先週のオトトイ(2025年3月3日)

OTOTOYスタッフが先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。
OTOTOY NEW RECOMMEND
毎週月曜更新中、OTOTOYスタッフが自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
ー高円寺拠点の謎のSSWが放つ、J-POPらしさ追求したニューシングル (西田)
ー原口沙輔による「Synthesizer V AI 宮舞モカ」公式デモ楽曲。Wiiっぽいサウンドが心地よい。(中村)
ーLA発のインスト・トリオ、LA LOMによるスモーキー・ロビンソン&ミラクルズ"Ooo Baby Baby"のカバー!渋い!泣ける!(高木)
ーceroの荒内佑によるリミックス。落ちていくようで救いでもある慈悲。(石川)
ー「い・ろ・は・す」テレビCM楽曲。ボサノヴァ調でありながら、研ぎ澄まされた日本的なメロ、進行が最高です。(菅家)
ーキラキラとしたサウンドがキュートな「ネオ・フューチャー・ベース」でひと足先に春気分 (藤田)
ーmmmの新バンド発足、意外にもポスト・パンク感ある曲も!(津田)
ー原曲があまりに凄いのだが、そこに敢然と自身を投影していくリーガルリリー、強い。ドラムはex.赤い公園の歌川菜穂 (高田)
その他追加曲は、守乃まも “ぼくは悪魔でも”、Conton Candy “恋”、uri gagarn “Memory”、No Buses “Our Broken Promises”、 r-906, 初音ミク “匙ノ咒 (feat. 初音ミク)”、nonayu, usabeni “点滅ばいばい (Cover)”、エスキベル “feelgrey (feat. 毛利安寿)”。
編集後記
トラメガのパフォーマンス
水曜はLIQUIDROOMでSOMOSOMOのワンマン。一体感も楽しさも熱量も過去イチ。すげえライブアイドルになったなと思った。土曜は東京体育館で≒JOYの3周年記念コンサート。こっちもエネルギッシュでロックなステージングに痺れた。あとどっちもトランジスタメガホンを使ったパフォーマンスをやっていたんだけど、僕はアレが大好物なので、もっとやってほしい。(西田)
韓国に行ってきます
今週行く予定があり、最近は韓国について調べています。なんとなく行くべき街の目処はついてきたもののまだまだ分からないのでもう少し聞きこんだりしたい。最近はインターネット/クラブカルチャーが日本と韓国で"現地"でも結びついてきている感じがあり、2/22にはlilbesh ramko, Telematic Visionsなどが韓国のイベントに出演している。東京から韓国は意外と地方遠征+αぐらいの感覚で行けるのでこの流れがもっと加速していったら面白いと思う。ちなみに自分は3/8に開催される日本の〈DIGITAL OFFLINE〉と韓国の〈げんちょうけん〉のコラボイベントに遊びに行く予定なので楽しみです。あとはCDを買い漁ったり服を見に行ったりしたいです。念のため大好きなParannoulのインスタを覗いてみるもライブ情報はとくに更新されておらず… いつか観たいなぁ… (中村)
美味い飯を食べる
たまたま流れてきた情報で知れた、日比谷のTOHOシネマズで10週連続伊丹十三特集。気付いた週に公開されるのが『タンポポ』と知り劇場へ。伊丹作品が配信サービスに無いのは割と有名ですが、冒頭のシーンをちゃんと劇場で見れたので、もうそこからエンドロールまでずっと最高。本編部分はもちろん、間に細かく挟み込まれるシーンのキャラクターまで登場人物が全員魅力的 (大滝秀治がそばとおしるこ食べるところ最高)。何よりも出てくる食べ物が悉く美味そうなのなんの。案の定帰りにラーメン食べたい気分になって意気揚々と食べたものの、油が当たったのか次の日めちゃくちゃお腹を壊した。(高木)
ニュー・オーダー
ニュー・オーダーの来日公演を観に、有明アリーナへ。前座の電気グルーヴからずーっと良かった、楽しかった。この日、私はニュー・オーダーを誤解していたと知る。『Brotherhood』、『Get Ready』あたりの、デカいスケールで鳴らすエレクトロ・ロック・サウンドと野暮ったさのギリギリのバランスが絶妙で最高……などと思っていたのだけど、多分彼らはそんなバランスなんて微塵も計算していなくて、“天然” でやっていたんだ。バーニーのキャリア年数に伴わないステージでの仕草は愛嬌さえあって (謎のタイミングで何度も客席へマイクを向けたり、拙いピアニカを披露したりしていた)、擦れていないピュアさを感じた。ジョイ・ディヴィジョン時代の曲を交えた新旧すべての曲が新鮮に響いて、いまライヴが観れて良かったと心から思った。なにより、自室でひとり踊っていた二十歳前後の自分がいちばん喜んでいた。(石川)
ロシア (風) 料理
俺小学生時代の給食に「ボルシチ (風)」や「ピロシキ (風)」がなぜかよく出てました。当時、ロシア料理はそこまで一般的なものではなかったと思います。レストランとして〈渋谷ロゴスキー〉みたいな存在はあったけど、それ以外に多くあるわけでもなく。ましてや家庭で作る「洋食 (の一種)」として普及していたわけでもなく。どうして?…、という話を世代が近いひとにしても、「そうそう、ボルシチやピロシキ、よく給食に出たよね」という反応があるわけでもありません。やはりあれは、私が住んでいた自治体 (給食センター方式でした) に、たまたまロシア料理、ソ連 (当時) に親しみを持つ栄養士・調理師がいたからなのでしょうか。謎です。“(風)” じゃないやつを久しぶりに食べてみたいな……と思っても、渋谷からロゴスキーがなくなって10年が経とうとしています (再開発め)。でもいま行くと、ロシア料理、ウクライナ料理、ベラルーシ料理、ジョージア料理、……、とは、などと複雑な気持ちに苛まれるのでしょうか。美味しいご飯を美味しく楽しく食べたい。(高田)
永遠性について
NOT WONKのアルバムツアー初日で〈クアトロ〉へ。バンド初期の曲から先日リリースされた『Bout Foreverness』まで5作を跨いでの演奏は、現在過去の時間軸と、新曲のリアルタイムでのタイム感のズレによって、なんだかじわじわと今にフォーカスしていくような不思議なライブだった。ベース脱退によって過去の曲もかなりアレンジされていて、印象も異なる。そんな変化の中でもうねりを上げながら聴いている側のムードを引き上げていくのはこれまでの実験精神とパンクの間での試行錯誤を見せてきたからだろうなとも。非常にめでたかったです!今年は都内でのライブもかなり多めみたい、これからの仕上がり方も楽しめる。(津田)
青心
土曜は知人が主催のイベントに参加した。今回が3回目のイベントで、1, 2回目はスピッツと諸々のコピバンで出て、今年は1人で出演。トイピアノとガットギターをABボックスで切り替えて、ディレイをかけたり、ルーパーでアンビエント・リバーヴを重ねたりと、自分のやりたいことを詰め込んだライヴをした。テクノDJ、HIPHOP、文化祭を煮詰めたようなセトリのハイレベルなコピバン、シューゲイザー、弾き語り。カオスなイベントだったけどめちゃくちゃ楽しかった。中南米研究会の知り合いのパフォーマンスが最高で、ひとしきりラップをしたら観客に飴を投げ付け、テルミンを奏でながらフライパンやドラムをめちゃくちゃに叩き、ハードなトラックを流しながら好きなミュージシャンを発表するフリップ芸を披露。世界各国の名だたるアーティストの後に「青心」と書いたフリップをブルーハーツと読み、最後に「あいみょん」のフリップを連呼。説明しきれないほど意味がわからなかったけど、めちゃくちゃかっこよかった。(菅家)
先週の特集記事
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