
OTOTOYが一押しするkilk recordsが、2012年の夏以降となるフリー・ダウンロード・サンプラー『kilk Sampler 2013 New Artists』をリリースする。毎回大好評のkilk records samplerの2013年1発目のコンピレーション・アルバム。2013年にkilk recordsが注目する新人アーティストの楽曲を収録すると共に、インタビューも掲載するので、一緒にチェックしてほしい。
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7人の新人アーティストが集結したフリー・サンプラー
VA / kilk Sampler 2013 New Artists
【参加アーティスト】
Ajysytz / urbansole / Glaschelim / AUDIO BOXING / köttur / Marrybelle / arai tasuku
artwork : kiloglams
去年の夏に発表されたコンピレーション・アルバムも要チェック!
VA / kilk records sampler summer 2012
【参加アーティスト】
Aureole、cellzcellar、Tie These Hands、nemlino、bronbaba、Manuok、Meme、Stripmall Architecture、Yagya、Speaker Gain Teardrop、虚弱。、Glaschelim、Hydrant House Purport Rife On Sleepy、Lööf、Gamine
artwork : 武田政弘(OTOnO)
>>>kilk recordsの配信タイトル一覧はこちらから
歴史的建造物を貸し切った音楽フェスを開催
kilk records presents「ヒソミネの祭典」
2013年3月17日(日)@横浜都市創造センター(YCC)
開場 / 開演 : 16:00 / 16:30
料金 : 前売 3,500円 当日 4,000円 (ドリンク代別)
出演 :
【LIVE】Aureole(with string ensemble)/ 石橋英子 / 加藤訓子(plays Steve Reich) / haruka nakamura / Merzbow(photo by Laurent English) / Magdala(Cocoon Orchestra) / Anoice (duo) / Meme / Loof / chihei hatakeyama / Ajysytz / sleepland
【LECTURE & THERAPY】衣川信之(夢実現化のアーティスト) / ハチスノイト(ヒプノセラピー)
【ART】HYPHEN / Natsuki Ruri / Miho Sadogawa as Erotic Dragon / はしながようこ / ぬのこ / FANATIC TATTOO 恵華 / カンノエヅ
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INTERVIEW : 森大地、arai tasuku、山口昇、五阿弥瑠奈、köttur
「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い」。そうした強いテーマを掲げ、野心的な気持ちと行動力で駆け抜けてきたレーベル、kilk recordsが、2013年に設立3年目を迎える。主宰者の森大地は、一貫して既存の音楽業界のあり方に疑問を投げかけ、自分の歩む道を信じて突き進んできた。その姿勢は3年目となる今年も変わることがなさそうだ。
そんな森が、2013年にどのような展望を描いているのか。2013年にリリースされる予定の新人たちから代表4名を招いて座談会を行った。OTOTOYでは恒例となったkilk records samplerを聴きながら、「kilk recordsの逆襲」に期待を膨らませて本文を読んでほしい。
インタビュー&文 : 西澤裕郎
地味なバンドを当たり前のようにフェスに出したい(森)
——kilk recordsは設立3年目を迎えました。かなり重要な年になると思いますが、レーベルとしてどういう活動をしていこうと考えていますか。
森 大地(以下、森) : 今日集まってもらった4組や他のキルク・アーティストにも共通しているのは、音楽自体に精神を揺るがすような力があることなんですね。その上で決心したのは、刺激的な路線を強調してウケを狙うのは一切よそうということなんです。
——刺激的なこと?
森 : 要するに、音楽じゃない部分で意図的に刺激的に見せるのはやめようと。おそらく、レーベルをやっている人は、ニュース性を重視した方がウケがいいし、売れるってことに当然気付いているんですね。僕もやっぱりそういうふうに思う時があったんですよ。それって90年代後半の音圧合戦と同じで、最初聞いた時に耳を引くような派手さを重視してコンプかけまくって音圧をどんどん上げて、結果本来の楽器の鳴り、音の空気感や緊張感が分からなくなってしまう。それと一緒で、本当の音楽の良さには目がいかなくて、表面的なことにばかり目がいきすぎるんじゃないかって。だから、2013年はそういうことを一切せずに本当の音楽の勝負をしたいと思ったんです。
——それに対して4名は、「いや、どんな手段でもいいから自分たちのことを広めてくれよ」っていう反論はないですか?
山口昇(Glaschelim / 山口) : いや、その話を聞いた時に素晴らしいなと思いました。俺はコネも何もない状態で音楽をずっとやってきて、今でも1人の状態からどこまで出来るかと思ってやっているので森君と同じ感覚を持っています。本当に3年待ってよかった。ものすごく頼もしいです。
arai tasuku(以下、arai) : 私は、森さんがそこまで言うなら乗っかっていこうかなと思います(笑)。森さんとは普段、必要なことだけをやりとりするような感じなんですけど、作品や音のやりとりを通して、森さんの武器になりえるような強い音楽を作っていこうと思います。

——kötturさんはどう思いますか?
köttur : そう言ってもらえると安心します。私はかっこいいバイオグラフィーがないので、音を聴いた上で話題性が作られていくことはすごくいいなと思います。話題性といった余計なことを考えずに音楽を作っていいんだなと安心しました。
五阿弥瑠奈(Ajysytz / 以下、五阿弥) : 確かに、こんなに可能性がある時代だから、マルチにツールを使いこなせるということはとてもいいことだと思います。ただ、希薄化してしまう。つまりエネルギーが分散されてしまうというのが最近の悩みなんです。マルチであることはいいけど、作品の中に必要なものを集約をして、リスナーには隠す位の方がいいのかなって。カーテンを開けて中を覗いてみると、集約された才能があるというほうが説得力のあるものが出来る。Ajysytzというバンドは、その点で右往左往してしまったんですが、この話をきっかけに作品で勝負をしたいとすごく思いました。
——音楽を作ることだけに集中できるというのは本当に貴重で理想的な環境ですね。
森 : レーベルを経営する以上、リリース時に「ある程度売れるか」を考えてしまうんですね。それがいつの間にか初心を忘れて「ヒットを出すにはどうしたらいいか?」となってしまう。ヒットを出す出さないということに一番力を入れなければならないのであれば、僕はレーベルをやる意味がないんです。「売れると思うから出す」ということは抜きに、単純に「これがメチャクチャいいと思うから売りたい」ということを重視すべきだと思うんですよ。このままボーッとしていたら、そういう方向に行きかねないと思い直し、2013年はkilkも自分のバンドも音楽で勝負しようと思ったんです。

——なるほど。一方で、どんなにいい曲を作っても、聴いてもらえなければ何も始まらないという意見もあると思うんですね。「いい曲を作ったから気付いてもらわなきゃ」という現実と、「いい物を作ることに集中したい」という間での葛藤もあるんじゃないですか。
森 : もちろん音で刺激を伝えるのはいいと思うんですよ。だけど、音楽じゃない部分に比重を置きすぎるのは違うと思う。以前は自分のレーベルをきっかけに、マニアックな音楽を聴いてくれるような「架け橋的存在」になろうとも思っていたので、正直過激な売り方もありかなと思っていたところはありました。でも長い目で見れば、一つのレーベルやアーティストで架け橋になったら、バランスが悪くなります。架け橋だったつもりが、単なるいいとこ取りになってしまう。うちの役割は、オリジナリティがあって音楽自体が心に入り込む、感動を呼べる音楽を届けること。それこそホームページに書いてある「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い」が根底にあります。だとしたら、刺激的な売り方をしたから売れるというのは、最初はいいけれど、結果的に音楽自体が駄目になっていく。そういうことを考えていたら、「刺激的なやり方で売っていこうぜ」というインディーズの過熱化した対決にうんざりし始めたんです。
——たしかに、価値観を変えてしまうくらいの音楽との出会いや、音楽そのものの素晴らしさを伝えたいということを、森さんは一貫して訴え続けてきましたよね。
森 : 刺激的なバンドばかりがフェスやライヴに出たりしているんです。言い換えれば「大衆の心を掴む面白いパフォーマンスをしてるんだから」ということなんですけど、もちろん僕もそれは分かります。ただ、それって閉鎖的な文化を作っているだけなんじゃないかとも思うんです。刺激的なことをして若い子が「かっこいい!」と憧れるのの繰り返しではなく、本当にいい音楽を広めることで音楽業界を発展させたいという思いがあります。大きいフェスに、いわゆる「今の世間一般で言うところの」地味なバンドを当たり前のように出したいんです。だから刺激対決にならないフェスやシーンが出来上がればいいな、と思っています。
——ちなみに、そういった刺激から離れようと思うきっかけがあったんですか?
森 : きっかけはAureoleをリリースしたことですね。もちろん気に入っているアルバムなんですけど、うまく伝わりきらなかった気がして。あとは業界の色々な力関係や裏側、色々な積み重ねや蓄積を経て、「孤立しようが独自の路線を行こう」と思いました。3月17日のkilk records presents「ヒソミネの祭典」もそういう所を突き詰めたメンツになっています。今回のフリー・ダウンロードも正にそうですね。このサンプラーを聴いて好きじゃない人は、うちのレーベルを好きじゃないと思うんです。
一同 : 笑。

森 : 今まではそういう人達にも分かってもらえるようにしたかったんです。でもレディオヘッドやビョークだって、分かりやすくはない音楽だけど、結果を残して日本のフェスでも当然のトリを飾ってるじゃないですか。だから、音楽さえ本当に良いものを作って、それをありのままに上手く伝えることが出来れば、派手で刺激的な面を見せなくてもインディーシーンを変えるくらいのファンを獲得できると思うんですよね。だって現にフジロック大トリで超満員にできるほどの人数が日本に存在してるわけじゃないですか。だから音楽自体で本当にやりたいことをつきすすめればいいかなって。むしろ、そういった見せ方が足りないのではないかって反省をしたんです。例えばレディオヘッド・ファンの中で「邦楽は所詮、日本の音楽産業に特化しただけのJ-POP的音楽」みたいな先入観から邦楽はほぼ聞かないって人はけっこういると思うんですよね。これからはその辺の考えを覆すべく、自分のバンドの音もさらに洗練させていくつもりですし、レーベルもそうしていくつもりです。ただ日本人であることのアイデンティティーは残した上での音というのもとても大事なので、当然残していきますが。
——全員に気に入ってもらうのではなく、自分達のやっていることを気に入ってくれる人にとことん見せていけば、その外側にいる人にも伝わっていくんじゃないかということですね。
森 : そうですね。繰り返しですが、「日本のJ-POPリスナーにも分かりやすく」みたいにやると中途半端になってしまって何も変わんなかったのかなって思うんです。その辺から変えようと思います。もちろん、そうじゃないやり方で既にやっているレーベルもたくさんあります。でも「音楽産業自体を変えてやろう」っていうのとは無縁の、好きな音楽だけをひっそりとやっているレーベルとかに限られているんですよね。言うまでもなく、そういうレーベルもそれはそれで素晴らしいですが。
作る人と聴く人の一対一の対話だと思う(arai)
——森さんの方針がはっきりして、3年目のkilk recordsの方針がはっきり見えてきましたね。逆に言うと、アーティストの皆さんは、言い訳が出来ない中で、良い作品を作らなければというプレッシャーもあるかと思うんですね。2013年にリリースを控える中、今の話を受けてどのような作品作りをされていこうと思いますか?
五阿弥 : 頑張り方を変えるというか。自分達が本当にいいと思う物をクオリティ高く作りきる、という方向にシフトしたいなと思います。あと、Ajysytzは今まで映像とコラボしてきたんですが、それを経てだいぶサウンド・トラック感が出てきました。単にポップな曲だとかバンド・サウンドの曲ではなくて、サントラを聴いてるような、映画音楽のような曲を入れてもいいんじゃないかなとか、今まで自分がイメージしてきたアルバムとは違う試みをしたいと思っています。Ajysytzは自分たちの造語でシネマティック・エレクトロニカと名乗って映画の主題歌やSEを作ってきたので、そういう効果音を作ってきたことを自分達のバンドに反映していければと思います。そういう意味で生命力に溢れたサウンド・トラックのようなアルバムを作りたいなと思いました。
köttur : インディーの中には、ロックやエレクトロニカ、ポスト・ロックとかそういった小さなコミュニティーはいっぱいあると思うんですけど、それぞれが違うコミュニティーのものを取り入れたらいいなと思うときがあるんです。そういう小さなコミュニティーの人たちが一つになれるような、聴いた時に体の底から感情が湧き出るような音楽を作っていけたらいいなと思います。

arai : 今まではネットで配信したり、映像作品とか映画とかコンテンポラリー・ダンスとか色々な活動をしてきたんですけど、一つのアルバムとしてメディアに露出するのは初めてなので、シーンがどうということは森さんに任せて、「水を飲むように」じゃないですけど不純物を排出するかのように、自然に音楽を作っていきたいです。音楽って、作る人と聴く人の一対一の対話だと思うんです。聴く人に世界観を伝えたいというよりも、聴く人の中にある何かしらの妄想に刺さる音楽を作りたいです。その人の中にある大切なものを思い浮かべるために使える針のような、刺さる音楽を自然体で作りたいです。
山口 : 基本的には何も考えてないです(笑)。 自分がいいと思う基準をいつも設定して、自分が満足出来る物だったら人が気に入らなかろうが関係ないんです。そういうスタンスなので何も考えてないです。ライヴも「宇宙」というテーマで考えてやっていることが多いんですけど、今日は深海かなと思ってライヴをしたら、お客さんに「深海みたいでした」って言われたときがあって、「あぁ、伝わるんだ」って思ったんです。自分が一番やりたくて、素直に出したものであれば、聴いてくれた人には伝わるんじゃないかなと思います。要するにマイペースでやっていけたらと思います。

——みなさんは音楽に対してのヴィジョンがちゃんとあって、こうしていきたいというスタンスがあるので、あとは森さんが自由に制作してもらう場を作るだけですね。
森 : そうですね、今年は「kilkの逆襲」ですね。
——「kilkの逆襲」っていうと、去年まで攻め込まれていた感じですね(笑)。では最後に、森さんから4人を紹介していただくとともに、期待することを教えてください。
森 : tasuku君は器用な変わり者です。tasuku君は音楽的に突き抜けていいと思います。多分、自然と突き抜けてくるだろうけれど(笑)。「arai tasukuがここまでやりきりました」というのが出てきたら、すごい作品になると思います。これ以上出来ないよって位の方がいいんじゃないかな。彼は制作スピードが速いのが素晴らしいんですが、通常3日で終わるものを3ヶ月かけたらどうなるのかなって。とことん一つの作品に全てをつぎ込んだら、相当な物が出来るんじゃないかなって期待しています。
arai : ありがとうございます。がんばります!

森 : Glaschelimは、このバンドをやる前の初期段階から音楽を聴いていますが、独創的ですごいんです。山口さんとはレーベルやる前からの知り合いですが、初めて、自分の曲じゃない曲を演奏してみたいなと思わされた人です。ギタリストとしてもすごいですが、曲も独創的で、もっと評価されてほしいんです。4、5年聴いているから自分のバンドのことのようでもあります。Aureoreをリリースして、ある程度の評価が返ってきたときに、「Glaschelimも出せば絶対評価される」と確信したんです。もうすぐ完成か、という所でゼロになったりしてようやく今年完成するので、そういう意味じゃ制作期間3、4年の大作ですね。
山口 : 音源だけでなくライヴでもそれを証明したいですね。
森 : 千代ちゃんは22歳とは思えない位歌が凄くて器用なんです。「私は歌えなくても音楽をやり続けるわ」ってインタヴューでBjörkが言ってたのを見たことがあって、千代ちゃんもそうだと思うんです。歌にピック・アップされがちなんですが、歌抜きにしてもすごい。千代ちゃんも前作と最近の作品を比べると成長しているので今年出す作品も相当よさそうです。千代ちゃんも世間に正しい評価を貰って認知されてほしいです。
köttur : ありがとうございます。がんばります。
森 : 瑠奈さんは、歌、声自体に力があるんです。Ajysytzの曲は自然なよさというか、言葉では説明できないけど、人の耳を止める力があるんです。理由は色々あるんでしょうが感覚的に止まる。多分、音楽好きならみんな耳が止まるんじゃないかなと思います。僕の予想だと結構な評価が帰ってくると思います。今貰ってるデモも、僕の中では出来上がってる位良いものなんです。正直、あまり新人は増やさない予定だったのにその誓いを速攻で破らされるバンドだったので、Ajysytzは1年後にはインディー業界で名前を普通に知られている存在になっているはずです。

——森さんの言葉じゃないですけれど、これから「kilkの逆襲」が始まるわけですね。
五阿弥 : すごいやる気が出ますね、そのキャッチフレーズ(笑)。
森 : もともとこのレーベルには「ここまで評価されずに苦い思いをしてきた人達に正統な評価を」という大事なコンセプトがあるんです。
——なるほど。フリー・サンプラーから、そのコンセプトの元、今年の第一歩が踏み出されるわけですね。
森 : まさに戦ですね(笑)。2013年も期待していてください!
kilk records RECOMMEND
Aureole / Comfort : Early Recordings
1st、2nd、3rd Albumにも収録されていないアウト・テイク集を集めた、Aureoleのルーツとも言える作品群『Comfort : Early Recordings』。ライヴ会場で限定300枚のCD-R作品として販売されていたこの作品を、OTOTOYで独占配信することが決定。Aureoleの始まりはここから。
Magdala / Magdala
Magdala(マグダラ)と名付けられた超重要プロジェクトが彗星の如く現れた。夢中夢のボーカリストとして活躍するハチスノイトと、Aureoleのリーダーであり、今話題のkilk recordsを主宰する森大地。この二人が化学反応を起こし完成させた、正に大傑作と断言できる芸術的かつ衝撃的なデビュー作。
PROFILE
Ajysytz(アイシッツ)
その名の由来は、「誕生を与える者」という意味を持つ神の名前。繊細さと破壊とを併せ持つ天衣無縫な怪物的歌声。宗教的なまでの音響を表現するギター、電子音。ロック・エレクトロニカ・クラシックの要素を独自の解釈で昇華したシネマティック・エレクトロック。懐かしく、見たこともない場所へ。エフェクティブなサウンドと、繊細かつ激しいボーカルなどコントラストある音世界を武器に、CMや映画といった映像、メディア・アートとのコラボレーションや演劇やオーケストラとの共演に至るまで、独自の活動を展開。東芝EMIのgreat hunting auditionでweekly recommend artistに選出され、またJ-WAVE radio SAKAMOTOにノミネート・放送、坂本龍一氏のブログに紹介される。2009年、リットーミュージック「Sound & Recording Magazine」の大企画「マジカル・ミックスダウン・ツアー2009」の楽曲アーティスト。CD付録と共にミックスコンテスト応募作品を募集、例年最多320通を突破し審査員も務めた。渋谷シアターTSUTAYAや銀座アップルストア等、ライヴ・ハウスのみならず空間性を生かしたライヴも精力的に行う。
köttur(コッテル)
アイスランド語で”猫”の意味。聴き手を一瞬で引き込む魅惑的な歌声を持つ22歳の女性アーティスト、千代によるソロ・プロジェクト。Electronica、Ambient、Neo-PsychedelicファンからChill Outミュージック・ファンまで幅広く魅了する深く幻想感溢れる音像世界。自ら紡ぎ出す詞と音の世界はオーガニックとエレクトロニカが絡み合い普遍的なサウンドに進化していく。2007年、二人組ユニットとしてköttur結成。2010年7月、omotesando Records(OMOTES)よりミニ・アルバム『nukonomad』発売。映像作家の品川亮監督による「ぬこのま」ミュージック・ビデオ製作。2011年、千代のソロ ・ユニットになる。
arai tasuku
夢を愛する全ての者へ…。枕の上より導かれる世界を音に投影するその独特な表現手段により、現代美術、各種映像などの各分野にて高い評価を得ている作曲家。たった一つの「名もなき瞳」が写す世界をコンセプトに、様々なゲスト・アーティストとarai tasukuによって彩られる世界は、聴く者に様々な夢を魅せてくれる。作曲家以外にもhydrant house purport rife on sleepyやükaのミックス、マスタリング・エンジニアとしても活躍中。2013年にはkilk recordより待望のアルバムをリリース予定。
Marybelle
サウンド・クリエイターのarai tasukuと、ジャズ・シンガーのnicaによるユニット。Maryはギリシャ語新約聖書のラテン語版Mariaが起源で、意味は『苦難の海』『反抗』『子供への願い』などの説がある。Belleは美しい、美人、という意味。『我が美しき愛しきもの』という名前のこのユニットは、arai tasukuによる狂気的で美しい世界観とnicaによるハスキーでセクシーなボーカルは、エレクトロ・ミュージックを根本に置きながらも様々な方向への色とりどりな体験を実現している。映像作品『Happy Christmas』は映像作家mukai jumpeiとのコラボレーション作品で、一人の少女の物語を見事に描いている。2013年にkilk recordsよりフル・アルバムをリリース予定。
Glaschelim
2006 年、自身が率いたバンドZIEXTをヴォーカルとの決別を機にソロ活動としてスタート。その後は音楽性をより自由な方へと解放し、自身が見たこと、感じたこと、体験したこと などをそのまま曲として書き溜めていく。2009年Glaschelim(グラシェリム)と命名し活動を本格化。アンビエント / シューゲイザー / エレクトロニカの「美」、インダストリアル / メタル / ノイズの「激情」、ロック / サーフ・ミュージックの「解放感」、それら全てが一体となった楽曲は多くの聴衆から賛辞を得ている。ライヴはバンド編成で行ってお り、よりアグレッシヴでスケールの大きなステージを繰り広げている。
urbansole
2000年バンド結成後、現在もメンバー在住の新潟を拠点に都心、地方問わず活動を展開。ベースの脱退をきっかけにヴォーカルがギターとベースを同時に演奏するスタイルへと変更する。ドラム脱退に伴いドラムも手掛けるようになり、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムを一人で同時演奏する現在のスタイルとなる。基本DAW等との同期演奏などは一切行わず生演奏のみで演奏される。現在まで発表されている音源に 1st mini album『無題』(2007)、2ndシングル「-----------」(a song named "Michael")(2008)、3rdシングル「piano/宮殿」(2009)の自主制作盤はいずれも無料にて配布。
AUDIO BOXING
2011年、SU:のメンバー、su+3のソロ・プロジェクトとしてスタート。レーベル「術ノ穴」のコンピに初音源が収録される。当初は、他アーティストのトラック制作や音源のみの活動だったが、ツインドラムをサポート・メンバーに迎えたライヴ活動も始める。現在、サポート・メンバーだったドラムのJUZO(URTHONA)と新たに加入したドラムの戸谷(mississippiroid)を正式メンバーとして迎えアルバムを作成中。ブロ・ステップをベースにした、深みとパンチを併せ持ったバンド・サウンドを特徴としている。
kilk records
2010年、Aureoleの森大地により設立。「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い」。kilk recordsはそういった体験を皆様にお届けすることを第一に考えております。オルタナティブ・ロック、ポスト・ロック、エレクトロニカ、テクノ、サイケデリック、プログレッシブ、フォーク、アヴァンギャルド、アンビエント、ヒップ・ホップ、ブレイクコア、インダストリアル、ジャズ、クラシカル、民族音楽... 。魂を震わせるような音楽であれば、ジャンルは一切問いません。kilk recordsが最もこだわりたい点は「独創性」です。信じられないほどの感動や興奮は「独創性」から生まれるように思えます。これから多数の作品をリリースしていきます。末永くkilk recordsにお付き合いくだされば幸いです。