【BiSH】Episode90 モモコグミカンパニー「BiSHを壊してまた作り直したい」

先日開催されたボロフェスタなど、多数のフェスへの出演やツアー、さらにはそれぞれのソロ活動など、怒涛の日々を駆け抜けている“楽器を持たないパンクバンド”BiSH。14週目となるメンバー個別インタヴューの第2回は、モモコグミカンパニーが登場。先日リリースされた最新アルバム『GOiNG TO DESTRUCTiON』に対する彼女の想いや、BiSHのモモコグミカンパニーとしての自分について語ってもらいました。また、先日京都KBSホールで開催されたボロフェスタでのBiSHのライヴ写真を特別に公開します。併せてチェックを!
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INTERVIEW : モモコグミカンパニー

ボロフェスタにトリで出演したBiSHは、やっぱり最強で、巨大なステンドグラスの前で多くの清掃員の心を打った。2015年から連続出演、そのなかでBiSHとボロフェスタが毎年歴史を紡ぐが故の、ここでしか見れない景色が産み出されていた。そういう場所が、日本各地に多く点在しているわけで、彼女たちが創ってきた軌跡は本当に偉大だと思う。今回は、モモコグミカンパニーのインタビュー。書いてるときがめちゃくちゃ生きてるなって思うと言い切った彼女。BiSHのモモコとして活動しながら、新しい自身の才能に気づいた彼女の今後の軌跡も楽しみでならない。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 井上沙織
写真 : 興梠真穂

6人のありがたみを感じてた
──オフィシャルサイト『うたたねのお時間』開設おめでとうございます。
モモコ : ありがとうございます。
──どうしてサイトを立ち上げようと思ったの?
モモコ : 日常的に言葉を発信する場所がどうしても欲しいっていうのがあったんです。Twitterで短めの文章を載せたりもするんですけど、流れていっちゃうじゃないですか。そこがいいところでもあるけど、やっぱり残しておきたくて。いろいろBiSHでやっていくうちに、なにがいちばん楽しいんだろうってことはすごい考えていて、歌も楽しいけど、それ以外でめちゃくちゃ生きてるなって思うのが書いてるときなので、前から好きだったことにもうちょっと向き合ってみようと。
──8月、BiSHは活動を休止していましたが、あのときモモコさんはどう感じていたのでしょうか。
モモコ : 去年の〈TOKYO BiSH SHiNE6〉は無観客だったので、今年は有観客で期待していた方も多かったと思うんです。それを裏切る形になってしまったのはすごく申し訳なくて。メンバーとも会わないし、みんなそれぞれ思うことがあっただろうし、自分のなかでは次ライヴするときにひとつになれるのかな?っていう不安がすごいありました。

──なかなかね、行き場のない感情ですもんね。
モモコ : そうですね。そこはやっぱりお客さんがひとつにしてくれたんじゃないかって思います。うちら6人野放しにされてたら多分バキバキな空気になってたと思うんですよ。誰かを心のなかで責めてしまったりとか、そういうのを払拭できたのは、やっぱりお客さんのおかげかなと。Twitterとかでみなさん待っててくれてるなっていうのをひしひし感じたし、6人揃うのを本当に心待ちにしてくださってたのがいちばんの励みになりました。
──みんなに会ったのはいつだったんですか?
モモコ : 9月3日にMV撮影があって、そこで。ちょうど私の誕生日の前日で、MV撮影が夜中まであって0時を跨いだんです。5分前からみんなちょっと、ていうか私がいちばんそわそわしてたんですけど(笑)、メンバーが直々に祝ってくれてすごい嬉しかったですね。
──休止期間を経てからの宮城のホールワンマンライヴはどうでしたか。
モモコ : 個人的にはすごくよかったです。体力も落ちただろうし、どうなるのかなって思っていたんですけど、すごく楽しくて。6人のありがたみみたいなものもみんな感じてたんじゃないかな。
