悪酔い必至!? このハイレゾで酔っぱらえ!
空きっ腹に酒、3rdアルバム『踊れ細胞』を24bit/48kHzで配信開始

エキセントリックでありながらストイック、ファンキーでありながらユーモラス。一度聴いたら耳から離れない変種のロックを鳴らす空きっ腹に酒が、3rdアルバム『踊れ細胞』を24bit/48kHzのハイレゾで配信開始! ハイテンションで畳み掛ける高速カッティングに、田中幸輝(Vo)の口から矢継ぎ早に繰り出される言葉の嵐。この衝動をハイレゾで耳に突き刺そう。さらに、OTOTOY限定、本作にはボーナストラックとして「サタデーナイトフィーバー」を収録(こちらは16bit/44.1kHz)。そればかりか、収録曲の中から「イマ人」のフリー・ダウンロードも決定! 酩酊必至の全11曲を、空っぽの腹にぶち込もう。
>>「イマ人」のフリー・ダウンロードはこちら!!
(2014年5月22日24:00まで)
空きっ腹に酒 / 踊れ細胞 (24bit/48kHz)
【配信フォーマット / 価格】
ALAC / FLAC / WAV (24bit/48kHz) : 2,160円(単曲は各216円)
【収録曲】
01. イマ人
02. F・T・K
03. はなうた
04. アニマルちゃん
05. 飽きた
06. 鴉
07. 少年は自棄になった
08. パラレル
09. 確心
10. What's up
11. サタデーナイトフィーバー [Bonus Track]
※11曲目の「サタデーナイトフィーバー」のみ、16bit/44.1kHzの音源です。
INTERVIEW : 田中幸輝(Vo)
ぼくが空きっ腹に酒というバンドに惚れたのは、ヴォーカル田中幸輝が見せる「お前らぶち殺したるぞ」みたいな表情と、実はそれがちょっとした嬉しさや照れを押し隠そうとしているように見えたからだ。彼らは関西を拠点に活動していることもあって、直接会ったことはないのだけれど、アルバムがリリースされるたび、気になって音源を聴いていた。その間、その楽曲センス(そして、アーティスト写真に写るメンバーたち)はあからさまにあか抜けていったけれど、その根本にある怒りと批評性はまったく失われることがなかった。それどころか相反する感情が同居したまま、その切っ先を鋭くして迫ってきたのである。これはもはや天性の才能としか言いようがない。理屈ではなく、感覚だけでなく、音楽としてそれを示すことができる。そんな彼らに、メール・インタヴューを行なった。ファンクでロックでジャンクでヒップホップなサウンドに、正常な脳は揺さぶられっぱなしだ。

インタヴュー & 文 : 西澤裕郎
本来くっつくはずのないモノをくっつけてみようぜ! って。
——ぼくが初めて空きっ腹に酒のことを知ったのは、YouTubeにアップされているF.M.W.2010での「サタデーナイトフィーバー」の映像でした。曲もさることながら、なにかしでかしてやるといった、ただならぬ気配が漂っている田中さんの面構えにかなりのインパクトを覚えました。当時は、どのような気持ちでライヴに臨まれていたのでしょう?
田中幸輝(以下、田中) : 当時はとにかくムシャクシャしてました。「vsお客さん」って感じで、突き放そうとすればするほど盛り上がった気がします。唾を吐いたり殴ったり(笑)。いまとは真逆。いまは、巻き込んで抱き締めて絞め殺す感じだけど。でも当時は、突き放した感じをお客さんが暖かさとして受け取ってくれてたなぁ。みなさん、ありがとう!
——田中さんは、どのような方法で音楽を掘ってきたのでしょう? ぼくはネットがこれほど普及する以前に音楽を聴きはじめたので、中古CD屋を巡ったりして掘っていました。
田中 : 僕は姉の影響が大きいです。中学生の頃、INUの『メシ喰うな』を姉が買ってきて。そのときは「変なの聴いてるなぁ」ぐらいにしか思ってなかったんですけど(笑)、高校生になって聴き直したら「なんだこれ」ってなって。そこからズブズブと。中学生の頃はヒップホップばっかり聴いてて。
——へえ。
田中 : それこそ僕も中古CDショップ通ってましたよ。一緒にラップしてた親友と。妄走族の廃盤とか見つけて興奮してました(笑)。でも全部潰れましたね…。いま、中古CDショップ、昔ほど見かけないですよね? 少し寂しい。でもネットの普及で僕らもめちゃくちゃ助かってるから、「知る手段」としてとてもよいモノだと思います。そこからCDを買いに行ったり、ライヴハウスに来たり、音楽に触れる機会を広げるかどうかで、楽しさは変わってくると思うけど。
——たまたま電車で隣の席に居合わせたおじいさんやおばあさんに、空きっ腹に酒がやっている音楽のコンセプトを伝えるとしたら、なんと説明しますか。

田中 : どういう状況だそれ(笑)! でも楽しいですね、そんな状況! 休日ののんびりした昼下がりとかで、近鉄奈良線とかいいですねー。車内ガラガラの、東花園辺り。ああ、本題はそこじゃないですよね…。
——(笑)。
田中 : なんだろう…。わかりやすく言うと「みんなで楽しく自由に踊る音楽」ですかね(笑)。実際音楽だけでいうと、踊ってほしいというのがメインだし。でもおじいさんやおばあさんみたいな人生の先輩に、僕のワガママで独りよがりな歌詞は「ふざけるな!」って怒られそうです。ふざけてないけど! ちょっとふざけるときもあるけど!
——なかなか、ベース、ドラムが定まらない時期が続いたとのことですが、音楽的な理由も少なからずあるんじゃないでしょうか? 特にリズム隊の部分ですし。いまの4人編成で一番の音楽的な武器、強みはなんだと思いますか?
田中 : 実は、音楽的な相違でやめていったメンバーっていないんですよ(笑)。全部環境とかタイミングが悪くて…(漫才師になったり、結婚したり)。逆に僕らの音楽的な強みがミスマッチなとこやと思ってるんで、相違から始まってるんですよ(笑)。本来くっつくはずのないモノをくっつけてみようぜ! って。だから柔軟さとかも強みなんかなー。
空きっ腹に酒の根底にあるのは「愛情の裏返し」
——では、空きっ腹に酒で目指している音楽とはどういうものでしょう。
田中 : ん? って思わせたいです。親友だと思って悩みとか相談したり一緒に遊んだりしてたけど、よく見たら妖怪だったみたいな。でも情が移ってしまって離れられなくなるような。
——本作では、全員が作曲にたずさわっていますが、なぜそういう試みをしようとしたのでしょう。
田中 : 最初は思いつきで、毎週メンバーがそれぞれ曲を作ってくるっていうコーナーをスタジオ中に設けたんですよ。そしたら楽しくてサクサク進んじゃって(笑)。実際やってみて楽曲の幅は広がったし、「やれば出来るのね」って学びました(笑)。
——あははは。空きっ腹に酒は、バンドとしてどのような活動をしていきたいと思いますか。
田中 : 活動に関してはとりあえずライヴを沢山したいです。もっともっとライヴ特有のビリビリを感じたいです。生がやっぱりいいですね。生。エロい意味で。

——どんな形であれ、空きっ腹に酒の根底には怒りだったり、現実に対する批評性を感じます。空きっ腹の根本にある感情をあげるとしたら、なんだと思いますか?
田中 : 「愛情の裏返し」。
——それじゃあ、音楽で変えられるものがあるとしたらなんだと思いますか。
田中 : 音楽が変えられるもの…。なんだろう…。「生き方」かな。ファンからもらった手紙にそういうこと書いてもらえてたりするんで。
——最後の質問です。現在、どのような気持ちでライヴに臨んでらっしゃいますか。最初に質問したライヴから気持ちの変化があるとしたら、なにが変わったと思いますか。
田中 : お客さんをお客さんと思うようになりました。昔はね、全員ぶち殺してやると思ってたけど、今は一緒にイキたいです。丸くなったとよく言われるけど、伝わりやすくなっただけで、根本の熱量とか温度は変わってないと思います。未だに「熱苦しい」って言われるし(笑)。
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〈FUJI ROCK FESTIVAL '11〉でROOKIE A GOGOに出演、オーディエンスに強烈な印象を与えた空きっ腹に酒が、翌2012年にリリースした記念すべき1stフル・アルバム。破天荒なスタイルでつねに常識をぶち壊してきた彼ららしい、ファンキーかつエッジーな演奏、そして中毒性の高いラップのようなヴォーカルが耳から離れない。
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LIVE INFORMATION
〈空きっ腹に酒『踊れ細胞』購入者特典 アウトストア・ライヴ〉
2014年5月26日(月) @大阪 CONPASS
開場 / 開演 : 19:00 / 19:30
料金 : 無料(対象店舗にて対象商品を購入した方に先着でライヴ・チケットをプレゼント)
出演 : DENIMS / GENSHOU-現象- / 空きっ腹に酒
詳細 : http://www.skpprnsk.com/live/index.html (空きっ腹に酒 OFFICIAL HP)
〈ZY!! ROCK〉
2014年5月28日(水) @梅田 Zeela
開場 / 開演 : 18:00 / 18:30
料金 : 前売2,000円 / 当日2,500円 (1ドリンク別)
出演 : 片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ / GLIM SPANKY / hotspring / アカシアオルケスタ / 空きっ腹に酒
詳細 : http://osaka-zeela.jp/live.html?ItemId=2288&y=2014&m=5&d=28&action=form (梅田 Zeela)
〈空きっ腹に酒『踊れ細胞』購入者特典 アウトストア・ライヴ〉
2014年5月30日(金) @池袋 KINGSX TOKYO
開場 / 開演 : 19:00 / 19:30
料金 : 無料(対象店舗にて対象商品を購入した方に先着でライヴ・チケットをプレゼント)
出演 : DENIMS / GENSHOU-現象- / 空きっ腹に酒
詳細 : http://www.skpprnsk.com/live/index.html (空きっ腹に酒 OFFICIAL HP)
〈『踊れ細胞』リリース・ツアー ごきげんいかがっすか! ツアー〉
6月5日(木) @福岡
6月8日(日) @神戸 Event-hall RAT
6月9日(月) @京都 磔磔
6月12日(木) @千葉 LOOK
6月13日(金) @埼玉 LIVEHOUSE KYARA
6月14日(土) @新潟 LIVESPOT WOODY
6月15日(日) @仙台 FLYINGSON
6月18日(水) @広島 cave-be
6月19日(木) @岡山 LIVEHOUSE IMAGE
6月22日(日) @北海道 Sound Lab mole
PROFILE
空きっ腹に酒
“空きっ腹の世界観”、かなりの中毒性がございます。ご注意ください。
2007年の冬ぐらいに結成。初ライヴにて当時のギターが「熱が出た」と欠席。「じゃあ俺弾くわ。」で西田がギターの座につく。そこから地獄のベースレス期が始まり、ベースを入れても入れてもライヴ直前に辞めまくる。しまいにはドラムまで抜ける。なんだこりゃと思い、西田がフランスに留学中だった親友のいのまたに「ドラムやって」と声をかけたところ「ま、ええよ」で、いのまた加入。そこから3年ぐらいばーっと活動し、2012年4月4日(仏滅)にフル・アルバムを発売することが決定。2012年9月、ベースに間宮知晴が加入し浮かれ調子で、現在に至る。