GENIUS P.J'sの新作『repbulic』リリース記念鼎談! kussy、池永正二が参加!
何かとジャンル名や説明が求められる音楽の世界において、GENIUS P.J'sのやっていることは、誤解を受けがちかもしれない。簡単に言ってしまうと、彼らがやっているのは、バンド・サウンドの上にラップを乗っけていくといった、ハイブリッドな音楽だからだ。とはいえ、そうした融合を自然にやっているアーティストは今では山のようにいる。その中で、なぜGENIUS P.J'sが誤解を受けやすいか。それは、彼らの音楽が、中途半端に“そうなってしまった”わけではなく、ロックやヒップ・ホップのマナーに則った上で作り上げられているからだ。
それゆえ、原理主義的な面を持ったロックやヒップ・ホップのリスナーからは、邪道といった評価を受けてしまう可能性がある。それでも、GENIUS P.J'sは、そのスタイルを続けてやってきた。そして今作では、自分たちの作品を外部のアーティストに委ね、破壊と再構築を試みた。そうすることによって見えたのは、どれだけ破壊をしようがブレないロックとラップの軸であった。
今回は、その破壊と再構築をした中から、あらかじめ決められた恋人たちへの池永正二と、Fragmentのkussyをお呼びして、鼎談を行った。この対話から見えてくるGENIUS P.J'sの原点は、間違いなく彼らの音楽に素直に反映されている。色眼鏡をかけることなく、GENIUS P.J'sのサウンドに耳を傾けてほしい。
進行&文 : 西澤裕郎
2012年、GENIUS P.J'sが新たな段落を迎える新作
GENIUS P.J's / republic
クラブ・シーン、ライヴ・ハウス・シーンを行き来する唯一無二のプロジェクトGENIUS P.J'sの音源を、集まった豪華メンツが破壊。そして、再構築!! リミックスではなくジョイント・アルバム。
【参加アーティスト】
JOMO (CHAMOIS/BURST)、Fragment、池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ/シグナレス)、TENGOKUPLANWORLD a.k.a HIDENKA、NAIKA MC、R da Masta、INNER SCIENCELasphere a.k.a. DJ Shunya
ヒップ・ホップのルールを捉えた上でのロックへの昇華(kussy)
——今回のアルバムは「既存の曲の破壊と再構築」をテーマにされていますが、どのようにして始まったのでしょう。
クロダセイイチ(以下、クロダ) : 「リミックスを作ろう」とウチのMCが言いだして、最初は軽い感じで誰かやってくれないかなと探していたんです。僕たちは、もう10年くらい活動しているんですけど、今回は色んな人に聴いてもらえるように、リミックス+ベスト・アルバムみたいな感じで作れたらなと思ったのが一番初めのスタートでしたね。
——その中で、kussyさん(Fragment)と池永(正二)さん(あらかじめきめられた恋人たちへ)のお二人にリミックスをお願いしたのはなぜですか?
クロダ : MCのKAMEN-BがFragmentに惚れ込んじゃって「すげーカッコいいからライヴに行こうぜ! 」と誘ってきたのがきっかけです。それで池袋のBEDとかUstreamで見たライヴがカッコよくて。土台としてはヒップ・ホップなんだけど、もうちょっと色々混ざっているというか。BEDはゴリゴリのヒップ・ホップのハコなイメージだったから、Fragmentのような音楽って新鮮だったんです。
kussy : オレもあのイベントは居場所的にはちょっと違うなあと思ってましたけど(笑)。
クロダ : ウチのバンドもヒップ・ホップなんですけど、ライヴ・ハウスでやると「あれ? 」って言われるし、一方クラブでやると「うーん」と言われるんです。だから、自分の中で親近感が勝手に湧いてましたね。それで、術ノ穴からリリースされているコンピレーション・アルバム『Hello!!!』に応募したら、「come back home」を収録してもらえることになって、頼みやすくなったんですよ。
kussy : 確かに、あの時期からどんどんどんどん繋がってきましたよね。
——依頼がきてkussyさんはすぐにやろうと?
kussy : もう是非という感じで、早かったですね。KAMEN-B君の音源を7、8年くらい前から買って持っていたし、chamoisくんの音源も持っているんですよ。コンピ募集の時も、プロフィールを見たら「やべーヤツらから来たぜ」と思って。現場現場でよく会うし、自然とシンクロしていきました。
——では、池永さんにお願いした理由は?
クロダ : これもMCが「大阪に“あらかじめ決められた恋人たちへ(以下、あら恋)”というヤバいバンドがいる! 」と言ってスタジオにCDを持ってきて流したんですね。
池永正二(以下、池永) : だいぶ前ですか?
クロダ : すごい前です。あら恋が、大阪から東京へ来る前だと思います。新代田FEVERでのイベントをUsreamで流してたじゃないですか。
kussy : あ、それ俺も見てた。
クロダ : それがすごい格好よくて、絶対にライヴへ行こうと思って。実際に行ったのがWRENCHとかが出たLIQUIDROOMの時かな。覚えてますか?
池永 : 覚えてます。声をかけてくれたんですよね。
クロダ : 普段は緊張しちゃうんですけど、お酒が入っていたんで声をかけさせてもらって(笑)。最初はイベントに出て頂きたかったんですけど日程が合わなくて。それで「今こういう作品を作ってるので、もしよかったら」というお話でお願いしたんです。
——やってほしい、と言われて池永さんの反応はいかがでしたか。
池永 : いや、もう曲を聴いてすぐにやろうって。どヒップ・ホップでもなく、どバンドでもなく、直球じゃないですよね。ウチらもそうだから、共感というと変だけど「あー大変やなあー」って(笑)。だからやりますと返事しました。
——リミックスをされて、お二人は純粋にGENIUS P.J'sの音楽をどう感じました?
kussy : バンドから出てきたラップではなくて、ヒップ・ホップのルールを捉えた上でのロックへの昇華だと思いましたね。例えば、俺はUHNELLYSがすごい好きなんですけど、あれはヒップ・ホップのラップじゃなくてロックの人のラップだと思っているんです。GENIUS P.J'sはヒップ・ホップ・マナーがすごくしっかりしていて、それをバンドに入れている。実はこういうアプローチする人はすごく少なくて、どう転ぶんだろうって楽しみでしたね。
——池永さんはどうですか?
池永 : 俺は逆に、ロックっぽいなと思いました。曲にタメというか、バンド所以の所謂ダイナミズムがあって。バンドの人っぽいなと。おっきい音楽というか、可能性が大きい広がって行く可能性があると思いましたね。結構聴く音楽はバラバラですか?
クロダ : バラバラですね。
池永 : しっかり自分の立ち位置をもった人たちがやっているのかなというイメージ。リミックスのメンツを見てもそうなのかなと思う。こういうのが広がるとすごいいいと思います。
kussy : 本当に、これはいいきっかけになると思うんですよ。すごい面白いことやってるのに申し訳ないけど過小評価されてるし。なんか皆GENIUS P.J'sのことを知らなくて、本人達もそれはすごい歯痒いと思うんですよ。今回は手に取った人も「あ、あら恋がやってんだ」となるだろうし、色んな人が参加してるからしっかり見てもらえるきっかけになるんじゃないかな。意味のある一枚だと思う。
——キーワードとして、ヒップ・ホップでもロックでもない、少し外れたところで活動しているという点が3人の共通点だと思うのですが、「ど真ん中」でない場所で活動するというのは、やはり大変ですか?
池永 : 昔は"シーン"みたいのがあってそこで盛り上がっていくというのがあったけど、今はなくなっちゃいましたよね。だからある部分ではやりやすくて、ある部分では盛り上がりにくいというか。お客さんにも「これです! 」と伝えにくい。性には合ってますけど、「コレ! 」というのがあるのは羨ましくはありますよね。
クロダ : "イメージ通り"の人たちもいますよね。
池永 : そっちの方が聴き易いですよね。でも、たぶん今日の3人は皆「ど真ん中」じゃないですよね。
kussy : 居場所がよくわからない。
池永 : で、あったらあったで居たくない(笑)。
一同 : (笑)。
——ひねくれてる(笑)。
池永 : そうなんです(笑)。自己責任やとは思うんですけど。いいのか悪いのか。
クロダ : そういう道を皆選んじゃいましたね。駆け出しの時なんかは、イベントに呼んでもらう時にどういう所に入れたらいいのかわからないですよね。
池永 : 俺も名前だけみて「フォークですか? 」とか言われますもん。「いやー、ダブ。ん、ダブ? 一応ダブ」って(笑)。
クロダ : ヒップ・ホップの人たちはバンドっていうだけでちょっと抵抗あるし。
kussy : まあ、ジャスト・フィットってなかなかないですよね(笑)。すごい変なところにも呼ばれたりして、アイドルと一緒に出たり。ホント色んなところに出してもらってて。正直ヒップ・ホップのシーンが一番居辛い(笑)。
一同 : (笑)。
kussy : クラブ・ミュージック側へ行ってもなんかちょっと煙たがられるし。でも、この前ATATAとかUHNELLYSと出たらドッカンドッカンうけて、インディー・ロックの人がすごい優しくしてくれる(笑)。多少は自分たちの居場所を作りてーなと思ったから、「ササクレフェスティバル」を始めて、ジャンルじゃなくて精神的にササクレたやつを集めればいいんじゃないかって。
——あら恋はどうなんでしょう。ジャスト・フィットはどこなんでしょう。
池永 : どこなんでしょう。僕もいまいちわからないですよ(笑)。つなぎ目というかのりしろで呼ばれることが多いんですよ。
kussy : でも、それで持って行くこと多いですよね。お客さんがよくわからないまま見たらドッカーン! って。
池永 : とりあえず一発目でツカむためにオーバー・アクションにしてましたね(笑)。とりあえず動いたろみたいな。そういうのは考えてましたね。
kussy : TAICOCLUBも出てたじゃないですか。そういうのが一番ハマってるんかなと思いましたけどね。
池永 : 確かに。MUMからドラヘビから曽我部さんまで、どっちも聴ける場所って、うちっぽい気がします。でもあんまジャスト・フィットなんて求めてないでしょ。「違うことしたろう」って部分があるでしょ。
kussy : ありますね。ひねくれている。だから「どこも受け入れてくれないな」なんて言いながら居場所が作れそうになると他に行きたくなるし。
池永 : でもそれは曲を作る上で基本やと思いますよ。そのまま作っても面白くないでしょ。
kussy : 本当にそうですよね。今は皆そこそこの音楽つくれちゃうから。90点のよく出来た音楽が多いけど、20とか30点のわけわかんない音楽つくった方がよかったりね(笑)。
池永 : それがうちらの中で200点だったり。GENIUS P.J'sもそうでしょ。
クロダ : そうですね。聴く音楽も色々ぐちゃぐちゃで、「ぐるぐる回る」に行ったときにホフディランを見て、高校生のときよく聴いたなあって話しましたし。
kussy : 基本、ミーハーなんだよね(笑)。
勉強しようというのはどっかで必ずある(池永)
——kussyさんは自分で「ササクレフェスティバル」を作って、あら恋は今までの積み重ねからフェスで爆発したり、自分たちの武器を見つけたと思うんです。GENIUS P.J'sはこれから音楽を続けて行く上でどういう場所を目指すんでしょうか。
池永 : いきなり難しい質問(笑)。
クロダ : 難しいですね(笑)。
——例えば「仲間内で集まることが目的で、知らない人に聴いてもらわなくていい」という人もいるし、「とにかく色んな人に聴いてほしい」という人もいて、色んな目的があると思うんですよ。そういう部分でGENIUS P.J'sはどこに重点を置いているのかなって。
クロダ : 例えば今回のアルバムを100万人に聴いてもらったとしたら、出来るだけ多い方が嬉しいですけど、その内の1000人とか本当にコアな人たちを作りたいというのはあります。武器とかシーンみたいなものはまだ自分たちでは作れていないので。もしかしたら、それが出来てしまったらそれが嫌になるのかもしれないけど、自分はまだそれが出来ていないので、一回その場所を作ってどんな気持ちになるのか知りたいです。
——なるほど。
クロダ : ちなみにササクレフェスをやった後はどういう気持ちだったんですか? もっとこういう場所を作って行きたいと思いました?
kussy : 名古屋とか新潟から来てくれたお客さんもいたんですよ。いつも居場所がなかった僕らのイベントに500人近い人が集まってくれたから「続けてきてよかったな」って幸せな気持ちになりましたね。でも気持ちよくなっちゃって、その後力が抜けちゃいました(笑)。
池永 : わかるわ。抜けちゃいますよね。しゅーーんって。
kussy : (笑)。でも満たされた訳じゃないし現実はまだまだ厳しいし、イベントは大きくしたいと普通に思った。かといって場所を守って生きたいというよりかはどう転がっていくんだろうというか、自分たちのやりたいことも変わって行くから、守りに入らず色んな人を取り入れたい。
池永 : 言い方は悪いですけど、色んな人たちからパクれるというか(笑)。「影響を受けた」とか表現した方がいいんだけど、「ここでこの展開入れるんかや」とか勉強しようというのはどっかで必ずある。
kussy : そうですよね。オレもよくパクるんですよ。でもウチらは完全にパクってもそのままにならないんですよ。
池永 : そうそう。それが居場所ない人の強みですよ(笑)。
——そういう意味では今回のアルバムは色んな人にリミックスしてもらうことによって、参考になった点が多いんじゃないですか。
クロダ : それは、もうめちゃめちゃ参考になりますね。
kussy : 本当におもしろいですよね。INNER SCIENCEの曲もよかったしDEEPCOUNTが入っていてマニアックだし。こういうのすげーいいですよね。
クロダ : 他の人にリミックスしてもらうことで、やりたいことが自分の中でいっぱい生まれたというか、自分が本当にやりたいことが見えた気がするんです。爆音すぎると静かに聞こえる感覚ってわかりますか?
池永 : ぼやけるってこと?
クロダ : なんか、ライヴ・ハウスの一番前のスピーカーの前でずっといると静かに聞こえるんです。そうすると新しい音が聞こえる気がして。爆音を聴いていると眠くなってくるんですよ(笑)。逆に静かだとうるさい。
——静かだとうるさいというのなんとなくわかるんですけど。
クロダ : 倍音感とか理由はわからないですけど、「耳の中で何億の音が詰まっちゃって静かに聴こえる」みたいな。だから、温かい感じがして眠くなるんです(笑)。
——面白いですね。歌詞も、言葉が詰まっている割に意外と抽象的な気がしますよね。
クロダ : 具体的にした方が分かりやすいと思うんですけど、リスナーに余白がない。昔のファミコンはドットだったから自分でイメージ出来たけど、今のゲームはすごいリアルで綺麗なのに、プレイヤー側で広がらないですよね。抽象的な音楽は聴いた人の具体的な部分を引き出すと思うけど、そういう音楽は少ないから増やしてもいいのかなと思う。
——Fragmentは余白部分を残そうと意識しますか?
kussy : うーん。何かを問いかける時もあれば意味もなくふざけちゃったり。面白い人を巻き込もうというのは根本にありますね。自分自身にあまり知識がないからそれで勉強させてもらおうと思っていますね。それを一生懸命やっていればいい方向へ向かうかなあ、というくらいでどう受け止めてもらってもいいですね。
——実際、術ノ穴の周辺は広がりや繋がりがありますよね。
kussy : more recordsとか埼玉の人を中心にインターネットの恩恵を受けつつようやくまとまってきましたね。熊谷が盛り上がってるのも、OTOTOYさんが埼玉特集を組んでくれたおかげっていうのが絶対あるんですよ。それぞれが繋がってきた実感があります。
自分に刺激を与えるためにライヴ・ハウスへ行く(クロダ)
——クロダさん、せっかくの機会ですからもっと他に聞きたいことがあれば。
池永・kussy : (笑)。
クロダ : いいんですか? 池永さんもFragmentも、本当に色々な音楽を聴いていると思うんですけど、何か転機になった曲はありますか?
池永 : 俺もFragmentのこと聞きたい(笑)。
kussy : なんて言えばいいんだろう。ヒップ・ホップは大好きだったけど、それと平行してMerzbowのイベントに遊びに行ったり、こだま和文さんが好きでライヴはもう何回も行ってるんですけど、音楽を聴くというよりは途中のMCを楽しみにしてたし。音もそうですけど、男として格好いい人に惹かれる部分もある。
池永 : Merzbowの周りの人間パワーすごいですよね。
kussy : すごいですよね。「秋田昌美ナイト」ってやってて朝までノイズ(笑)。ハタチくらいの時はそんなんばっかり行ってたけど、ホフディランとかも好きなんですよ。だから自分の中で答えはなくて。
池永 : 確かに。
kussy : 曲を作っていても、ものすごいポップなのが出来てこれをFragmentとして出していいのか一時期迷いましたね。
池永 : 作れるのがすごいよ。
kussy : サンプリングをいっぱいするから出来ちゃうんですよ。別名義にした方がいいのか考えましたね。ただすべての活動を”Fragment”と呼んだ方が強いかなとも思いましたし。
——じゃあこの1曲が転機になった、というのはないですか?
kussy : ないですね。気分屋だし毎日転機が訪れそう(笑)。最近は音楽よりChim↑Pomとか現代アートの人たちの展示会に行くほうがアイディアとか得るものが多いですね。
——逆に、クロダさんは転機になった曲はないんですか?
クロダ : 俺は結構ありますね。演歌とポール・モーリア。それからノイズが自分を形成してると思います。
池永 : ええ! ノイズ、演歌、ポール・モーリア。で、自分のつくった曲がコレ(笑)。
クロダ : そうですそうです。意味がわからないですよね(笑)。あとBjörkの『Vespertine』を聴いたときはすごい衝撃を受けました。
kussy : 割と俺と近いかもしれないですね。
クロダ : あと、ライヴへ行くのはすごい好きなんですよ。まだオーバー・グラウンドに出てない”決まり事のないごちゃごちゃ感”は絶対に生で見て、自分に刺激を与えるためにライヴ・ハウスへ行くのかなあと思います。
——最後に、先を行くお二人から激励の意味で一言づつクロダさんにお願いできますか。
kussy : 続けて行くしかないですよね。
池永 : 俺もそう思う。同じ。
クロダ : 続けるのって本当に大変ですよね(笑)。でも、やりたいことはまだいっぱいあるし、何かやったらまた新しい物が見つかるからそういう間はやって行きたいですね。
kussy : また、5年後にこういう風に集まれたらいいですよね。
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UHNELLYS / UHNELLYS
kimのバリトン・ギターによるリアル・タイム・サンプリングと、midiのグルーヴを基盤に、ロック、ヒップ・ホップ、ジャズの垣根を飛び越えたサウンドを構築する2人組、UHNELLYS。海外でのツアーや、数重なるライヴで実力を知らしめてきた彼らが、初のセルフ・タイトル・アルバムをリリース。
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LIVE INFORMATION
GENIUS P.J.'s
2012年6月17日(日)@池袋BED
2012年6月21日(木)@池袋BED
GENIUS P.J's 3rd ALBUM『republic』リリース・パーティ
2012年7月15日(日)@渋谷PLUG
OPEN : 18:00 / START : 19:00
adv : 2,000円 / door : 2,500円(+1d)
出演 : 旧・あらかじめ決められた恋人たちへ(池永正二xキムx上條理枝x石本"DUB P.A."聡)、INNER SCIENCE、Lasphere aka DJ SHUNYA、夜光性POSSE、Genius P.J's
Fragment
術ノ穴 × REPUBLIC Presents ササクレフェスティバル VOL.2
2012年7月14日(土)@渋谷WOBM
Time : 14:00~21:00
当日 : 3,500円 / 前売 : 2,500円※ドリンク代別途
LIVE : 般若、Fragment、DOTAMA×USK、空也MC×k-over、tengal6、呂布(ズットズレテルズ)×SUNNOVA、WEEKEND、狐火、雨風食堂、ハハノシキュウ
DJ : Quviokal、KAZUHIRO ABO、Guchon、EPO、MOTOKI、coota… and more.
あらかじめ決められた恋人たちへ
2012年6月16日(土)@京都metro(池永正二)
2012年6月23日(土)@大阪なんばロケッツ(池永正二)
2012年7月7日(土)@LIQUIDROOM(あらかじめ決められた恋人たちへ)
2012年9月19日(土)@下北沢SHELTER(あらかじめ決められた恋人たちへ)
PROFILE
GENUIS P.J's
数々のメンバー交代を経て2003年までに現在の6人編成に定着。同年、voのchamois(シャモア)はソロ・ワークとしてINNER SCIENCEと共に主催したレーベルONE OWNER Recordsよりファースト・ソロアルバム 『transparents』、そしてアナログ12inchシングル「求める」を発表。これらの作品は唯一の全曲INNER SCIENCEプロデュースにより、現在もアンダーグラウンドHIPHOPシーンで語り継がれる名盤と言われている。GENIUS P.J'sメンバーのほぼ全員が異なるジャンルからの集結により、幅の広い音楽を追求するに至る。ステージ、作品共にジャンル問わずセオリーを必要としない発想を重視し、そして商業のみを意識した内容も無く、その場を沸かすための音楽とは一線を引いた独特の世界観を生み出す。
2004年、ELTOPO主催レーベルよりkamen-Bのファースト・ソロ・アルバム『standing point』を発表。 フューチャリングとして外人21瞑想ことMeisoなどが参加。そして2005年、満を持してGENIUS P.J'sファースト・アルバム『DUST HERP』を発表。自主制作ながら発売数ヶ月で完売し、マニアなファンに印象を与えた。その翌年、多摩美術大学の文化祭最終日にゲスト出演し、1000人を越すオーディエンスを前にライヴを敢行。その後、kamen-Bの一時休業(2008年に復帰)など紆余曲折を経て、4年の沈黙を破り、2009年5月、セカンドアルバム『MANKIND ORDER』を発表。アンダーグランドなクラブ・シーンからも 熱い支持を獲得する問題作となる。2010年、夏にはGENIUS P.J's によるシングル『Touboe』、そして年内に新しくレーベル・メイトとして加入を果たしたNECOやGENIUS P.J'sメンバー のクロダ征一によるファースト・ソロ・アルバムなどを発売予定。近年のリスナーの幅広さに最もリンクしていくバンドのひとつである。
Fragment
kussyとdeiiによるトラック・メイカー・デュオ。レーベル「術ノ穴」主宰。ヒップ・ホップを根底に様々な音楽要素を自由な発想で還元し、独自の音を生み出す。ジャンル・レスなアーティストへのプロデュース・Remix(ツジコノリコや撃鉄、tengal6... )をはじめ、2007年ワールドカップ・バレーのCM音楽や映画音楽を製作するなどクロス・オーバーな活動を展開。環ROYとの共作盤『MAD POP』(2008年)2ndアルバム『vital signs』(2010年)は数々の有力媒体でベスト・ディスクに選出され、シーンに強烈なインパクトを与えた。ライヴでは2台のサンプラーとPC、lenoの映像を用いて「DOMMUNE」「Sense of Wonder 2011」「りんご音楽祭」「REPUBLIC」「電刃」など大型フェスからクラブ、ライヴ・ハウスなど場所を問わず出演。2011年9月『鋭 ku 尖 ル』をリリース。2012年2月には初のインスト・アルバム『narrow cosmos 104』をリリース予定。2012年も様々なプロジェクトが控えている。
あらかじめ決められた恋人たちへ
トラック・メイカー、鍵盤ハーモニカ奏者の池永正二を中心とした叙情派エレクトロ・ダブ・ユニット。メンバーは、鍵盤ハーモニカxベースxドラムxテルミンに加え、DUB P.A.xDUB照明を含めた「ユニット(組織)」として圧倒的なステージを展開する。美しい爆音であることでも有名。また、メンバー個々の課外活動も盛んで、他のバンド活動はもちろん、作曲、マネージメント業務、レーベル業務まで、その活動は多岐に渡る。「あらかじめ決められた恋人たちへ」として、あがた森魚、はっぴぃえんど、加藤和彦、等のアルバム、リミックス・ワークに参加する一方で、映像的なセンスを持った音楽性が高く評価され、映画音楽や演劇音楽、バンドのプロデュースも手掛けている。