
LLamaの新作『インデペンデンス』がリリース! メンバー・インタビュー掲載!
「小難しい音楽をやってるバンドなわりに、彼(吉岡)は人情社長みたいだから(笑)」。インタビュー中に出てきたこの発言は、LLamaというバンドを説明する上で、とても重要なことを示している。僕はそれまで、LLamaというバンドを考えるとき、“音に対してストイックである音楽集団”というイメージにとらわれていた。もちろんそれは事実なのだけど、まさか人情という言葉が出てくることまでは想像していなかった。彼らは、人間的魅力に溢れ、笑いの絶えない集団であった。とはいえ、ここに至るまでに、何度ものメンバー脱退、加入を経ており、最初からこうした形ではなかったのも事実。そう考えると、今のLLamaというバンドは、偶然と必然が積み重なり、その過程で辿り着いたバンドだと言えよう。
リーダーの吉岡哲志は「バンドを解散しようと思ったこともある」と話すが、今なおLLamaというバンドが存在しているのは、吉岡の音楽を作りたいという表現意欲が燦々と輝いているからに他ならない。吉岡が人情社長的な付き合いをできるようになるにつれ、メンバーとの繋がりも強くなり、音楽もより光を増すようになった。そんな単純な図式で説明するのは彼らにとって本意でないかもしれないけれど、メンバー6人に取材を試みて、そう表現せずにはいられない。なぜなら、人情が深まり、新しい人脈が出来ることによって、より円熟味を増したLLamaの音楽が出来ていく可能性が高いからだ。僕はその音楽を聴くことが今から楽しみで仕方ない。京都からライヴに訪れていた6人の雰囲気を、このインタビューから感じてほしい。
インタビュー&文 : 西澤裕郎

益子樹(ROVO)がマスタリングした24bit/48kHzの高音質配信
LLama / インデペンデンス
【配信形態】
HQD : 単曲 230円 / アルバム 1800円
叙情の歌心と広大なサウンド。京都系ロックの正道にして最先端がここに! 京都発、ツイン・ドラムやツイン・トランペットを擁する7人組の4年ぶりセカンド・アルバム! キツネの嫁入り、OUTATBERO、Yeyeなどにも参加する実力派ミュージシャンが織り成す、斬新かつ圧倒的な歌心。そのサウンドには、京都の地が透けて見えます。
責任も重くなって、アンサンブルはより強固になった(吉岡)
——まず始めに、1stアルバム『ヤヲヨロズ』を完成させた直後のことからお聞きしたいと思います。2008年に『ヤヲヨロズ』を完成させた後、バンドの方向性を見失って、どうしたらいいのかわからない状況になってしまったそうですね。
吉岡哲志(以下、吉岡) : 燃え尽き症候群でもないですけど、作るのに一生懸命で、作った後の事を全然考えていなかったんです。それに加えてリリース・ツアー後にメンバーが抜けたり、この先どうしていこうかなってなってしまって。
妹尾立樹(以下、妹尾) : 当時はメンバーが8人いたんですけど、ほとんどのメンバーが他のバンドなどでも活動していて。恐らくまとめるのが上手くなかったし、ノウハウもなかったんだと思います。
——音楽的な部分というよりも、8人という大所帯で活動を続けていく難しさもあったわけですね。名刺代わりとなる1stアルバム完成後だっただけに、複雑な心境だったんじゃないですか。
吉岡 : メンバーが4人になってしまって、正直「もう疲れたなあ、解散しようかなあ」という気持ちだったんです。ちょうどその時にチャリティー・ライヴに誘ってもらったので「良い機会だし、少しでも世のためになるのなら良いかな」と思って最後のライヴにするつもりで出たんです。『ヤヲヨロズ』で作った曲は4人では難しかったので、残った人間だけでちょっと1曲書いてやろうと。

——その時に作った曲が、現在のLLamaに繋がる曲になったんですね?
吉岡 : それが、今作のタイトルにもなっている「インデペンデンス」という曲です。
——「インデペンデンス」は、『ヤヲヨロズ』の時期とは全く違うバンドといった感覚で出来た曲なんですか。
吉岡 : 正直なところ、新しいとかってことは意識していなかったです。「なんか、いい曲が出来た」という単純な感想で、漠然とした手応えを感じていました。とはいえ、曲が出来てからすぐにライヴをやったので、クオリティーとかは全然低かったですけど(笑)。
——でも、実際にライヴで演奏してみたら、LLamaを解散するのは惜しいという気持ちが出てきたわけですよね?
吉岡 : そうですね。藤井君と相談して、せっかく出来た曲やし、何かしらの形にはしたいなと思ったんです。そこで、サポートのドラムとして声をかけたのが石渡(新平)君なんですけど、彼が「バンドやろうぜ! 」という勢いだったので、僕たちもいい意味でつられて気持ちが前向きになっていって。
石渡新平(以下、石渡) : 「メンバーやったらやるけど、サポートやったらやらん」って言ったんですよ。
——石渡さんは、加入する前、LLamaにどういう印象を持たれていました?
石渡 : (吉岡と)同じライヴ・ハウスでバイトをしていたんですけど、正直「機材も多いし、人間も多いんで、面倒くさいバンドが来たな」と思っていました(笑)。でも、同年代のバンドの中では頭一つ抜けていて、存在感があったから影響は受けていましたね。
——そんなLLamaに実際入ってみてどうでした?
石渡 : 意外と適当だなあと。
一同 : (笑)。
石渡 : 1stの印象が強かったし、ライヴでの再現率も高かったんですけど、中に入って分かったのは「友達をつくるのがあまり得意じゃない人たち」なんだなってことで(笑)。
——(笑)。じゃあ、石渡さんが入ったことで、だいぶ雰囲気も変わったんじゃないですか?
吉岡 : そうですね。8人の時に僕がやりたかったのは、すごい抽象的ですけど、音がいくつも集まってできる”バンド感”だったんですよ。なんというか、一緒に飯食ってるだけでも生まれる自然なムードってありますよね。石渡君が入ったことで、そういムードが出てきたので、いいバンドになるんじゃないかなと思っていました。
石渡 : もともとバイトの同僚やったり、藤井(都督)さんも(妹尾)立樹君も知り合いやったから、一目置いていたバンド「LLama」に参加したというよりは、友達のバンドを手伝いに行ったという感覚の方が大きかったんですよ。それがよかったのかもしれないですね。

——これで石渡さんが加わって5人になりました。このあと、どのようにメンバーが増えていくのでしょう。
藤井都督(以下、藤井) : まず減るねんな(笑)。
吉岡 : 良い感じにバンドが回り始めて、京都でのワンマンも上手くいって、じゃあ次はレコーディングかな!! という時に、『ヤヲヨロズ』の頃からいたギターが抜けてしまったんです。「やれやれ、またか」みたいな感じで(笑)。
——雰囲気もよくなってきて、これからというところで、またメンバーが抜けてしまったのは、状況的に本当にキツいですよね。
吉岡 : 僕は結構ヘソを曲げてしまいましたね。でも、なるようになるかなという楽観的な部分も半分あって、トランペットを吹けるメンバーが欲しいなとスタジオで話していたら、フロントにいた店員の彼(竹内)が「僕、吹けますよ」って話しかけてきて。
——え?(笑)。
吉岡 : 言ったよな?
竹内良太(以下、竹内) : 言いました。嘘をつきました(笑)。
——嘘をついてでも入りたかったんですか?
竹内 : いや、関係性としたら常連さんと店員だったんです。その当時よく来てくれていたんですけど、いつもミーティングばっかりしてて(笑)。
一同 : 爆笑。
竹内 : 3時間スタジオをとっているのに、2時間は話し合いをしてたから、この人達大丈夫かなあと思って。ちょっと仲良くもなってたんで、軽いノリで声をかけてみたんです。
吉岡 : それで試しに吹いてみてもらったんです。フタを開けてみたら、小学生の時に1年くらい吹奏楽部に居たとかそんなんで。しかもチューバという(笑)。
——ははははは。それでも加入してもらったんですね。
石渡 : カンフル剤みたいな感じですよね。毎週、話し合いばかりしていても、何にもならんし、めっちゃ困ってたから素人さんに入ってもらうみたいな感じで。
——竹内さんを加えて5人でやったライヴはどうでしたか。
石渡 : 全然ダメでしたね。今日は来ていないですけど、もう1人メンバーでPAがいて(越智弘典)、ライヴ時に「トランペット入ってん」って言ったら「ちょっと下手すぎて手がつけられん。アレはヤバい。どうすんの」って(笑)。

——(笑)。それでも、竹内さんには続けてもらおうと思ったわけですよね?
吉岡 : そうですね。彼は気概があって「やります!」と言われたから「お。じゃあやろうか!」と。本当にそれだけなんです。僕もちょっと投げやりな部分もあったんで。
石渡 : でも、ちょっと迷いましたよね? 1回やってもらって「うーん…」って。
妹尾 : なったけど、小難しい音楽をやってるバンドなわりに、彼(吉岡)は人情社長みたいだから(笑)。
石渡 : せやせや。そういう話してて、「とりあえず頑張ってるし、もうちょっと頑張ってもらおうや」みたいな。
妹尾 : そういう所に”バンド感”があるんだと思うんですよね。
——それってすごく面白いですね。竹内さんは、そういう人情社長的な吉岡さんの気持ちに応えようという部分もあったんじゃないですか。
竹内 : とりあえず必死でしたね。自分でやるって言ったし、事は動き出してしまったから、恥かかへんように自分の出来る範囲でやるしかないという。本当に必死でした。
吉岡 : 反面、本当に札付きの素人を1人置く事で、僕らだけでお客さんを満足させる演奏をせなあかんという気持ちも出てきたんです。もともといた人間の責任も重くなって、アンサンブルはより強固になったんじゃないかなと。
自分が入る事でもっと良くなるんじゃないのかなと思った(日下部)
——なるほど。竹内さんの加入は、他のメンバーにも違った影響を与えたわけですね。その後、日下部さんが加入されたのはどういう経緯があったのでしょう。
日下部裕一(以下、日下部) : 僕は、東京で4 bonjour's partiesというバンドをしてたんですけど、イベントに呼んでもらった時に、「地元・京都に帰るんですよ」って話をしたら「入ったらええやん」って軽いノリで言われて。冗談だと思っていたら、忘年会に呼ばれて、「どうすんの? 入るからにはサポートはかなわん。とりあえずスタジオ来てくれ」って言われて、入るみたいな感じになって。それで今に至る感じです(笑)。
——これもまたすごいエピソードですね(笑)。吉岡さんが、日下部さんに入ってほしいと思ったのはどういった理由からですか?
吉岡 : 「ウワモノが頼りない」とかってことはメンバーとも色々話していたんですね。でも僕は、メンバーが増える事で、またバラバラになってしまうんじゃないかと渋っていたんですよ。そういう中で、忘年会で話をして、まあ一回スタジオ入ってみようという感じで来てもらったんです。
——日下部さんがLLamaに入ってみた印象はどうでしたか?
日下部 : ライヴのストイックさとは裏腹に、ユルいと思いましたね。4 bonjour's partiesはユルいと思ってたんですけど、それ以上にユルかった。
一同 : (笑)。
——それも意外ですね。LLamaのスタイルとして、かっちり決めて進行していくのだとイメージしていました。
吉岡 : アレンジなど音楽的な所ではしっかり決めている部分もありますけど、ここは決めずに余白としておこうという部分もあって。そうすることで、ライヴでマジックを起こそうと思ってます。ライヴをしながら曲を育てていく感覚はありますね。

——吉岡さんは本作を作るために仕事をやめられたんですよね。例えば、仕事などの日常生活が音楽に活きるって考えのバンドもいますよね。
吉岡 : 仕事だったり人間関係だったり、自分の経験してきたものが音楽に活きるというのは本当にそうだと思います。ただ、そのときに作ろうとしてたものは、それでは出来なかったんです。
——そのときに作りたかったものというのはどういったものですか。
吉岡 : 前作の『ヤヲヨロズ』は物語で、一人称は出してますけど、それは僕自身ではない距離感のあるものだったんです。今回歌詞の中に出てくる”僕”は僕自身なので、自分に向き合う時間が沢山必要やったんです。
——自分に対して向かい合う時間が必要になって、そこにのめり込めばのめり込むほど他のメンバーとの距離が離れてしまうんじゃないかという心配はありませんでしたか。
藤井 : と言っても、週に一回は、ライヴのためだったりアレンジや作曲のためにスタジオは入ってましたからね。
吉岡 : こんなアレンジになったけどどう? とかたまに聴かせてみたり。
藤井 : それで皆で重ねてみたり。だから距離感はそんなに離れたとは思っていなくて。「仕事活行きたない」ってばっかり言ってたし、むしろ仕事から解放されてリラックスしてました(笑)。
——構想&制作3年という時間がかかったということですが、それだけ時間がかかったというのは、いいものが出来ないという苦悩よりも、さらにいいものが出来るんじゃないかという、向上的なイメージがあったんですか?
吉岡 : そうです、そうです。確かに長かったですけど、その間にずっと「これは良い物が出来上がってる! 」という感触があったので1年間も続けられたんだと思います。

——逆に、どんどんどんどん良いものが出来ていく中で、ここで作品にしようと思えた決め手は何だったんですか?
吉岡 : まあ彼(竹内)が吹ききったというのがあります(笑)。
一同 : (笑)。
——竹内さんの演奏も認められたわけですね! これまで何人もバンドを抜けて行ってしまった方もいるわけですが、みなさんがLLamaを続けている一番のモチベーションはどこにあるのでしょう。
吉岡 : 僕は、自分が作った音楽というものを形にするのに、LLamaというバンドで表現するのに最高だと思っているからやっています。
藤井 : 僕はLLamaをやる以前から吉岡君と一緒にバンドをやっていますけど、いまだにびっくりするものがあるんです。彼の中に、僕の知らんもんがまだあるんかと思うと、「次はこの人何出してくんねやろ」という気持ちと、それに対して自分はどう色をつけて返せるだろうという気持ち。そこの好奇心でずっと続けてますね。
妹尾 : 僕は他でもサポートでドラムを叩いたりしていますけど、LLamaでやってることは他で全く参考にならず、通用しない。だから、LLamaを脱退してしまうとそれをする所がなくなってしまうんです。ここでしか出来ないことが出来てるからやっています。それが、やりがいですね。吉岡君とか藤井君とは、もうすごい長い付き合いなんで、それも大きいと思う。
石渡 : 僕の場合は、単純に音楽的にワガママが言える場なんです。音楽的に経験値が豊富な人たちっていうのもあるんですけど、今自分がやりたい音楽、叩きたいドラムを最大限発揮しても耐えうる音楽性を持っているバンド、音楽的満足度をすごい高い所で得られるバンド。だから結局楽しいからやってるという感じかな。
竹内 : 僕は他にサポートもしてないし、他にバンドもなくて、基本的にLLamaをやってなければフリーターだったと思います。
一同 : (笑)。
竹内 : 一瞬で人生の方向性がだいぶ変わってしまったんですけど、どこまで行けるかと懸けてみたら、「めっちゃいいバンドやないか」となったんですよね。偉そうに言ってしまったけど(笑)。何より自分が色んな経験を出来るし、辞めてしまったら何もないので。守る物もないのなら行ける所までいってみよと思ってやっています。
日下部 : 僕は、まだ6ヶ月くらいなんですよ。まあ、根底には音楽が良いというのがありますよね。あと、東京から帰ってきた時に必要としてくれたのは素直に嬉しかったです。それと、誤解を恐れずにいうと、自分が入る事でもっと良くなるんじゃないのかなと思ったのが続けてる原動力ですね。
——では最後の質問です。LLamaとして、これからどういうことをやっていきたいですか。
吉岡 : アルバムも出るのでこれを沢山の人に聴いてもらって、沢山の人の前でライヴがしたいです。
藤井 : せっかくなのでこのメンバーで出来るだけ長くやっていきたいですね。
吉岡 : それもあるね。
——本当にこのメンバーで続けていって欲しいです。またこういう機会を設けさせて頂いて6人にお話を聞きたいです。今日は、本当にありがとうございました!
全員 : ありがとうございました!

LIVE SCHEDULE
2nd ALBUM『インデペンデンス』RELEASE PARTY
2012年7月17日(火)@京都 磔磔
LIVE : LLama / SuiseiNoboAz
open : 18:00 / start : 19:00
adv : 2,000 / door : 2,300(+1drink)
2012年7月18日(水)@大阪 Shangri-La
LIVE : LLama / SuiseiNoboAz / LAGITAGIDA / Lainy J Groove
open : 18:30 / start 19:00
adv. ¥2,000 / door ¥2,500 (+1drink)
2012年8月28日(火)@渋谷 O-nest
LIVE : LLama / DUB SQUAD / sgt.
2012年7月19日(木)@渋谷 O-nest(exPoP!!!!! volume64 / 入場無料)
2012年8月25日(土)@三田アスレチック野外ステージ(ONE MUSIC CAMP2012)
2012年9月1日(土)@名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL
2012年9月12日(水)@大阪 JANUS
RECOMMEND
OUTATBERO / ARM
2作目にして到達点。前衛と叙情による破滅型ポップ・ミュージック。シューゲイズ・エレクトロニカ・フリー・フォーク・ダブ・ステップなど数多あるジャンルを再構築し攻撃的なサウンドと懐かしい泥臭さを併せ持つ新機軸オルタナティブ・ロック・バンド。
ROVO×SYSTEM 7 / PHOENIX RISING LIVE in KYOTO 29.10.2011
2011年10月29日(土)@京都、11月5日(土)@渋谷O-EASTで「Rovo」と「System7」が合体融合して行った「Phoenix Rising Tour」の京都での音源がリリース。しかも、購入者特典として、当日の模様を収めたデジタル・フォトブックがパッケージされている。日英のダンス・ミュージック・シーンを代表する「Rovo」と「System 7」による夢のコラボレーション・プロジェクトを、チェックしてほしい。
キツネの嫁入り / 俯瞰せよ、月曜日
京都・木屋町の元・立誠小学校での自主企画イベント「スキマアワー」を主催するなど、京都シーンに深く根付いた4人組、キツネの嫁入り。OTOTOYでは収録曲「雨の歌」のミュージック・ビデオ・レビュー、「エール」の先行フリー・ダウンロード等行なってきましたが、いよいよ彼らの2ndアルバム『俯瞰せよ、月曜日』が登場です。彼らの描く寓話のような世界を、余すこと無くどうぞ。
PROFILE
LLama
吉岡哲志、藤井都督、越智弘典、妹尾立樹、石渡新平、竹内良太、日下部裕一のPAを含む7人で活動中。楽曲を印象付けるベース・ライン、ツイン・ドラムやパーカッションが組み立てる緻密でいて自由なリズム、美しく編み込まれた管弦楽器や電子楽器の旋律、その中心には常に歌があり、素直でやわらかな声とメロディーが独特の言葉で物語る。構築と即興のコントラストで創造される世界観は、現代の日本で忘れられている日本固有のメンタリィティを感じさせる新しいポップ・ミュージック。2008年6月にはメンバー自身の手によって録音から全てを手掛けられた1st Album『ヤヲヨロズ』をSundayTuningよりリリース。以降、KYTE(UK)との全国ツアーやPARAとの2マン・ライヴなどで注目を集め、2010年6月には地元京都で初のワンマン・ライヴを行い、大成功を修める。