ・ファンのみならず多方面から注目を集める“現代版ジャズ・ロック"ピアノ・トリオ、fox capture planが参加。メンバーの演奏シーンに加え、★STAR GUiTARがリアルタイムでミックス、エフェクト処理をしていくライブ感溢れるMVが話題となった。

>>★STAR GUiTAR Official HP

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インタヴュー

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