yukaD、ベッドルーム・ミュージックから外へ飛び出したThis is ポップな2ndアルバム!!
オストアンデル解散後、拠点を沖縄から東京へ移し、独自のペースで活動してきたyukaDが、自主レーベル"yukaD-label"より2ndアルバム『yukaD in the house』をリリース!! 曽我部恵一主宰のROSE RECORDSからリリースされた1stアルバム『Exhibition』とは打って変わって、ほぼ生演奏による作品となった本作は「シンプルでポップなアルバムにしたい」と仲間に声をかけて制作された懐の深い作品。サポートには、15年来の友人「グッドラックヘイワ」の伊藤大地、野村卓史、コーラス隊にSF、tea(ex.オストアンデル)、創作ユニット「ピンクじゃなくても」が、エンジニアには風間悠子が、マスタリングには前作同様に山本アキヲが参加している。アートワークはベースでも参加している宮永匠が担当。OTOTOYでは、まとめ購入のお客さまに特典音源2曲をプレゼント!! そして、yukaD本人へのメール・インタヴューとともにお送りする。
OTOTOYのみのボーナストラックつき!! 2ndフル・アルバムを配信中!!
yukaD / yukaD in the house
1. エルビスのあとに
2. 君はDancingQueen
3. そんな夜に
4. うみ
5. 日帰りでいい?yukaD in the mix?
6. On the corner
7. イザベル
8. そっとセレナーデ
9. サンダーがやってくる
10 ハローボンジュール(※アルバムまとめ購入のみ)
11 旅は恋のはじまり(※アルバムまとめ購入のみ)
【配信形式】
alac、flac、wav 単曲 216円 / アルバム 2,000円
※「ハローボンジュール」「旅は恋のはじまり」はアルバムまとめ購入のみの特典となります。
INTERVIEW : yukaD
前作『Exhibition』より約1年半、yukaDが2ndフル・アルバム『yukaD in the house』を完成させた。彼女が立ち上げたレーベル「yukaD-label」からリリースされる記念すべき本作は、サポートに古くからの友人だけでなく、SFやostooandellのメンバーも集結し、ほぼ生演奏でレコーディングされている。人柄を表す透き通った優しい歌声、留まることのない綺麗な旋律に加え、彼女を支える演奏と相まって、ポップさの中に人間味ある温かい懐かしさも感じることができる良作となっている。そんな本作はどのようにして完成したのか? メール・インタヴューでyukaDに迫った。
インタヴュー & 文 : 玉澤香月、西澤裕郎
聴き手が飽きないように、でも全部つながっているっていうアルバムにしたかった
ーー今回のアルバムは、前作のようにyukaDさんが全て1人で作詞・作曲をしているんでしょうか? また、演奏は今回のメンバーにサポートしてもらう形で作られたのでしょうか?
yukaD : ベーシックな作詞・作曲はできていて、頭の中にあるバンド・サウンドを形にしていく作業は、みんなとやっていきました。(伊藤)大地くんには伝わりやすいように私の方で叩いたデモを渡したり、野村卓史さんとは、ギターから鍵盤に変換する作業の中でアレンジのお手伝いをしてもらいました。
ーー今回、昔から結びつきの強い、気の知れた方々をサポートに向かえることによって、またバンドを組みたいと思うことはありましたか?
yukaD : そうですね、バンドっていいなーって思います。1人で演奏するよりも断然バンドの方が好きです。上京してずっとSFでギターを弾かせてもらっていますけど、それもバンドが好きだからです。
ーー自主レーベル「yukaD-label」の初作品が完成したことにより、レーベルの今後の展望や具体的にどういうことをやっていきたいと思いましたか?
yukaD : とりあえずは今作品をきちんとリリースまで持って行くっていうのがテーマだったので、今後のことはこれから考えます。元々執着心があまりないし飽きっぽいから、「がんばって続けるぞ! お金儲けするぞ!」っていうより、向いてなかったらやめよう、くらいの気持ちでいます。続いたら続いたで、いいしね。ただ、企画してリリースに至るまでのプロセスがお祭りみたいでおもしろかったので、1年に1回くらいはやってもいいかなって思ったり。さーどうなるでしょうか。
ーー前作の『Exhibition』は「ostooandellでもなく、SFでもない、yukaDさん自身の全てを注ぎ込んだ作品である」とおっしゃっていましたが、今作のサポートにそれぞれグループのメンバーを迎えたことについて、どのような心境の変化があったのでしょうか?
yukaD : 『Exhibition』を制作したあとに、このままベッドルーム・ミュージック・ミュージシャンでいるのか? って向き合ったときに、なんとなくバンドのサウンドが恋しくなったのかな。あ、自分の曲でね。東京に出て来てから少し家にこもるようになっていて、あーなんかなー、このまま死んで行くのはいやだなーと思って。なので去年の暮れあたりから、まずはいろんな人に会うこと、話すことから始めた気がします。ソロのライヴも断っていたのですが、人に会うためにやったり。そうすることで、少しずつ気持ちが外へ向き始めて、そうしたら出てくる音楽が変わっていきました。必然的に頭の中で鳴ってる音もバンド・サウンドになっていったので、思い切ってまずは伊藤大地くんに連絡をとって、ちょっと叩いてくれないかなって伝えました。彼がOKしてくれて、今作品はすべてそこから始まりました。
ーー前作と変わって、バンド色の強い楽曲や、アコースティックやカントリー、ダブステップ、ヒップホップのような楽曲まで、ポップの中でも多彩で、聴いている人をワクワクさせるような要素が多い作品だと思いました。その多彩さをまとめる上で心がけたこと、苦労をしたことはありますか?
yukaD : 音楽を作る上で苦労したことは特にないです。みんなが参加してくれるっていうのが決まってから、なんとなくそれぞれのパーソナリティに合った(演奏スタイルっていうか)曲を意識して作ったかな、っていうのは何曲かあります。あとは前作が打込みのリズムだったので、今作は生のビートに乗せて歌うたのしさとか、それにのせる「言葉の配置」とかおもしろかったかな。ウワモノの楽器はほんと少ないですし、その分ピアノがきれいに出て来たり、コーラス・ワークが際立ったりとか。あまりジャンルどうこうって考えてなくて、こうなっちゃった、って感じです。聴き手が飽きないように、でも全部つながっている、っていうアルバムにしたかったです。
今まで恥ずかしがって使わなかった「言葉」を使った
ーー今作からyukaDさんの楽曲に出会った方々に向けて、特にこの曲のここに注目して欲しいというところはありますか?
yukaD : んー、みんなの演奏ですかね。私はほとんどギター弾いていませんが(笑)、特に野村さんの鍵盤がなかったら、このアルバムは完成していませんね。ほんとすごいと思います。
ーー他の楽曲は生演奏の中、「日帰りでいい~yukaD in the house~」でリズムを打ち込みにしたことについて、何か理由はありますか?
yukaD : これは前にCD-Rで販売したときに反応がよかったので。もう一度ミックスし直したりして。全曲生楽器でもよかったけれど、「打込みも好きなんです」っていう気持ちであえて入れました。下手っぴだけれど…。この曲はいつか生音バージョンを録ろうと思っていますし、ライヴではバンド演奏なのでたのしいです。
ーー「日帰りでいい~yukaD in the house~」は、ostooandellやSFでの活動を通した、yukaDさん自身の等身大の「今」のように感じました。この曲に対して、どのような想いを込めたのか教えていただけますでしょうか。
yukaD : 先行シングルでも販売したんですが、アルバムは別バージョンがいいなと思って。単純に、アルバム全曲や前に作った曲の歌詞を引用してストーリー風なものができないかなと思って。そしたらおもしろいのができたので、よかったーっていう感じです。2分近くリズムに合わせて語るっていうのは、初めてだったのでそれもおもしろかったです。アルバムの曲は1曲1曲独立しているけれど、全部つながっているんだっていう証明みたいな感じでもあったかも。
ーー今作では打ち込みとは違った音の温かみや、色が増したと思うのですが、歌詞については、どのようなことに留意して書いていったのでしょう?
yukaD : 今まで恥ずかしがって使わなかった「言葉」を使ったり、聴き手に伝わりやすいような言い回しにしたり、っていうのとかちょっとだけ意識したような。
ーー1stアルバム『Exhibition』に収録されている「パンとワイン」と今作の「エルビスのあとに」「日帰りでいい」に盛り込まれている「パン」と「ワイン」という単語には、何かしらの思い入れがあるのでしょうか?
yukaD : 特にないですね。たまたまメロディとマッチしただけだと思います。あとはビールがあまり飲めなくなって、ワインを飲むようになったからかなー(笑)。「エルビスのあとに」は「パンとワイン」から引用して、「日帰りでいい」はどっちからも引用した、っていう感じで。同じ言葉を何回使ってもいいですしね。ルールなんてないのだから。
ーー沖縄と東京は距離的には離れていますが、yukaDさんにとって結びつきの強い場所だと思うのですが、それを表現したという曲はありますか?
yukaD : 意識して表現した、っていうのはありませんが、沖縄にいる大好きな人たちの事は常に思っているので、それが出てる曲はあるかもしれませんね。「そんな夜に」の〈もう会えないかもしれない〉ってのは特に。そんな気持ちかな。さびしがりやだから(笑)。
RECOMMEND
yukaD / Exhibition
元ostooandell(オストアンデル)のヴォーカル、yukaD(ユカディ)による初のソロ作品がROSE RECORDSよりリリース。多くのリスナーを魅了してきたあの透明な歌声と、類い稀なポップセンスを十二分に発揮した作品です。
ostooandell / ostooandell
OTOTOYでpower pushしていたostooandellに火がついた!! その反響は、Twitterやブログ等様々! 編集部でも大人気。早くも今年注目バンドとなった彼女達の素の顔を覗くために、下北沢インディー・ファンクラブで上京していた彼らに直撃インタビュー。素直に織りなすこの純粋な音が、どこから生まれて来るのかが垣間見えるインタビュ—内容は、全力で応援してしまう程に眩しい!! OTOTOYが今一番プッシュするostooandell。もう一度じっくり聴いて下さい。病み付きになること間違い無し!
曽我部恵一 / 氷穴EP (24bit/96kHz + 5.6MHz dsd)
富士山麓にある“氷の洞窟”(鳴沢氷穴)にて、曽我部恵一が5曲入りの新作EPをレコーディング。KORG「MR-2000S」を使い、デジタル・フォーマットの最高音質とも言われるDSDで録音された本作は、解けた氷がしたたる音が聞こえてくるほど、繊細な音まで記録している。収録されたのは、4曲の新曲に加え、近田春夫のカヴァー「若者達の心にしみる歌の数々」。本作の購入者には、曽我部恵一がデザインした歌詞ブックレット(PDF)が付属。
LIVE INFORMATION
ホニャララExpress 1号
2014年12月21日(日)@岡山県 蔭涼寺
出演 : 赤い靴 / グッドラックヘイワ / yukaD
yukaDです。2ndアルバムリリースパーティーします! ~東京編~
2015年1月17日(土)@渋谷7th floor
出演 : yukaD(ex.オストアンデル)with 濱本大輔・野村卓史・服部将典 / SF
yukaDです。2ndアルバムリリースパーティーします! ~沖縄編~全員集合~
2015年2月9日(月)@那覇市OUTPUT
出演 : yukaD(ex.オストアンデル)with 伊藤大地 野村卓史 / SF / tea (ex、オストアンデル)etc
PROFILE
yukaD
2001年から約10年にわたり、ロック・バンド、ostooandell(オストアンデル)でギター・ボーカルをつとめる。
2011年、活動拠点を沖縄から東京へ移し「yukaD」名義でソロ活動をゆっくりスタート。
2013年5月、曽我部恵一主宰のROSERECORDSよりソロ1stアルバム『Exhibition』をリリース。『Exhibition』はその月のタワレコメンに選ばれ、静かな脚光を浴びる。
2014年6月、CCC RECORDSより、ランタンパレードとのスプリット7inch「夢を見るジャンキー」をリリース。
2014年11月 12月3日リリース予定の2ndアルバム『yukaD In the house』に先がけて、「君はDancing Queen」を含む3曲入りシングルを自主レーベル「yukaD-label」からリリース。