L.E.D.のライヴ音源をHQDで独占販売開始!
なんとL.E.D.が、World Penguin’s Carnival 7DAYS CIRCUIT LAST DAYとして2010年11月25日にスーパーデラックスで行ったライブを、HQD(24bit 48kHzのWAV)音源でリリース。名盤『GAIA DANCE』から約1年。凄まじい成長を遂げた彼らの演奏に、じっくり耳を澄ませてください。もちろん、爆音で自宅をフロアにしてしまうのもオーケーの臨場感ですよ。
LIVE at SUPER DELUXE 2010.11.25
配信形態 : HQD(24bit 48kのWAV)
価格 : 800円(アルバム購入のみ)
収録曲 :
1. TGV / 2. Nathan Road / 3. In the Abyss(Sunset in darkness) / 4. Terra
2010年11月25日(木)@SUPER DELUXE
RECORDED : 高橋健太郎
MIXED & MASTERD : 高橋健太郎
とても人間的なサウンドだ
L.E.D.は、京都にいた頃、何度となく見に行ったdrillmanに似ている。ジャンルでは無く、佇まいとサウンドから湧き出るオーラが。BOREDOMSやDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENのように固まりで迫ってくるわけでも、ROVOやPARAのように、ミニマルにループするわけでもない。労働者階級のための音楽であるROCK特有のリアルな肌触りを排除せず、トランシーなサウンドの中にそれは優しく流れる。つまりとても人間的なサウンドだ。派手な演奏や、極端なアレンジはない。けれども、一人一人の楽しそうに演奏する姿は各パートのアレンジに現れ、心の片隅に灯をともし、何度も聞きたい衝動を呼び起こす。演奏がいきなり終わって、「ピース」ってにやっと笑って、また始める。そんな感じ。L.E.D.とdrillman。BOREDOMS以降現れた多くのトライバルなバンドの中でも、群を抜いて何度も聞いている。
本作L.E.D.のLIVE音源『LIVE at SUPER DELUXE 2010.11.25』は、そんな人間味溢れるサウンドを見事にとらえた。名盤『GAIA DANCE』からは「TGV」と「In the Abyss」が収録され、コンピレーション・アルバム『World Penguin’s Carnival 2010』からは「Terra」が収録された。そして、大盤振る舞い! 新曲「Nathan Road」も収録。エンジニアは、OTOTOYではおなじみの高橋健太郎。彼がミックスをしながら、自前のアナログ・レコーダーの前で小躍りしている様子が見える程、本作はグルーヴィーだ。曽我部恵一BAND等で引っ張りだこのオータコージのパワフルで爽快なドラミングは、完全に音源に閉じ込められてしまったようだ。
本作は、約2ヶ月間で7公演も行われたPENGUINMARKET RECORDS主催の5周年記念イベントの一幕。だから、L.E.D.の軌跡でもあり、PENGUINMARKETの軌跡でもある。sgt.、wooderd chiarie 、MAS、そして先日New Mini Album『Lingua Franca』を発売した旅団等、様々なタイプのバンドが所属し、皆一様に人間味に溢れているのが共通項だ。決して難しい事には囚われず、ただただ音を紡ぎ、リスナーを優しく迎え入れる。その入りやすさにひかれ、中を覗き込むと、7日間イベントや本作のような濃い世界が待っている。奇抜なパフォーマンスでファンを獲得するのではなく、プロモーションも含め丹念な作業で獲得していくレーベルや所属アーティストの姿勢は、まさに音楽シーンの良心である。
最後に、この生命力に溢れた音源が、多くのリスナーと、病院で休むdrillmanのQ-ZOに届きますように。(text by JJ(Limited Express (has gone?)))
L.E.D. INFORMATION
2011/2/16(水)
バンド初のボーカル・トラックにクラムボンの原田郁子を迎えた「I'll(アイル)」、このe.p.のみに収録の「Oriens(オリエンス)」を含む2曲入り限定e.p.『I'll』(アイル)リリース
2011/04/06(水)
バンド初のボーカル・トラックにクラムボンの原田郁子を迎えたPUSH曲「I'll(アイル)」を含む全9曲収録の2nd Full Album 『elementum(エレメントゥム)』リリース
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旅団 / Lingua Franca
旅団の最新アルバム。これまで、ゲスト・プレイヤーを招き、曲ごとにプレイヤーを変えることで空気を大きく変える演出を持ってきた彼らが、今回は現在のライブ・スタイルそのままに、全曲全員参加、ゲスト参加なしという裸の前傾姿勢で挑んでいる。これが新生旅団の、新天地への旅路の途上から2年半振りに放たれた4曲の“言葉無きことば”だ。
V.A. / World Penguin’s Carnival 2010
祝5周年! インストゥルメンタル・バンドを中心に運営する国内屈指のインディー・レーベルPENGUINMARKET RECORDSが、レーベル・コンピレーションを発売。sgt.、旅団、wooderd chiarie、Clean Of Core、oaqk、MAS、middle9、egoistic4leaves、nenem、SCREAMING TEA PARTY、ujiko norikoが参加! L.E.D.は「Terra」で参加している。
L.E.D. PROFILE
佐藤元彦 Bass (JacksonVibe)
加藤雄ー郎 Saxophone (Natsumen、Calm、矢沢永吉 etc)
オータコージ Drums (曽我部恵一BAND、The sun calls stars、口口口)
横山裕章 Keybord (曽我部恵一ランデブーバンド、たむらぱん、星野源、Innervisions)
塩川剛志 Guitar (Balloons、MAS)
KAKUEI Percussion (Overground Acoustic Underground)
RYUDAI Percussion (Little Cosmo、Freaky Machine、Orquesta Nudge! Nudge!)
2000年に様々なフィールドでキャリアを有するメンバー7人により結成されたシネマティック・インスト・バンド。そのサウンドは、Jazz、Funk、からHouse、Ambient、Minimal、Electronica、Krautrockまで様々な要素をバンド独自の有機的フィルターを通して解体、再構築。既存のインスト、ポスト・ロック勢とは明らかに一線を画す、映像を強くインスパイアさせる、まさにシネマティックなサウンドスケープを展開している。結成当初から確かな演奏力と映像親和性により高い評価を受けているライブは各地のフェスをはじめ、活動の幅を広げ続けている。また映像に重きをおくコンセプトによりアルバム・アート・ワーク、ライブVJ(VJ Quiz)、PVなどの多くを漫画家であり映像作家でのある異才、タナカカツキとコラボレーション。L.E.D.のサウンドとの見事なマッチングを体験できる機会も少なくない。