2020/06/22 20:15

先週のオトトイ(2020年6月22日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週金曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
今週は6曲を追加しました。

儚く美しい夏の匂いがするシバノソウのアルバムから、For Tracy HydeのMav.が参加するドリーミーなこの曲を シバノソウ “water”
80年代の名曲をカバーするプロジェクトTokimeki Recordsの新作は、Wink! Tokimeki Records “愛が止まらない ~Turn It Into Love~ (feat. ひかり)”
東京の底からけだるくきこえる、サイケデリック・ダブ・ファンク Wool & The Pants “Bottom Of Tokyo”
新たな扉をあける新体制初レコーディング曲 Lucie,Too “ハミング”
UKオルタナ・ポップの新生、ハードでメランコリックでその訳の分からなさがミソJockstrap “Robert”
KEIJU、ついに発表されたメジャー1stアルバムよりヘッズ待望のメロウ・チューンKEIJU “Remy Up feat. IO”
王舟ワールドにトリップする1曲王舟 “Disco A”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

配信ライヴがすごい! でも、、
先週の16日火曜日に、わたしの大好きな大阪のバンドYMBがYouTubeにて配信生ライヴを行いました。3月に新譜『ラララ』をリリースするも、レコ発が開催できない状況で非常に寂しく思っていたのですが、和気藹々と演奏する彼らの姿を見ることができて、とてもホッとしました。今回の生配信は大阪・心斎橋にあるライヴ・ハウスPangeaの企画によるもので、このご時世に負けまいと4月にチャンネルを開設し様々な動画をアップロードしています。特に驚きなのが、有料配信にも勝るとも劣らないライヴ映像の画質と音質のクオリティーで、これを無料で観てしまってもいいものかと恐縮してしまうほどです。さらにライヴ自体の構成も配信用の短縮版というわけでもなく、YMBの他に京都の現役学生バンド・電子てろてろとCuBerryを交えた、約3時間に渡るスリーマンをそのまま配信しています。心意気に目尻が濡れてきてしまいますね。また、ライヴ配信の他には、縁あるバンド・マンたちが各々の企画動画を撮影する「りくつづき」という企画も進行中で、コンテンツとしてとても充実したものとなっています。アーカイブとして生配信のライヴ映像も残っておりますので、ぜひみなさんもチェックしてみてください! それでもやっぱり、うーん、生でライヴが観たい!!(綿引)

下北沢と京都をつなぐ
今週土曜日の6月20日(天赦日+一粒万倍日の特大吉日なんだそうです)。やついフェス、Music Unity 2020など、一つの場所だけでなく各地のライヴハウスやクラブをつないで配信というイベントが他にも行われるなか、僕は東京の下北沢LIVEHAUSと京都のライブハウスnanoを繋ぐイベント「METEONLINE NIGHT」の配信をお手伝いしていました。若いバンドマンが、京都のライヴ映像を観ながら、「あいつら、かっこいいな」「俺らもやってやろうぜ!」と気合い入れているのを観ていると、「こういうの、バンドマンだなあ」としみじみ。パンクバンドが生み出すサウンドの迫力というのはやはり凄まじく、久しぶりにライヴハウス耳鳴りに。音を浴びるという体験はライヴハウスならではだなと感じました。しかし、離れた場所をこうやって繋ぐことができるのは、インターネットだからこその強みだと思いますし、生ライヴがOKな世の中になっても配信ライヴという文化は生き続けていてもいいのかなと思います。併せて言いたいのが配信場所の下北沢LIVEHAUS、かなりいい箱です。そして、テイクアウトでも販売中のホットサンドもかなりの美味。下北沢に行った際は、ぜひ、ご賞味ください。(西田)

ひさびさに映画館へ
緊急事態宣言解除からおよそ1ヶ月。徐々に街に賑わいが出てきましたね。僕は先週末ひさびさに映画館へ行ってきました。入場時にサーモグラフィカメラで検温をしたり、前後左右に1席ずつ間隔を開けたりと、新型コロナウイルス感染予防対策をしながらでしたが、すっかりこういう流れにも慣れつつありますね。今回はTOHOシネマズで『AKIRA』の4Kリマスター版を。数年前にマンガ版は購入して読んでいたのですが、映画版を観たのは恥ずかしながら今回がはじめて。新型コロナウイルスの影響で全世界が混乱しているなかで改めて観ると、東京オリンピックの中止をはじめ、現在の世の中にシンクロする描写が多々あり、数年前には感じなかった思いも胸に生まれていた。それはそうと、32年前に上映された映画とは思えないほど、緻密な絵と、血沸き肉踊る圧巻の音楽。これは自宅では感じられない感動だったと思う。やっぱり映画館で映画を観るのは刺激的だな〜と再認識しました。ネオ東京のような混沌とした街になってしまう前に、なんとしてもいまの状況を食い止めてほしいですね。(鈴木)

髪を切りました。
髪を切りました。セルフです。You talkin’ to me?(高木)

選ぶ・選ばれるプラットフォーム
週末は配信ライヴをたくさん観ました。SUMMER SONIC 2020 ARCHIVE FESTIVALのTHE 1975。SUPERSONIC 2020に向けた美しきストーリーは見えています。あとは実現できるか。祈りたい。オンラインやついフェスのtoddle、THE HOPKINS、myeahns、みきなつみ、木下百花。みんな良かったです。私立恵比寿中学。ニワカですが心揺さぶられました。そして彼女たちはアスリートなんだな、とも。ダントツは曽我部さん。初日のサニーデイ・サービス、二日目のソロ、とんでもなく格好良く、熱いステージでした。 面白かったのはオンラインやついフェスの「タイムテーブル」の表現でした。通常であれば“会場(ステージ)”に相当するところに“配信プラットフォーム”が並んでいる。(想像でしかないけど)さまざまな事情によりフェスとしてプラットフォームを統一することは難しい、それをいわば逆手に取ってあのように表現するのはひとつの「発明」かも。そしてその表現は、個々のヴェニューにそれぞれの特徴があるように個々のプラットフォームにも特徴があり、その特徴とは主催者や観客から“選ばれる”ものだということを可視化しています。実際に今回いろいろな配信プラットフォームを“まわって”みて、その雰囲気の違いをたくさん感じました。選ぶもの・選ばれるもの。我々も選ぶ側そして選ばれる側として日々精進しないといけませんね。(高田)

スキップされた季節
OTOTOY事務所の近くに初期のラーメン・ブームを牽引した老舗「山手ラーメン」があるんですが、ひとまず先週末でその長い歴史にピリオドを打ちました。コロナウィルスの影響でしょうか。足繁く通う、というほどではないのですが、1~2ヶ月に1度は思い出したように行っていたお店ではあったので身近な店にも営業が……と。どうやら、営業を続けて欲しいという声もあり、近くの系列店が無くなり、そこに規模を縮小して居抜きで営業を再開するようです。最後に、とも思ったのですがタイミングが悪く、ついに先週末の店じまいに。行けずに終わってしまったわけです。で、前に行ったのは、アレ、そうかダウンジャケットを片手にだったからロックダウン前の2月か、3月だよな……というとはいえ、あんまり昔感もなかったのも、タイミング逃した理由にあったんではないかと。すでに2020年なんてほぼ半分まで来ているんですが、どこか春あたりは完全にスキップされたようで、狐につままれたようなそんな不思議な感覚でいっぱいです。挙げ句の果ては、アルバイトの津田さんに「前半ベストとかやらないですか?」と、「あー」と頭を抱えてしまった。もちろん、浮かぶ作品はあるんですが、これもまたスキップ感がすごく3月末あたりから5月末であまり記憶が……いやちゃんと拾っていけば聴いてた音源はその都度あるんですが。(河村)

先週の特集記事

小さな遊び場に溢れんばかりの楽しげな音を──下北沢HALFのいま

空間を生成するピアノと電子音、フィールドレコーディングの地図──原摩利彦『PASSION』

カミナリグモ、確かな「いま」を刻む8年ぶりAL

天晴れ!原宿、新たなアンセム「約束の続き」

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.69 祝・配信復活、ハイレゾで聴く電気グルーヴ・プレイリスト!

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