松本誠治と巡る「おふろcafé」ーー音楽フェス〈おふろ café MUSIC SHOWER〉が8月26、27日開催!!

埼玉県でおふろcaféを運営する株式会社温泉道場と、同じく埼玉で運営されているkilk reocordsによるライヴハウス「ヒソミネ」。その両者がタッグを組み、8月26日におふろcafé utatane、翌27日におふろcafé bivouacにて音楽フェス〈おふろcafé MUSIC SHOWER〉を開催する。「地域コミュニティでハブ機能を担う温浴施設・ライヴハウスをもっと知ってもらい、地域をもりあげたい」という気持ちから、埼玉出身アーティストをはじめ、ヒソミネが厳選した6組以上のアーティストが出演。料金は各店舗の入館料のみ!! お風呂に入って、マンガを読んで、ライヴを見て、と複合的な楽しみ方も可能だ!! イベント開催を前に、出演者でもある松本誠治(the telephones、FINAL FRASH、Migimimi sleep tight)とともにおふろcafé utataneを体験。その様子を写真とともにお届けする!
8月26日(土)、27日(日)の2日間、大宮と熊谷のおふろcaféで音楽フェスを開催
おふろcafé MUSIC SHOWER
開催日 :
2017年8月26日(土)@おふろcafé utatane(さいたま市北区)
2017年8月27日(日)@おふろcafé bivouac(熊谷市)
時間 : 20:00~23:00
料金 : 無料(各店舗の入館料のみでお楽しみいただけます。詳細は各店舗にご確認ください)
出演アーティスト :
青木ロビン(downy,zezeco) / 成山剛(sleepy.ab) / marucoporoporo
櫻井響(8月26日のみ) / エンヤサン(8月26日のみ)
DJ : 松本誠治
おふろcafé utataneオフィシャル・ウェブサイト
松本誠治とともに巡る、はじめてのおふろcaféをレポート!!








































































今回のブッキング担当、ヒソミネ・森大地さんと松本さんにインタヴュー
ーーすっかりおふろcafé巡りを楽しんでしまったのですが、今回、kilk recordsが〈おふろcafé MUSIC SHOWER〉に参加するきっかけはなんだったんでしょう?
森大地(以下、森) : 実は、さいたま市にあるおふろcafé utataneから10分くらいのところにkilk recordsが運営するライヴハウス「ヒソミネ」やがあって、出演者やお客さんがよくおふろcaféに行っていたみたいなんですよ。それでお店の方が調べてくださって、ヒソミネがレーベルもやっていることを知り、音楽も聴いてくださったんです。おふろcaféさんではアンビエント、ジャズ、電子音楽とか、所謂J-POPっぽくはない音楽を店内で流しているということもあって、せっかくだったらkilk recordsにCM音楽をお願いしたいと言ってくださって。あと、bekkan(※kilk recordsが運営するレストランバー)を宴会で使ってもらうこともあったりして担当者の方と仲良くなって、そこからおふろcaféで音楽イベントをやりたいので協力してほしいという光栄なお言葉をいただいたのがきっかけですね。
ーー同じ埼玉同士、しかもお店の場所が近かったこともきっかけになっているんですね。
森 : そうですね。おふろcaféさんの本社もいくつかの店舗も埼玉にあって、埼玉を盛り上げていきたいところで協力者を探していたそうなんです。そのお話を聞いて喜んでやりたいと思って。いろんな人を巻き込むにはどうしたらいいか考えていたら、埼玉といえば(松本)誠治くんだ!! と思い、声をかけました。

ーー誠治さんは、以前から埼玉、特に地元である浦和の名前をよく出していますし、かなり埼玉という土地に愛着を持っているイメージがあります。
松本誠治(以下、松本) : 僕は育ってきた北浦和のKYARAっていうライヴハウスが続いていくために、みんなで面白く長くやれるにどういうしたらいいかを考えてやってきていて。僕らはライヴハウスに恩恵を受けて育っているから、子どもたちの代にも、文字だったりカルチャーで何か文化を残せるといいなと思っていて。この時代にあの人たちはああういうことをやっていたとそれをさらに超えるには!? と思ってもらうには、今、もっと面白いことをやっていこうと考えてやっているんです。
ーー文化を作るという意味で、森さんはライヴハウスを作ったり、カフェを作ったりしてきました。おふろcaféという、音楽を目的に来る人以外の場所でイベントをするのは意義のあることですね。
森 : ここに来るお客さんはもちろん音楽を聴きにくるのが目的という人はいないと思うんですけど、「今かかっている音楽ってなんですか?」ってよく聞かれるらしいんですよ。それがきっかけになって音楽を好きになることもあるでしょうし、そういうのはヒソミネや神楽音ではなかなかないことですよね。あとは単純にここっていつでもフェスティバル感があるので、日常で音楽を聞くのとは違った聞こえ方がして、こういう音楽も良いかもと思ってもらえやすい環境だなと感じています。
ーーお風呂に入りにきたりリラックスしに来た人が集まる中、誠治さんは演者としてどういうふうにライヴに臨もうと思いますか?
松本 : たまたま、おふろcaféに遊びに来てくれている人が音楽に興味を持つ入り口になったら面白いし、仮にそうじゃなくてもいいんですよね。ここが無音だったら寂しいし、音楽って別に重要じゃないけど必要なものだと思うんです。フェスやサーキットイベントってたくさんあるけど、こういうライヴハウスや、クラブとは全然違う場所で音楽と結びつけたいというアプローチをしてくれているのが嬉しくて。だから、まずは1番にお客さんが楽しんでもらいたいということ前提で、DJは場にフィットするものもチョイスしますが、良い違和感というか、刺激になる音楽もかけますが、楽しいをひとつの共有点として、その先も知りたくなるような入り口を作れたらいいなと思います。

森 : 僕は「主役の音楽」も好きなんですけど、主役じゃない音楽もすごい好きなんです。ここって音楽が主役ではないじゃないですか? でも主役じゃなくても音楽は最高ですよね? フェスに行って、ステージから離れて聴こえてくる音楽も楽しい。あの感覚がこれからの時代のキーな気がしてして。ヒソミネや神楽音も音楽だけでなく人とのコミュニケーションを大事にしているけど、やっぱりメインは音楽なので。そうではないこの場所でのイベント開催に今からワクワクしてます。
続いて「おふろcafé utatane」副支配人・新谷竹朗さんにお話を聞きました

ーー8⽉26⽇(⼟)に「おふろcafé utatane」で、音楽イベント〈おふろcafé MUSIC SHOWER〉が開催されます。kilk recordsが運営するライヴハウス「ヒソミネ」や飲食店「bekkan」が近くにあったことも、1つの縁になっているそうですね。
新谷竹朗(以下、新谷) : もともとbekkanが好きでよく行っていたんです。音楽で地域を盛り上げようとしているのもいいなと思っていて。おふろcaféの夏イベントを夏フェスっぽい雰囲気の装飾にしたいと思って、それなら本当にフェスをやっちゃおうとkilk records代表の森さんに声をかけました。せっかくやるのであれば、見ず知らずの方より、地元で活躍されている方を応援したい気持ちもあったんです。
ーーイベントとは関係なく、おふろcafé utataneでは普段から大きなスピーカーでジャズやアンビエントなどリラックスできる音楽が流れています。選曲は新谷さんがされているんですか?
新谷 : 他のスタッフも、私もやっています。自分が好きな曲だったり、だらだらとお酒飲みながら聴きたい曲を中心に考えていますね。
ーー実際に足を運んでみて、本当に若い人が多いし、グループで来ている人も多くてびっくりしました。お風呂という場所に、ここまで若い人たちが集っているのはなぜなんでしょう?
新谷 : うちのライバルは、お風呂屋さんではないと思っていて。スタバやファミレス、カラオケなどがライバルなんです。実際、ここに遊びに来ているお客さんの中にはお風呂に入らない方もいらっしゃいますし、館内着に着替えてとりあえずマットにごろーんとしたり、おしゃべりをして漫画を読むみたいな感じで、自分の家の居間みたいな過ごし方をしている、そういう方が非常に多いんです。家にリビンクがなかったり、友達と遊べる場所がないという人たちでも、靴も脱いだ状態でリラックスして遊べる場所ということで、この場所がハマったのかなと思います。


ーー本当にみなさん、家のようにまったりとくつろいでいますよね。
新谷 : 他のお客さんもいる場なので、ちょっと公共的な雰囲気もありながら、それぞれ自分の時間の使い方を共有している。みんなのリビングみたいな感覚なんですよね。
ーーここでライヴを行うわけですけど、出演者は森さんを軸にブッキングされたんでしょうか?
新谷 : 森さんから提案をいただく形だったんですけど、くつろぎに来ている方のバックで聴こえてくる、気持ちいい音楽を念頭に選んでいただいていますね。
ーー宴会場があるわけでもないので、実際、この空間で音楽イベントをやるのはチャレンジでもありますよね?
新谷 : 「おふろcafé utatane」自体が、お風呂産業界で異端児的な存在で、僕自身、音楽フェスが好きでお酒を飲みながらゆったり後ろで流れている音楽を聴くのが幸せなんです。〈フジロック〉でもステージ前に行くよりも、後ろでお酒を飲んでいるほうが気持ちいい。そういった意味で、この場所とフェスは似ていると思いますし、音楽と相性がいいんじゃないかと思っています。

ーーこういう場所があったらいいなという理想はあっても、現実的にここまでくつろげる場所があって、実際人が集っている風景を見たことはないです。なので本当に驚いたんですけど、この場所作りが実現できた秘訣ってなんなんでしょう。
新谷 : 実はもともと、30~40代の落ち着いた女性の方がゆっくりできる場所というテーマで作っていたんです。蓋を開けてみたら、それよりも若い世代の方が集まってくれて、この状態になるまでには3年くらいかかっています。結果として、使う方々の楽しみ方に寄り添いながらも、お客さんも使い方を見つけてくれたということなんじゃないかと思います。
ーーちなみに、ここで働いている方はいくつくらいの方が多いんでしょう?
新谷 : 平均年齢でいえば、30歳以下ですね。
ーーそうした若い感性が活かされているのかもしれないですね。イベント翌日の8⽉27⽇(日)は、熊谷の「おふろcafé bivouac」でイベントを開催されます。大宮とはまたコンセプトが違うんですか?
新谷 : utataneは「おふろcafé」がメインのテーマなんですけど、熊谷はグランピング、アウトドアをテーマにしていて、大人のちょっとしたアウトドアや、子どもが気軽に遊べるアウトドアを目的にしているので装飾も全然違っています。ツリーハウスがあったり、テントが張ってあったりして雰囲気が違うと思います。
ーー内装自体も遊び心があるのがとても印象的ですし、働いている方の雰囲気もいいのも、リラックスできる一つの要素なのかなと思いました。
新谷 : 会社で、みんなもっと遊ぼうみたいなことを推奨していて。音楽やアウトドア、グルメだったり、たくさん遊んで、それをどんどんお店つくりに活かしていくという精神が生きているのかもしれないですね。

ーーさきほどお風呂にも入らせていただいたんですけど、何種類もお風呂があって、露天風呂もある、さらにサウナもあって最高にリラックスできました。
新谷 : 露天風呂は温泉を運び湯しています。実際、うちのお店に来て初めての大きいお風呂に入ったという方もいらしゃるんです。普段は綺麗に着飾っている友達と裸の付き合いを楽しめるというのは、逆に新鮮なのかもしれないですね。
ーーここのフェスがきっかけとなって、新しい活気が生まれていくといいですね。
新谷 : このイベントも1回だけじゃなく、次に向けていろいろ考えながら作っていけたらと思っています。ライヴを行う(リビングのような)空間は朝9時まで開いていて雑魚寝することも可能なので、ここでゴロゴロしてて音楽を楽しんでいただけたら嬉しいです。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : 大橋祐希
8月26日(土)、27日(日)の2日間、大宮と熊谷のおふろcaféで音楽イベントを開催
おふろcafé MUSIC SHOWER
開催日 :
2017年8月26日(土)@おふろcafé utatane(さいたま市北区)
2017年8月27日(日)@おふろcafé bivouac(熊谷市)
時間 : 20:00~23:00
料金 : 無料(各店舗の入館料のみでお楽しみいただけます。詳細は各店舗にご確認ください)
出演アーティスト : 青木ロビン(downy,zezeco) / 成山剛(sleepy.ab) / marucoporoporo / 櫻井響(8月26日のみ) / エンヤサン(8月26日のみ)
DJ : 松本誠治
おふろcafé utataneの営業時間やアクセス方法をチェックしておこう
>>おふろcafé utataneオフィシャル・ウェブサイト
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