
言葉を紡ぐことは本来とても苦しいことである。Twitterやfacebookなどが流行る中、どれだけ短く簡素な言葉で表現するかに目がいきがちだけれど、文学や詩というのは、言葉だけでは掬いとれないものを、何とかして言葉で掬いとろうとする、ある意味とても困難な作業である。蝦名啓太が書く歌詞は、そうした苦しみを通過して生み出された、非常に文学的で影を匂わせるものだ。
2年振りとなる『フォーク』に収められた10曲は、蝦名が自分と向いあった作品であり、明らかに変化を見せた彼の心境の葛藤を描いたドキュメンタリーでもある。前作で加入した吉村秀樹氏(bloodthirsty butchers)の脱退や、東日本大震災を経て、どのように蝦名の気持ちが変わっていったのか。そして、いま蝦名はどういう想いで日々を過ごしているのか。札幌にいる彼に、電話で話を聞いた。
インタビュー&文 : 西澤裕郎
Discharming man / フォーク
元キウイロールのフロントマン、蝦名啓太のソロ・ユニット。待望のセカンド・アルバム! 前作を上回る程の溢れる激情が、グッと心にしみわたる。感動の大傑作。
【Track List】
1. カッコウが鳴いている / 2. blind touch / 3. Re:Fine tuning / 4. バス停2 / 5. OFF / 6. いた / 7. 今 / 8. Disdoor / 9. funnyborn / 10. Good-bye
やりたいと思って始めたのに、やりたくないこともやっているのは何でだろうって
——今、蝦名さんが住んでいるのは、札幌のどの辺りなんですか。
蝦名啓太(以下、E) : 札幌の中心で、ライヴ・ハウスで言えば、counteractionとかSpiritual Lounge、BESSIE HALLなどから歩いて10分以内くらいのところです。今、電話している実家も結構近くで、田舎の都会っ子って感じなんですよ。
——東京は人が多いこともあって、普段は仕事をして休日などにライヴをやる人が多いですが、蝦名さんの周りはいかがですか。
E : 俺の周りのみんなも普通に働いていて、それこそベースの江川さんは服屋さんをやっているし、自営でやっている人も多いですね。同い年くらいの人だったら出世している人もいて、それはそれで軸があっていいんじゃないかなって思っています。
——では、今作について話を訊かせてください。前作『dis is the oar of me』以来、2年振りのアルバムとなりますが、収録されている曲はいつくらいから書き始めたものなんですか。
E : 曲自体は3年くらい前からあるものだったり、もっと前からの曲もありますね。基本的には3年前くらいのものから今に至るまでの曲が収録されています。
——その曲をまとめて、アルバムにしようと思ったのはいつごろですか。
E : けっこう最近で、1年くらい前とかかな。当初は3曲入りのシングルをネット配信しようかって話があったんですけど、折り合いがつかなかったり、吉村さんが抜けることになったりで、バタバタしてしまったんです。そのあとにレコーディングが決まって、録って今に至る感じです。
——吉村さんが脱退されたのは去年ですよね。
E : そうですね。去年10月のnest festival'10のときが最後です。ライヴ後に話をしたら、吉村さんの思い描いていたものと俺の思い描いているものが違ってきていて、結果的に辞めるってことになったんです。
——蛯名さんの思い描いていたものって、どういうものですか。
E : Discharming manは、もともとキウイロールが思うようにいかなくなってきたこともあって、自分のやりたいことをやるために始めたバンドなんです。でも、やっていくうちに色んな人の協力がないと何もできないってことがわかって、2人、3人、4人、5人と、人がどんどん増えてきたんですね。吉村さんは、もっとバンドとして全体的に盛り上げたかったと思うんですけど、俺はもうちょっとパーソナルな部分で進めたかったんです。人は増えたけど、基本的なスタンスや根本的なところは変わってない。だから、そこに対する違和感が、だんだんデカくなっていったんじゃないですかね。

——蛯名さんがやりたいことを、やれなくなってきている部分もあったということですか。
E : もちろん、吉村さんの意見も反映しているところもあります。ただ、違和感を感じる部分もあっても、口に出して言うことはなかったんですね。それが少しずつ重なってきたとき、自分でやりたいと思って始めたのに、やりたくないこともやっているのは何でだろうって、何か変な気持ちになっちゃったんですよ。そういうズレを含めて楽しくやっていたんですけどね。自分の違和感が吉村さんに伝わっていた部分もあると思うし、そういうのを察知してスッと身を引いてくれたんじゃないかと思っています。吉村さんにはすごく沢山のことを教えてもらったので、感謝は尽きないんですけどね。
——では、今作の曲は吉村さんがメンバーだったときの曲が中心なんですね。
E : そうですね。吉村さんとやることを踏まえた曲が多いんですよ。なので、吉村さんの分をみんなで埋めているような演奏になっています。とはいえ、新しくギターにきっけんが入って、今は5人でやっているんですけど、前よりも乾いた感じのギターが絡む、わりとシンプルな形のロックになっています。演奏もうねっている感じになってきています。
——今作は紆余曲折のあったアルバムということですね。
E : そうなんです。だから、納得はしているけど、100%満足かというと考えてしまう部分もあります。それはやっていく中で出来たものなので、納得しているし、曲としてのアレンジもいいと思うんです。ただ、いろいろ頓挫していた時期があるから、俺の感性はアルバムよりも先に行っちゃっている。色んな紆余曲折が回り回っているアルバムになっています。今のバンド自体は違う感じになっていて、パーカッションや管楽器など、色んな楽器も入れたいと思っているんです。やりたいことも、どんどん変わっていく感じなので、実験しながら進んでいる感じなんですよね。
今に至るまでの葛藤や咀嚼の言葉が今作には多い
——9曲目までは、蝦名さんの内面に潜り込むようなヘヴィーな曲が多いのに対して、最終曲の「Good-Bye」は、演奏が始まる前に「はい、本番」という声が入っていて、急に現実感が出てくる感じがするのですが、これにはどういった意図があるのでしょう。
E : bloodthirsty butchersの『kocorono』の最後に、アコースティックのラジカセで録ったような曲があって、COWPERSのゲンドウ君が「テイクワン」って言っているんですけど、それのイメージなんですよね。9曲目までがグワーって来ているから、最後はおやすみって感じをイメージしました。ベタといえばベタなのかもしれないですけど、実際にそういうことをやったことがないので、入れてもいいかなって。9曲目の「funnyborn」が結構キツい曲で、そこで終わりみたいな部分もあるので、最後におやすみの感じを入れたかったんですよね。
——そうなんですね。それと同時に、すごく救いのある曲だなと思ったんです。「悲しみも全部/手をつなぐ」って歌っているから。
E : 基本的にはどの曲にも救いは入れているというか、ちゃんと最後には出口を設けている部分はあるんですけどね。特にほんわかした曲というか、ああいう単純な曲もいいかなって。
——蝦名さんは以前のインタビューで「人に興味がある」とおっしゃってましたよね。歌詞の中に、“僕”と“君”という言葉が多く出てきますが、ここでいう“君”というのは、具体的な人を指しているのでしょうか。それとも、自分以外の全員を含めて“君”と言っているのでしょうか。
E : すごく特定の自分の好きな人とかの“君”もあるし、世の中の人っていう意味の“君”も、特定の“君”もあるから、一概には言えないですね。基本的に、人に興味あるっていうのは前から言っていますね」
——1曲目の「カッコウが鳴いている」は、「君は僕と同じ/僕は君と同じ」と歌っているように、“僕”と“君”が同一人物ともとれる曲ですよね。
E : そうですね。それは一番そういった曲ですね。実はその“君”って、全部自分だったりするんですよね。
——わりと自分以外の“君”を皮肉っているような歌詞もありますが、これはどういう心境からのことなのでしょう。
E : さっき話したみたいに、仕事をしながら音楽をやる人が多くなってきて、それはすごく素晴らしいことなんですけど、何となく音楽が趣味化しているような気がしたんです。俺も働いているし変わらないんだけど、他の人の作っているものが何か趣味っぽく感じてしまったんですね。みんな一生懸命やっているのは分かっているし、音楽で食っている人がエラいとかそういうことを言うつもりは一切ないんですけど。そういうことを感じていた時期もあったんですけど、そこから歳をとったり、地震があったり色んなことが起こって、それも今はいいんじゃないかって思えるようになりました。楽しく、朗らかに、みんな幸せに愛すべき人と一緒にいて、楽しく過ごせばいいなって。そういうところに今は着地していて、そこに至るまでの葛藤や咀嚼の言葉が今作には多いんだと思います」
——今の話を聞いて、すごく腑に落ちました。この10曲は、この3年間における蝦名さんの心境の変化や葛藤が収められているんですね。
E : 歌を歌ったり、歌詞を書いているうちに、自分がどんどん整ってきたんです。みんな幸せならいいじゃんって。もちろん、日常の仕事をしていたりする中で、世界情勢や日本の政治など、いろんなことに納得いかないなってことや、? がついたりすることはあって、そういうものの掃き溜めに近いものもありますよ。ただ、それだけで終わるんじゃなくて、最後はもっと中庸的な感じで終わるようになったんですよね。書いているときは冷静さを失っていることもあって、けっこう衝動的になっているから分からなかったですけど、そのときの言葉は間違っていないと思うし、あとから見て「うーん」って思うこともあるけど、結局人のことを言っているようで、自分のことだったりするから。僕が歌っている“君”のイヤな部分って、自分のイヤな部分でもあるんだろうなとか、色んなことが見えてきたりするんですよ。
——蝦名さんの歌詞は、表面上の繕った言葉はなくて、自分の中を潜っていってようやく掴んだような力強さと深さがありますよね。
E : 『フォーク』ってタイトルもそうなんですけど、遠藤ミチロウさんとか、友部正人さんの歌詞は、未だにすごいと思うんですよね。俺は言葉で影響を受けたことが多いので、泥臭くて、野暮ったくて、時代錯誤なことを歌いたいなって。
——ちなみにタイトルが『フォーク』なのは、どうしてなのでしょう。
E : 単純にロックな人間じゃないなと思ったんです。ジャンルを分けるわけじゃないですけど、自分はどちらかというと言葉でやる側の人だなって思って。タイトルをつけるとき、瞬間的なロックの美しさではないような気がしたんですよね。
——「バス停2」とか、フォークのタイトルっぽいですもんね。
E : 全体的にフォークだと思うし、フォークの流れっていうのはあるなと思います。
やめたらどんだけ楽なんだろうと思うこともあります
——前作は70分を越える長編でしたが、今作は50分くらいですよね。アルバムの長さは意識して短くしたんですか。
E : そうですね。前回のアルバム曲をライヴでやろうとすると、全然曲数が出来ないんですよ。4曲とかで終わっちゃったり、不完全燃焼で終わっちゃっていたので、もっと曲をいっぱいやりたいなと思って作り始めました。だから、前作のカウンター・アルバムでもあるんですよ。2つで一つみたいなところはすごくあって、前作があって今作があるんですよね。
——前作は長いものを作ろうとして作ったものだったんですか。
E : 結果的にですね。スケールのでかい曲が好きなんで、無意識に作ると、物理的にも長くなってきちゃうんですよ。そういう曲をどんどん詰め込んだらすごい時間になっちゃって。そこに対する反動はありますね。ライヴで2つが合わさるといい感じになるんじゃないかなって思っています。
——キウイロール時代も含めると、20年以上バンドを続けていらっしゃいますが、その原動力はどこにあると思いますか。
E : 何なんですかね。中学くらいの多感な時期にレコードからCDに切り替わって、CDを沢山買っていたんですよね。そのときから、絶対音楽と触れて生きていくって無意識に抱えていたような気がしますね。もしかしたら聴くだけかもしれないけど、ずっと音楽なんだろうなって思っていて、そのまま来ているんでしょうね。

——家族や子どもが出来ると音楽に対する考え方が変わっていく人が多いので、これから蝦名さんに家族が出来たとしたら、その辺りも楽しみですね。
E : そうなったときにどうなるか、自分でも分からないですね。多分捉え方は変わるでしょうね。そこは自分も楽しみですね。
——続けるということは、簡単そうに見えて大変なことだと思いますが、ここまで続けている中で辞めたいと思うことはなかったですか。
E : それもよく聞かれるんですけど、辞めたらどんだけ楽なんだろうと思うこともあります。自分を表現しないほうが楽なときもあると思うんですよね。でも、常に表裏一体でやっている感覚はあって、辞めるって選択肢も紙一重にありながらやっています。何だかんだでスケジュールが埋まっちゃって、それをこなしていくうちに続いていたって部分もありますね。それはすごい幸せなことだと思うし、求められている部分があると感じてやっています。
——曲を作るということは、子どもを産むときのような、生みの苦しみに通じる部分もあるのかもしれないですね。すごく痛い思いをして子どもを産むけど、生まれたら本当にカワイくなっていくみたいな。
E : 同じかも知れないですね。自分もそう思いながら前からやっていたんですけど、震災があって、リアルに子どもを残していかないとって思うようにもなってきたんです。前からうっすら思っていたんですけど、子どもがいっぱいいる人とかエラいとか思っちゃいますもんね。
裸になっていく感覚があるんですよ
——話を聞いていて思ったんですけど、本当に穏やかな気持ちに着地しているんですね。
E : そうですね。みんな穏やかでいれたらいいなっていう理想があるんですよね。仲間でバーベキューをしているときとか、すごく楽しいじゃないですか。そういうのでいいんじゃないかって。俺がおっさんになったのかわからないですけど、安心するんですよね。こっちって、震災のときはそこまで揺れたわけではないけど、テレビではイヤな映像ばかり流れていて不安な気持ちになったから、安心するんですよね。みんなが笑っているのとか見ていると。あと、世界陸上とかを見ていて、どこかの国の人が予選を通過して泣いて喜んでいるのを見て、いいなとか一人で思っているんですよ(笑)。
——その感情に至るまでの過程がこのアルバムには収められていると。
E : もちろん、その気持ちは1年単位で変わっていたり、敵も自分みたいな気持ちはあるんですよね。"君"って言っている人も、自分みたいな感じがしていて。あながち、敵と思えないというか、何だこいつって思うやつも敵じゃないんですよね。何か自分のような気がしてしまって。
——両義的な思いも、蝦名さんの歌詞の特徴には挙げられますよね。好きなんだけど嫌いとか、相反する感情が同時に存在している。「disdoor」では、「君の不幸せ祈っている/僕の幸せだけ祈っている」って歌ってますよね。
E : 誰しも生きている間に一瞬は思うと思うんですよね。でも、そういうのが自分の中でイヤだなって思うこともあって。思っちゃったのは嫌だけど、思ったことは事実なので、そういう気持ちも隠さず歌っている。そういう掃き溜めみたいな部分もありますよね。掃き溜めではあるけど、最後は「今なら話せる亡くしたこと」って歌っているんです。それを聴いて、少しでもそうだなって思えたらよかったなって思いますね。
——「平たくいうと裸のアルバム」と蝦名さん自身がコメントしているように、隠すことのない感情の変化が描かれていますね。
E : なんか裸だなって。解散してしまったバンドのECHOと解散間際に関わることが多くて、彼らが解散する何ヶ月か前に、札幌の旭川でライヴをやってくれたんですね。そのとき、ベースの小野寺くんに「最近のECHOの曲とか音楽はすごいんよね」、「どうしたの? 」って訊いたら「どんどん裸になってるんだよね」って言っていて、そういうのがいいなって思ったんです。そういう風になっていく年頃でもあるのかなって思って、すごい共感できたんです。裸になっていく感覚があるんですよ。
——さらに裸になった新しい作品も楽しみですね。今後の予定ややっていきたいことなどを最後に教えてもらえますか。
E : 今のメンバーで、早めに新しいアルバムを作って出したいですね。あと、5B Recordsってレーベルをやっているんですけど、もうちょっと動かしたいって気持ちがあります。札幌のバンドで、埋もれているバンドとか行く当てのないバンドが結構いて、サポートできるのは俺くらいしかいないんじゃないかって最近思い始めたんです。だから、そういうバンドの音源をミニマムな方法で安い料金で出したい。カセット・テープとかそういう媒体にも興味があって、すごくミニマムなフォーマットで出したいんです。ダニエル・ジョンストンがテープでリリースしたりする、そういう感じがいいなと思っていたりして。昔、札幌のバンドとかもデモ・テープを結構出していて、それを聴くのがすごい好きだったんですよね。本気でガツンとも出したいですけど、軽いデモ的なものも出せたらいいなって。SSTとかにしても、全然知らないようなバンドを本当にいっぱい出していて、こんなの出していたんだって部分がおもしろいと思うんです、レーベルって。みんなSSTって言ったら、Black FlagとかDinosaur Jr.とかHusker Duとかしか知らないけど、もっといっぱい変なバンドを出しているんです。だから、今あえてレーベルで出来たらって気持ちはあります。
——確かにもっと札幌の音楽を盛り上げていってほしいと思う人や、知りたい人は沢山いると思うので期待しています!
E : 本当に繋がりが持てないバンドが多くて居場所のないバンドがけっこういるので、盛り上げていきたいですね。
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INFORMATION
- 2011年09月25日(日)@札幌 HALL SPIRITUAL LOUNGE
- 2011年11月03日(木・祝)@渋谷 O-NEST
- 2011年11月13日(日)@札幌 SOUND CRUE
PROFILE
Discharming man
札幌を中心に活動を開始し、2004年12月に札幌で行われたライヴを最後に解散したバンド「キウイロール(KIWIROLL)」のボーカル蛯名啓太のソロ・ユニット。2009年1月21日にはデビュー・アルバム『dis is the oar of me』をリリース。札幌の先輩バンドでもあるBloodthirsty Butchersの吉村秀樹がプロデュースを務めるほか、ライヴ・メンバーとしてバンドに参加している。