2020/03/16 19:00

先週のオトトイ(2020年3月16日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週金曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。 これまでのガレージ・サウンドから、さらに表現の幅を広げた新機軸の1曲No Buses “Imagine Siblings”、約3年ぶりのソロ作品Gotch “Nothing But Love”SIRUP “Why Can't”Bearwear “The Door”Moment Joon “TENO HIRA”、の5曲を追加しました。
Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

Background Music
最近、歯医者に通い始めました。予約はネットで完結。先生は温和で優しく、説明も丁寧。治療は予備麻酔の後で本麻酔をするので全く痛くもない、施術後も問題なしという理想的な素晴らしいクリニックです。しかし、BGMの選曲が変です。初診の時はRadioheadがかかっていました。“Paranoid Android”がかかる中で診療台にあがるのは、妙な緊張感がありました。2回目はJamiroquaiがかかっていました。動く床で踊るJK(女子高生ではない)のPVを思い出してしまい、治療には全然集中できません。この先生はUKの音楽が好きなのかもしれないと思ったのですが、3回目はクラシックでした。ただ、かかっていたのは“カルメン”(TVタックルで最初にかかってるやつ)や“剣の舞”などBPMが早いものばかり。やはり気になって仕方がありません。BGMって大事ですよね。OTOTOYではNEW RECOMMENDの他にBGM用のプレイリスト「OTOTOY RECOMMEND BACKGROUND MUSIC」も公開中です。こちらもぜひ、チェックしてみてください。(西田)

ロックンロールを鳴らす意味
かつてロックが大衆音楽の主流となって以来、いま初めてロックが主流ではない時代を迎えつつある。そんな時代にロックンロールをどう奏でるかのひとつの回答が、Jurassic Boysなのかもしれない。彼らの音楽から感じとるものは人それぞれだ。カッコいい、シブい、懐かしい、……。よく言われる〈佐野元春〉のように自分のよく知るミュージシャンを思い出すこともあるだろう。その受けとめかたの間口の広さこそがロックの歴史でもある。今回、昨年ライブを観て以来ずっと話を聞いてみたいと思っていたJurassic Boysのインタヴューを実現することができた。彼らは何を思ってロックを鳴らしているのか? そのひとつの回答が、「ライヴを観た人や音源を聴いた人に『俺らが最高の気分でやっている』っていうのが伝わればいい」であり、「そして『Jurassic Boysの音楽を聴いてたら最高の気持ちになってきた』と思ってもらいたい」だった。こんな最高の答えがあるだろうか。ぜひインタヴュー記事を読んで、そして彼らの音楽を聴いていただければと。(高田)

音楽のその先の
先週末から繰り返し聴いたMoment Joon『Passport & Garcon』。すさまじい作品だ。これも日々の生活を描いた音楽でもある。想像力に揺さぶりをかける、"移民者ラッパー"と自ら称するそのテーマもさることながら、それを伝える見事な音楽的構造。とにかく強烈な印象を残すヒップホップのアルバムだ。想像力と言えば、いまの情況。ライヴの中止はアーティストはもちろんだが、その現場はPAや照明、それを撮影するカメラマンなどなど多くのフリーランスによって成り立っている。ライブハウスのスタッフもいる。公演が中止になればもちろん収入が断たれる。とはいえ、この生命が危険にさらされるこの未曾有の混乱のなかで人を集めるというのはものすごいリスクでもある。ライヴハウスはもちろん、ヨーロッパの状況を受けてということもあるのだろうけど、クラブ・ミュージックの現場もある種の混乱が生まれつつある。とにかくキツい。(河)

先週の特集記事

【第三期BiS連載】Vol.14 ティ部が深度を増した繋がりで目指すもの

The Cabins──新世代の感性が繰りなす、ジャンルレスな音楽の煌めき

僕たちの音楽を聴いて最高の気持ちになってほしい──Jurassic Boys

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.55 This is Hardcore

取材しました

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