2023/08/28 18:45

先週のオトトイ(2023年8月28日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週月曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。

今週の追加曲を編集部コメントと共にご紹介。

ー私にとってスーパークールなロックンロール。(梶野)

ーandrew×なかむらみなみの新たなるフロアバンガー! (草鹿)

ー山二つ、NEWFOLKよりファースト・アルバムをリリース! (石川)

ー4カ月連続リリースもこの曲でゴール (高田)

ーEGC、新体制初のシングルをリリース! (藤田)

ー銀杏BOYZの峯田和伸が手がけたセントチヒロ・チッチのソロ楽曲 (西田)

その他の収録曲は、あたらよ “憂い桜”阿部真央 “I've Got the Power”HAPPY “Sundowner”Yussef Dayes “The Light (feat. Bahia Dayes)”優河 “遠い朝”Joint Beauty “Special Days (feat. 藤井隆 & ピーナッツくん)”ゆっきゅん “Re: 日帰りで - lovely summer mix”多次元制御機構よだか “天国”松木美定 “光線”Limited Express (has gone?) “TOP OF THE TOP”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

彼らにとって
映画『CLOSE』を観ました。会話はあまりなく、眼差しから登場人物の心情を読み取る描写が多かったので、想像力を膨らましながら丁寧に鑑賞する心地よさがありました。男の子ふたりの関係性の移ろいと分岐点、その先を描いた物語です。特に後半はストーリーの起伏がほとんどありませんが、そこには退屈も一切なく、主人公がとある罪と向き合う姿がじっくりと描かれています。メッセージ性やテーマは異なる気がしますが、今年公開された名作『怪物』に近しい要素がところどころにあると思います。映像の美しさもそうですし、閉鎖的な人間関係とそこに内包された心情を描いているところなどは特に。そういう映画の良さを『CLOSE』に改めて教えてもらいました。(梶野)

南部高速道路
旅行が急遽キャンセルになり、予定が真っ白に。新たに予定を入れる気力もなく、一度家から出なくなるととことん出不精になってしまうようで先週はずっと家で過ごしていた。久しぶりに小説を読んでみようと思い立ちコルサタルの短編集を手に取ると、面白くてサクサク読み進めてしまった。中でも「南部高速道路」という短編が非常に面白い。パリへと通ずる高速道路で大規模な交通渋滞が発生。すぐに解消されると誰しも踏んでいたが、事態は一向に解決せず1日2日と時間は経過していく。人々は近くで止まる(泊まる)車同士でコミュニティを形成し、情報を共有したり、コミュニティ間で物品の取引をし始めたりするようになる。そんな状態が恒常化しそうになる中、突然車が動き出し、コミュニティは解消されまた赤の他人に戻っていく──。その模様が非常にリアルで、高速道路という場面設定にもSFっぽさが感じられてすごく惹かれた。(草鹿)

帰省
先週金曜日の夜、電車に乗って地元に帰った。地元までは東京からだと電車で3時間弱。いつも帰りよりも行きの電車が何倍にも長く感じるのはなぜだろう。帰省2日目に祖母の家に遊びに行った。テレビを観たり畑の草取りを手伝ったりした。テレビではブダペストで開催されている世界陸上の女子マラソンの中継がやっていた。祖母は少しボケてきていて、フル・マラソンって何kmだっけね?と3回くらい尋ねてきた。42.195kmだよとその度に答えた。へえ、そうけ、と祖母。ランナーたちは伝統的な建造物などが横に並ぶコースを走っていて、祖母は素敵なところだねえ行ってみたいねえと何度も言っていた。その度に、そうだね行ってみたいねと返した。本当にそこに行くことはできなくても、ただ行ってみたいねと一緒に言い合うだけでなぜかとても嬉しかった。祖母の畑で採れたスイカを食べた。甘くて美味しかった。今年初めての梨も食べた。父が作ってくれたオクラのしょっぱいやつも美味しかった。日曜日の帰りの電車はやっぱり行きよりも早く感じた。(石川)

聴き比べ
RITTOR BASEで開催された、P-MODELの1stアルバム『IN A MODEL ROOM』LP/CD/ハイレゾ聴き比べ&深掘りトーク・イベントにお邪魔してきました。『IN A MODEL ROOM』収録の全曲を、①1979年リリースのオリジナル・ヴァイナル、②2022年再発のヴァイナル (2020年リマスタリング音源使用)、③1992年リリースCD、④2003年リリースのデジタル・リマスタリングCD、⑤2020年リリースのリマスタリングCD、⑥2023年リリースのハイレゾ (24bit/96kHz, 2020年リマスタリング音源使用)の6種類の音源で聴き比べる、アルバム1枚を2部構成4.5時間かけて聴くという、狂気のイベントです。やってることがおかしい(笑)のですが、でも聴くと確かに全部違う音がして、企画として成立していたのがすごい。イベント後の参加者の方々の感想が⑥のハイレゾが好き派と②の最新ヴァイナルが好き派 (敢えて言い換えると⑥が好きではない派) とに分かれたのが、ある程度予想通りとはいえ、やはり興味深い。そして個人的には、良し悪しを超えて、さらには好き嫌いすらも超えて、③を聴いたときの「落ち着く」感じが我ながら驚きでした。自分は初期CDの「こじんまりとした(?)」音をこれまで最も大量に摂取してきたんだなというのが改めてよくわかりました。このイベント、今後月1回ペースでとりあえず5thアルバムまではやる予定とのこと。なにそれ楽しそう、とか思った方は次回いかがでしょうか。開催が決まりましたらまたOTOTOYニュースでもお知らせします。(高田)

4年ぶり
週末、4年ぶりに開催された地元のお祭りに足を運びました。夏祭りの屋台に行くのは今年初だったのですが、夏らしさを一番感じられるイベントはこれですね。フルーツ飴やらかき氷やらじゃがバターを両手いっぱいに持って人混みの中を練り歩くと、子どもに戻ったような気持ちになれます。お腹いっぱいになったあとは、河原で少しだけ手持ち花火をやりました。8月も後半になってしまいましたが、滑り込みで夏を満喫できてよかったです。(藤田)


取材の時は、資料はもちろん音源も映像も過去の発言も可能な限り読み込むようにしている。これは取材対象についてちゃんと知っている人が取材した方が、取材される側としても、その人やグループのファンも嬉しいだろうなと思っているから。そして、単純にそういう情報を自分の中に入れていく作業が好きだからでもある。取材が決まったあと、たくさんの情報を摂取していくうちに、その魅力を知ってどんどん沼にハマっていく。取材をするたびに毎回そんな感じなので、ハマった沼の数はどんどん増えてしまっている。というわけで、いまは先日取材させてもらった「ヒプノシスマイク」にハマっている。取材後に、音源もドラマトラックも何周も聴いた。マジで沼の奥が深い。あ、インタヴュー記事も2本ともおもしろいので、ぜひ読んでください。よろしくお願いします。(西田)

毒島 メイソン 理鶯役、神尾晋一郎インタヴュー

RIO’s Boot Campへようこそ!──毒島メイソン理鶯役、神尾晋一郎が語る、ヒプノシスマイクの熱量
飴村乱数役、白井悠介&山田三郎役、天﨑滉平インタヴュー

底抜けのポジティブを着こなしていこう──飴村 乱数役、白井悠介&山田 三郎役、天﨑滉平が彩る、自由な世界

質実剛健とはこのことか
日曜日はgoatの10周年記念ライヴにWWW Xへ。共演は鎮座DOPENESS、Phew。もちろんおふたりも最高だったんですが、なんといってもgoatが凄すぎて…。前回見たのが5、6年前の代官山UNIT(たしかローレル・ヘイローの来日公演?)だったんですが、そこからメンバー・チェンジも経て、さらにグルーヴの鬼というか強靭なリズムの波状攻撃に完全にノックアウト。1日経っても余韻が抜けない…。この後もツアーは続くので関西方面のかたはぜひ足運んでみては(願わくば自分ももう一度見たい)。しばらくは新譜の『Joy In Fear』を聴きまくりそうです。(高木)

先週の特集記事

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.235 CONTRIBUTORS SPECIAL : 自分にとっての “カリスマ的存在”

【第三期BiS 連載vol.41】ナノ3が考える、BiSの新時代

今度のヒプノシスマイクは一味違う!──バラエティ豊かな作家陣が集結した、2つの最新EPの魅力に迫る!

音楽とジェンダーを考える、その入門となる1冊──書評 : 『シモーヌ Vol.8 【特集】音楽とジェンダー』

たかが音楽、されど音楽、足掻いて紡いだ12編──Limited Express (has gone?)

あたらよは問いかける、

【PIGGS、とらえる vol.32】KINCHANが燃やす、心の炎

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