Vampilliaというブラック・ユーモアを鮮やかなハイレゾ世界で

大阪を拠点にしながら、海外での活動も積極的に繰り広げる“ブルータル・オーケストラ”を名乗るバンド、Vampilliaが、日本国内における1stアルバム『my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness』をリリース。元相対性理論の真部脩一も含む10名以上のメンバーが繰り広げる、カオティックで、美しさを伴ったサウンドに中毒者が続出中。戸川純、BiS、ツジコノリコとのフィーチャリングでも話題を呼んだ日本企画盤『The Divine Move』とともに、新しいポップ・ミュージックを提示する本作を、OTOTOYでは先行ハイレゾ配信。それに伴い、リーダーのstartracks for streetdreamsにメール・インタヴューを決行。これを機にVampilliaの世界観に足を踏み入れてみてはいかがだろう? ただし、自己責任でお願いします。

日本国内における1stアルバムを配信先行リリース

Vampillia / my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness

【配信価格】
WAV、FLAC、ALAC(24bit/48kHz) 単曲 200円 / まとめ価格 1,500円
mp3 単曲 200円 / まとめ価格 1,350円

1. my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness
2. ice fist
3. hiuta
4. seijaku
5. storm of the snow
6. anata ni kakaru niji
7. draumur
8. von
9. tui

日本企画盤をハイレゾで

Vampillia / The Divine Move

【配信価格】
WAV、FLAC、ALAC(24bit/48kHz)、mp3 単曲 200円 / まとめ価格 1,500円

1. lilac bombs 戸川純
2. mirror mirror bombs BiS
3. endless summer 2014 feat ツジコノリコ
4. tasogare feat 長谷川裕倫
5. good religion feat mick barr
6. dizziness of the sun feat ツジコノリコ
7. oops we did it again bombs BiS
8. endless (massaka)summer 2014 feat ツジコノリコand真部脩一
9. lilac bombs 戸川純(perfect ending ver)

INTERVIEW : startracks for streetdreams(リーダー)(from Vampillia)

ごめんなさい、Vampilliaのこと、完全に誤解していました。前作がリリースされた際、インタヴューしたライターさんから「Vampilliaをみてトラウマになった」と聞かされていたり、白塗りの田代まさしがMVに登場していたりと、奇抜で危ないことをやるヤツらという印象だけが強く残っていたんです。しかし、先日リリースされた日本企画盤『The Divine Move』を聴いてビックリ。オーケストラルなサウンドに、戸川純、BiS、ツジコノリコらのヴォーカルが加わることで、音のエッセンスが際だち、そのメロディラインのよさも相まって、音が止めても頭のなかにひっかかって消えなくなってしまっていたのです。これはなんだ? と思い、調べてみると、元相対性理論の真部脩一が加入していたり、アイスランドのGREENHOUSE STUDIOにてレコーディングされていたり、元SWANSのjarboeがフィーチャリングボーカルをしていたり、ミックスをVirgin Babylon Recordsのオーナーでもあるworld's end girlfriendがおこなっておりと、もはや興味が止まらなくなってしまいました。そして思いとまらず、メールで質問を投げてしまいました。その返答をみて、ますます興味がわいてきたのです。ぜひ、音源とあわせて彼らの世界に触れてみてください。

インタヴュー&文 : 西澤裕郎

基本的にはポップ・ミュージックを作ろうとは思っていません

ーー「いいにおいのする」シリーズや、本作でフィーチャリングしているアーティストを拝見するに、Vampilliaというバンドの根本には、ある種の音楽センスのよさ、コアな音楽カルチャーへの造形があると感じます。そこで、リーダーさんの音楽体験を、できるだけ詳しく教えていただけますか?

幼少のころはヒップホップ、プリンス、マイケル・ジャクソン、カルチャークラブと80sメタル、ハードロックのバラードが大好きでした。音楽的な嗜好の原点はフェイスノーモアのepicのアウトロです。あとはmr.bungle、weenから広がるあっちの世界です。特にヘビーメタルは好きではありませんが、ブラックメタルはトータルで一番美しい究極の芸術だと思っています。ここ何年も家ではjohn luther adamsとKanye Westしか聴きません。町歩きの時は相対性理論を聴いています。

ーーリーダーさんは、なぜ音楽をはじめたのでしょう。また、Vampilliaでやりたいことというのはどういうことなのでしょう。

自分自身が聴きたい音楽をつくるってことがVampilliaが存在する理由です。基本的にはリスナーさんのためでなく僕のための音楽です。それが新しいポップスになり、皆様にも気に入ってもらえたらラッキー! な感じです。あらゆる感情、悲しさ、歓びなどが理屈ではなく溢れ出す瞬間を音楽で。だから音楽ではなく現象、体験を創造したいというのが理想に近いのかもしれません。

ーー元・相対性理論の真部脩一さんや、ルインズの吉田達也さん、NICE VIEWの竜巻太郎さんの参加というトピックは大きなことではあると思いますが、興味深いのは、それだけ個性のあるメンバーが一同に介しているにもかかわらず、即興的な楽曲にならず、統一されたいわゆるポップ・ミュージックができているところです。どのようにして楽曲制作、アレンジはおこなわれたのでしょう。

上記の人たちも、基本的には僕のために音楽をつくってくれているので、結果的にVampilliaの音楽になるんだと勝手に思っています。本人達がこれを読んだらいなくなっちゃうかもですね。僕達はものすごーく真面目に丁寧に制作、アレンジしてるつもりなんですが、他所様からみるとすこぶる適当、チャランポランらしいので、もし統一性があると感じて頂けるなら、それは奇跡的な偶然と意図の産物なのでしょう。

ーーなぜこのメンバーでポップ・ミュージックをやろうと思ったのでしょうか? むしろ、アンダーグラウンドに振り切るという形への可能性を感じることはありませんか?

基本的にはポップ・ミュージックを作ろうとは思っていません。Vampilliaがやってることがポップスの中に組み込まれたらいいなとは思っています。ですが、そのために自分たちがやりたくない仕事をしようとは思いませんね。自分たちがアングラだとか、ポップスだとかのくくりはないです。ただ、客観的にみたとき自分たちがどちら側だと思われがちなのかは理解していますよね。そういったものを変えたいのです。

ーー別のインタビューで、「世の中に歌詞ってめっちゃたくさんあるけど、ほとんど僕は共感を覚えないんですよ」と発言されていましたが、共感を覚えなくてもいいような歌詞の聴き方というのも世の中にはあるのではないかと思います。例えば、洋楽を聴くときに歌詞を把握せず楽しんでいることもあるはず。Vampilliaの歌詞において、「共感」というのは必要な要素でしょうか。

だから僕は洋楽が好きなのかもしれませんね。勝手に解釈できるし。ただ、共感はしませんが、その発言が指してるような曲を聴いてオセンチにもなるし、熱い気持ちにもその瞬間はありますよ。ただ後々なんにも残らないだけで。まあいい加減だなこいつと思われるかもですが単純に好みですよね。共感とかそんなおこがましいもんじゃなく。後々までひっかかるかどうか。真部がいってた通り、ある種の毒みたいな。

やっぱ僕バンドマン嫌いですね。おもんないやつが多すぎる

ーー「bombs」シリーズについて教えてください。「VampilliaがJ-POP産業に挑戦するコンセプト」ということですが、なぜ「J-POP産業に挑戦」しようと思ったのでしょう。また、リーダーさんが考えるJ-POP産業とはどういうものなのでしょう。

これもすごくいい加減で、ただそれっぽくない? ってだけですよね(笑)。でも最初に言った通りポップスの範囲を広げたいので。J-POPはたまに奇跡が起きますがほとんどが産業的、つまりお仕事っぽいものがほとんどじゃないですか? どう考えてもお仕事っぽくないものが仕事っぽいものを脅かしてみたい。昔のototoyさんのインタヴューでもいいましたが、嫌がらせですよね。あと産業的なJ-POPにも僕はやっぱりガンガン泣くんですよ。会いたくて震えるんだーって。だから嫌いではないんですよ。ただ別に残らない。

ーーJ-POP産業に挑戦することで、どういう結果を期待されていますか? また、それによりVampilliaの作る音楽にどういう変化があると思いますか?

自分たちのやることに変化はきっとないでしょうが、期待してるのはバカバカしいことをやる予算が増えることです。僕達は自分らのことをかなりのDIYバンドなんじゃないかと思っているんですよね。DIYをうたってるどんなバンドよりも。やりたいことをひたすら自分らでやるって意味で。だからもうちょっと余裕もってDIYしたい(笑)。レーベルはやってないけど(笑)。

ーーリーダーさんは、かなりセルフ・プロデュース能力が高い方だと思っております、音楽以外でなにかをプロデュースされたことはありますか。

そんなことは全くもってないです。表にたたない人間にセルフ・プロデュースって! バンドでも無駄ばっかです!! プロデュースっていえば一昨年女子高生のブラック・メタル・バンドを結成しました。むちゃくちゃ可愛い二人組の。普通はバンドなんてやらないレベルの可愛さ(笑)! で、最初の話し合いから「後々絶対バンドってもめんねやんかー、だからそうなっても割りきってな。仕事として頼むで」ゆうて。そんで合宿とかやって曲つくって、めっちゃ(かわ)いいやんてなった2ヶ月後に、一人の子の彼氏がもう一人のメンバーの子に手だそうとして、もめて終わりました。その彼氏もやっぱバンドマンやって。やっぱ僕バンドマン嫌いですね。おもんないやつが多すぎる。会ったことないけど、どうせそいつも声が高いんですよ。めぐまれなかった思春期をバンドやって見返すみたいな。羨ましい(笑)。

ーー音楽をやるうえで、楽曲制作以外に必要とされているもの、大切にされていることがありましたら教えてください。

どんだけ深いところに行っても最終的に全部含めて笑い飛ばせるってことですね。だからユーモアですね。

ーー最後の質問です。音楽で変えれるものがあるとしたら、それはなんだと思いますか。

バンドやって売れたらどんな不細工でもモテるようになるってことじゃないですか。

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LIVE SCHEDULE

Virgin Babylon Night 2
2014年5月4日@(日)渋谷 WWW
出演 : Vampillia / world's end girlfriend & POLTERGEIST ensemble / Go-qualia / bronbaba / BOOL / MINUS_3

2014年5月31日(土)@大阪 難波ロケッツ
出演 : Vampillia / OVUM / Aureole / Yasushi Yoshida / boneville occident / Eadonmm(dj)

いいにおいのするはじめてのレコ発
2014年6月6日(金)@渋谷WWW
出演 : Vampillia bombs 戸川純 / Vampillia bombs BiS / BiS / iiP / 西村ひよこちゃん

PROFILE

Vampillia

Vampillia(ヴァンピリア)は、タスマニアギター、ノイズギター、魂だけファンキーベース、ピアノ、ストリングス、オペラのVelladon、きこりの恋幟モンゴロイド、ツインドラムの吉田達也(Ruins)と竜巻太郎(NICE VIEW、TURTLE ISLAND)、新メンバーの真部脩一ら10人(ときにはサポートなども含めた、それ以上)のメンバーからなるブルータル・オーケストラである。

2005年に大阪で結成され、結成当初は元ボアダムズの吉川豊人が在籍した。

彼らの精力的な活動の足跡を辿れば、元SwansのJarboe / Merzbow / μ-ziq / Nadjaなど、今までに何らかの形でコラボーレションした有名アーティストは数多く、他にもVincent Gallo / Jim O'Rourke / GANG GANG DANCE / Ariel Pink / Alcest / Atras Sound / ARAB STRAP / toe / World's End Girlfriend / Masonna / Boris / Melt Bananaなど、錚々たるアーティストたちとの対バンを果たしている。

>>>Vampillia HP

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インタヴュー

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筆者について
西澤 裕郎 (西澤 裕郎)

1982 年生まれ。ファンジン『StoryWriter』編集長。http://storywriter-magazine.com/

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