いま、日本で一番”春”が似合うバンド、SEBASTIAN X。永原真夏の青空を突き抜ける奔放な歌声と、外へ飛び出したくなるようなリズムとメロディはまさに”春”。今回、OTOTOYでは2000枚限定リリースのシングル『ヒバリオペラ』を配信!! 4月29日に上野の水上野外音楽堂で開催されるTOKYO春告ジャンボリーと、今回のシングルについて、たっぷり語っていただきました。チケット・プレゼントもいただきましたよ! インタビューを読みつつ『ヒバリオペラ』を聴けば、春告ジャンボリーに向けて期待が高まること間違い無し!! 満開の桜の中で撮影された写真とともにお楽しみください。
2013年4月29日(月・祝)、TOKYO春告ジャンボリー開催!!
SEBASTIAN X presents TOKYO春告ジャンボリー
開催日 : 2013年4月29日(月・祝)
時間 : OPEN/START 13:00/13:30
場所 : 上野 水上野外音楽堂
出演 : SEBASTIAN X / 踊ってばかりの国(アコースティック・セット) / うみのて / 曽我部恵一 / BLACK BOTTOM BRASS BAND / oono yuuki(acoustic ensemble) / 平賀さち枝 / 音沙汰(from SEBASTIAN X)
料金 : 前売 3500円(税込) / 当日 未定
チケット、アクセスなどの詳細は
TOKYO春告ジャンボリーに、2組4名様をご招待!! 締め切りました!!
応募締切 : 2013年4月17日(水)24時
限定リリースのキャリア初となるシングルを配信中!!
SEBASTIAN X / ヒバリオペラ
【価格】
mp3 単曲 200円 / アルバム 400円
wav 単曲 220円 / アルバム 440円
【Track List】
01. ヒバリオペラ / 02. つきぬけて
※まとめ購入時には歌詞ブックレットが付いてきます!
INTERVIEW : SEBASTIAN X
これはもう、春の風物詩的イベントと言ってもいいだろう。男女混合4人組バンド、SEBASTIAN Xが主催する「TOKYO春告ジャンボリー」。2013年4月29日(月・祝)に、約1年ぶりとなる第2回目が、上野水上音楽堂で開催される。昨年訪れた春告ジャンボリーのことは、今でもはっきり覚えている。青空の上野駅で友人と待ち合わせ、コンビ二でビールとおつまみを買って、異国情緒溢れるフリー・マーケットや、ひなたぼっこをする人たちの中を歩いていく。すると、にぎやかな音楽の音色が聴こえてくる。春の陽気と音楽に誘われてこちらの足も速くなり、会場に前のめりに入る。すると、大勢の観衆の中でのびのびと歌うミュージシャンの姿。そして、思い思いに音楽に身体を動かすお客さんたち。中にはシャボン玉を飛ばしている人もいた。青空の下、全身で音楽を感じ、のびのびリラックスできる、とても居心地のいい空間がそこにはあった。そうした体験がいまも強く残っているだけに、今年も開催されることが心より嬉しかった。そんな個人的な思いを伝えるとともに、去年の開催から見えてきたこと、今年の開催について、今年も4人に話を聞いた。2013年の「TOKYO春告ジャンボリー」は、もう目の前だ。
インタビュー&文 : 西澤裕郎
周りの人の声を聞いて、継続するべき何かがあるんだなと思った
ーー、覚えてますか?
永原真夏(以下、永原) : 覚えてますよ(笑)。
ーーあのとき、10年くらい続けてほしいって無責任に言ってしまって…。だから、今年も春告ジャンボリーが開催されると聞いてすごく嬉しかったんです。2回目をやろうっていうのは、1回目が終わった時点で考えていたんですか?
永原 : 終わった時点では、メンバー全員、来年に向けて動こうぜ!! とは思っていなかったと思います。スタッフに「来年もやりますか?」って聞かれたときに「やんなくていいんじゃない?」って言っていたんですよ。でも「絶対やったほうがいい」って、スタッフの方からも、会場に来てくださった方からも言われて。
ーー春告ジャンボリーを体験した人たちからの声が大きかったんですね。
永原 : そうですね。そう言ってくださるってことは、継続するべき何かがあるんだなと思って。それって何だろうってところから考えていきました。
ーー去年お話を聞いたとき、上野水上野外音楽堂をおさえるために抽選に行ったことを話していましたけど、今回はすぐに取れたんですか?
飯田裕(以下、飯田) : 今回は会場選びで苦戦して。
沖山良太(以下、沖山) : 上野の会場は開催日の半年前が抽選なので、それまでに屋外じゃない所も含めて会場探しをしていました。でも、会場側の人に直接話しに行ったら、春告ジャンボリーは優秀で苦情もなかったから、今回もやらせてもらえることになって。
ーー上野以外の場所も探したっていうのは意外でした。
永原 : 結構探しましたね。浅草公会堂っていう、能とか歌舞伎とか落語とかをやってるような場所で、コンセプトをがらっと変えてやってみるのもいいんじゃないかとか、所沢の航空公園にしようかとか色々考えたんですけど、結局上野でもう一年やりたいねって話になって。
ーー個人的には、今回も水上音楽堂ですごくよかったです。去年、上野のコンビニでビールを買って、友だちとしゃべりながら会場に向かっていたら、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の音が聞こえてきて、春っぽくてすごく気持ちがよかったんですよ。もちろん主催者として、大変な部分はあったと思うんですけど。
永原 : 自分たちがイベントの運営であるっていう自覚を、常に持たざるを得ない状況でしたね。ライヴ・ハウスでの自主企画だと、主体性を持って運営ですっていう姿勢を意外と取りにくいんです。スタッフの方々がしっかり動いてくださって、最高のパフォーマンスができるように音楽家の方をサポートして、それをお客さんが楽しんでくださる。そうした連携がないと、イベントが成り立たないってことを頭では分かってはいたんですけど、より骨身に沁みて理解した部分があって。それはやってみてよく分かりましたね。
工藤歩里(以下、工藤) : そうだね。こういうことをイベンターの方たちがやってるから、私たちはステージに立てていたんだっていうのを学んだのは大きかったですね。なんとなく分かってはいても、自分たちで経験しないと分からない細かい部分とかもあったので。
ーー男性陣はいかがですか?
沖山 : もちろん企画段階から、DIY的にやろうっていうのはあったんですけど、ステージも音響設備も何もないところを、ゼロから作りあげていく様を見たのは実体験として衝撃的だったし、本当にありがたいことだなって思って。ある意味自分たちが手出しできない所もあるんだなっていうこともわかりました。
ーー飯田さんはどうですか?
飯田 : すごいと思ったと同時に、プレッシャーもありましたね。自分たちがゼロから始めたことがどんどん広がって、多くの人に関わってもらって。ステージもできているし、出演者もきているし、うまくいかなかったらどうしようって。実際に始まるまでは不安材料もあったので、ヒヤヒヤした気持ちもありましたね。
ーーそうやって一から作っていった中で、自分たちが出演したライヴは、普段のライヴとは違うものでしたか?
永原 : そのときは夢中だったのであまり覚えていないんですけど、終わった後、学生時代からバンドをやってきた中で一番の達成感はありました。何もなかった場所が自分たちの色になって、自分たちが選んだ出演者さんが出てくださって、お客さんが来てくださって。よっしゃー!! みたいな。
「TOKYO」春告ジャンボリーらしさ
ーー(笑)。あと、春告ジャンボリーって、頭に「TOKYO」がつくじゃないですか。今年は去年よりも「TOKYO」春告ジャンボリーって感じがしますね。
永原 : 本当ですか!? 結構西の匂いが強くなっちゃったなと思うんですけど。この間四国に行って、曽我部さんが四国出身って話ばっかりしてたからかもしれないけど、oono yuukiさんも四国だし。だから結構今年は西の勢が強いなーって。
ーー出身は東京以外でも、今の活動は東京メインですよね。去年出演した奇妙さんや蜜は今も関西っぽさを感じるじゃないですか。
飯田 : 確かに去年もその話は出てたかも、関西勢が多いねって。逆に去年ああいう感じだったから、特にそこに関してはこだわらずに選んでいった結果みたいな感じですかね。
沖山 : 地方出身者だけど、東京に出てきて音楽活動をしているみたいな人が多いのかもね。曽我部さんにしてもそうだし、平賀さんもそうだし。
ーーそういう意味でも、今年は東京でやるジャンボリーって感じがします。あと大きなトピックとして、踊ってばかりの国の東京復活ライヴになるんですよね。
永原 : そうなんですよ!!
沖山 : 実は、元々踊ってばかりの国を呼びたかったんですよ。でも声をかけたときに、活動休止って話になって。で、下津くんにソロでもいいから出てほしいって声をかけてたら色々事態が変わっていって、踊ってばかりの国で出たいって言ってくれて。じゃあ是非ということで急遽決まりました。
飯田 : 踊ってばかりの国は、メンバー全員一致で最初の方に名前が挙がってたバンドだったので、よかったなと思いますね。
ーー記念的なライヴも重なっていて、さながらお祭りといった感じがしますね。
沖山 : そうなんですよ、oono yuukiさんもアコースティック・セットでのライヴは初めてなんです。去年沖縄で一緒にライヴさせてもらって、それまではほとんど面識がなかったんですけど、急激に仲良くなって。
ーーBLACK BOTTOM BRASS BANDはどういうバンドなんですか?
永原 : ホーンを持ってパレードもできる人たちで、去年のPanorama Steel Orchestraとはまた違った感じで、今の日本のロックを好きな若い子たちが知らないような音楽だけど、楽しいって音楽をやってくださる方たちです。
沖山 : パノラマも去年すごくよかったので、今年も近いイメージでいいバンドを探していたんですよ。あの会場にもすごい合いそうだし、マーチングができるバンドなので、会場を自由に使ってやってもらえたらいいよねって話になって。
ーー去年、春告ジャンボリーをやるっていうことは2012年のSEBASTIAN Xのフラグを立てる意味があるっておっしゃってたんですけど、実際に2012年の活動において春告ジャンボリーがフラグになっていった感じはありますか?
永原 : 2013年に春告ジャンボリーをやることに決めて、それを自発的に盛り上げようという意味も込めて、4月10日に『ヒバリオペラ』をリリースしようって話になったんですよ。一年後のリリースとイベントをこういう形で生成させてる時点でフラグは立てられてたのかなって思いますね。
自分たちだけでやっていたアレンジとは違ったポップスの要素が出せた
ーー「ヒバリオペラ」は、春らしさを感じる曲ですよね。それって、春告ジャンボリーを行う季節感を大事にしてのことなんですか。
永原 : すっごく大事にしました。春告ジャンボリーで演奏しているイメージを自分たちで意識した部分はあって。それこそ、さっき言っていたように、バンドを見に来る感覚とはまた違うものが春告にはあるじゃないですか。バンドを見ながら喋っててもいいし。でもそれって音楽がつまんない訳じゃなくて、その場を楽しむ感じだから、そういう場所に似合うような曲を自分たちで作ろうっていうテーマはありました。
ーーじゃあ、普段アルバムとかを作るときとはまたちょっと違う感じですか?
永原 : そうですね、違ったと思います。自分たちの作るイベントや、季節を想像しました。あと、シングルを作るのも初めてだし。それは全然違った感触でしたね。
工藤 : それと、今回は柏井(日向)さんに共同プロデュースで入っていただいたので、今まで自分たちだけでやっていたアレンジとは違ったポップスの要素が出せたんじゃないかなって思います。今までは、お客さんに向かって押すような部分が多かったのに対して、今回はちょっと引いて軽くのれたりとか、いい意味で聞き流せたりできるポップスが作れた気がします。
ーー外部の方が入るっていうのはかなり刺激的な作業になったんじゃないですか。
沖山 : こちらが出したものに対して「ここのピアノはもっと抑えた方がいいんじゃない?」みたいなアドバイスをもらって、それに合わせて変えて送って、っていうのを繰り返してやった感じです。自分たちの持っていないものを柏井さんに補ってもらおうって意識を持って臨んだので、積極的にやっていきましたね。今までは、自分たちはこうだ!! って守ってた部分もあったんですけど、初めからそこに余裕を与えて、新しい視点を受け入れる作業ができたかなって。
ーー全員の懐が広くなったというか。周りからの声に対して寛容になったというか。
永原 : そうですね、人が関わってやっていることに対して自覚的になってきたのかなという感じはしますね。私達の100パーセントと柏井さんの100パーセントを足したら200パーセントになるっていう単純なことに、今まで気が付かなかったんですよね。それにようやく気付いて。
ーーじゃあ柏井さんと一緒に作業することによって、自分の気付かない所にも気付くことはありましたか?
永原 : ありました。ほんと細かいとこなんですけどね。「もっとかわいらしく!」「はい!」みたいな(笑)。ニュアンスだとか色んなエッセンスだとかを、補ってもらったというよりは、引き出してもらったって感じが近いですね。柏井さんはこうしろとは言わなかったので、「ここをもうちょっと引いたほうがサビが大きく見えるよ」とか、「ありりちゃんのピアノ、かっこいいけどちょっと引いてみたら?」とか、考える余裕を残してくれてたので、すごい引き出たんじゃないかなって。本来持ってたけど使ってない感覚を教えてもらった感じに近いですね。一から勉強させてもらったというよりは、色んな曲を聞いてて分かってるんだけど、いつものクセみたいなものができていた所に、視野を広げて選択肢を教えてもらった感じですね。
ーーみんな今の話頷いてましたけど、全員そういう感覚ですか?
沖山 : そうですね。凝り固まったクセや、見えてこない所をほぐしてもらったっていうのはあると思いますね。変に意固地になってる所も無意識のうちにあったと思うんですけど、そういうのをほぐしてもらったというか。
ーー自分の中にあるものがうまいこと引き出されたと。ほんとに、他の人の視点が入って見えてきたことがバンドにとっていい作用になっている気がしますね。
永原 : 刺激的ですね、色んな人の話を聞いて自分なりに噛み砕いていく作業っていうのは。より優れたものを作ろうとか、人を驚かせたいとか人を楽しませたいって思って自分で自分と対峙してやっていくと、自分が奇人にならざるを得ない。でもそういうことがしたいんじゃないんですよ。そうなると何より刺激的なのは色んな人の色んな意見を自分の体に吸収していって、自分の血に刻み込んでいくってことですね。
ーー今はもうSEBASTIAN Xっていうしっかりした土台が確立されていると思うんですよ。だから、これからは奇抜なことをやるというより、その上でどれだけ素晴らしい楽曲や作品を作っていけるかっていう段階だと思うので、他の人からの刺激が反映されるっていうのは今後がすごい楽しみですよね。
一同 : ありがとうございます!
ーーなんか偉そうになっちゃってすみません(笑)。
沖山 : でも自分たちも楽しみにしてる所はあるんで。
工藤 : さらに頑張んなきゃなとは思ってます。色々な引き出しを引きだしてもらった分、自分にも力がついてきてるだろうし、さらに頑張らないと次の引き出しが引きだせないし、っていう課題は見えてきますね。
沖山 : 100パーセントでやっているんだけど、他の人の視点が入ると100パーセントの枠が変わるんですよ。そうすると自分たちの足りない所が見えてきて、素直に「足りないな」って思うのが課題になったりもするんで、色んな人の意見をもらうことで見えてきた新しい引きだしを育てようって気にもなりますね。
ーー2回目をやるっていうことは、春告ジャンボリーは当然続いていくんですよね?
永原 : 終わってみないと分かんないです(笑)。続けてくのって大変だと思うんですけど、もっと面白いことをできるイベントだろうなっていうのは、なんとなく理解してきました。今年も春が来るね、みたいなものに関わる機会ってあまりないので、そういうのを自分たちから発信できるのはいいですよね。続けていったらすごい面白いだろうなーって思いますね。
ーー世代的にも、同じくらいの世代の人がやってくれてるっていうのはすごい心強いんです。ショーケース的な感じではなくて、温もりみたいなものが伝わってくるイベントだなとも思いますし。
永原 : すっごく日本らしいとも思ってるんですよ。花見の延長戦みたいな、ギリギリ花見に間に合わなかった人のためのイベントというか(笑)。 春って結構忙しいから、春を謳歌せずに過ぎちゃうときもあるじゃないですか。私は10日連続で花見とかしちゃうくらいの必死に楽しむ人間なんで(笑)、そういう同じ気持ちを共有できるようなイベントになったらいいなって思います。音楽のイベントっていうより、大きな春を楽しむエンターテインメントとして楽しんでほしいです。そこに音楽があれば一番最高だなって。
ーー確かに春を楽しむ場だと思っているのですごく楽しみです。出演アーティストのバランスもすごくいいから期待しています。
永原 : 上野で歌っているのが100パーセント似合う人達しかいないと思っているので、最高だと思います。SEBASTIAN Xに興味がなくても、出演してる方の1、2組しか知らなくても、イベントとしても自信があるので来てほしいですね。
沖山 : あと、時間があったら最初から最後まで見て欲しいですね。東京以外からも是非来てほしいです。終わりが夜7時くらいなんで、その日のうちに帰れるし。遠くからでも来る価値のあるイベントだと思います。
永原 : 地方の人たちからすると、雑多な祭り感も東京っぽいかなって思うんですよ。町があって、自然があって、でもちょっと横見るとビル、みたいな雑多な感じも含めてTOKYO春告ジャンボリーだと思うので。東京観光に来てください!!
SEBASTIAN Xの過去作はこちら!!
TOKYO春告ジャンボリー出演者の音源はこちら!!
oono yuuki / TEMPESTAS
ファースト・アルバムのレコーディングを機にバンド編成でのライヴ活動を本格化し、現在は総勢9名の大所帯バンドとして活動するoono yuuki。今作もそのメンバーにより、前作同様GOK SOUNDの近藤祥昭氏をエンジニアに迎えレコーディングが行なわれた。生楽器のミニマルなアンサンブルと、エレキギターの轟音が同時に鳴る様子はまるで、部屋の外に追い出された室内楽団が嵐の中でやけくそになって演奏しているよう。トランペットやスチール・パン、ユーフォニウムなどが新たに加わった今作は、数多くの楽器を大部屋で同時に録音することで、全体的にクリアでそれぞれの音が粒だった印象を受ける前作よりも、個々の音が混然一体となって一つの大きなうねりを感じさせるものに仕上がっている。
うみのて / IN RAINBOW TOKYO
現代社会と照らし合わせた時に、妙なリアリティーを持つ不気味さを持ち、映画的で未来予想図的なリリック、人間臭さを感じさせつつタイトなリズム・セクション、世界観を彩るセンチメンタルなピアニカや鉄琴、エモーショナルでアシッドなオルタナティヴ・ギター・サウンドは、平和ボケした心のスキマに入り込んでくる。目に映る全ての景色を笹口騒音ハーモニカのシニカルでいてユーモアのある平常心、違和感に対して冷静な文学的発想で描く、悲喜劇妄想が巻き起こす脳内狂騒曲。メイン・エンジニアとしてNATUMENのAxSxEを招き、越川和磨(ex毛皮のマリーズ、現THE STARBEMS)が録音した2012年12月発売タワーレコード限定シングル曲のリマスタリング2曲を含む全13曲。
曽我部恵一 / Night Concert
下北沢のちいさなライヴ・ハウス「440」にて、2年間毎月行われてきた曽我部恵一主催による「下北沢コンサート」。最終回となった2012年12月20日、この日曽我部は、新旧34曲を三時間半にわたり丁寧に歌いました。昨年の彼の弾き語りライヴのなかでも白眉となったこの夜の録音から10曲を厳選、曽我部自身のシンプルであたたかいマスタリングにより、最高のライヴ盤が誕生しました。
PROFILE
SEBASTIAN X
永原真夏 VOCAL
飯田裕 BASS
沖山良太 DRUMS
工藤歩里 KEYBOARD
2008年2月結成の男女4人組。2009年11月6日に初の全国流通盤となる『ワンダフル・ワールド』をリリース。その後も2010年8月に2nd Mini Album『僕らのファンタジー』、2011年10月、1st Full Album『FUTURES』、2012年7月、 3rd Mini Album『ひなぎくと怪獣』とコンスタントにリリースを続ける。2010年からは年に一度、春の野外イベントや 完全生音ライブを開催。新世代的な独特の切り口と文学性が魅力のVo.永原真夏の歌詞と、ギターレスとは思えないどこか懐かしいけど新しい楽曲の世界観が話題に。インパクト大のパフォーマンスとキャッチーなキャラクターも相俟って、シーンでも一際目立ちまくっている存在になっている。そして、2013年4月に初のシングル『ヒバリオペラ』をリリースする。