【ExWHYZ】Episode26 yu-ki「ここから積み重ねて、もっともっと広げていきたい」

2025年9月から<Wide Open>ツアーを開催中のExWHYZ。その個別インタビュー・シリーズが再びOTOTOYにてスタート。まず第一弾は、yu-kiが登場。MONDOGROSSO・大沢伸一とどんぐりずによるユニット、DONGROSSOがプロデュースを担当した、最新シングル「DON’T CRY」のことや、これからのことについて語ってもらいました。
DONGROSSOプロデュースのパーティー・チューン!
INTERVIEW : yu-ki(ExWHYZ)

まさにExWHYZらしいサプライズ! 突如配信された「DON’T CRY」は、神妙な面持ちで涙を流していたティザーとは真逆の超アゲアゲなパーティーチューン。今年4月5日にSpotify O-EASTにて開催されたオールナイトイベント「ExWHYZ presents CLUB Ex Vol.1」で共演したDONGROSSO(MONDOGROSSO・大沢伸一とどんぐりずによるユニット)プロデュースによる本楽曲は、これまでのExWHYZの幅をさらに広げるようなアッパーなダンスミュージックで、ツアータイトルの如く、よりオープンに多くの人たちを惹きつけていくような楽曲だ。そんなサプライズ配信のタイミングでyu-kiへのインタビューを実施した。パリピながらも真面目な彼女の言葉をお届けする。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : 大橋祐希
今までを振り返りつつ、前に進んでいく感覚も
──2nd シングル『DON’T CRY』の発売日12月10日は、yu-kiさんの誕生日なんですよね? 誕生日にExWHYZの新譜がリリースというのは、どんなお気持ちですか?
yu-ki:素敵なプレゼントをもらった気持ちです。私は、個人的に誕生日を毎年楽しみにしていて(笑)。プレゼントをもらえるし、1年の中で1番自分が主役になれる日じゃないですか? みんなからの愛をダイレクトに受け取れる日で、本当に大好きな日なんです。そんな日にExWHYZの2ndシングルをリリースできるのは、みんなへのプレゼントでもあるし、自分へのプレゼントでもある。すごくハッピーなサプライズだなって思いました。
──シングルリリース発表のティザー映像は、涙を流したり、少し意味深な雰囲気でしたが、先行配信された「DON’T CRY」は、その真逆にあるようなパーティーチューンで、びっくりしました。このサプライズ発表をどんな気持ちで準備していたんでしょう?
yu-ki:みんな、どんな反応をするのかなってシンプルにすごく楽しみでした。シングル発売のタイミングで出すコメントをスタッフさんに出す時、私自身はもう「アゲ曲」って知っていたし、誕生日リリースだから、「新曲だよ!」みたいなノリで提出したんですよ。そしたら「今は涙のティザーを出してるから、それだとバレちゃう」って言われて、コメントを書き直しました(笑)。だから余計に、みんながこの曲を聴いたときにどんなリアクションをするのか、すごく楽しみでした。みんな、きっとバラードだと思っていたと思うんですよね。
──涙の映像を撮ったときは、少し神妙な雰囲気や表情を作ったりしたんですか?
yu-ki:メイクさんが涙を作って貼ってくれて、それをつけたまま撮影しました(笑)。みんな鏡の前で切ない表情を練習して、「いい感じ、いい感じ」って褒め合いながら挑んで。
──裏側はけっこう賑やかな感じだったんですね。
yu-ki:はい。でもずっと涙をつけたままだったので、現場はすごくシュールでした(笑)。しかも笑うと涙が取れちゃうから、みんな笑わないようにしながら、ご飯を食べたり喋ったりしていましたね。
──映像を見ると、4人ともすごく大人っぽくて綺麗な印象で、すごく洗練された印象を受けました。自分たちで見てどう感じました?
yu-ki:私も「すごく大人になったな」って感じました。少し前だったら、もうちょっと幼さが出たり、違う印象になっていたと思うんですよ。いろんな経験をして大人になった今だからこそできたことが、すごく嬉しかったです。

──8月2日にLINE CUBE SHIBUYAで3周年記念ワンマン公演<ExWHYZ 3rd Anniversary Special Live 'Our Step→Future'>を行なったのも大きかったんじゃないですか。
yu-ki:そうですね。アニバーサリーみたいなライブをみんなでやるのが初めてだったので、3周年をハッピーに迎えられたことが、この先の勢いづけになったんじゃないかなと思います。
──チケットも早い段階でソールドアウトした状態で臨んだ1日でしたが、振り返ってみてLINE CUBEはyu-kiさんにとってどんなライブになりましたか?
yu-ki:すごく楽しかったです。でも、本番前、急に不安に駆られて。満員で、しかも大事な日だからこそ、変にプレッシャーがあって。直前にmayuちゃんに「私、上手に歌えないかも……」って連絡したんですよ。そしたら、mayuちゃんが長文で親身に返してくれて。そこで自信がついたというか、「やってやるしかない!」って思えたんです。そういうメンバーの支えもあって、あの日はステージに立てたなって思いますね。しかもセットリストが、初期の曲から今までの流れを辿るような構成だったので、ライブをしながら今までを振り返りつつ、前に進んでいく感覚もすごく体感できて。本当にいい日になったなと思います。

──不安に駆られていたというのは意外です。
yu-ki:変に考えすぎていたのかもしれないし、気負いすぎていたのかもしれない。でも、mayuちゃんやメンバーはいつも的確なアドバイスと、私が欲しかった言葉をくれるんです。長年一緒にいるからこそわかってくれている感じがすごくあって嬉しかったですね。
──ちなみに、安心できた言葉ってどんなものだったんですか。
yu-ki:「今できないことはできないんだから、もうしょうがないよ」っていう感じの言葉でした。私が、現状と理想のバランスを自分の中でうまく見つけられてなかったんです。でも、その言葉を聞いて、できないならできないなりに練習するしかないんだって、気持ちがすごく軽くなりました。
──これだけ長く練習を積み重ねてステージにも立ってきて、それでもまだ理想と現実のギャップを感じることがあるのも意外です。理想のハードルが高いところがある?
yu-ki:うーん、理想が高いというか、「もっとこうしたい」っていう気持ちが自分の中でどんどん大きくなっている感じですね。それに、他のメンバーがどんどんキャラを立たせてきているからこそ、自分も埋もれないようにしなきゃ、ちゃんと確立していかなきゃっていう気持ちが大きいです。
