2013年6月18日にデビュー5周年を迎えた、女性シンガーSAWAを、OTOTOYで6月より3ヶ月連続で特集。これまでのSAWAのキャリアを振り返るとともに、彼女のこれからの活動の展望を、音源配信とロング・インタヴューによってあぶり出していきます。まずは、6月9日に開催された自主企画イベント「SAWA☆Debut 5th Anniversary バシバシ!! ワイワイ!! SAWAのカム着火祭」をレコーディング、DSD配信開始!! また、発売当日7月1日に音霊で行われるライヴもレコーディングし、7月17日にDSD配信いたします。前者は打ち込みメインのライヴ、後者はバンド・セットでのライヴと、同じ曲でも違ったサウンドの色を臨場感溢れるDSD音質でお楽しみいただけます。5周年を迎え、新しい道を踏み出すSAWAの素顔に一緒にせまりませんか?
第1弾配信開始「SAWA☆Debut 5th Anniversary バシバシ!! ワイワイ!! SAWAのカム着火祭」
SAWA☆Debut 5th Anniversary Live at SHIBUYA Glad
【配信形態】
DSD 5.6MHz+mp3 ver. まとめ購入のみ 900円
HQD(24bit/48kHzのwav) ver. 単曲 200円 / まとめ 900円
【Track List】
1. Blue / 2. Mr.Brown / 3. StarlightPavilion / 4. ハッピーバースデイ / 5. Good day Sunshine
music & performed by SAWA
Recorded & Mixed & Mastered by 高橋健太郎
Recorded at SHIBUYA Glad
All photos by norico
Movie by 藤井伸
Artist Management 高橋亜矢子
Project Director 西澤裕郎(OTOTOY)
>>DSDの聴き方はこちら
※DSD 5.6MHz+mp3 ver.には、楽曲のDSFファイルとDPPファイル、全曲のmp3トラックが同梱されております。5.6MHz DSDの音源は、ご使用の再生環境によっては再生できない可能性もあります。ご購入の前にご確認ください。DSD DISCでお聴きになる場合は、DSD(2.8MHz)にダウン・コンバートしてご使用ください。
※ダウンロードしたファイルに不備や不明点がありましたら、info(at)ototoy.jpまでお問い合わせください。
LIVE REPORT
2008年、クラブ系アーティストとしてCDリリースし、今ではアイドルをプロデュースするなど活動の幅を広げるSAWAのデビュー5周年を記念した自主企画イベント〈SAWA☆Debut 5th Anniversary バシバシ!! ワイワイ!! SAWAのカム着火祭〉が6月9日(日)に東京・渋谷GLADにて開催された。このイベントでは、Negicco、のあのわ、そしてSAWA自らがプロデュース(サニーデイ・サービスの田中貴とのツイン・プロデュース)を手がけた4人組声優ユニット・ワンリルキスら、SAWAとゆかりのあるアーティストたちが多数出演。SAWAの5周年に華を添えた。
ロックの日、6月9日にさまざまなイベントがおこなわれる中、エレクトロ・ダンス・ミュージックあり、ロック・バンドあり、アイドルありと、ジャンルレスでカオスな空間となったこの日の渋谷GLAD。開演前のSEでは坂本慎太郎「仮面をはずさないで」やピチカートファイヴ「スウィート・ソウル・レヴュー」など個性的な曲たちが流れている。15時過ぎから始まったイベントのオープニングを飾るのはDJ WASA(ワーサー) a.k.a SAWA。自らのアニバーサリー・イベントを自らのDJでスタート。すでにぎっしり詰まったフロアに向かい、サングラス姿で両手を広げ煽るDJ WASA。観客は圧倒的に男性が多い。モヒカン姿のパンキッシュな男性ファンの姿も見える。佐々木希に提供した楽曲「カラフルワールド」を自身でカバーし、クラブサウンドに改良されたSAWAバージョン等を披露。重く響くキックの4つ打ちと背後のカラフルな映像、天井のミラーボールが気分を盛り上げる。さらにSAWAがカバーした楽曲、レベッカの「ラズベリー•ドリーム」をプレイ。DJ A-beeのライヴにつないでDJ WASAとしての出番は終了。
イベントはライヴ・ステージの転換の間にDJが入れ替わりでプレイして飽きさせない。DJ Megu(Negicco)が登場すると早くもフロアに陣取っていたNegiccoファンが一斉にテンションアップ。のあのわ、Negiccoがライヴでさらに盛り上げていよいよSAWAが登場、の前に映像で改めてSAWAからのメッセージが流れ、歓声が起こる。さらにビデオでおめでとうコメントが届いており、☆Taku Takahashi、ソウルシンガー多和田えみ、HALCALIのHALCA、キマグレンのISEKI、そしてSAWAのデビューを手掛けた元FreeTEMPOの半沢武志からは、「不思議なわけがわからない子ですが(笑)、それだけ魅力的な子です !」とユーモアたっぷりなお祝いコメントが届き、客席から一際大きな拍手が贈られた。
映像が終わると「いえぃっ!」とステージに飛び出してきたSAWAの衣装は、銀のスパンコールに肩には白い羽根がふわふわと舞い、下は電飾付きのキュロット・スカートになったドレス。さらにレースのフードを被り、さながら“宇宙からやってきた白雪姫”といった趣き。とにかく派手! しかも後ろを向くと背中はザックリ開いている。エロい! しかし靴はしっかり踊れそうなバスケット・シューズのような白いハイカットスニーカー。この辺りのラグジュアリー感とカジュアルさのミックスこそがSAWAの魅力なのだろう。オープニングは「Discovery」、続いて「Stars」。恍惚とした表情で歌い踊る姿がセクシーだ。
「こんばんはSAWAです! 電気消そうか? 手動だからこれ!」 とドレスの電飾を手動で消しだすSAWA。そのマイペースぶりに早くも翻弄されそうな観客(笑)。「今日は私が本当に良いと思ったアーティストだけを呼んでイベントをやらせてもらいました! 最後まで盛り上がって帰るように!」もちろん客席は大盛り上がりだ。続く曲はデビュー・ミニアルバム『COLORS』収録の「Blue」。シンプルなトラックに乗せたストレートな恋愛ソング。80年代ポップスを思わせる曲調がDJで聴かせたエレクトロ・ミュージックとは違う嗜好の振り幅を感じさせた。可愛らしいスキャットから始まったのは未発表曲「Mr. Brown」。サビの展開が面白いスイング調の曲だ。今度は「新曲やります!」と王道テクノ・ポップな「StarlightPavilion」へ。覚えやすいメロディで、新曲ながら観客もすぐにサウンドに任せて体を揺らし出した。
「この曲は宇宙からの司令の元に、みんな働いたりしてるんだな~っていう曲(?)です。アーティストってみんな宇宙好きじゃないですか!? 宇宙って好き?」とバックDJに振るが反応なし(笑)。「で、曲だけじゃなくグッズにもこめました。宇宙リスペクトタオルというグッズを(笑)。是非みなさん買って下さい!」と宇宙グッズ販売促進トーク。続いて曲はバラード「心の瞳」。グランドピアノの美しい調べとともに、SAWAの伸びやかな歌声が会場の隅々まで届いた。ファルセットになるかならないかの微妙な高音部分の震えるような歌声が曲の真摯なメッセージをよりリアルに伝えていた。「あいにいくよ」は優しいミドル・テンポのポップス。SAWAの声は線が細いようでいて、実に正確なピッチでしっかりと伝えるべき言葉は力強く届けている。客席から時折「5周年おめでとー!」という声が飛び、会場はハッピーな空間に。
ライヴは後半に入り「盛り上がって行こう~! I Can Fly!」と観客と声を合わせてから「I Can Fly」へ。サビでは「I Can Fly!」の大合唱で盛り上がる。続けてデビュー以来SAWAの象徴になっているミラーボールを片手に持って歌いだした「ManyColors」。この曲のMV同様、間奏でミラーボールをボーリングのようにスローイング! 前半のアンニュイなメロディと対照的に高揚していくサビのリフレインが気持ち良い。最後は高々と頭上にミラーボールを掲げてポーズを決め、拍手の嵐の中ステージを後にした。
観客からのアンコールの声に間髪入れずステージに上がったSAWAは、鮮やかな赤いドレスに早着替え。MCの途中でステージは真っ暗に。「え!?」っと戸惑うSAWAの元にワンリルキス、Negiccoたちがケーキを持って登場、「ハッピーバースデ~SAWA~♪」と5周年を祝うサプライズ。いつの間に仕込まれていたのか、客席からも一斉にクラッカーが鳴らされる! 驚きと感激の表情のSAWA。「ありがとうございます! デビュー当時は何にもできなかったけど、打ち込みをやり出してDTMマガジンに載るようになり(笑)、ガジェット女子と言われるようになり(笑)」と笑わせながらも感謝の言葉。「自分に向けてじゃないですけど(笑)、ハッピーバースデイという曲があるので、歌います」と一際ポップで親しみやすい曲、「ハッピーバースデイ」を心から楽しそうな表情のSAWAにこちらも嬉しくなってくる。「最後の曲です! 盛り上がって帰って下さい!」と歌われたのは、太陽のように明るいポップ・ソング「Good Day Sunshine」。テクノと扇情的なサビメロが融合してグングン盛り上げ、SAWAも「イエェーイッ!」とテンションをフルにアップ。観客も一斉に手を振り上げてアガる、アガる! この日最大の盛り上がりをみせた。曲が終わると、イベントへの来場に感謝の言葉を述べステージを後にするSAWA。その表情は充実感に満ちているようだった。
長時間ながら、最初から最後まで明るく、文句なく楽しめるライヴばかりで全く飽きさせないイベントとなっていた。また、オープニングのDJ姿とエンディングのポップ・ディーバとしての姿の二面性に、今後どんな活動を見せてくれるのか、一層注目したくなるSAWAの5周年記念ライヴだった。(text by 岡本貴之)
SAWA☆Debut 5th Anniversary バシバシ!! ワイワイ!! SAWAのカム着火祭
2013年6月9日(日)@渋谷Glad
出演 : A-bee(Live set feat.ellie) / COLD BAND BANK / SAWA / Negicco / のあのわ / ワンリルキス
DJ : A-bee / ☆STAR GUiTAR / ミッツィー申し訳 / DJ WASA / DJ Megu(Negicco)
〈SAWAセットリスト〉
1. Discovery
2. Stars
3. Blue
4. Mr.Brown(未発表曲)
5. StarlightPavilion(新曲)
6. 心の瞳
7. あいにいくよ
8. I Can Fly
9. ManyColors
アンコール
10. ハッピーバースデイ
11. Good Day Sunshine
配信第2弾、3弾のリリースが決定!!
配信第2弾 : 「音霊OTODAMA SEA STUDIO」
【配信形態】
DSD 5.6MHz / HQD(24bit/48kHzのwav)
【配信予定日】
2013年7月17日(水)18時
配信第3弾 : 新曲(オリジナル楽曲)
【配信形態】
HQD(24bit/48kHzのwav)
【配信予定日】
2013年8月上旬
デビュー5周年を迎えたSAWAを辿ったインタビュー
2013年6月21日にデビュー5周年を迎えた、女性シンガー SAWA。そのプロフィールは、かなりスマートだ。幼少期にバイオリンとピアノを習い絶対音感を身に付けたところで、音楽人生をスタートさせた。そして本格的な活動は、FreeTEMPOの全面プロデュース作『COLORS』でのCDデビューから。現在では自ら楽曲制作もおこない、佐々木希やアイドル・グループ、ワンリルキスの楽曲プロデュースしたり、活動の幅を広げている。さらにいうと、アーティスト活動をはじめる前は、高校で英語教師をしていたという。まさに音楽にとどまらない多彩な才能の持ち主なのである。
しかし、そのプロフィールを読んで、楽曲を聴いて、ライヴを見て、彼女を理解しようとすればするほど、SAWAというアーティストの中心にはなにがあるのか気になって仕方がなくなってしまった。なんでもできるからこそ、その中心になにがあるのかも見えづらい。日常生活をそのまま歌にしているわけでもなさそうだし、完全なフィクションの世界を描いているわけでもない。そしてサウンドはクラブ・ミュージックを基軸としたり、最近では独唱もしたりしている。一体SAWAとは、どんなアーティストなのか? デビューから5年を迎えた彼女の魅力をつかむべく、2回にわたるインタヴューでじっくりと迫った。
取材 & 文 : 西澤裕郎
>>SAWAの5年を辿るインタビュー(前編)はこちら
PROFILE
SAWA
幼少期にバイオリンとピアノを習い絶対音感を身に付け、音楽人生をスタートさせる。
2008年6月、FreeTEMPOの全面プロデュース『COLORS』でCDデビュー。
2ndミニ・アルバム『TIME&SPACE』でiTune Music Storeのダンス・チャート1位を獲得。
2010年10月、初のワンマン・ライヴを渋谷club asiaで行い、ソールドアウトする。
2010年、打ち込みによる楽曲制作を開始。
同年秋にFM 岡山の番組とのコラボ曲、SAWA作詞作曲による「Mysterious Zone」を配信リリース。
2011年秋、DJ WASA (ワーサー) の名でDJ活動を開始。
2012年4月、佐々木希「カラフルワールド」の作詞・作曲・ボーカル・ディレクションを行い、初のプロデュース作として携わる。(花王プリティアCMソングとしてオンエア)
2012年5月、セルフ・プロデュース曲「Good day Sunshine」を配信リリース。iTunesエレクトロ・チャート初登場5位を獲得。
その歌声が音楽プロデューサー西部敏彦の目にとまり、歌唱参加した「ソプラノレイン」がNHK「みんなのうた」2012年12月、2013年1月のうたとして放送される。
2012年12月19日、6thミニ・アルバム『ソプラノレイン』を2年半ぶりにリリース。
これまでに、6枚のミニ・アルバム、1枚のフル・アルバムをリリース。
ゆるふわなファンシー・ヴォイスとシュールで底抜けに明るいキャラクターで愛され、ヴォーカリストとして多くの作品に参加している、常に多彩な才能が開花し続ける女性アーティストである。