2020/05/18 19:30

先週のオトトイ(2020年5月18日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週金曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
今週は5曲を追加しました。

天性の歌唱力で紡がれる、独特な歌詞の世界 藤井 風 “キリがないから”
前作よりもバンド・アンサンブルに重きが置かれた極上のポップス mei ehara “最初の日は”
待望のアルバムを前に、愛と優しさに満ち溢れた1曲 The 1975 “Guys ”
異国の風に母国の湿度。日本語ロックの新たな折衷案。SaToA “river soul”
ロックの衝動の表現にはこういう方法もあるんだな CHAI “Ready Cheeky Pretty”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

「もはや夏」
全国各地で緊急事態宣言も解除され、私の住む京都でも段々と街が動き始めています。長かった自粛期間のゴールがようやく見えてきてホッとした今日この頃ですが、気の緩みも目立ちはじめて、どの範囲なら動き出してもよいものかと未だ部屋に篭りっぱなしです。いま我慢すれば夏は楽しいことでいっぱいなんて思っていたのですが、久しぶりに外に出てみると、驚くほどに季節は進んでいてもはや夏になっていました。大型フェスの相次ぐ中止に寂しさが拭えませんが、今週末京都で開催予定のサーキット・フェスが配信で執り行われる事に決まり、嬉しいこともまだまだあるなと思いました。私はスタッフとしてイベントに参加する予定で、お金がない学生の自分にでも出来ることを見つけて何かアクションを続けていければと思っています。もちろん安全第一。自宅待機の中、油断していると室内での熱中症の危険性もありますのでみなさま、気をつけてお過ごしください!(綿引)

いまのジャンプ
少年ジャンプを毎週読んでいるんですが、ここんところ雑誌単位での面白さの密度がすごいです。激密です、ジャンプ。話題の『鬼滅の刃』は確かにおもしろいんですが、他もレベルがバカ高い。オードリーばりに第二黄金期じゃないっすかね、いま。大看板『ONE PIECE』『ヒロアカ』はもちろん、中堅どころの『約束のネバーランド』『Dr.STONE』もガッツリ読み応えあって、層の厚さを感じます。そして、いまの僕の推し作品は去年はじまった『チェンソーマン』。パッションとボルテージを溢るるがままに注ぎ込んだ、とんでもない作品です。本当にすごいので全員読んでください。そういえば、この「先週のオトトイ」はジャンプ巻末の作者コメントをイメージして始まりました(笑)。なんだかんだ読んじゃいますよね、あのページ。(西田)

アベンジャーズ
この自粛期間、Disney DELUXEに登録して、いままで興味はあったものの見れていなかったMUC作品を一気見しています。もっと早くみておけばよかったと公開するほど、めちゃくちゃおもしろい。『アイアンマン』からはじまって『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』まで23作品。僕はやっと昨日『ドクター・ストレンジ』を見終わりました。あと8作品、まだまだ先は長いですがこれからどんなヒーロー達が活躍してくれるのか楽しみで仕方がないです。個人的にいまのところマイティ・ソーが好きです、かっこいい。新型コロナウイルスもアベンジャーズみたいなヒーロー達がどうにかしてくれればいいなとか考えてしまいますね。(鈴木)

パイナップル交響曲
元クラフトワークのフローリアン・シュナイダーの訃報を知ってから、クラフトワーク初期からのノイ!、さらにはそのメンバーのクラウス・ディンガーの作品になぜかハマってしまい、その後のプロジェクト、ラ・デュッセルドルフ、そして家のCDからリッピングしたデータのなかからでは飽きたらず、知る人ぞ知る日本のキャプテン・トリップから1990年代にリリースされていた、発掘・当時の新録音源までをネットを使って中古で掘り出す始末。で、気づいたんですがほとんどサブスクにはないんですね。ノイ!とラ・デュッセルドルフぐらいですかね。ディンガー参加の1st含めたクラフトワーク初期3作品は、本人たちの以降により廃盤、あとはマニアックな盤だし、レーベルの権利というよりもクラウス・ディンガー自身のプライベートな音源をといった感じだったぽいのでサブスクなどで、なかなか日の目を見ることはなさそうな。思えばノイ!も2000年代に入るまで、メンバーの仲違いが発端で廃盤状態。あれだけ歴史的な盤にもかかわらず、聴くためには高価なオリジナルLPを探すか、もしくはブートのリイシューを探すか……という。いまだったら後者がYouTubeにわりと置き換わってわりとすぐに聴けるようになっているんではと。と、高校時代に西新宿の某店でノイ!の2ndアルバムを買ってはじめて聴いたときの衝撃を思い出してみたり(たしか高校入学して少したった今時分だったはず)。ま、さまざまな理由でいまだ聴けない、今後も聴けそうもない音源ってサブスクじゃ結構あるんすよね。と、そんなこんなで、電気グルーヴ、ピエール瀧の逮捕を発端とする、いわゆるレコード会社の音源の自粛・回収問題に迫った集英社新書『音楽が聴けなくなる日』も読みはじめて、これまたまた別のルートで全く別の問題、そして「聴く機会」ということだけでいえば同じ問題。サブスクだけが唯一の音楽インフラになる怖さをふと感じてみたりもします。自分のアーカイヴとして管理する良さとサブスクの便利さ。うむ。(河村)

先週の特集記事

for the future―コロナ禍と向き合う京阪神のポップカルチャー 中編「クラブ・イベンターたちの思い」

for the future―コロナ禍と向き合う京阪神のポップ・カルチャー 後編「映画関係者の思い」

《神宿連載 第15回》初のユニット曲「Erasor」から考える“自分を変えること”

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.64 関西の溌剌、東京のハイファイ

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