銀杏BOYZの高画質ビデオ・クリップ「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を発売します。
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は、ビッグコミックスピリッツで2005年から2008年6月まで連載されていた花沢健吾による漫画作品。20代後半の妄想ばかりの駄目男を描き、2000年代に生きる若者達の共感を獲得し、大きな反響を呼んだ。
2010年1月30日(土)からは、原作の大ファンを公言するのボーカル峯田和伸を主演に向かえ、映画化され公開される。今回配信されるこのビデオ・クリップは、その映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の主題歌。峯田和伸自身がディレクションし、1000人もの男性に、夢や欲望等の本音を語ってもらった超問題作。の楽曲とあらん限りの叫びにのせて、秋葉原や池袋の都会の風景をバックに映し出された彼らの姿は、観る者になんらかのメッセージを残すはずだ。
このビデオ・クリップは、ただのプロモーション・ビデオではなく、渾身の『作品』。ototoyでは、本作を出来るだけの高画質で鑑賞して頂きたいと思っています。
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【asfファイルとmp4ファイルについて】
・Windows標準のWindows Media Playerをご使用の方 → asfファイル(WMV8)
下記のmp4ファイルの方が効率の良い圧縮のされた動画ファイルです(内容は同一)。Windows環境でmp4ファイルを再生できる方は、mp4ファイルのダウンロードをオススメします。GOM PLAYERやmplayerなどの対応プレーヤーを使用するとWindowsでもmp4ファイルを再生できます。
・mac標準のQuickTime Playerをご使用の方 → mp4ファイル(H.264)
【高画質ビデオ・クリップ購入者特典】
ビデオ・クリップを購入した方には、もれなく特典のオリジナル・ジャケット(709px×709px)をプレゼント。また変換の手間を省くためにiPhone、PSPに転送してすぐ見れるm4vファイルもプレゼントします。
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2年ぶりのニュー・シングル『ボーイズ・オン・ザ・ラン』text by 西澤裕郎
通算4作目のシングル作品。峯田和伸本人が主演する映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の主題歌である。『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』、『DOOR』という大作を同時発売したのが2005年の1月だから、約5年の月日が経っている。その間、峯田は映画などの映像作品に出演したり小説の執筆をしたり、本業以外の活動が目立った。音楽活動でも峯田和伸とチン中村(ギター)は男女混成6人組のユニット、敏感少年隊を結成したり、芸人板尾創路の作曲・プロデュースをするなど、以外の作品活動が目立っていた。
それに対し、雑誌『Quick Japan』では銀杏特集が組まれるなど、周囲からの期待や評価は上昇していく。しかし彼らは外部の動きとは関係なく、として大きな動きを見せることはなかった。それは前身バンドGOING STEADYが、周囲の過度なプレッシャーに対して真っ正面から音楽で応えたために傷つき、解散にまで至ったことも原因にあるのかもしれない。の2枚のアルバムはGOING STEADYに対する落とし前であり、だからこそGOING STEADY期の楽曲が多く収録されている。そう考えると、『あいどんわなだい』に始まるシングル作品が本当の意味でののスタート・ラインである。
これまでのシングル作品から読み取れるのは、表現方法に遊びがあることである。同時期に峯田和伸が『hon-nin』(季刊誌)で連載していた小説のタイトルにもなっているシングル『あいどんわなだい』や南沙織のカバー曲を収めたシングル『17才』が映画「俺たちに明日はないッス」の映画主題歌で起用されたりと、以外の作品に繋がる余白を残している。それは今作『』にも言えることで、この曲を聴いたリスナーが漫画を読み、映画に興味を持つなど、音楽に留まらないリンクが張り巡らされている。1000人の男子に夢を語らせ、それを繋ぎ合わせたプロモーション・ビデオもリンクのひとつであろう。実際、PVであるがドキュメンタリー風のコメントがことさら強調され、楽曲と映像の中でしゃべる男たちのコメントが混在している。それはが音楽だけを表出するバンドではなく、それ以外の表現方法も含めて活動するバンドであることを物語っている。だから映画に出演することも小説を書く事も、課外活動というよりもの活動の一環と言ったほうが的確なのかもしれない。
峯田和伸は、人並みはずれた情熱を持ち合わせた人物だ。それだけに、音楽だけに情熱をつぎ込むことで周囲と衝突し、バンド自体をすり減らす危険性と隣り合わせにいた。しかし約5年かけてその熱を映画や小説などにも見いだすことで、うまくバランス関係を保とうとしているようだ。現在アルバム制作を進めているとホームページ上で公表されているが、シングル作品4枚を通過して完成するであろうアルバムこそ、本当の意味でのデビュー・アルバムとなる。我々も焦ることなく、まだ見ぬ作品を待とうではないか。
(text by 西澤裕郎)
峯田和伸主演 映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』公開情報
原作 : 花沢健吾(小学館 ビッグスピリッツコミックス刊)
監督・脚本 : 三浦大輔(劇団ポツドール/岸田國士戯曲賞受賞)
出演 : 峯田和伸 黒川芽以 YOU リリー・フランキー / 松田龍平 小林薫 ほか
2010年1月30日(土) テアトル新宿、シネセゾン渋谷にて公開スタート!!
以降、愛知伏見ミリオン座、大阪テアトル梅田、兵庫シネ・リーブル神戸他、全国順次公開予定
銀杏BOYZ PROFILE
2003年1月、GOING STEADYを突然解散させた峯田和伸(ヴォーカル/ギター)が、当初ソロ名義の「銀杏BOYZ」として活動。のちに同じくGOING STEADYの安孫子真哉(ベース)、村井守(ドラム)と、新メンバーのチン中村(ギター)を加え、2003年5月から本格的に活動を開始。2005年1月にアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」と「DOOR」を2枚同時発売し、続くツアーやフェス出演では骨折、延期、逮捕など多くの事件を巻き起こす。2007年にはメンバー自ら編集に参加したDVD「僕たちは世界を変えることができない」、シングル「あいどんわなだい」「光」を発売。2008年にシングル「17才」を発売。ヴォーカル峯田は「アイデン&ティティ」「色即ぜねれいしょん」」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」など映画出演も多数。
- official website : http://www.hatsukoi.biz/
- 峯田和伸 インタビュー on ナタリー : http://natalie.mu/pp/gingnangboyz02
銀杏 NEWS!!!
ototoyでは、12月中頃に村井守(ドラム)とあっと驚くアーティストとの対談を掲載予定です。お楽しみに!