『The KING』集大成が、あなたの、そして"キング"のもとへ…!? ——fula、堂々のUNITワンマンライヴ音源を配信限定リリース
2014年、fulaは初のフル・アルバム『The KING』を完成させ、翌年2015年2月15日、同作の集大成となるワンマンライヴを代官山UNITにて開催した。ワンマンライヴ前に彼らの声を訊くなどしてきたが、その時点ではメンバーも、誰も、まだどうなるか見えていなかった。だが、彼らはこの1年の動きを見事に結実させた。堂々と「大成功だった」と言えるライヴをやってのけたのだ。
さて、その公演の模様を収録したライヴ音源集『The LIVE』がこの度リリース!! ライヴで披露した22曲のうちの12曲を収録し、その場の空気感を含めて再現性の高いハイレゾ音源での配信。さらにライヴ / 舞台裏写真を載せたフォトブックレットに、メンバー4人が直筆で書いた、自身のプロフィールから 『The LIVE』の見どころまで収めた「fulaの履歴書」、あのゆるいMCを彷彿とさせるメンバー・トークが収録されたpodcastという豪華特典が付属する。そして、メンバーに改めてライヴ時の心境を伺いつつ、彼らにとってご褒美でもあり、『The KING』にとっての大きな事件をここに記す。
fula / The LIVE
【配信形態 / 価格】
ALAC / FLAC / WAV / AAC(24bit/48kHz) : 単曲 100円 / アルバム 1,000円
>>ハイレゾとは?
【Track List】
01. mayonakabeach / 02. jenga jenga / 03. tropical5 / 04. may so / 05. summer wars / 06. night adventure -acoustic- / 07. 赤い自転車 / 08. orion coffee / 09. African daimyo -with eriwo from senkawos- / 10. maillot jaune / 11. KING / 12. apology man
アルバム購入特典
1. フォトブックレット(PDF)、2. fulaの履歴書(PDF)、3. podcast(WAVデータ) ※下記サンプル
fula “Tour de KING 2014-2015 tour finale"ONE MAN SHOW!!
2014年2月15日(日)@代官山UNIT
・Set List 01. mayonakabeach
02. jenga jenga
03. As a Shoryu
04. mother
05. tropical5
06. Grizzly
07. may so
08. Summer Wars
09. Lala Salama (acoustic)
10. night adventure (acoustic)
11. この小さな部屋が銀河にかわるまで
12. 赤い自転車
13. orion coffee
14. African Daimyo (Percussion : Eriwo from Senkawos)
15. interlude (w / Eriwo)
16. indiana
17. siricodama
18. natsu no mushi(新曲)
19. maillot jaune
20. KING
en1. Apology man
en2. Goyemon (w / Eriwo)
INTERVIEW : fula
fulaのUNITのワンマン・ライヴは、集客、内容ともに素晴らしいものだった。「あんなにバンドを楽しそうにやる人達がいるんだ!」fulaのワンマン・ライヴを観た帰り道に思ったこと。ワンマンの前に、レーベルから離れる大きな決断をし、自分たちのみで挑むことにした。そんなことが得意ではない彼ら、特にリーダー的ポジションである字引佑麿のプレッシャーは相当なものだっただろう。だからこそ、パンパンのお客さんを集め、最高のライヴを行うことのできたfulaの次に進む道には、以前よりももっと明るい光が射している。バンドが、挑戦し、乗り越えていく。そのストーリーは、楽曲を、そしてバンドをもっと人間的で美しいものに変化させるから。だからバンドはおもしろい!
インタヴュー : 飯田仁一郎
自分たちの知らないところにいる人たちが、ただ単純に観たいと思ってくれたんだなって
——2月15日のワンマン・ライヴの率直な感想は?
字引佑麿(以下、字引) : どうでしたか?(他メンバー3人に問いかける)
高木健(以下、高木) : 楽しかった。
字引 : うん。俺もすごい楽しかったです。
——代官山UNITの広さでのワンマンは初めてだよね?
字引 : そうですね。なにより憧れのバンドを観てきたUNITで、僕らがライヴできるってだけでも感慨深いのに、そこでワンマンをやる。しかもほとんど自分たちの力でなんとかしなきゃいけない状況で。だから当日まで緊張… というか不安でしたね。「これで後ろの方スカスカだったとしても、それはそれで諦めるしかないな。ここでワンマンできたことがひとつのステータスだし、その先にだって進めるよね」って一応、心の中で逃げ道を作ってたんですけど(笑)、蓋を開けてみれば「おーマジか!!」って。久しぶりでしたね、あの感動は。ライジング・サン(・ロック・フェスティヴァル 2014)でも同じような感動があったんです。後ろまで人がいることに「マジか!!」ってね。
高木 : 最初信じられなかった。1回袖でちらっと見たら「いっぱいいるよ!?」みたいな。「ほんといっぱいいる!! なに!? なに!? なに!?」って(笑)。
——そんなに入るとは思っていなかった?
高木 : 思ってなかったです。自分たちの周りのファンであったり、友人関係であったり、来てくれるだろうなって方はいっぱいいて。それだけでも嬉しかったんですけど、プレイガイドとか俺らが手の届かないところの売上はそんなに芳しくなかったんです。けど、終わった後に聞いたら、100枚近くプレイガイドが伸びてたんです。
安本佑治(以下、安本) : 直前でね。
高木 : だから自分たちの知らないところにいる人たちが、ただ単純に観たいと思ってくれたんだなって。
——それはなんでだと思います?
高木 : 今までの成果とか、頑張ってきたからって言葉だとあまりにも簡単すぎるから、なんだろうって思いますけど… なんでだろうね。
安本 : 俺はね、正直UNITでワンマンはまだ早いかなって思ってたんです。でも蓋を開けてみたら埋まってくれたから、今まで進めてきた順序とか、そういう段取りが上手く噛み合ったんじゃないのかなって。
——このタイミングで、ワンマンにUNITを選んだのはなぜ?
字引 : 今までと違ってフル・アルバムを完成させたからですかね。既存曲も再収録したり、今のフェイズの集大成みたいなものをアルバムに収録して、そのツアーの最後はどれだけやれるのかっていう感じでした。その場所をUNITにしたのは憧れもあるんですけど、結構度胸試しのところもあった。僕も当然、時期尚早だと思ったんです。でも、ぶっこんでみてコケるならコケるでそれは覚悟しないといけないかなと。でも今までそれでなんとかしてきたところもあるので、今回もなんだかんだどうにかする力を、どこにあるのかもわからないけど信じて。
——後には引けないっていうのは?
高木 : レーベルを離れたこともあって、他の人の力もあんまり借りれない状況だったんです。そんなときだったので、ワンマンは今の自分達の現在地みたいなのが明確に出るライヴになると思ったので、もしダメだったら本当にこのまま衰退して終わるかもしれないっていう気分ではあったんですよ。
安本 : どっかで「就活ワンマン」っていうキャッチコピー使ったね(笑)。
字引 : そういう意味でも僕たちは別にセルフ・マネージメントしたいわけではなくて、はっきり言って誰か力を貸してくれる方がいるのであれば借りたいタイプなんですね。今はマネージメントをやってくださる方も見つかってここからって感じではあるんですけど、当時はレーベルを抜けたばかりで、このワンマンが良くなかったら本当に終わりだなっていう感じはありましたね。
高木 : どっからも声かかんなくて、人も入んねえしみたいな(笑)。
字引 : ってなっちゃったら一気に落ちていくような、そういう強迫観念。
説明しよう! 「童貞になる」とは!
——よかったですね、本当にうまくいって。アウトな可能性は大きくあったじゃないですか。人が入ったってライヴ悪い場合もあるし。
安本 : よかったね。
高木 : でも今回ダメだったらどうなったんだろうって考えは今でもどっかにあって、そのときに感じた不安とか。今回ダメじゃなかったからもうこれはいいやじゃなくて、同じような不安を抱えないように問題点は解決したいと思ってます。じゃないと良いときはたぶん問題ないんですけど、悪い時は一気に悪い方へいくだろうとも感じたので。今後の活動にとっても大きな意味を持つライヴでしたね。
高木 : やっぱりのんびり屋さんなんですよね。佑麿が引っ張ってくれてるところが大きくて。このバンドが大きくなってくためにどうしたらいいのか、もっと個人個人がアイディア出し合って考えないと、ひとりが引っ張るんでは限界があるんだって。
——なるほど。さっきから石川さんがほぼ話してないですけど(笑)、石川さん的には今回のワンマン・ライヴはどうでしたか?
石川 : 緊張しました。でも正直、客が入ってる入ってないは考えないようにしようと思って。それは結果なんで、やることは変わらない。
字引 : ロックじゃん。
石川 : うるせー(笑)。
——1番思い出深いシーンはどこですか?
石川 : 「shiricodama」が終わったあと、佑麿が「あれ、これきたな! って感極まっちゃった」みたいなMCをしてたんですけど、「きた!」っていう感覚がみんな共通してるんだなってそのとき思いましたね。
字引 : そうね。ライヴやってても「俺今日やりきったよ!」「いや俺はそんなでもない」って、たまにずれるときもあったりするんですけど、ワンマンに関してはみんなの足並みが揃った。
——MCといえば、あれですね。「童貞になった」って連呼してましたけど、その説明が一切なくて。あれ、どういうことですか(笑)?
字引 : 説明しよう! 「童貞になる」とは!
高木 : 嬉しさが溢れ出るみたいな(笑)。
安本 : フレッシュネスじゃない? 僕らの中で。
——童貞に”なる”んですよね。捨てた瞬間じゃなくて。
字引 : 回帰するっていう(笑)。
高木 : 嬉しさがオーバーすると、幼児退行みたいに童貞なっちゃう(笑)。
字引 : 簡単に言えば気分がハイになったときに、頭が真っ白になっちゃうんですよね。わくわくしすぎちゃって感情を上手く言葉にできなくなっちゃう、っていうときが童貞。1番始めに僕が童貞になったなって思ったのは、高校生のときからずっと好きなグラビアアイドルのサイン会に、つい2年前くらいに行ったんですね。ひとりずつ話せる時間が30秒ぐらい設けられてたんですけど、そこでずっとCD渡したいと思っていて、いざ会ったら「あ、は、はじめまして… あの、あの、ぼ、ぼくバンドやってて、CDきいて、くください、お願いします!!!」で「はい!! 30秒!!」で動かされて、そんなに焦ったことは今までになかったんですよ。憧れの人だったり、憧れの時間だったり、自分が思い描いていたところに到達したときに頭が真っ白になる現象、それが「童貞になる」です。
お客さんに歌ってもらって、ちゃんと応えてくれて、1番後ろの方でもやってくれてる人がいて
安本 : 高木はあれじゃないの? 客席に降りたよね!
石川 : あれはどっちかっていうと、童貞捨てて調子乗っちゃった図(笑)。
高木 : お行儀良くやってもつまらないなって思って。
安本 : ロックやってんな!
石川 : 誰か連れて帰ってきて結果なんかよくなったというか、誰か入ってグルーヴが増したとかならいいと思うんですけど、誰も連れて帰ってこれなかったからね。
高木 : それは本当に申し訳ない…。
——あれはおもしろかったですよね。
高木 : ああいうのもやっていいかなって、思ったんです。時間もいっぱいあるし、広いし、お客さんもいっぱいいたから、ひとりぐらい連れてきてお客さんも参加できるみたいな、無理やり参加させるみたいなそういうアトラクション的なのもあってもいいのかなって。今後の話で、もっとでかいとことかフェスとか行ったときに、あのライヴすごかった、おもしろかった、って言ってもらえるようになるんじゃないかって考えたんですよね。
——いろいろ考えてるんですね。
石川 : 後付けじゃないですか(笑)
安本 : 後付けだよ、そんなの。俺はえりおさん(Eri Ito(Senkawos))を入れてみんなでわいわいやってたときが楽しかったですね。
——たしかに彼女はすごくよかったですよね。
安本 : 会場全体が明るくなった。
石川 : お客さんに「歌えー!」って言って、歌ってもらってね。
——字引さんの「童貞」ポイントはどこですか?
字引 : 僕も同じで、えりおさんが入った「African Daimyo」が終わったとき。お客さんに歌ってもらって、ちゃんと応えてくれて、1番後ろの方でもやってくれてる人がいて。そこが1番ぐっときました。そのあとは終始、僕は楽しくって。最後は「maillot jaune」と「KING」を繋げて、あの繋ぎは毎回やってるんですけど、なんだかんだいいステージでやると、転調のタイミングですごくグッとくる。その最高音の”ラ”を、こんだけの人の前で歌えてるって思った瞬間に30年間生きてきてよかったなって。かなりの童貞でしたね。童貞レベル7。4段階中、7なんで。
——飛び抜けすぎじゃないですか(笑)。お客さんからはなにか反応もらいました?
高木 : その場ではあまりお客さんの声を聞けなかったんですけど、後々SNSとかで感想を見てひとりでニヤニヤしてて。それくらい嬉しい反応がいっぱいありましたね。
安本 : それこそ「KING」への流れは観に来ていた友達にも言われましたね。繋ぎとか、転調で、お客さんにもある程度予測がつくと思うんですけど、そのじわじわ上がってから「どぅわー!」って崩壊する感じがすごくよかったって。
「カズさんこっち来たよ、えっ、こっち来たー!」って言って、童貞ゲージが一気にカーンって上がって
——このワンマンで得たものはなんですかね?
字引 : 僕はズバリ自信ですかね。
——それは集客があったから? それともここでいいライヴをしたぞって部分?
字引 : ここでいいライヴができたから、次から良いライヴのやり方のコツを掴んだっていうか。サッカーでいう、無回転の蹴り方みたいな、この足のここの位置で当てると無回転が打てるんだなって。そのコツを覚えることができたので。次からどこでどういうライヴになっても楽しめる自信がつきました。
——石川さんはどうでしたか?
石川 : 自信ですね。
——めっちゃ一緒ですね(笑)。
石川 : やっぱり、あの場で自分なりの良い演奏ができたことが大きいですね。俺はいつも同じパフォーマンスをしたいというよりも、そのときの自分を出せればいいと思ってて。悪いなら悪いで、良いなら良いで。でも大事なワンマンの日に良い状態で良い演奏ができたのは、自分のリミッターが外れたみたいな感覚がありましたね。
——安本さんはどうですか?
字引 : 日本酒じゃない?
安本 : 摂取したもの!
字引 : そうね、体が摂取したものだね(笑)。
石川 : パフォーマンス的なものをやったよね、ワンマンのとき。いつも寡黙にベースを弾く人だけど。
字引 : 寡黙おじさんがはっちゃけおじさんになってたよね。
安本 : あんまり喋らない方がよかったね。これからあんまり喋りたくない(笑)。
字引 : なんだよ(笑)。ひねくれてんなー! ロックやってんなー!
——(笑)。高木さんは?
高木 : 俺も最初に思ったのは自信なんですけど、ただ、これからのチャレンジのヴィジョンが見えたというか。もっと上行けるぜっていう挑戦権を得たなって。
——その挑戦の具体的な目標は見えてるんでしょうか?
高木 : 遠目の目標として、やっぱり野外の大型フェス。もうひとつはリキッドルームですね。たぶん、個人で押さえられる最大のライヴハウスだと思うので。そこでワンマンをやって埋まったら死ぬでしょうね(笑)。
字引 : 「おい! ダブルアンコールが来てるぞ高木!」って声を遠くで聞くんでしょ? それで「本日の公演はメンバーの死亡により、終了させていただきます」ってね(笑)。
高木 : またまたーみたいな感じになってるんだけど、真っ白になってるんですよ(笑)。
——真っ白(笑)。童貞突き抜けると死ぬみたいな感じですかね。
字引 : あっ! 童貞といえばめちゃくちゃ童貞になった話をしてもいいですか。ある意味、このアルバムの終着点なんですけど。
——なんですか?
字引 : あのですね…… 三浦知良選手にCDを渡すことができたんです。
——えーーー! 三浦知良選手って、つまり、キング・カズですよね!?
字引 : はい。あの、そもそも僕らがどれだけカズさんを敬愛しているのかを、まあいろんなところで言っているんですけど、簡単にお話させてもらうと、メンバー全員がサッカー好きなのはもちろんなのですが、3.11のあとにチャリティー・マッチがあったんですね。そこで見たカズさんのゴールが忘れられなくて、そこから「KING」は生まれたんですね。さらにアルバムのタイトルも『The KING』にして、カズさんの特別な数字である”11 “にちなんで曲数を11曲にして、しかも11番目に「KING」を入れて。
——それだけ思い入れのあるカズ選手に、なんで会えることになったんですか?
字引 : そんなに好きなら僕らの作品をカズさんに届けたらいいじゃないって今のマネージャーさんが言ってくれたり、周りの人たちがいろいろ動いてくれて。回り回って横浜FCの広報さんところに辿り着いて、オッケーをいただけたんです。それで、このあいだ練習場へ行って。もう練習観てただけでかなり楽しかったんですけど。全体練習終わったあとに広報の方と出口のところで待ってたら、「カズさんこっち来たよ、えっ、こっち来たー!」って言って、童貞ゲージが一気にカーンって上がって。
安本 : 俺も童貞になりましたもん。
高木 : ヤスも珍しくなってたね。
——あれ? 石川さんは会いに行けてないんですか?
石川 : 仕事です。
字引 : 社の畜と化して。心を畜にして(笑)。
高木 : 広報の方はこいつら本当に好きなんかって、ちょっと懐疑的だったと思うんですけど。もう、終わったあと向こうの目が慈しみの目になってたよね。
字引 : 普通に大ファンなので、「あ、あああの、よかったらボールにサインとか… えっ、いいんですか! ありがとうございます!」って。「写真もいいんですか!? うわー!! やったー!」みたいな、ただのファンのガキが来た感じになっちゃって(笑)。
高木 : 待ち受けですよ、俺の。
字引 : 俺も。カズさんのことを思って作った「KING」は、もちろんワンマンでも1番最後にやって、僕の中で1番感情がこもった曲になったし、そのとき見たことのない景色を見たんですよね。そんな、色んなフラッシュバックがあるなかでカズさんに会えたので…。「次の開幕戦も頑張ってください」って伝えられた後に、自分の中で感極まったものがあって、ウルっとしましたね。
——すごい。本当によかったですね。
字引 : はい。舞い上がり過ぎちゃってその後に僕、クレジットカードをガソリンスタンドに置きっぱなしにして帰るっていう痛恨のミスを犯したんですけど(笑)。最高の童貞の瞬間ですね。
fula 過去作品
fula / The KING
fulaにとって初のフル・アルバム。キング・カズの背番号11番にかけて、11曲入り。すでに音源化されている楽曲も再録した本作は、fulaの持ち味であるプレイヤビリティとポップ・センスの絶妙なバランス、“歌”として優しく耳に入ってくる歌声とがすべて詰まった一作。
fula / Apology Man/Night Adventure
夏に向けての”準備体操”的な1枚としてシングル『Apology Man/Night Adventure』。fulaが自分たちの大好きな季節である「夏」を待ちきれずに制作したシングルで、快晴の野外がピッタリなサーフポップ「Apology Man」と、メロウなギターリフが特徴的なバラード「Night Adventure」の2曲を収録。
fula / Safari!
2013年にリリースされた、fula初の全国流通盤となるミニ・アルバム。野外フェスや夏っぽい感じを意識してつくられた今作は、開放的で心躍る6曲入り。ジャム・バンド以降の流れるようなグルーヴィ・アンサンブルに、色どり豊かなメロディ・センス、さらにほのかな南国フレーヴァーも加わったメロウ・ポップスが炸裂。
メンバーの私生活の色々を経て、ついに出されたセカンド・ミニ・アルバム! ドラムの高木が「俺のぱっとしないバンド人生の中でも一番の最高傑作」と豪語する納得のオーガニックとメタボリックを、まさに「ジャム」でまとめた仕上がり。前作とは正反対に夏のイメージを全面に出した今作。海に飛び込みたくなるサーフ&レゲエ調の「mayonakabeach」、聴けば聴くほど味が出る真夏のスルメ曲「赤い自転車」、メンバーの愛する某映画のことを考えながら演奏した「SW」で〆。それらを四季折々の情景を浮かばせるジャミーなナンバー「mother」から是非聴き始めてください。
2011年にライヴ会場にて発売開始された最初のミニ・アルバム。宇宙空間を莫大なものとしてではなく、ミニマルな視点でテーマにした3曲入り。現在とはちょっと雰囲気の違うダブ&エモな楽曲「may so」や、オーガニックかつポップな冬の歌「オリオン珈琲」、表題曲のクラシカルなミディアム・バラード「この小さな部屋が銀河にかわるまで」はピアノが入っているので、ライヴと聴き比べてみるのも面白いかも。
fula / 森の王様
メンバーの出会いの場でもあったサッカー…その先駆者・キングカズを敬愛して作られたサーフ&ロック・ナンバー「King」、森を舐めてる森ガールが森で女子会を開くもあえなく熊に食い荒らされる様をコミカルに描いた環境保全への意欲作・ジャズロック(一部メタル)「Glizzly」の2曲を、無料にするにはもったいないハイ・クオリティで無料配信中。
LIVE INFORMATION
fula presents “FREE LIVE!!”
公演日時 : 2015年5月24日(日) 15:30 開場 / 16:00 開演
会場 : 吉祥寺WARP
チケット料金 : 無料 (ドリンク代別途500円)
出演 : fula / Senkawos / はいざらこうかん / トレモノ
※予約不要
※フリーライヴのため、入場規制を行う可能性がございます。
お問い合わせ : fulaongaku@gmail.com
PROFILE
fula
fula(ふら)は日本の4人組バンド。メンバー構成は字引佑麿(Vocal / Guitar)、石川ユウイチ(Guitar / Chorus)、安本佑治(Bass / Chorus)、高木健(Drums / Chorus)。サッカーチーム所属時に意気投合し、今に至る。
ジャムを基調にした野外で聴きたくなる開放感のある楽曲に、あたたかい歌声を乗せるプレー・スタイル。サーフ、ダンス、ジャズ、レゲエ、アフロビート、ときどきラウド、メタル、ミクスチャー。それらを長短様々なパスで紡ぎあげ、聴く人の心のゴールへ深く突き刺す。小洒落たアンサンブルの合間から時折顔を出す土臭いリズムが笑顔を呼び、 優しさ時々エモーショナルな歌声が泣きを誘う。
専ら「フェスの常連」を目指すfulaであるが、2014年はETERNAL ROCK CITY. 2014やSAKAE SP-RING 2014などへの出場を皮切りに、7月にはGFB'14 つくばロック・フェス、8月にはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO、9月には牛窓ナチュラルキャンプ 2014と3ヶ月連続フェス出場を果たし、いよいよ本格的にフェスの似合うバンドの匂いが漂いはじめてきた。
そんなfulaが満を持して、9月24日に自身初のフル・アルバムでもって、秋を吹き飛ばして、ふたたび夏を呼び起こす。その名も『The KING』!!
呑もう。笑おう。躍ろう。踊ろう。いつまでも夏は終わらない。