先の読めない人間ドラマと音楽ーー33週連続リリース企画「Biff Sound」32週目に突入、インタヴュー・セッション
33週間にわたり、浦安にある倉庫を改造したスタジオ・Ice Cream Studioでレコーディング・セッションを行い、その音源を毎週リリースしていく企画「Biff Sound」も32週目を迎えた。あと1週!! さあ大団円というところで、大きな変化が起こりはじめている。各メンバーのキャラクター、人間性が色濃く出始めており、それが音楽以外も含めて、Ice Cream Studioという場所を豊かにしはじめているのだ。例えば、徹夜で編集作業を行いボロボロになっているメンバー、集合時間に遅れてくるメンバー、リーダーシップをとるメンバー、事務作業を行なうメンバー、それぞれが自我を少しずつではあるが出しはじめ、混ざり合い、人間臭さのあるドラマが垣間見えはじめている。それは、あと数週間というカウントダウンに至り、気持ちに幅ができたこともあるだろう。少なくとも筆者は、これまでの8ヶ月で見ることのなかった彼らの表情を知ることになり驚いている。
そんなタイミングで、これほど適したメンバーはいないという人物がIce Cream Studioの門をくぐった。自主製作映画『症例X』で数多くの賞を受賞し、『家族X』で劇場デビュー、2013年には演劇ユニット「オーストラ・マコンドー」の舞台を原作とした映画『トーキョービッチ、アイラブユー』を制作した映画監督、吉田光希である。訊けば、Ice Cream Studioを設計し、33RECORDをプロデュースするhydrant house purport rife on sleepyのYawn of sleepy(ヨーンオブスリーピー)の20代前半からの友人であるという。それぞれ夢を語り合ったという2人が数年の時を経て、自由なクリエイティブが求められる場所で出会うというのは運命を感じざるをえない。その2人に加え、現在最注目の若手バンド、ATLANTIS AIRPORTのヴォーカルSoneを加え、話を訊いた。残り1週というのがもったいない気もするが、終盤だからこそ生まれる熱に寄り添い、その動向に注目していただきたいと思う。Biff Soundは、小さくて大きなドラマの舞台なのだ。(text by スカムライター西澤くん)
33週連続リリースの企画名は『Biff Sound』!! 最終回第33弾をリリース!!
33RECORD / Biff Sound #033
※まとめ購入のみ
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / mp3 : 240円
【収録曲】
1. rem -- Constructions
2. -- -- harmonious
3. i was on the ground with harmonies -- hydrant house purport rife on sleepy
4. re-title -- placebo sound
5. tomorrow's happenings -- sleepy it
6. out of control -- DJ R-MASTARD & DJ CLAMP5 a.k.a. wa5hei
33週連続リリースの企画名は『Biff Sound』!! 第32弾をリリース!!
33RECORD / Biff Sound #032
※まとめ購入のみ
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / mp3 : 240円
【収録曲】
1. tribal feat. DJ CLAMP5 a.k.a. wa5hei(Tessei Tojo)
2. op(KINU)
3. 鳴らない星(junko minato)
4. good one(Yawn of sleepy)
5. balloon(sundelay)
6. shy(Sone)
33RECORDのセレクション作品第6弾「Biff Sound Selection 06」全11曲を無料配信中!
33RECORD / Biff Sound Selection 06
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / mp3 : 0円
【収録曲】
1. summer remains(Alex Martin)
2. paper craft(mal da kid)
3. balloon 2(sundelay)
4. cafe terrace galaxy feat.kokko,アラカキヒロコ(アクマチクス)
5. D(灰児圭十)
6. the low feat.kokko,関勇太(Huehuecoyotl)
7. against(田中光)
8. pillow(Ryo Takezawa)
9. houses(Kampow)
10. apricot(dull over pull)
11. talking to myself(early)(Alex Keleher)
12. masquerade(VENOM)
Artwork by yukino
Mastering by sleepy it
Mix by Yawn of sleepy
倉庫を改造したスタジオ「Ice Cream Studio」でセッション&レコーディングした音源を33週間ノンストップでリリースする、33RECORDによる企画『Biff Sound』。同企画から、第6弾となるセレクション作品が登場。第1弾から変わらず、今回も勿論フリー・ダウンロード作品となる。毎週の配信を「週刊少年ジャンプ」に例えるならば、単行本の様な本作品であるが、いよいよクライマックスを迎え始めている。ここにきてまた様々な要素が加わり、むしろ勢いを増していく33RECORDの記録と記憶。まだ間に合う。フリー・ダウンロードという形で届けられるこの「招待状」をこの機会にそっと共有していただきたい。
※Biff Sound Selection第1弾〜第5弾は、現在もototoy内で無料配信中!
Biff Sound Selection 01
Biff Sound Selection 02
Biff Sound Selection 03
Biff Sound Selection 04
Biff Sound Selection 05
INTERVIEW : 吉田光希、Sone、Yawn of sleepy
ーー吉田さんは映画監督であり、ミュージシャンが中心の33RECORDには、新しい風を吹き込む存在でもあるんじゃないかと思っています。もともとは、洋平さん(Yawn of sleepy)と付き合いがあって、ここに来たそうですね。
Yawn of sleepy : (吉田)光希が映画監督志望だったとき、お互いこういうことをやっていきたいっていう夢をファミレスとかで熱く語っていて。そこから光希は映画監督になって賞を取って、海外に行って、いまもやっていて。感慨深いですよね。
ーー吉田さんが感じるIce Cream Studioの魅力とはどういうところでしょう。
吉田光希(以下、吉田) : 映画も続けてくと商業的な思考になってきちゃうんですよ。お客さんを何人入れなきゃいけないとか、予算はいくらじゃなきゃできないとか。あと、脚本を書いたり、企画を練ったり、パソコンに向かってタイピングする時間が長いんです。そんなふうにして早く作品にしたいって思いを抱えてここに来たら、スピード感をもって形にしていて羨ましいと思ったんですよね。僕らは映像っていうジャンルの中で、撮影する方法も、どういう段取りを組めば映画ができるっていうのも知っていて、俳優も沢山いるのになかなか形にならない。ここにいる人たちを見て、もっと軽い気持ちでなにかできるんじゃないかなと思ったんです。俳優としてのフリー・スタイル、映画監督としてのフリー・スタイルっていうのはまだ見えないですけど、ここに来れば発見できそうな気がしたんですよね。
ーーそして、もう一人の登場人物であるSoneさんは、ATLANTIS AIRPORTでヴォーカルをされています。RO69のコンテストで優勝してROCK IN JAPAN FESTIVALに出演したり、タワレコメンに選出されたり、着実に注目を集めている期待の新人バンドです。そんなSoneさんが、Ice Cream Studioに来たきっかけは何だったんでしょう?
Sone : 残響ショップの元店長さんから連絡が来て、倉庫でリアルタイムでレコーディングするから来てよって言われたんです。いまのバンドが初めてオリジナル曲をやったくらいの状態だったので、いけるかなっていう不安はあったんですけど、好奇心があったので見てみたいと思って来ました。
Yawn of sleepy : (田中)光君とかVENOM君とかフリー・スタイルをパパッとやる人がいるタイミングだった日に来たので、その影響をすごく受けたのかな? って気はします。自分もそうなんだけど、足が震えたりするんですよ。そして、頭に浮かんでいる文字が出てこない。それを上手くやるから、勇気あるなっていつも思っています。
Sone : いままでは作り込んだものを出すみたいなことしかやっていなくて。急にフリー・スタイルをやることになったら、想像以上に思い浮かばなくてできなかったんです。咄嗟に出てきたやつがボロクソで…。
Yawn of sleepy : そのときの悩みとか不安とか怒りが出てきてたもんね(笑)。泣いちゃうんじゃないかと思いましたもん。客観的に見ちゃうとすごくドラマチックだと思って。そういう瞬間を、光希も同じ目線で見れるのはすごい楽しくて。
ーーYawn of sleepyさんは、このスタジオでは収録のディレクション、編集、ミックス、ビデオの編集もやっていて、なおかつここを作った張本人でもあります。プロデューサー的立場といってもいいと思うんですけど、最初のころに比べて、機材とか仲間が整った環境になったなって感じがするんじゃないですか?
Yawn of sleepy : しますね。光希もそうだし、イラストやったりする人もいるし、最近はにぎやかだなあと思いますね。
実は、みんな、すごい怒ったり泣いたりとかしてるんですよ
ーーBiff Soundも32週目を越えて終盤に差し掛かってますけど、ここにきて新しい方向にドライブしていきそうな感じがするんですよね。音楽以外にもいろんな人が集まってきていて、ぐっちゃぐちゃなまま混ざりはじめている。
Yawn of sleepy : 知的探求とか冒険心がすごくできてきているんですよね。だからすごく楽しいです。最初は一個一個気にしてたんですけど、最近は気にならなくなりました。なんだったら、55週とかにしとけばよかったと思って(笑)。
ーーあははは。さすがに、倒れちゃいますよ(笑)。33週間毎週集まることで、この場がすごく人間臭くなってきていて、吉田さんからすると、とてもおもしろい被写体にもなるんじゃないかと思うんですね。この場所に映像的魅力は感じますか?
吉田 : 場所はおもしろいんですけど、結局それは風景にしかならなくて。やっぱり魅力的なのは人でしょうね。僕が俳優に対して求めるのは、抱えてる感情の見える芝居なんです。ここにいる人たちは、それをマイクの前でサラッとやっている。すごくショッキングでしたね。俳優に対していろんな言葉だったりやり方で、一生懸命引き出そうとしても、なかなか上手くいかなかったりすることが多いんですけど、なんで音楽をやってる人たちはこんなにサラッとできてしまうのかなって。
Yawn of sleepy : サラッとじゃないよ。足震えてるもん。そこは本質的な部分だと思っていて、優れた役者さんって、現実に起こってることを超えちゃう瞬間ってあるんですよね。それが本当の芝居というか役者さんの真価を発揮してるときで、現場がピシッとなる。
吉田 : 表に出すことでフィクション化されちゃうことってあると思うんですよね。悩みだったり悲しみを抱えて、1人のものだけにしてるよりも、みんなの前で出しちゃう。生々しいんだけど、それに共感したりすることで抱えてるものを共有できるというか。そうやって生み出されたものを、見知らぬ誰かが聴くわけじゃないですか。そして、遠い所で共感する人がいるってすごいことだなって。それは音楽って枠じゃなくて映像でもできそうな気がしていて。
Yawn of sleepy : それがいわゆる芸術だよね(笑)。
吉田 : どこかのマーケットを目的としないっていうのは素敵だなと思いましたね。
ーーSoneさんはそういう場に立つ時に足が震えるとか、思いが出てきちゃうって言っていましたが、自分でも思わないことが出てくる感じなんですか?
Sone : 本当に思ってることが出るんだなっていうのと、これしか考えてないんだなっていうのが分かりました(笑)。思ったより自分はそれに対して熱があったんだなってことにも気づいたりしましたし。それで引いたりもするんです(笑)。やっぱりいただいた音源を楽しみにして聴くんですけど、そういう音源は未だに聴けないです。
Yawn of sleepy : わかる!! 聴けないよね(笑)。
Sone : もしこういうのが映像になっちゃったら恐ろしいなと思って。 他人の映像は見たいけど、それが自分の映像だとしたら、どうなるんだろうって。自分では見れないなと思う。
ーーいままでの33RECORDのメンバーって、あまりプライベートが見えない、出さないってことをカッコいいとしているようなところがあったと思うんですけど、33週続けてく中で、それが剥がれてきてるタイミングなのかなとも思って。
Yawn of sleepy : 実は、みんな、すごい怒ったり泣いたりとかしてるんですよ。ビックリするぐらい。でもそれが大事なことな気がする、青臭いけど。
全然知らない人が見てもヤラれちゃうんですよ、ここは
ーー吉田さんは、そういう状況を観て、作品に昇華できると思ったんでしょうか。
吉田 : これは何かの作品にできるんじゃないかって思ったのは、次に連れてきたいと思う俳優に見せたとき、この場所がどういう場所か知らなくても心を揺さぶられてたんですよ。まったく事情を知らない人が見ても、僕が信じて捉えたものは伝わったんですよね。全然知らない人が見てもヤラれちゃうんですよ、ここは。
Yawn of sleepy : 手に負えないもん、その渦みたいなのを。
ーーちなみにその映像っていうのはどんな感じのものだったんですか?
吉田 : 主にマイクの前でトラックに合わせて歌っていたり、楽曲の素材の1つとして参加しようと立ってる人たちなんですけど、結局内面だったり感情がこぼれ落ちていて、それは狙って撮れるものではありませんでした。ただ、それだけを捉えていても、それはドキュメンタリーの仕事だったりするので。自分は劇映画、フィクションをメインにやっているので、生々しさだけを繋いでいくのではなくて、フィクション性だったり、ここで起きてることを、もっと別の表現で見せれるような気がしていて。フィクション性を探したいという部分で、俳優を連れて来てなにが起こるか見てみたいなって思っています。
ーー起きてることをドキュメンタリーとして捉えるだけじゃないと。
吉田 : 例えば演技をやってる人たちが、ここに来て、本当に感情を見せてるアーティストたちを演じることができるのかなってところもあるんですよ。
ーーここではミュージシャンが商業的なものを取り払って、純粋に音楽に向き合った時に何が生まれるんだろうっていうのをテーマにしてやってきていたわけですが、それが吉田さんのいる映像のフィールドの方々にも突きつけられるわけですもんね。
吉田 : いわゆる役を演じてる中で、本人がこぼれ落ちてくるような瞬間を起こせるようにしたいんですよね。
Yawn of sleepy : いいね。現場で勇気を出している人がいるのは触発されるよね。
吉田 : 映画って普通ある一定の期間で録りきっちゃうもんなんですけど、もう少し長い期間、特に締め切りに追われてとかじゃなくて、1つライフワークのようにこの場に来て何かを捕らえて、かつ、フィクションとしての外枠、物語っていう部分も描けるなと思ったんですよ。例えば設定した登場人物がここに来ていて、それぞれの私生活で何をしているかっていうのはフィクションとかドラマで描けるし。ここを中心として、どんどん大きくできるなと思いましたね。いやらしい言い方をすると、この場所のロケーションがおいしい(笑)。こんな場所で撮りたいと思っても探せないし、これをセットで作る予算もないですし。ただ、最初来た時点で撮ろうってすごく言われたんですけど、その時点では確信を持てなくて。場所はすごい魅力的なんだけど、それだけで映画にはできないって言って。
Yawn of sleepy : 要するに、光希の意見が変わったんですよ。ここに撮りたいものがないって状況だったんだけど、カンマレーベルをやってる(三村)しゅうさんが遊びに来たときに、ワッとギターを弾いたんですよ。光希がそれをワンショットでグッと回してたんですけど、それが、光希のフリー・スタイルなんですよ。マイクの前に立ったのと同じことで。俺はしめしめと思って。
吉田 : もう一本撮っちゃったもんね、言われてないのに(笑)。
Yawn of sleepy : VENOM君がよく言ってるんだけど、いわゆる発想や芸術はフィジカルを使うから、書きたいと思ったときに書けないってなったら、とりあえず1行書いてみる。そしたらその1行に付随する2次的な発想が、グラデーション式にワッと付いてくるんですよ。そういうのが光希の中でも起きたんですよね。アクションが先行したんですよ。自分の飛び方を知ってる人だから、マイクの前に立っただけじゃなにも起こらない。でも、そこからアクションが起こったというのがよくて。なんならその吉田監督の横顔を俺が撮ってやりたいくらいですよ(笑)。
ある日突然終わる方がドラマチックかなと思っていて
ーー(笑)。Soneさんも、ATLANTIS AIRPORTが世の中に飛び立つ前の段階で、感情が思いっきり出てきちゃってるからおもしろいですよね(笑)。
Yawn of sleepy : でも、やるべきだと思う。日本の音楽業界って、見せ方を意識してしまうような状況がアベレージだと思うんですよね。でも本当の芸術って、ウケ狙いでやるもんじゃないし。有名な人のフリー・スタイルに、ただの女の子のフリー・スタイルが勝っちゃうなんてこともあるし。そっちの方がリアルだと思うんですよ。才能ないのにえばってる人たちを黙らせた方がいいよ、Soneちゃんは。
吉田 : 勝つってのは技術的なことじゃなくて、こっちが震えるかってことでしょ。
Yawn of sleepy : そうそう。ちゃんとした追求ができてるかってことだし。せっかく芸事をやってるんだからさっていう。
ーーSoneさんは商業的にも注目される段階に来てるから、その両立というかバランス感覚があるのかもしれないですね。
Yawn of sleepy : だから勇気あるんですよ。大事なのはSoneちゃんのセルアウトできる部分と、できない部分を、どっちもやることだと思うんだよね。両方できてるからバランスいいんですよ、Soneちゃんは。しかも超悩んでるしさ(笑)。悩みながらやってる人は美しいよ。
Sone : 確かにバンドの方でも悩んでるし、ここでも悩んでるしっていう(笑)。
Yawn of sleepy : え、悩んでるの(笑)?
Sone : 悩んでますよ(笑)。もう帰りたいと思ってます(笑)。やった後は清々しいですけどね。バンドにも活きてきてますしね。だいぶ言われますね、変わったねって。ライヴがすごくよくなったって。
ーーいよいよ33週の終わりに向かっていく訳ですが、どんなフィニッシュを考えてますか?
Yawn of sleepy : 全然何もないですよ。だって、手に負えないすもん(笑)。コントロール効かないですね。俺は冥土の土産に、みんなでやっていけたらなって思ってます。すげえじじいになっても、あんときこうだったなって思いながら、Soneちゃんの曲聴くよ(笑)。それに耐えれる水準でやってけたら問題ないかなって。
ーーSoneさんはどうですか? 自分もポロポロ出てくるような状況になってきてますけど。
Sone : いろいろきっかけをもらえた場ですし、もっと欲しいなっていう気持ちがあります。これが終わってしまうのはまだ早いような気もしていますけど、次もあるとのことなんで楽しみにしてます。
ーー吉田監督はいかがですか?
吉田 : 自分は33週って枠の中であんまり考えてなくて。ある日突然終わる方がドラマチックかなと思っていて。終わりに向けての形を作っていくよりかは、バッと終わって、裏では続いていけばいいんじゃないかなって思います。
ーーなるほど。最後に個人的要望としては、今日ここで話してた映像作品を映画として観たいです。
Yawn of sleepy : そうですね。俺も観たいです。ただ、ほんと劇場でやるしっかりとした作品を撮って海外で賞を取るような監督なんで、忙しいから。
吉田 : 本当はサラッと撮ってYouTubeで毎週流していこうかなって思ったんですけど、それにはちょっともったいなさ過ぎて。やっぱスクリーンでやれるような映画に仕上げたいなって思うんですよね。
ーーそれが観れる日を楽しみにしています。本当に、いまここはとてもおもしろいと心から言えますんで。
『Biff Sound』第1弾〜第31弾ラインナップ
>>VENOM、kokko、Kampowへのインタビューはこちら
>>金子泰介、金子祐二、アレックス・ケレハーへのインタビューはこちら
>>アラカキヒロコ、浅田泰生、バロンへのインタビューはこちら
>>長塚大地、mal da kid、DJ CLAMP5 a.k.a. wa5heiへのインタビューはこちら
>>Ryo Takezawa、Alex Martin、Mike Hannahへのインタビューはこちら
>>『Biff Sound』スタート時のインタビューはこちら
PROFILE
Yawn of sleepy(ヨーンオブスリーピー) / hydrant house purport rife on sleepy
ミュージック・サイエンスを掲げる4人組バンド。オルタナ meets IDM、ローファイド・デジタルといった幅広い楽曲が特徴。所有のIce Cream Studioにて制作されるタイトルは多数。作品ゲストにAdam mowery、BLANKBANSHEE、Sarah Loucks、WoodenWives、青木裕(downy / unkie)、イケダユウスケ、カヒミカリィ、Cuushe、田中光、ハチスノイト、フラグメント、Limited Express (Has Gone?)など。以前在籍していたkilk recordsとも親交が深い。インタヴュー登場のAlex Keleherがオーガナイズした2008年のカナダ・ツアーでは、SLEEPYHEAD / hang out sleep head on sleepyとして5都市12会場17公演を行い高いスコアをあげた。
2011年『wonderlust EP』、『roll over post rockers , so what newgazers』
2012年『reminiscing e.p.』、『many of these memories of the sun, and increasin' gratitude』
2013年『Those Which Desired e.p.』※、『Cutting Beat Instrument Draws Happiness』※
※Cutting Beat Instrument Draws Happiness名義
吉田光希(よしだ こうき)
1980 年生まれ。東京造形大学造形学部デザイン学科映画専攻領域卒業。在学中より諏訪敦彦監督に師事。また塚本晋也監督作品を中心に映画制作現場に参加。特殊効果、照明助手、美術助手、助監督などの経験を積む。卒業後は製作プロダクションにてCMやPVの制作に携わる傍ら、自主製作映画『症例X』(07)で、第30回ぴあフィルム・フェスティバル(PFF)の審査員特別賞を受賞。同作は第 61 回ロカルノ国際映画祭の新鋭監督コンペティション部門に入選。ウィーン国際映画祭、メキシコ市国際近代映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭の招待作品となる。第20回PFFスカラシップの権利を獲得し、『家族X』で劇場デビューを果たす。同作はベルリン国際映画祭、全州国際映画祭など、多くの海外映画祭より招待を受け上映されている。2012年『ふかくこの性を愛すべし』がオムニバス映画『ヴァージン』の一篇として劇場公開。2013年、演劇ユニット「オーストラ・マコンドー」の舞台を原作とした映画『トーキョービッチ、アイラブユー』を制作。第14回東京フィルメックス・コンペティション部門に選出され、スペシャル・メンションを受賞。
Sone(ソネ)
空港系マス・ポップ・バンド、ATLANTIS AIRPORTのヴォーカル、Sone。2013年よりソロ活動を開始。以来月に一度を目標としてポツポツとライヴをこなしつつ成長をはかる。FORTによるRemix曲を現在フリー配信中。33RECORDのリリース企画に頻繁に参加。現在4曲入りデモCDを、残響ショップと手売りのみで販売中。
33RECORD
Ice Cream Studioに集う作品をお届けする不確定的コミュニティ・レーベル。3月3日より33週連続配信企画スタート! 初回の所属アーティストとして発表されたアーティストは、Lee "Scratch" Perry、Adrian Sherwoodとも共演した経歴を持ち、ドイツの老舗DUBレーベル〈ECHO BEACH〉などからも称賛を集める“E.D.O. ECHO SOUNDSYSTEM”のJINYA、 90年代インディー・ミュージック・シーンを牽引したUK PROJECTの雄、〈SECRET GOLD FISH〉の長塚大地擁する“sundelay”、フリー・スタイル・ラップ・バトル〈UMB 2012〉CHIBA CHAMPION “田中光”、昨年待望の復活を果たした〈downy〉のギタリスト青木裕や〈カヒミ・カリィ〉との共作の発表でも話題を集める“hydrant house purport rife on sleepy”など、既にとても多種多様。