3年ぶりとなる、クラムボンの新作は、2006年に発表されロング・ヒットを記録した珠玉のカヴァー企画『LOVER ALBUM』の第2弾。前作から引き続き、洋邦問わないクラムボンならではの選曲と彼らならではのアレンジで、それぞれの楽曲が違った色で輝いています。カヴァーなのに、いや、カヴァーだからこそ見えてくる、クラムボンらしさが詰まった14曲を配信でリリース。さらに、その中から中森明菜のカヴァーである「DESIRE-情熱-」、Esbjörn Svensson Trioの「GOLDWRAP」など4曲をHQD(24bit/96kHzのwav)で配信いたします。みずみずしいサウンドをご堪能ください。
高音質HQD(24bit/96kHzのwav) Edition
クラムボン / LOVER ALBUM 2(24bit/96kHz)
【価格】
HQD(24bit/96kHzのwav) 単曲 400円 / まとめ購入 1,600円
【Track List】
1. 呼び声 (24bit/96kHz) / 空気公団
2. GOLDWRAP(24bit/96kHz) / e.s.t. (Esbjörn Svensson Trio)
3. U&I(24bit/96kHz) / 放課後ティータイム(平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓)
4. DESIRE-情熱-(24bit/96kHz) / 中森明菜
OTOTOY Digital Edition
クラムボン / LOVER ALBUM 2 (Digital Edition)
【価格】
mp3 単曲 250円 / まとめ購入 2,000円
【Track List】
1. 呼び声 / 空気公団
2. GOLDWRAP / e.s.t. (Esbjörn Svensson Trio)
3. NOTHING BRINGS ME DOWN / Emiliana Torrini
4. U&I / 放課後ティータイム(平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓)
5. The Postman / The american analog set
6. DESIRE-情熱- / 中森明菜
7. 状態のハイウェイ / TOKYO No.1 SOUL SET / (BIKKE/クラムボン)
8. Lady Madonna / The Beatles
9. O Caroline / MATCHING MOLE
10. ぎやまん / 七尾旅人
11. 何も言わないで / カコとカツミ (オリジナル:ザ・ハプニングス・ フォー)
12. 雲のいびき / HUSKING BEE
13. 幸せ願う彼方から / 泉かなた (島本須美)
14. I'M GETTING READY / Michael Kiwanuka
微笑ましくもあり、たまらなく切ない気持ちにさせられる
原田郁子(Vo&Key)、ミト(Ba)、伊東大助(Dr)の3人からなり、ジャンルに囚われない音楽性で幅広い層から支持を集めるクラムボン。待望の新作『LOVER ALBUM 2』は、2006年に発売された『LOVER ALBUM』に続くカバー・アルバム第2弾となる。
『LOVER ALBUM』でも多種多様のアーティストをカヴァーしているが、今作でカヴァーされているアーティストは、中森明菜、THE BEATLES、空気公団、そしてアニメ・ソングまで、前作以上にヴァラエティに富んだものとなっており、なんとミトの両親であるカコとカツミの楽曲まで収録されている。最初にこのカヴァー・アルバムの楽曲ライン・ナップを見たとき、えっと戸惑ってしまった。クラムボンがカヴァーするというのが、全く想像できない曲が多かったから。HUSKING BEEの楽曲をクラムボンが? しかしその戸惑いは、1回目の再生ボタンで驚きに、2回目でよろこびに、3回目で確信へと変わった。この作品は確かにカヴァー・アルバムだ。しかし、1枚の隅々までどう聴いても”クラムボンの世界”なのだ。
3人によって紡がれるのは、キーボード、ベース、ドラムの非常にシンプルな音である。それがなぜ、こんなにも豊かに響くのだろう、こんなにも胸の奥を掴まれるのだろう。魔法でも使っているんじゃないのかな。原曲をいちから再構築しているようなそのアレンジは大胆でありながらあまりにも自然で「もともとがこういう曲だったのでは? 」と思ってしまうほど。とくにすばらしかったのは「U&I」で、これはアニメ作品「けいおん! 」に登場する楽曲をカヴァーしたもの。原曲のバンド・サウンドを一転、爽やかなアコースティック・サウンドに変えている。軽やかにスキップをしているようなギターの音色に、くすくすと笑うような原田の歌声。微笑ましくもありながら、たまらなく切ない気持ちにさせられる。1曲ごとにうれしい驚きをくれる珠玉の作品。ぜひとも、ゆったりと時間を取って聴いてもらいたい1枚だ。(text by 岩瀬知菜美)
クラムボンの配信作品はこちら
RECOMMEND
ビッケとカツマーレー / こんがんきまっし、加賀温泉
TOKYO NO.1 SOULSETのBIKKEがほっこりにぎやかウクレレ・ソウルシンガーのカツマーレーとタッグ組んだ新ユニット「ビッケとカツマーレー」の2ndシングル。加賀温 石川県加賀地方の方言である「来んがん」「来まっし」をタイトルに取り入れ、また歌詞の中にも同地方の地名が複数見受けられるが、故郷を持つ者なら誰しもが郷愁を感じ、心の琴線に触れられるゆるふわ温泉ミディアム・チューン。
空気公団 / 夜はそのまなざしの先に流れる
本作は、2012年7月6日に日本橋公会堂にて行なわれたライヴ・イベントで、演劇ユニット「バストリオ」による演劇が繰り広げられる中で、同ステージ上で演奏されたアルバム収録曲の録音をベースに、スタジオ録音を重ねた、ライヴ盤でもスタジオ盤でもないもの。緊張感と温かな雰囲気が入り混じった作品となりました。奥田健介(NONA REEVES)、山口とも、tico moon、山本精一がゲスト参加しています。
七尾旅人 / リトルメロディ
時代を、そしてかけがえのない瞬間を語り継いで来た七尾旅人が、新作『リトルメロディ』を発表した。2010年新たなポップ・ミュージックの到来を印象づけた傑作『billion voices』リリース後に全国各地でライヴを行い、曲を作り続けて来た七尾旅人。今作『リトルメロディ』には、2011年3月11日に起きた東日本大震災の後、すぐに被災地に駆けつけ支援し、その経験を通して作られた曲「圏内の歌」等も収録されている。誰もが忘れられない時を経て完成したニュー・アルバム。
LIVE SCHEDULE
clammbon「ドコガイイデスカツアー2013」
2013年6月15日(土)@鳥取・米子 Galeria大正蔵
2013年6月17日(月)@岡山 ルネスホール
2013年6月18日(火)@山口 秋吉台国際芸術村ホール
2013年6月20日(木)@福岡 大濠公園能楽堂
2013年6月24日(月)@熊本 早川倉庫
2013年6月25日(火)@大分 臼杵 久家の大蔵
2013年6月27日(木)@高知 弁天座
2013年6月29日(土)@愛媛 内子座
2013年6月30日(日)@徳島 三好 百年蔵
2013年7月2日(火)@岡山 倉敷 アイビー学館
2013年7月4日(木)@和歌山 有田 RUB LUCK café
2013年7月6日(土)@岐阜 白川郷 旧遠山家民俗館
2013年7月9日(火)@滋賀 豊郷小学校 旧校舎群
2013年7月11日(木)@兵庫 塩屋 旧グッゲンハイム邸
2013年7月15日(月祝)@新潟 十日町 絵本と木の実美術館
2013年7月17日(水)@宮城 石巻 BLUE RESISTANCE
2013年7月19日(金)@岩手 宮古 KLUB COUNTER ACTION MIYAKO
2013年8月8日(木)@栃木 島崎酒造どうくつ酒蔵
2013年8月10日(土)@長野 中条音楽堂
2013年8月11日(日)@群馬 ながめ余興場
2013年8月14日(水)@静岡 熱海 芸妓見番
2013年8月15日(木)@静岡 熱海 芸妓見番
2013年8月17日(土)@大阪 味園ユニバース
2013年8月18日(日)@大阪 味園ユニバース
2013年8月20日(火)@福井 金津創作の森 アートコア ミュージアム-2
2013年8月22日(木)@愛知 大須演芸場
2013年8月23日(金)@愛知 大須演芸場
2013年8月25日(日)@兵庫 豊岡 出石 永楽館
2013年8月27日(月)@三重 津あけぼの座スクエア
2013年8月29日(木)@東京 浅草 雷5656会館
2013年8月30日(金)@東京 浅草 雷5656会館
PROFILE
クラムボン
福岡出身の原田郁子、東京出身のミト、北海道出身の伊藤大助が専門学校で出会い、1995年に結成。
シングル『はなれ ばなれ』で、1999 年にメジャー・デビュー。当初よりライヴやレコーディングなどにおいて様々なアーティストとのコラボレーションを重ね、楽曲提供、プロデュース、執筆活動など多岐に渡る活動を続ける。2002年より自身らの事務所『tropical』を設立、また山梨県小淵沢にスタジオの制作、そして近年ではサウンド・システムを保有し、バンドとして、独自のスタンスを築き上げている。
個々の活動も凄まじく、原田郁子は、さまざまなミュージシャンとレコーディング、ライヴなどで数多くの共演を行う中、2004年よりソロでも活動しており『ピアノ』『気配と余韻』『ケモノと魔法』『銀河』のアルバムを発表している(3作品は絵や物語も自ら手がけた BOOK CDとして発売された)。2010年5月より吉祥寺に多目的スペース「キチム」をオープンさせ、飲食とともにライヴやイベントを行なう場所をつくっている。最近ではタイの漫画家 Wisut Ponnimit(タムくん)とライヴを行うことも多く、昨年の12月にタイのロックフェス「Big mountain music fes.」にも出演している。また、8月には劇団”マームとジプシー”の舞台にて音楽を担当する。
ミトは、楽曲参加、楽曲提供、プロデューサー、ミックス・エンジニアとして、木村カエラ、花澤香菜、豊崎愛生、持田香織、toe、SOUR、コトリンゴなど、その他多数手がけている。2006年には“ mito solo project ”として、”FOSSA MAGNA“”dot i/o“”micromicrophone“とそれぞれ名義の異なるソロ・アルバムを連続で3枚発表。2011年には初のmito名義となるソロ・アルバム『DAWNS』を発売。同時にこれまでミトがプロデュース、作曲詞、編曲、remixなどを手がけた作品を収録した『mito archive 1999-2010』を発売。また、牛尾憲輔(agraph/LAMA)とのアニソン DJ ユニット"2 ANIMEny DJs"としても活動しており、アニソンDJはもちろん、remix、アレンジを担当することも多く、昨年は「乙女ブレイク!」(アンドロイド少女育成ゲーム)の主題歌を制作した。
伊藤大助は、ギターリストASHとのバンド“LOTUS GUITAR”や、曽我部恵一バンドなどで活躍するドラマーのオータコージとツインドラム・インスト・インプロヴィゼーション・バンド“The Sun calls Stars”を結成しており、都内を中心にライヴ活動を続けている。ほか、NHK教育「ハートをつなごう」のナレーション担当を行ったり、昨年には、高野寛との2人バンドを結成。ツアーを行い、ライヴ・アルバム『TKN+DSK Live2012』を発売している。