先週のオトトイ(2024年10月15日)

OTOTOYスタッフが先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。
OTOTOY NEW RECOMMEND
毎週月曜更新中、OTOTOYスタッフが自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
ー2005年生まれの新鋭ユニット。終盤にかけて歪んでいく感じも好きですが、まず歌声が素敵 (草鹿)
ー4年ぶりの2ndアルバムをリリース! いったんの休息の後、より自由に・多彩になった作品はとても魅力的 (高田)
ー11月発売のアルバムより、ボカロP・ピノキオピーを客演に迎えたバイレファンキ・ポップスを先行配信 (藤田)
ーニューエイジな質感漂うネオ・サイケ (津田)
ー最新EPリリース!永井聖一がヴォーカルをつとめ、新たなTESTSETを垣間見れる1曲 (石川)
ー変拍子とサビ入りの銅鑼が最高にクール! (菅家)
その他の追加曲は、 Tyla “Truth or Dare”、 ヒメウズ “the girl”、 petalhead “Springs to Life”、 PEPOLE1 “メリバ”、 DYGL “Drag”、 Fellsius “pure”、 shallm “暴動”、 harha “草縁”、 ジェイコブ・コリアー “WELLLL”、 PEDRO “祝祭”。
編集後記
差異をきく
部屋に貼ってあるいくつかのメモのうち、一つに「音に耳を澄ませる」と書いてある。音をきくことは結構難しい。なんとなくきき流すことは容易だ。というわけで “音をきく” という目標を達成するべく、週末は国分寺の湧き水で知られる公園に向かった (特段水の音が好き)。公園は駅から割と近かったから、常に人の声や歩く音が入ってきてなかなか水自体の音に集中することができない。それでも一時間くらいすると、水が湧き出る部分と岩を伝った後の位置では音の高さが違うことがわかってくる。新しい感覚を身につけることはいつになっても楽しい。音を聴くという目的で自然の中に身を置くこと、強くおすすめしたい。ただ水場はめちゃくちゃ蚊がいるので要注意! (津田)
日光
先週の日曜日、身内の安産祈願で日光に行っていました。知り合いの方のおかげで、待ち時間もなく、渋滞にも巻き込まれずにお祈りできました。赤ちゃんに無事生まれ会えること楽しみです。(横林)
先週のエンタメ
・一穂ミチ作「ツミデミック」
一穂ミチさんの「ツミデミック」を読んだ。コロナ禍の時期に、生きる人々を描いた短編集。それぞれが独立してはいるものの、リンクするワードもあって、「これは一歩違ったらこういう世界になっていたのかな」と想像してしまう。一穂さんの持ち味の時折、ゾッとするような後味の悪い話もあって、かなり好きでした。
・キングオブコント2024 全組おもしろかったなと思いつつ。1stラウンドで最後に出てきたラブレターズのどんぐりのコントに泣いた。伏線回収系のやつとか、バカバカしいやつも好きだけど、結局泣けるやつがいちばん好きなんだと気づいた。(西田)
そういう夜を俺は求めている
昨日は下北沢の〈Spread〉でDJ。グライム・マスターのSakanaさんも最高にかっこよかったんですが、その後のDEKISHIさんのライヴでまた感動。セッション形式 (DJ中に飛び入りで参加するスタイル) でのMCはしばしばあっても、東京でのライヴは久しぶりだそうで、特別仕様のトラックの上に目を閉じながら感情を吐露していく姿にひたすら感情が昂ってしまいました。日々の生きつらさが漏れ出た緊迫したライヴ、本当に観られてよかったと思う。「そういう夜を俺は求めている」、ということ。(草鹿)
カー・ステレオ
週末は知人の車に乗って〈DIC川村記念美術館〉に行った。来年1月に休館してしまうとのことで、何も知らない状態だったけれど連れて行ってもらった。まさかモネやピカソを見ることになるとは思わなかったし、意図せず初のマグリットを見ることができてとても嬉しかった。地方の大きな美術館に行くことがなかったので、広くて綺麗な建物に驚きながら「これが閉館しちゃうのかあ...」という気持ちで回っていました。行きと帰りでは低音の効いたカー・ステレオでくるりの “ハイウェイ” や米津玄師の『LOST CORNER』などを聴いて、車のノイズの中で味わい深い新鮮な音楽鑑賞をしました。全然したことないけど、ドライヴ楽しかったです。(菅家)
odol 10周年
3日はodolの結成10周年を祝うワンマン・ライヴへ。クライマックスの連続のような曲運びで、odolの楽曲の持つ洗練された世界観に浸りました。鍵盤やヴァイオリンなどを効果的に用いた壮大なサウンドと、心を覆う膜を何枚も何枚もめくった奥にある “ほんとう” を描いた歌詞と、それをさらに大切に届けるミゾベさんのヴォーカル。odolが真摯に追い求める音楽に直に触れ、背筋が伸びる思いでした。新曲 “伝えて!” も絶対聴きたい! と思っていたら図らずも2回聴くことができたのも嬉しかったです。改めて結成10周年、おめでとうございます! (石川)
びっくり×3
例えばテック系ニュースの界隈には「驚き屋」と言われるひとびとがいます。新製品・新サービス・新技術が出るたびに「すごい!これは画期的!」と言い募ってはビューを稼ぐタイプのひとびと。音楽メディアも気をつけていないといつの間にか驚き屋さん化してしまったりするので、自省を忘れずにいたいです。とはいえ実際に驚くようなことも起こるわけで、先週は3つありました、音楽ネタじゃなくて。ジョン・ホップフィールドとジェフリー・ヒントンのノーベル物理学賞受賞、デミス・ハサビスとジョン・ジャンパーのノーベル化学賞受賞、SpaceXのスターシップ・スーパーヘビーの「chopsticks catch」です。どれも最初は「まじか…」くらいしか言葉が出ないやつ。その後あふれるように出てくる言葉は、ここはスペース違いなので別のところで。そして音楽の良い知らせはぜひここ〈先週のオトトイ〉や〈OTOTOY Weekly〉をチェックしてください! (高田)
先週の特集記事
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