【南壽あさ子】6ヶ月連続特集第3弾、OTOTOY編集部・西澤裕郎と振り返る、南壽あさ子の歩み
南壽あさ子がヤマハミュージックコミュニケーションズに移籍、7月から3ヶ月連続で配信リリースをしていく。OTOTOYでは彼女の作品をハイレゾ配信、月1で南壽あさ子の魅力にさまざまな視点から迫る6ヶ月連続特集を7月から12月まで掲載する。配信第3弾となる9月の楽曲は、ローマ神話に登場する花の女神をモチーフにした「flora」、そして「このごろ、そのひぐらしで」。本特集では、南壽あさ子の活動初期から取材を続けているOTOTOY編集部でライターの西澤裕郎と、南壽あさ子の作品と歩みについてじっくりと迫った。
YAMAHA移籍3rdシングルをハイレゾ配信
南壽あさ子 / flora <24bit/48kHz>
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC : 円(税込)
AAC、mp3 : 円(税込)
【Track List】
1. flora <24bit/48kHz>
2. このごろ、そのひぐらしで <24bit/48kHz>
「2人で作ってるイメージで作品を仕上げよう」って考え方に変わった
ーー南壽さんがデビューした2012年の音楽シーンについて、西澤さんは「溢れる情報の中、どれだけ癖のあることをするかが注目を集めるための大きな要素となっている」と当時の記事のなかで書いていました。そうした時流とはまったく別のところにいるアーティストとして南壽さんを認識していたと思うんですが、初めて出会ったときの印象を改めて教えてください。
西澤裕郎(以下、西澤) : そのころ僕は、自分をさらけ出した赤裸々な自分について歌うようなアーティストをOTOTOYで取り扱うことが多かったんですね。そういうなかで最初、南壽さんの曲を聴いたときに流れる川のように綺麗だなと思ったんです。そのときに自分も知らず知らずのうちに過剰なものを音楽に求めていたのかもしれない、そういうものに慣れ親しんでいるのかもっていうことに気がついて。だから南壽さんの曲はすごく新鮮に聴こえたんです。
南壽あさ子(以下、南壽) : 私は初期のユーミン、イーグルス、トム・ウェイツ、ビリー・ジョエルとか、静かっていうわけではないんですけど、すごく隙間もあって、唄声ひとつ、スネアひとつとってもその余韻まで聴こえるような生っぽい音楽が好きだったんですね。自分の目指しているところもそのような音楽だったし、曲を書いていくなかで、ほかと比べたりすることなく、自分の生み出したいものを書いていて。なので周りに影響されることはなく、最初からなんとなく自分の曲のかたちはできていたのかなと思います。
西澤 : 一番最初のインタヴューでは、僕は編集者兼カメラマンとして同席していただけで、取材は金子(厚武)さんが担当していたんですよね。僕も金子さんもわりと現場に足を運んで情報を得るほうなんですけど、2人ともそのインタヴューを機に南壽さんを知ったっていう状況で。最初はあまり情報がなかったんですよ。だから本当にどこで純粋培養されて出てきたんだろうというか、どうやって南壽さんは生まれたんだろうって気持ちがすごく強かったですね。どんな人なのかっていう想像があまりつかなかった。
ーーそういうなかでOTOTOYではデビュー時の本人インタヴューに続き、1stミニ・アルバム『Landscape』リリースのタイミングでプロデューサーの湯浅篤さん、カメラマンやデザイナーといった制作チームへと迫る記事を展開していきますよね。
西澤 : 特に南壽さんは暗い過去があってそれを題材にしてるとか、そういう自分の内面を歌にするタイプではないですよね。なのでどうやったら南壽さんのピュアな部分を伝えることができるかなって考えたときに、一緒に制作している方たちから話を聞いたらいいんじゃないかと思って。そうすれば違う視点から迫ることができるかなと。そこからはずっと僕が取材させてもらってます。そういえば最初、南壽さんは自分以外の人とものを作ることにちょっと抵抗を感じていましたよね(笑)。
南壽 : そうですね(笑)。例えば最初の『フランネル』を作っていたころは、湯浅さんとお互いに譲らないところは本当に譲らなくて。何か言われても全部「う~ん」… となっていて、ちょっと頑なすぎましたね。
ーー湯浅さんとの関わりはいまも続いていて、もうかなり長いですよね。そういう抵抗がなくなったきっかけはなんだったんですか?
南壽 : いまでも抵抗はあるにはあるんですよ。やっぱり自分が最初に作ったものが一番良いと思っているところから始まるので。でも少し冷静になって客観的に考えられるようになったのは、湯浅さんの人柄とかそういう部分が大きかったです。「こういうほうが一般的にはいい」みたいなことを言われると、すごく嫌で「それが個性なのに」って思うんですけど、でも湯浅さんは個人的な意見として「こうしたほうがいいと思う」っていうことをしっかり伝えてくれたんです。そのうちに、一緒にやっているのは曲をより良くしてもらうためなので「2人で作ってるイメージで作品を仕上げよう」って考え方に変わって。その瞬間に楽になりました。それに、今思うと湯浅さんの言っている意味がよくわかったりするんですよ。
大きい目標に立ち向かうロック魂みたいなものが意外とあるんだなって
ーーコンスタントに曲制作も行ってきましたが、これまで2度も47都道府県ツアーを行うなど、南壽さんにとって“旅”はかなり重要なものだと思います。全国各地を周るのってかなり大変じゃないですか?
南壽 : 最初は不安もありました。CDを出したからと言っても、広まっているのかわからないし、行った先でちゃんと聴いてもらえるのか、観てくれる人がいるのかって。でもライヴで聴いてもらってこそ歌が成長していくし、それにお客さんが少ない場所でも毎回必ず届いた実感があって。それがちょっとずつ自信に変わっていきましたね。それでだんだん行ったことのない場所も知りたくなってきて、全国を周りたいって自分から言ったんです。
ーー西澤さんは2013年、1度目の全国ツアーの最中にインタヴューされてましたよね。そのときに南壽さんについてどんなことを思いました?
西澤 : 僕はそれまで「南壽さんの音楽がどうやってできたのか」っていうような部分に興味があって話を訊いていたんですけど、そのときのインタヴューだと「ツアーはどうやって移動してるのか」とか、そういう質問をしたんですよね。
南壽 : そういう話でしたね。
西澤 : 我々インタヴューアーはなかなか47都道府県を周ることってないじゃないですか。それを頭では理解できても、細かいところがよく分からないから、南壽さんはどういうふうに生活しているのか気になったんですね。「車で移動するのが好きなんです」とか「車の中でずっと何かを書いてます」って答えてくれて。1人で自分を振り返る時間を持ちながらツアーをしてるっていう話も聞けたし、旅を通して、南壽さんが具体的にどういうふうに日々を過ごしていて、どうやって曲ができていくのかが、やっと分かってきたというか。そこまでは湯浅さんを交えて話をしても、曲作りとかに関しては結構クローズドなところもあって。でも旅の話をするなかで、だんだんそういう部分が立体的に見えてきたんです。だから僕にとって南壽さんを理解するうえで全国ツアーはすごく重要な要素でした。
ーー南壽さんのよりパーソナルな部分が旅を通して見えてきたと(笑)。
南壽 : 自分にとっても、大きい目標に立ち向かうロック魂みたいなものが意外とあるんだなって分かったりとか、ちょっとコンディションがいまいちでもやれるっていう気持ちの作り方を見つけたり、そういう新たな発見もありましたね。その途中で歌詞の断片が生まれたりもしました。
ーーいま歌詞の話が出ましたが、全体的に南壽さんの曲って、風景や旅をモチーフにしたものが多い印象です。実際の旅を通して曲作りに何か影響はありましたか。
南壽 : もともと心の旅というか、小さいころからファンタジー小説を読んでいたりしたこともあって、空想を通して曲が生まれてきたことが多かったんです。いまでも旅から帰ってきたときに回想して書くことが多いです。
ーー旅での出来事を直接歌詞に反映させたりはしない?
南壽 : そうですね。それがまったくリアルになることはないです。旅日記みたいになっちゃうと違うというか。歌詞の内容を限定されるのも、私小説みたいに独白するのも好きじゃないんです。でもいまは自分が見た景色が蓄積されているので、曲を書くときは想像もしやすくなりましたね。多分視野も少し広がってるし、そういう旅での経験が自分の成長に繋がって歌詞に出ている部分はあると思います。
「より自分の歌を聴いてほしい」っていう思いが強まったりしました
ーーなるほど。これまでいろんな場所でライヴをされてると思うんですが、2014年5月にはOTOTOYの企画で築地本願寺でのDSDレコーディングもチャレンジしました。
西澤 : DSDレコーディングって空間の音をすごく捉える録音方法なんです。場の空気も一緒に収録されるので、南壽さんの歌とピアノっていうのはすごく合うんじゃないかって企画段階からずっと話が出ていて。お寺っていう案が出てきたときに「これだ! 」っていうことでお願いしたんです。
南壽 : その話をいただいたときはどういう音になるか想像がつかなかったですね。そもそもお寺で演奏していいのかなって思ったり(笑)。本堂の目の前にグランドピアノを置いて弾いたんですけど、その普通にはない掛け合わせにもびっくりしました。あと録音は一発録りだったので緊張感もあったし、普段のレコーディングとはまったく違うので不安もありました。でも不思議ですけど、お堂からだんだんパワーが感じられて。何かがピアノにふっとこもったのを感じた瞬間があったんです。多分音源を聴いた人も私が弾いていたときに感じたような気持ちになるんじゃないかな。そういう空間でしたね。
ーーその後、2015年6月に1stフル・アルバム『Panorama』をリリースしますね。湯浅さんだけではなく、TKさん(凛として時雨)、鈴木惣一朗さんがプロデューサーとして関わっていたり、いろんなことに挑戦したアルバムという印象でした。
レーベル TOY'S FACTORY 発売日 2015/06/10
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12.
※ 曲番をクリックすると試聴できます。
南壽 : そうですね。
ーー歌詞に関しても「かたむすび」では山田ひろしさんが作詞したものに曲を付けるという試みもありました。
南壽 : それも初めての挑戦でしたね。やっぱり最初は少し抵抗があったんですけど、この先(キャリア)がすごく長いって考えたときにいろんな曲があっていいと思ったんです。共作したものがあってものいいのかなって。そのなかで吸収したことをまた自分の曲にしていけばいいという気持ちでしたね。
ーー今年に入って、レーベル移籍後に配信リリースした「エネルギーのうた」も歌詞はコピーライターの武田さとみさんとの共作でしたよね。昨年からいまに至る活動を見ていると、歌詞にしてもサウンドにしても、ほかの人のアイデアを加えつつ、これまでとは少し違った南壽あさ子を見せていこうというモードなのかなと感じました。
南壽 : そうですね。「エネルギーのうた」に関しては東京ガスのCMソングっていうきっかけがあったりしていて。ほかにもたくさんの話をいただいたりとか、たまたま偶然の出会いがあって作る曲もあったり、いろんな物事の流れがあるなぁと感じるんですね。なのでいまはそのときそのときの流れを汲んで、作品を生み出していこうという感じです。だから前よりも人の話を受け入れやすくなったと思います。
西澤 : これは僕の勝手な考えなんですけど、南壽さんにそういう変化が生まれてきたのってESTACIONっていう存在が結構大きいんじゃないかなと思っているんです。ESTACIONは南壽さんの素の部分が出ているというか。サウンドやその作り方も含めて、もっと自然にやりたいことをやっていて、作品を作るっていうところにより集中できているんじゃないかなって感じていて。ESTACIONの取材のとき、自分でMTRを買ったとか、レコーディング方法も惣一朗さんから学んでるってことを話してくれましたよね。別のアウトプットの場所ができたことで、また新たな南壽あさ子が確立する部分もあったんじゃないですか?
※ESTACION…WORLD STANDARDやSoggy Cheeriosでも活動する鈴木惣一朗と南壽あさ子による“季刊限定ユニット”。「日本語のうつくしさ」をテーマに季節ごとに作品をリリースしていくプロジェクト。
南壽 : そうですね。ESTACIONではカヴァーを主にやっているんです。そこが自分の活動とはまったく違うんですけど、みんなが知ってる曲を私の声を通して、懐かしく感じたり、逆に若い人は新鮮な気持ちになってほしい。それでそこから「より自分の歌を聴いてほしい」っていう思いが強まったりしましたね。そしていろんな挑戦をして、いろんなものをほかの人から吸収して、より自分の世界観を強めていく。自分自身のレコーディングではそういうことを模索していくようになりました。
書いたときのナチュラルな気持ちにより近かった
ーーなるほど。では最新シングル『flora』の話もお訊きしたいんですが、この曲はいままでになく明るく前向きな印象を受けました。レーベル移籍第1弾のCD作品ということも関係があるのかなと。
南壽 : たまたま〈ヤマハ〉移籍後の第1弾シングルっていうことになってますけど、実は移籍が決まる前にレコーディングしていたし、そのことはまったく意識していないんですよ。この曲は旅立ちの歌だし、ちょうどリンクしてはいるんですけど。それにゲームの話をいただいたのもこれを書いたあとなんです。それで明るくて前向き合うかなと思ってこの曲をお送りして。強いて言うなら、オープニング曲ということなので前に突き進むようなアレンジにしたいと思って、初めて4つ打ちにチャレンジしたくらいです。カップリング曲の「このごろ、そのひぐらしで」も結構古くに書いていた曲ですね。
西澤 : 僕は「flora」は歌がとにかく印象的だと感じました。メジャー・デビューしたあとにもストリングスやバンドが入った曲ってちょくちょくあったと思うんですけど、こんなに歌い方が力強くて前に出てる曲はなかったなと思って。そこは何か意識しました?
南壽 : あぁー。湯浅さんと普段レコーディングするときは、まず自分の歌とピアノだけのデモを聴いてもらって、なんとなく湯浅さんにアレンジをイメージしてもらいつつ、初日にピアノと仮の歌を入れるんですね。そこからアレンジを足していったり、また減らしていったりして、最後に曲が固まったら、歌録りの日を決めてもう1回録音するんですよ。でも今回は歌録りの日に何度もレコーディングしたんですけど、そのときの歌結局お蔵入りさせて、最初に歌ったものを採用してるんです。書いたときのナチュラルな気持ちにより近かったんですかね。
西澤 : へぇー。明らかにいままでと違う感じはしましたよ。
ーーここまで駆け足でしたが、インディーズ時代からこれまでを振り返ってきました。最後に西澤さんから南壽さんに向けて何かメッセージはありますか?
西澤 : いまってすごく消費のサイクルが早いなと感じていて。曲を出してもすぐに新しい曲がでてきて埋もれてしまいがちな状況ですけど、南壽さんはそういうサイクルとは別のところにいるアーティストだと思うんですね。急いで「来年の何月までに武道館へ行きます!」とかそういう感じでもないし。毎日を過ごしていると、プレゼントのように定期的に曲を届けてくれる感覚が僕にはあるんですよ(笑)。ずーっとコツコツと曲を作っていくべき人だと思うので、このまま南壽さんのペースで活動していってほしいなと思います! これからどんな曲を出してくれるのかすごく楽しみです。
南壽 : あぁ嬉しいです。ありがとうございます!
インタヴュー&文 : 鴬巣大介
>>特集第1弾 コピーライター武田さとみとの対談はこちら<<
>>特集第2弾 マスタリング・エンジニア/コネクター、小島康太郎との対談はこちら<<
南壽あさ子の過去作はこちら
YAMAHA移籍2ndシングルをハイレゾ配信
南壽あさ子 / 八月のモス・グリーン
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC : 500円(税込)
AAC、mp3 : 257円(税込)
【Track List】
1. 八月のモス・グリーン
※ダウンロードされた方にはOTOTOY限定オリジナル・ジャケットがつきます。
>>6ヶ月連続特集第2弾、マスタリング・エンジニア/コネクター、小島康太郎と語るサウンド
YAMAHA移籍1stシングルをハイレゾ配信
南壽あさ子 / エネルギーのうた (弾き唄い Ver.)
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC / AAC : 単曲 216円 / まとめ購入 2,160円
【Track List】
1. エネルギーのうた (弾き唄い Ver.)
2. エネルギーのうた (Piano Instrumental)
>>6ヶ月連続特集第1弾コピーライター武田さとみとともに考える言葉への想いとこだわり
記念すべき1stアルバム
南壽あさ子 / Panorama
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC / AAC : 単曲 216円 / まとめ購入 2,160円
【Track List】
1. サンセット・サイドストーリー
2. わたしのノスタルジア
3. 少年たち
4. どんぐりと花の空
5. みるいろの星
6. それがいいな
7. パノラマライン
8. かたむすび
9. PASSWORD
10. ちいさなラズベリー
11. ペーパームーンへ連れ出して
12. やり過ごされた時間たち
いろいろな人生や風景を垣間見るような1stアルバムーー南壽あさ子の世界が360°見える『Panorama』
金色に輝く築地本願寺でDSDレコーディング
南壽あさ子 / 南壽と築地と子守唄 〜南壽あさ子 at 築地本願寺〜
【配信フォーマット / 価格】
DSD(1bit/5.6MHz) + WAV(24bit/96kHz) : 1,080円(税込、まとめ購入のみ)
※南壽あさ子による手書きの歌詞カードを収録したPDFブックレットが付属
【収録曲】
1. 旅愁
2. 星のもぐる海
3. 500 Miles
4. 真夜中のスープ (オルゴール Ver.)
PROFILE
南壽あさ子
物心つく前から歌うことに心奪われた彼女は二十歳になり本格的に作曲活動をはじめ、2012年6月に「フランネル」でインディーズ・デビュー。 風景画家の祖父や70年代の音楽に影響を受けながら独自の世界観を生み出すその作風は、だれもが何処か懐かしい情景や心象風景を思い起こし、その透明感あふれる唄声とシンプルなピアノによって おおくの人の心を掴んで離さない。 2013年10月には「わたしのノスタルジア」でメジャー・デビュー、この曲が全国ラジオパワープレイを40局以上獲得しこの月の邦楽・洋楽OA回数1位となる。 ひとつひとつていねいに唄い届けることをモットーにし、 「Nostalgia」ツアーでは全47都道府県をまわり、赤坂BLITZにて 大成功のうち旅を完結させる。 2015年6月10日には待望のメジャーでのファースト・アルバム『Panorama』をリリースし、2度目の47都道府県ツアーを敢行。 同年12月には鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)とのユニット“ESTACION(エスタシオン)”を結成、ファースト・アルバム『少女歳時記〈冬〉』をリリースする。 そして今年の4月から6月には自身初の春のツアー〈南壽あさ子弾き唄いワンマン “flora” tour 2016〉を開催し、全国16カ所を完走する。
その他にない声の魅力が支持され、積水ハウスシャーメゾンのCM「積水ハウスの歌」の歌唱、アステラス製薬の企業CM 「臓器移植をしたきみ」ナレーション、東京ガスのラジオCM「あなたとずっと今日よりもっと・エネルギーのうた」を担当するほか、 韓国・NCSOFTが運営する大人気MMORPG「ブレイドアンドソウル」の挿入歌や、累計200万本を超える大人気RPG「アトリエ」シリーズへの 楽曲提供など、幅広いジャンルで活躍している。