地獄のアロハ?! ハイレゾ配信?!ーー筋肉少女帯と人間椅子のコラボレーションがヤバすぎる!!

筋肉少女帯と人間椅子がまさかのコラボレーション!? コラボTシャツを作ろうという話から「いっそアロハはどう? 両バンドともリゾート感まったくないし」「そしたら『地獄のアロハ』だね(笑)」という冗談になり生まれたという表題曲。それを冗談でなく本気で実現してしまうのが、この2バンドのすごいところ。「地獄のアロハ」の作詞は、筋肉少女帯の大槻ケンヂと人間椅子の和嶋慎治が担当。作曲は、筋肉少女帯の橘高文彦、本城聡章、内田雄一郎、人間椅子の鈴木研一と和嶋が5人で手がける。カップリングでは、筋肉少女帯は人間椅子の「ダイナマイト」、人間椅子は筋肉少女帯の「少年、グリグリメガネを拾う」をカヴァー。それぞれのアレンジで独自のサウンドに仕立てている。そんな本作をハイレゾ配信するとともに、両バンドを代表して和嶋慎治に話を訊いた。
地獄のハイレゾ配信!!
筋肉少女帯人間椅子 / 地獄のアロハ
【配信価格】
24bit/48kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC
単曲 540円 / まとめ購入 2,000円
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC / mp3
単曲 257円 / まとめ購入 1,101円
【Track List】
1. 地獄のアロハ
2. ダイナマイト (筋肉少女帯 Version)
3. 少年、グリグリメガネを拾う (人間椅子 Version)
4. 地獄のアロハ (Heavenly Version)
5. 地獄のアロハ KARAOKE
6. ダイナマイト (筋肉少女帯 Version) KARAOKE
7. 少年、グリグリメガネを拾う (人間椅子 Version) KARAOKE
8. 地獄のアロハ (Heavenly Version) KARAOKE
ハイレゾについてはこちらから
筋肉少女帯人間椅子、全員のサイン入りポスターをプレゼント!!
【応募方法】
メールの件名に「筋肉少女帯人間椅子ポスター希望」と記載し、本文に住所、氏名、電話番号を明記のうえ、info(at)ototoy.jpまでお送りください。
※応募〆切は、6月7日(日)の24時となっております。
※当選のお知らせは、商品の発送をもって代えさせていただきます。
INTERVIEW : 和嶋慎治
アーティスト写真だけでもインパクトありすぎ(!!)な2組がコラボレーション。しかも、タイトルは「地獄のアロハ」。なんじゃこりゃ!? と圧倒されながら、その楽曲を聴くと、重いリフと展開の多さにあっという間に5分が過ぎていってしまう。ふざけているように見えて至って真剣。真剣が行きすぎると笑うしかない状態になるというのは、まさに彼らのようなアーティストのことを言うのだろう。1980年代からいまも一線で活躍し続ける2バンドの夢の共演、そこには長くバンドを続けるにあたってのヒントも含んでいるはず。そこで筋肉少女帯人間椅子を代表して人間椅子の和嶋慎治にじっくり話を訊いた。渋谷公会堂のワンマンを早々にSOLD OUTするなど絶好調ともいえる和嶋だが、その言葉は謙虚で、自分のやってきたことに対する自信に裏打ちされるものだった。
インタヴュー&文 : 西澤裕郎
サブカルチャー的切り口で表現をしてるってところで「あー似てる」って
ーー人間椅子は、アンダーグラウンドの匂いを持ち続けているバンドというか、時代に流されず我が道を行くバンドだと思うんですけど、ここ最近は渋谷公会堂のワンマンがソールドアウトしたり、チャート・アクションがよかったり、客観的に観てもかなり盛り上がっていますよね。和嶋さんはこの状況をどう感じてますか?
和嶋慎治(以下、和嶋) : 僕たちとしては、期せずしてアンダーグラウンドになったというか。ある程度売れた方がいいとは思ってたんですけど売れなくて、それが5年くらい前から動員が少しずつ増え始めたんですよ。自分たちで特別プロモーションしてる訳ではなかったんですけど、ファンの方たちがYouTubeに動画を上げてくれたりとか。それを規制するのもどうかと思ってたし、応援してくれてありがたいと思っていたら、徐々に若い人が来るようになって。そこから、もう少しちゃんとやろうというか、出ていこうって意識するようになりましたね。

ーーニコ生とかにも積極的に出てらっしゃいますが、もともとそんなに表に出て行く感じではなかった?
和嶋 : きっかけがあれば出ていたのかもしれないんですけど、自分たちでもどう動いていいか分からなかったというのが正直なところですね。徳間ジャパンさんでずっとCDを出させてもらっていて、それがなかったら危うかったかもしれない。おそらく、ライヴの本数を増やそうとか、そういうところから僕ら自身が変わっていったんだと思います。個人的にもももクロの「黒い週末」でギターを弾いてくれと声をかけられたり、1個大きな仕事を受けるとその次にって感じで広がっていって。2013年には〈OZZFEST JAPAN〉に出させてもらって、またひとつ広がった感じがありますね。
ーー若い子たちは人間椅子のどういうところに魅力を感じていると思いますか?
和嶋 : 自分たちのサウンドを変えなかったのは大きいでしょうね。デヴュー当時から、周りから浮いていたんですよ。25年前に僕たちがデヴューした時はオールド・ロックとかが流行らない時代で、ブラック・サバスとかディープ・パープルみたいなロックは完全に終わった音楽とされてたんです。それでも僕たちは、そういう音楽をやりたくてやっていた(笑)。いま、世界的にもオールド・スタイルのロックの再評価っていうのがあって、若い人たちが認めてくれたのはあるかもしれないですね。
ーー人間椅子は当時から浮いていたって仰っていましたが、筋肉少女帯はどういう存在だったんでしょう。
和嶋 : 筋少も浮いてたと思う(笑)。筋少と似てるグループはなかったですもん。音楽的には同じではないけど、バンドの立ち位置としてはシンパシーを感じていました。サブカルチャー的切り口で表現をしてるってところで「あー似てる」って。ただ筋少はデヴュー時にどかーんって売れたから、一緒にやれるとは思ってなかったんですよ。彼らが切り開いてくれたサブカルチャーの道の上で、その背中を追うくらいの気持ちで、俺らも頑張ろうってやってましたね。
ーー大声に出さなくても自分たちの活動の支えにもなっていた、と。
和嶋 : うん、いい意味でライバルだと思ってやってました。
ーーその2組が、今になって実際にコラボレーションすることになったのは?
和嶋 : そういうタイミングだったんだと思います。僕たちも動員が増えだし、筋肉少女帯も活動休止期間が終わって再開した上向きの流れの中で、お互いついに歩み寄れたっていうか。ちょうどそのくらいの時期、コンビニでバンドのDMをコピーしていたら、コピー待ちをしていた女子大生に「いつも聴いてます」って言われて。「君は珍しいですね。他にどんなバンドが好きなの?」って聞くと、筋肉少女帯って言うんですよ。それで2012年、赤坂BLITZで対バンをしたらすごく盛り上がって、対バンは定期的に1年に1回くらいはやりたいねって流れになり。そんななか、筋肉少女帯がシングルを出すタイミングで「人間椅子とコラボしたら楽しいんじゃないの?」って彼らの方から声がかかって、もちろんやるよってことで実現したんです。
全員、地獄によせたものを持ってきました
ーー音源制作ということになると、ライヴのコラボとは話が変わってくると思うんですけど、どういうふうに楽曲制作は歩みよって作ったんですか?
和嶋 : コラボレーションだから、作曲できる人みんなが曲出しをして、作詞担当の人はみんなで作詞をする。それを合わせてコラボ曲にしたほうが面白いと思ったんですね。なので最初に「地獄のアロハ」っていうお題を決めて、それに沿ってみんなで曲を作ってくることにしました。
ーー「地獄のアロハ」っていうお題は、グッズをTシャツじゃなくてアロハにしようみたいな話から始まったとお聞きしましたが。
和嶋 : そうそう、そこからスタートしてるんです。みんなで遊ぼうみたいな感じなんですよね。真剣に遊ぶってことですけどね。
ーー冒頭、アロハっぽいアレンジからはじまりますが、作曲の5名中、何名くらいが「アロハ」によせたものを持ってきたんですか?
和嶋 : 全員、地獄によせたものを持ってきました。
ーーあははははは。せっかくアロハっていうテーマが入っているのに(笑)。
和嶋 : そうそう、このままだとなにがアロハかわからんなと思ったから、僕がアロハ部分を付け加えたんです。
ーー(笑)。本作は定位が動かずに収録されていて、それぞれの楽器のポジションが聴いていてちゃんとわかるようになっているんですよね。
和嶋 : そうですね。基本的に録音したものをProToolsで編集するんですけど、いくらでも音は重ねられるんですよ。ただ、アレンジしすぎると誰がどこを弾いてるかわからなくなってしまう。昔のロックってそんなにダビングをしていないし、定位もいまよりはっきりしている。今回は7人いるコラボだし、楽器とその人が見えたほうがいいと思ったんだよね。だからずっと定位は動かずにやろうって。
ーーいまはPCで波形を観て編集できるから、音楽を目で見て作るって感覚もあると思うんですよ。でも本作はそういうのとはまた鳴りが違うなと思って。
和嶋 : もちろん多少ピッチが合っていないところとかは波形を直しますけど、例えばプリプロの時はProtoolsで切って貼ったりやったとしても、録音の時はやらないようにしようと思っていて。それはそれで作品としてありなんですけど、切り貼りしている曲に聴こえるんだよね。同じように聴こえても、グルーヴが違うんだよね。
ーー逆に言うと、ちゃんと弾ける技術や経験があるかないかが重要になってくると思うんですね。そういう意味で言うと、7人とも技術の裏打ちがあってこそのコラボなんだなと思いました。
和嶋 : ちゃんと上手い演奏をしてると思いましたよ(笑)。
アーティストであるってことはすごく重要だなって
ーーカップリング曲は、お互いがお互いの楽曲をカヴァーしていますが、筋肉少女帯のカヴァーをするにあたって、どういう基準と方針を立てたんでしょう。
和嶋 : 自分たちのやりやすい曲を選びました。それは、ある程度アレンジできるってことなんですよね。有名な曲だったりするとイメージがついてるんでやりづらいんですよ。だから、アレンジできる余地のある曲を選んで、僕らはリフレインで押せる曲ってことで「少年、グリグリメガネを拾う」にしたんですよ。シンプルな感じだし。
ーーリフの部分がアイデンティティになっていくってことですか?
和嶋 : 僕らの場合はね。自分たちがやりたい音楽はリフ強調で、しかもメロディーがあるっていうものなので。

ーー逆に筋肉少女帯がカヴァーした「ダイナマイト」は聴いてどういう印象をもちましたか?
和嶋 : すごく筋肉少女帯らしいなって思いました。各人がそれぞれ自由な感じで音を重ねてくっていうか。間奏のコード進行がまったく変わっていたり、ギターのフレーズもハモりを重ねてあったりで、油絵って感じがするんだよね。重ねて塗りつぶして下が見えなくなるくらいまでして一つの表現をするっていうか。ぼくたちは水彩画って感じがするの。もともとのデッサンが狂ってるとダメだし、下の色が透けて見える感じ。だからそれぞれのサウンドになってる。あと、「地獄のアロハ」に関しては真ん中に電子音みたいなのが入ってるの。ラジオみたいな音が。
ーーそれはどういう意図で入れたんですか?
和嶋 : あそこはもともと大槻くんの語りを入れようと思ったんだけど、ちょっと盛りすぎかなと思って。その変わりに、地獄とチューニングするような感じにしたくて、発振器をギターで鳴らすオシレータって機材で音を入れてみたりしたんです。
ーー詞は大槻さんと和嶋さんで書いていますが、ある意味で自分たちのことを比喩してるような歌詞にも捉えられますね。
和嶋 : 自己紹介ソング的な感じですね。
ーーそういう意味で言うと〈退屈な日々〉って歌詞はおもしろくて、今盛り上がってるけど、もっと世界ががらっと変わるようなことがあったらなみたいにも思っているのかなって。
和嶋 : うーん、なにも崩壊を望んでいるわけではなくて、僕らの視点をお見せしますってことなのかな。2人で言葉を直していったんですけど、1つの方向性を持たせたくて。自分たちはアンダーグラウンドなところでやってきた人間なので、どろっとした立場から見る苦しい部分も分かってるので、そこからみなさんと一緒に天国を垣間見ようっていうか、その道案内ができたらいいなっていうのをこめて出来た詞なんです。
ーー先ほど人間椅子をはじめたとき、ブラック・サバスとかディープ・パープルみたいな時代からは外れたロックを取り入れていこうと思ったとおっしゃっていて、いまもそれを貫いているのは、そこになにを感じているからなんでしょうね。
和嶋 : あの方法論は自分たちに合ってるんですよね。ロックのあり方はいろいろあると思うんですけど、これが基本だろって僕たちが思うのは精神の解放っていうか。それがまず根本にあるんですよ。人間のマイナスな感情とか、毎日面白くねえなっていうことを表現で昇華させる作用がすごくあるっていうか、それをやるのがロックなのかなと思っているんですよ。フォークでやったりいろんなやり方があると思うんですけど、ハードロックはサウンドでもストレートにやれる形式かなって。
ーーそれは、和嶋さんにとっての精神の解放に繋がるってことですか?
和嶋 : そうそう。自分としてやりやすいんですよね。
ーー変な話、どこかのタイミングで解放しきってしまって、音楽が必要なくなるってことはあり得るんですか?
和嶋 : それはないですね。自分自身もまだまだだし、自分のことだけじゃないんですよ。社会を見ても全然救われてないなって思います。だから終わることはないです。もし社会がユートピアになったらやらなくてもいいかもしれないけどね。
ーー社会を観ても、もっと解放されることが必要だと。
和嶋 : いやーだって酷いと思うもん。今の現実について書くことはいくらでもありますよ。ただ、それをそのまま言うとただの批判になってしまうんですよ。別にぼくは政治運動をやりたいわけじゃなくて、1人1人に何かはっとさせるような表現をできないかなと思ってるんですよね。直接的に言ったら色々角が立ちますから。
ーーそれは「地獄のアロハ」に落とし込まれてる部分もありますよね。〈地獄の底を垣間見てきた奈落のその声聴けよ〉とか重みがありますよね(笑)。
和嶋 : そこまでどん底を経験したわけでもないんですけどね(笑)。一応比喩としてそういう書き方をしてみたってことです。だって、地獄の底を見てる人はもっといっぱいいると思うんですよ。そこから這い上がれない人もいっぱいいるだろうし。
ーー1つの意見として、今のロックはアイドルにとって変わったという意見もあります。アイドルがなんでも取り入れていっちゃう感じだとか。そういう現象を和嶋さんはどう見ているのか気になります。
和嶋 : アイドル、すごいなって思いますよ。もちろん仕掛け人がいるわけだから、アイドルがヘヴィ・メタル・バンドなのかって言ったらそれは違うと思うんですけど、それは1つのあり方ですからね。否定する要素はないし、面白いなって思います。自分もももクロさんとも関わらせてもらってたりもするから、クロスオーバーしてる部分は感じていて。圧倒的に人が動くし、若い女の子はすごく真面目にやってるんだよ。若さが弾けるエネルギーがあるんで、そこにお客さんが来るのは当然だなって思います。言ってみれば、エルヴィスだって一つのアイドルだからね。時代がスターやアイドルを作るというか。そういう風に時代ごとに求められるアイドルも変わっていくだろうし、変に閉鎖的にはならなくていいと思いますよ。でも、それを通して思うことは、アーティストであるってことはすごく重要だなって。もしかしたら作られたものは、賞味期限が短いのかもしれません。アーティストっていうのは、自分でやりたいものがあるってことだと思うんで、それは大事だなって改めて感じますね。
ーーそれを身を以て貫いてきたのが、人間椅子であり、筋肉少女帯ですもんね。6月7日の渋谷公会堂での筋肉少女帯人間椅子のコラボレーションも楽しみですね。
和嶋 : 早々とチケット売り切れましたからね。びっくりですよ。これからも奢らず前を見ながら進んでいきたいと思います。
人間椅子、渋谷公会堂公演のライヴ映像商品が7月1日にリリース!
■商品情報
『苦しみも喜びも夢なればこそ「現世は夢~バンド生活二十五年~」渋谷公会堂公演』
■収録内容(DVD / Blu-ray共通)ライヴ映像全18曲、ミュージック・ビデオ2作品(「なまはげ」、「宇宙からの色」)収録
1. 宇宙からの色
2. 地獄への招待状
3. 新調きゅらきゅきゅ節
4. ねぷたのもんどりこ
5. 神経症I love you
6. 桜の森の満開の下
7. 今昔聖
8. 洗礼
9. 悪徳の栄え
10. 冥土喫茶
11. 深淵
12. 蜘蛛の糸
13. 地獄の料理人
14. 迷信
15. 針の山
en1-1. 陰獣
en1-2. 見知らぬ世界
en2-1. なまはげ
TKBA-1228 DVD : 4,500円(税込)
TKXA-11057 Blu-ray : 5,500円(税込)
RECOMMEND
人間椅子、バンド生活25年のベスト盤を出すことになりました。既発表曲に加えて、デビュー前のインディーズ盤収録曲、さらに新曲4曲入りの 豪華盤です。自分自身、1曲目からきちんと聴いてみました。当時どんな思いで曲を作り演奏したか、記憶がありありと蘇ります。それは懐かしいという感慨ではなく、まるで 昨日のことのようで、青春は今も続いているのだと思いました。芸術は永遠です。 時間は幻で、現世は夢のようなものでしょう。(和嶋慎治コメント)
筋肉少女帯 / THE SHOW MUST GO ON〜Live In OSAKA〜 完全生産限定盤
約4年4か月ぶりのオリジナル・アルバム『THE SHOW MUST GO ON』をひっさげて行ったライヴ・ツアーの大阪公演の音源を配信中。
有頂天が帰ってきた! 25年ぶり待望の新曲完成!! みんなが待っていた! これは、まぎれもない有頂天のサウンド! 後期オリジナル・メンバーが集結、はじけたパンク&ニュー・ウェイブに心が震える!
ケラ & ザ・シンセサイザーズ / BROKEN FLOWER(24bit/48kHz)
8人の個性派ギタリストをゲストに迎え、新生シンセサイザーズが覚醒する。制作期間14ヵ月、絶望を希望に変える名盤の誕生。
LIVE SCHEDULE
2015年6月7日(日)@渋谷公会堂
時間 : 開場 16:45 / 開演 17:30
出演 : 筋肉少女帯人間椅子 / 筋肉少女帯 / 人間椅子
※SOLD OUT
PROFILE
人間椅子
1987年、もともと高校の同級生であったギターの和嶋慎治と、ベースの鈴木研一によりこの頃結成。コンセプトは、当時よくコピーしていたBLACK SABBATHなどの70年代 ブリティッシュ・ハード・ロックのサウンドに、あえて日本語の歌詞を載せるというもの。バンド名は、江戸川乱歩の小説からとった。ドラマーは流動的であったが、鈴木の大学の 先輩の友人であった上館徳芳(北海道出身)で固まる。メンバー2人の出身地である津軽地方の方言を取り入れたり、津軽三味線の奏法を導入したりと、既にこの頃基本的 サウンドも出来上がる。
1989年、平成元年、TBSテレビ系列の「平成名物TVイカすバンド天国」に出演。演奏もさることながら、鈴木のネズミ男に扮した奇抜な衣装が評判を呼ぶ。
1990年7月、メルダックより『人間失格』でメジャー・デビューを果たす。
1992年、この年発表の「黄金の夜明け」を限りに、上館徳芳が脱退。
1993年、『羅生門』発表。後藤マスヒロがサポート・メンバーとして参加。
1995年、インディーズ・レーベルであるフライハイトより、『踊る一寸法師』を発表、ドラマーは土屋巌となる。
1996年、月刊アフタヌーンに好評連載中の漫画「無限の住人」のイメージ・アルバムが、ポニー・キャニオンよりシングルともども発売される。このアルバムのツアー前に、土屋巌が脱退。正式メンバーとして、後藤マスヒロが再加入することになる。
1998年2月、トライクルより通算7枚目にあたる『頽廃芸術展』を発表。録音は、メンバー2人の地元である青森県弘前市のライヴハウス、Mag-Netと亀ハウスで行われた。7月、メルダックより旧譜4枚が揃って再発、これを機に再びメルダックと契約を交わす。
2003年11枚目のオリジナルアルバム『修羅囃子』発表。 12月、渋谷O-Westでのライヴを最後に、後藤マスヒロが脱退。
2004年6月、ドミンゴス等で活躍中のナカジマノブが、新ドラマーとして加わる。9月、オリジナル・アルバム『三悪道中膝栗毛』発表。精力的にライヴ展開。
2006年2月、オリジナル・アルバム『瘋痴狂』発表。
2007年8月、オリジナル・アルバム『真夏の夜の夢』発表。
2010年12月、満を持して初のライヴ・アルバム『疾風怒濤~人間椅子ライブ! ライブ!!』(DVD付)を発表。音源、映像とも、その年の7月に行なわれた東名阪ワンマン・ツアーの白熱した模様を収録。
2011年8月、震災後の現実へ歩み出す意味を込めたアルバム『此岸礼讃』を発表。
2013年5月12日、世界的ロック・イベントであるOZZFEST JAPAN 2013に出演。敬愛してやまないBLACK SABBATHと同じステージに立ち、渾身のパフォーマンスを繰り広げ、大好評を博す。8月、その勢いのままにオリジナル・アルバム『萬燈籠』発表。
2014年6月、バンド生活25年を記念し、前作から一年と経たずに自身22枚目(ベスト盤含む)にあたる『無頼豊饒』発表。
筋肉少女帯
筋肉少女帯は、大槻ケンヂ(Vo)、橘高文彦(Gt)、本城聡章(Gt)、内田雄一郎(Ba)による4人組ロックバンド。
1982年に中学の同級生だった大槻と内田によって結成、1988年6月21日にアルバム『仏陀L』でメジャーデビュー。その後アルバム収録曲『日本印度化計画』が話題を呼び、 続くシングル『元祖高木ブー伝説』が大ヒットを記録。不条理で幻想的な詩世界と卓越した演奏が織り成す独自の世界観から異彩を放つ存在としてその名が知れわたる。
1990年には単独では初となる武道館公演をおこない、以後1994年まで通算4度、単独での武道館公演を実現。
1998年7月、渋谷公会堂での公演後、活動を凍結。以降、メンバー各々にて活動を開始。
2006年、8年の歳月を経てバンド復活、活動を再開する。2008年には、単独では5度目となる武道館公演をおこない、ROCK IN JAPANFES、COUNTDOWN JAPAN、OTODAMA、FUJI ROCK FESTIVALなど多数のロックフェスに出演。
2013年には、メジャーデビュー25周年を記念したセルフカバー・ベストアルバムを発売。2014年、通算16作目となる待望のオリジナル・アルバムをリリースし、オリコン週間ランキング10位(2014年10月20日付)にランクイン。スマッシュヒットを記録!